2026年版・3-6

代謝の一問一答

第二種衛生管理者試験「労働生理」から、代謝に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-6

代謝における「異化」と「同化」に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①異化とは、単純な物質から複雑な物質を合成していく過程をいい、代謝における同化とは全く正反対の意味を持つとされている。
  • ②同化とは、体内の物質を分解してエネルギーを取り出していく過程をいい、代謝における異化とは全く正反対の意味を持つとされている。
  • ③代謝のうち、体内の物質を分解してエネルギーを取り出す過程を異化といい、単純な物質から複雑な物質を合成する過程を同化という。
  • ④異化と同化は、代謝の過程における向きの違いにかかわらず、実質的にはほぼ全く同じ現象を指す同義語であるとされている。
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正解 ③代謝のうち、体内の物質を分解してエネルギーを取り出す過程を異化といい、単純な物質から複雑な物質を合成する過程を同化という。
解説
代謝は、摂取した栄養素等を分解してエネルギーを取り出す「異化(異化作用)」と、単純な物質から筋肉やホルモン等の複雑な物質を合成する「同化(同化作用)」に大別されます。

他の選択肢が不適切な理由
異化を合成過程とする記述、同化を分解過程とする記述(両者の定義が逆です)、両者が同義語とする記述は、いずれも代謝の基本的な定義と異なります。
問23-6

基礎代謝量に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①基礎代謝量は、どれほど年齢を重ねて老いていっても加齢によって変化することのない、常に一定の値であるとされている。
  • ②基礎代謝量は、消化活動が非常にかつ極めて活発になる食後すぐの状態で測定することが最も望ましいとされている。
  • ③基礎代謝量とは、生命維持のためではなく、激しい運動時に消費される最大のエネルギー量をいうとされている。
  • ④基礎代謝量とは、生命を維持するために必要な最小限のエネルギー消費量をいい、安静・覚醒・空腹の状態で測定される。
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正解 ④基礎代謝量とは、生命を維持するために必要な最小限のエネルギー消費量をいい、安静・覚醒・空腹の状態で測定される。
解説
基礎代謝量は、体温維持や呼吸、心臓の拍動等、生命を維持するために必要な最小限のエネルギー消費量をいい、早朝空腹時に、快適な室温の下で安静に横になった覚醒状態で測定するのが基本とされています。

他の選択肢が不適切な理由
激しい運動時の最大エネルギー量とする記述、食後すぐの状態で測定するとする記述(食後は消化活動によりエネルギー消費が増えるため適切ではありません)、加齢によって変化しないとする記述は、いずれも基礎代謝量の定義・測定条件と異なります。
問33-6

基礎代謝量と加齢・性別の関係に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①基礎代謝量は、加齢による身体機能の衰えとは全く無関係に、筋肉量の増加を背景として一貫して上昇し続けていくとされている。
  • ②基礎代謝量は主に体重のみによって決まるものであり、筋肉量の多寡や性別による違いは無視できるほど小さいとされている。
  • ③基礎代謝量は、年齢や性別、体重や体格の違いにかかわらず、常にすべての人において完全に同一であるとされている。
  • ④基礎代謝量は、一般に加齢とともに低下する傾向があり、同年齢・同体重であれば一般的に男性の方が女性よりも高い傾向がある。
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正解 ④基礎代謝量は、一般に加齢とともに低下する傾向があり、同年齢・同体重であれば一般的に男性の方が女性よりも高い傾向がある。
解説
基礎代謝量は、筋肉量の減少等を背景に加齢とともに低下する傾向があります。また、一般的に男性は女性より筋肉量が多い傾向にあることから、同年齢・同体重であれば男性の方が基礎代謝量が高い傾向があるとされています。

他の選択肢が不適切な理由
加齢とともに一貫して上昇し続けるとする記述、体重のみで決まり筋肉量や性別による違いは無視できるほど小さいとする記述(筋肉量や性別の違いも基礎代謝量に影響します)、すべての人で完全に同一とする記述は、いずれも実際の知見と異なります。
問43-6

