2026年版・3-5

消化器系と栄養の一問一答

第二種衛生管理者試験「労働生理」から、消化器系と栄養に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-5

三大栄養素の消化に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①三大栄養素は、いずれも消化酵素による化学的な消化を一切受ける必要がなく、そのままの形で体内に吸収されるとされている。
  • ②脂質もまた、消化の過程においても炭水化物やたんぱく質などとも全く同じようにアミノ酸へと必ず分解されるとされている。
  • ③三大栄養素のうち、炭水化物はブドウ糖等に、たんぱく質はアミノ酸に、脂質は脂肪酸とグリセリンに、それぞれ分解されて吸収される。
  • ④たんぱく質もまた、消化の過程においても炭水化物や脂質などと全く同じように確実にブドウ糖へと必ず分解されていくものとされている。
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正解 ③三大栄養素のうち、炭水化物はブドウ糖等に、たんぱく質はアミノ酸に、脂質は脂肪酸とグリセリンに、それぞれ分解されて吸収される。
解説
三大栄養素は消化酵素の働きにより、炭水化物(糖質)は最終的にブドウ糖等の単糖類に、たんぱく質はアミノ酸に、脂質は脂肪酸とグリセリンに分解され、小腸の絨毛から吸収されます。

他の選択肢が不適切な理由
消化される必要がなくそのまま吸収されるとする記述、たんぱく質がブドウ糖に分解されるとする記述、脂質がアミノ酸に分解されるとする記述は、いずれも消化の仕組みと異なります。
問23-5

唾液の働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①唾液には、デンプンを分解する消化酵素である唾液アミラーゼ(プチアリン)が含まれている。
  • ②唾液には、たんぱく質のみを分解する酵素が含まれており、デンプンの分解には関与しないとされている。
  • ③唾液には、たんぱく質を分解する胃液由来のペプシンという酵素が含まれているとされている。
  • ④唾液の分泌は、消化とは全く無関係であり、単なる口腔内の保湿のみを目的とするとされる。
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正解 ①唾液には、デンプンを分解する消化酵素である唾液アミラーゼ(プチアリン)が含まれている。
解説
唾液には、デンプンを麦芽糖等に分解する消化酵素である唾液アミラーゼ(プチアリン)が含まれており、口腔内での消化(化学的消化)の第一段階を担っています。

他の選択肢が不適切な理由
たんぱく質のみを分解する酵素が含まれるとする記述、胃液由来のペプシンが唾液に含まれるとする記述(ペプシンは胃液に含まれる酵素であり唾液には含まれません)、保湿のみを目的とするとする記述は、いずれも唾液の働きと異なります。
問33-5

胃液の働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①胃液には、たんぱく質を分解する消化酵素は一切含まれておらず、強い酸のみで構成されているとされている。
  • ②胃液は、唾液に含まれる酵素と同じようにデンプンの分解のみを行う消化液であるとされている。
  • ③胃液には、たんぱく質を分解する消化酵素であるペプシン及び強い酸性を示す塩酸(胃酸)が含まれている。
  • ④胃液は、強い酸性ではなくアルカリ性であり、脂質の消化を専門に担う消化液であるとされている。
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正解 ③胃液には、たんぱく質を分解する消化酵素であるペプシン及び強い酸性を示す塩酸(胃酸)が含まれている。
解説
胃液には、たんぱく質を分解する消化酵素ペプシン(ペプシノーゲンが胃酸により活性化されたもの)と、強い酸性を示す塩酸(胃酸)が含まれ、胃酸はペプシンの活性化や食物とともに侵入した細菌の殺菌にも寄与します。

他の選択肢が不適切な理由
アルカリ性で脂質の消化を専門に担うとする記述、消化酵素が一切含まれないとする記述、デンプンの分解のみを行うとする記述は、いずれも胃液の性質と異なります。
問43-5

膵液の働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①膵液は、産生される臓器である膵臓ではなく、胃から直接分泌される消化液であるとされている。
  • ②膵液は、たんぱく質の分解にのみ関与し、炭水化物や脂質の分解には全く関与しないとされている。
  • ③膵液は、炭水化物・たんぱく質・脂質のすべてを分解する消化酵素を含む、唯一の消化液である。
  • ④膵液は、脂肪の乳化のみを行う消化液であり、消化酵素は一切含まれていないとされている。
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正解 ③膵液は、炭水化物・たんぱく質・脂質のすべてを分解する消化酵素を含む、唯一の消化液である。
解説
膵液には、デンプンを分解する膵アミラーゼ、たんぱく質を分解するトリプシン、脂質を分解するリパーゼ等が含まれており、三大栄養素すべてを分解する消化酵素を含む唯一の消化液とされています。