エネルギー代謝率(RMR)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①エネルギー代謝率は、作業の強度や具体的な内容とは全く無関係なものであるとされ、専ら体温を直接測定することのみによって求められる指標であるとされている。
  • ②エネルギー代謝率(RMR)とは、作業に要したエネルギー消費量から安静時の消費量を差し引いた労作代謝量が、基礎代謝量の何倍に相当するかを表す指標である。
  • ③エネルギー代謝率は、作業に伴う消費量ではなく、安静時のエネルギー消費量のみを表す指標であるとされ、作業強度とは全く無関係であるとされている。
  • ④エネルギー代謝率は、基礎代謝量とは全く無関係なものであり、性別・年齢・体格による影響を強く受け、個人差が非常に大きい指標であるとされている。
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正解 ②エネルギー代謝率(RMR)とは、作業に要したエネルギー消費量から安静時の消費量を差し引いた労作代謝量が、基礎代謝量の何倍に相当するかを表す指標である。
解説
エネルギー代謝率(RMR:Relative Metabolic Rate)は、作業に要した総エネルギー消費量から安静時のエネルギー消費量を差し引いた労作代謝量を求め、これを基礎代謝量で割ることによって算出される指標であり、性別・年齢・体格等の影響を受けにくいという特徴があるため、異なる人の間で作業強度を比較する際に有用とされています。

他の選択肢が不適切な理由
体温を直接測定して求め作業強度と無関係とする記述、安静時のエネルギー消費量のみを表すとする記述、性別・年齢・体格の影響を強く受けるとする記述(実際には影響を受けにくいとされます)は、いずれも定義と異なります。
問53-6

呼吸商に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①呼吸商は、消費された栄養素の種類にかかわらず、血液中の酸素飽和度(SpO2)の値のみから算出される指標であるとされている。
  • ②呼吸商とは、消費した酸素の量とは全く無関係に決まる、1分間あたりの単なる呼吸数そのものを表す用語であるとされている。
  • ③呼吸商は、体内で消費された栄養素の種類にかかわらず、いかなる場合も常に完全に同一の値のみを示す指標であるとされている。
  • ④呼吸商とは、一定時間内に消費した酸素の量に対する、排出した二酸化炭素の量の容積比をいい、栄養素の種類によって値が異なる。
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正解 ④呼吸商とは、一定時間内に消費した酸素の量に対する、排出した二酸化炭素の量の容積比をいい、栄養素の種類によって値が異なる。
解説
呼吸商(RQ)は、体内で栄養素が酸化される際に消費した酸素量に対する排出した二酸化炭素量の容積比をいい、糖質のみが燃焼した場合は1.0に近く、脂質のみが燃焼した場合は約0.7になる等、代謝されている栄養素の種類によって値が異なります。

他の選択肢が不適切な理由
1分間あたりの呼吸数を表すとする記述、栄養素の種類にかかわらず常に同一の値とする記述、血中酸素飽和度(SpO2)の値のみから算出するとする記述は、いずれも呼吸商の定義と異なります。
問63-6

エネルギー代謝と体温の関係に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①代謝が活発になればなるほど、体内で産生される熱量はむしろ必ず減少していくものとされている。
  • ②体内での代謝は、栄養素を分解する反応でありながら、熱を一切産生しない反応であるとされている。
  • ③体温は、体内で行われる様々な代謝とは全く無関係に、専ら外部の気温のみによって決定されるとされている。
  • ④体内での代謝の過程では熱が産生され、この代謝によって生じる熱が体温の維持に重要な役割を果たしている。
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正解 ④体内での代謝の過程では熱が産生され、この代謝によって生じる熱が体温の維持に重要な役割を果たしている。
解説
栄養素が体内で分解・代謝される際にはエネルギーとともに熱が産生され(代謝性熱産生)、これが恒温動物である人の体温を一定に保つための重要な熱源となっています。

他の選択肢が不適切な理由
代謝が熱を一切産生しないとする記述、体温が外部の気温のみによって決定されるとする記述、代謝が活発になると産生熱量が必ず減少するとする記述は、いずれも実際の生理学的知見と異なります。
問73-6

肥満の判定指標であるBMI(体格指数)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①BMIは、身長の高低にかかわらず体重のみから常に算出されており、身長は計算には一切用いられないとされている。
  • ②BMIは、体重(kg)を身長(m)の2乗で除して算出される指標であり、肥満度の判定に広く用いられている。
  • ③BMIの値が高くなればなるほど、体格が徐々にやせ細って痩せた状態になっていることを示すとされている。
  • ④BMIは、体重や身長ではなく、体脂肪計によって測定される体脂肪率の数値をそのまま用いる指標であるとされている。
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正解 ②BMIは、体重(kg)を身長(m)の2乗で除して算出される指標であり、肥満度の判定に広く用いられている。
解説
BMI(Body Mass Index、体格指数)は「体重(kg)÷身長(m)の2乗」で算出され、日本肥満学会の基準ではBMI25以上を肥満と判定する等、肥満度の簡便な指標として広く用いられています。

他の選択肢が不適切な理由
体重のみから算出され身長を用いないとする記述、体脂肪計で測定される体脂肪率の数値をそのまま用いるとする記述、値が高いほど痩せていることを示すとする記述(逆です)は、いずれもBMIの定義と異なります。
問83-6

糖質・脂質・たんぱく質のエネルギー産生に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①たんぱく質は、他の栄養素とは全く性質が異なっており、エネルギー源としては一切利用されない栄養素であるとされている。
  • ②糖質、脂質、たんぱく質は、いずれも体内で分解される過程でエネルギーを生み出す、主要な栄養素(三大栄養素)である。
  • ③三大栄養素の中で、体内でエネルギーを産生することができる唯一の栄養素は、糖質のみであると確かにされている。
  • ④脂質という栄養素は、糖質やたんぱく質のいずれと比較してみても、エネルギーを産生する能力が全くないとされている。
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正解 ②糖質、脂質、たんぱく質は、いずれも体内で分解される過程でエネルギーを生み出す、主要な栄養素(三大栄養素)である。
解説
糖質・脂質・たんぱく質は、いずれも体内で分解・代謝される過程でエネルギーを産生する三大栄養素であり、特に脂質は同じ重量あたりで最も多くのエネルギーを産生するとされています。

他の選択肢が不適切な理由
エネルギーを産生できるのが糖質のみとする記述、たんぱく質がエネルギー源として利用されないとする記述、脂質にエネルギー産生能力がないとする記述は、いずれも実際の知見と異なります。
問93-6

ビタミンの働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①ビタミンは、微量ながら体内の様々な代謝を円滑に進めるために必要な栄養素であり、体内で十分に合成できないものは食物から摂取する必要がある。
  • ②ビタミンは、いかなる場合であっても常に体内で十分な量を合成することができ、食物からの摂取は一切不要な栄養素であるとされている。
  • ③ビタミンは、三大栄養素と全く同様に、主要なエネルギー源の一つとして常に大量にかつ絶えず消費されていく非常に重要な栄養素であるとされている。
  • ④ビタミンには、脂溶性ビタミンのほかに、水に非常に溶けやすい性質を持つ水溶性ビタミンという区分自体は一切存在しないとされている。
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正解 ①ビタミンは、微量ながら体内の様々な代謝を円滑に進めるために必要な栄養素であり、体内で十分に合成できないものは食物から摂取する必要がある。
解説
ビタミンは、エネルギー源としては利用されませんが、微量で体内の代謝を円滑に進める上で不可欠な栄養素であり、多くの種類は体内で十分な量を合成できないため、食物から摂取する必要があります。脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンに大別されます。

他の選択肢が不適切な理由
主要なエネルギー源として大量に消費されるとする記述、体内で十分に合成でき摂取が不要とする記述、水溶性ビタミンという区分が存在しないとする記述は、いずれもビタミンの性質と異なります。
問103-6

労働(作業)強度とエネルギー消費量の関係に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①デスクワーク等の座位中心の作業は、重量物の運搬作業よりも一般にエネルギー消費量が多いとされている。
  • ②作業強度が高い(身体的な負荷が大きい)作業ほど、一般にエネルギー消費量は多くなる傾向がある。
  • ③エネルギー消費量は、作業の内容にかかわらず、常に基礎代謝量と完全に同じ値になるとされている。
  • ④作業強度とエネルギー消費量との間には、いかなる関連性もおよそ全く存在しないとされている。
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正解 ②作業強度が高い(身体的な負荷が大きい)作業ほど、一般にエネルギー消費量は多くなる傾向がある。
解説
重量物の運搬や激しい肉体労働のように身体的な負荷が大きい(作業強度が高い)作業ほど、筋肉活動によるエネルギー消費が増加し、一般にエネルギー消費量は多くなる傾向があります。

他の選択肢が不適切な理由
作業強度とエネルギー消費量に関連性がないとする記述、座位中心の作業の方がエネルギー消費量が多いとする記述(一般に重量物運搬等の方が消費量は多くなります)、常に基礎代謝量と同じ値になるとする記述は、いずれも実際の関係と異なります。

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