他の選択肢が不適切な理由
たんぱく質の分解のみに関与するとする記述、脂肪の乳化のみで消化酵素を含まないとする記述(脂肪の乳化を行うのは胆汁です)、胃から直接分泌されるとする記述(膵液は膵臓で生成され十二指腸に分泌されます)は、いずれも膵液の性質と異なります。
問53-5

胆汁の働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①胆汁という体液は、脂肪の消化には全く関与せず、専ら糖質の分解のみを行う消化液であるとされており、消化酵素までもが非常に豊富に含まれているとされる。
  • ②胆汁は、肝臓ではなく胆嚢という特別な臓器の中で生成され、貯蔵されることなく直ちにそのまま胃へと直接分泌される消化液であるとされている。
  • ③胆汁は、消化酵素を非常に豊富に含んでおり、脂肪ではなくたんぱく質そのものをも直接的に分解する強力な働きを持つ消化液であるとされている。
  • ④胆汁は肝臓で生成され、胆嚢に貯蔵・濃縮された後に十二指腸に分泌され、脂肪の消化を助ける(乳化する)働きを持つが、消化酵素そのものは含まれていない。
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正解 ④胆汁は肝臓で生成され、胆嚢に貯蔵・濃縮された後に十二指腸に分泌され、脂肪の消化を助ける(乳化する)働きを持つが、消化酵素そのものは含まれていない。
解説
胆汁は肝臓で生成され、胆嚢で濃縮・貯蔵された後、十二指腸に分泌されます。脂肪を細かい粒子にして水に混ざりやすくする「乳化」作用によりリパーゼによる脂肪の消化を助けますが、胆汁自体には消化酵素は含まれていません。

他の選択肢が不適切な理由
消化酵素を豊富に含みたんぱく質を直接分解するとする記述、胆嚢で生成され胃に分泌されるとする記述、糖質の分解のみを行うとする記述は、いずれも胆汁の性質と異なります。
問63-5

小腸における栄養素の吸収に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①小腸の内壁には絨毛と呼ばれる無数の突起があり、表面積を増やすことで栄養素の吸収効率を高めている。
  • ②栄養素の吸収は、主に胃においてのみ非常に盛んに行われており、小腸ではほとんど行われないとされている。
  • ③小腸における栄養素の吸収は、大腸における水分の吸収と全く同じ仕組みで行われるとされている。
  • ④小腸の内壁は絨毛のない完全に平滑な構造であり、そのような突起は一切存在しないとされている。
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正解 ①小腸の内壁には絨毛と呼ばれる無数の突起があり、表面積を増やすことで栄養素の吸収効率を高めている。
解説
小腸(特に空腸・回腸)の内壁には絨毛と呼ばれる無数の指状の突起があり、これにより小腸の表面積が大幅に増加し、分解された栄養素を効率よく吸収することができます。

他の選択肢が不適切な理由
吸収が主に胃で行われるとする記述、小腸の内壁が完全に平滑とする記述、小腸の吸収と大腸の水分吸収が全く同じ仕組みとする記述は、いずれも消化管の構造・機能と異なります。
問73-5

大腸の主な役割に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①大腸では、栄養素の消化・吸収がすべての栄養素について小腸よりも活発に行われるとされている。
  • ②大腸の主な役割は、小腸ではなく専らたんぱく質をアミノ酸に分解することであるとされている。
  • ③大腸の主な役割は、小腸で吸収されなかった水分や電解質を吸収し、便を形成することである。
  • ④大腸には、いかなる細菌も全く生息しておらず、完全な無菌状態が保たれているとされている。
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正解 ③大腸の主な役割は、小腸で吸収されなかった水分や電解質を吸収し、便を形成することである。
解説
大腸の主な役割は、小腸で栄養素の吸収を終えた後の内容物から水分や一部の電解質を吸収し、便を形成して排泄することです。また大腸内には多くの腸内細菌が生息し、腸内環境の維持等に関与しています。

他の選択肢が不適切な理由
たんぱく質をアミノ酸に分解することが主な役割とする記述、栄養素の消化・吸収が小腸より活発とする記述、腸内細菌が存在しない無菌状態とする記述は、いずれも大腸の実際の役割・状態と異なります。
問83-5

肝臓のグリコーゲン代謝に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①肝臓は、血液中のブドウ糖が過剰なときはグリコーゲンとして蓄え、不足したときはグリコーゲンを分解してブドウ糖を血液中に放出し、血糖値を調節する役割を担う。
  • ②肝臓は、グリコーゲンの合成・分解には一切関与しない臓器であるとされており、血糖値の調節については、専ら腎臓のみが一手に担っているものとされている。
  • ③グリコーゲンという物質は、血液中のブドウ糖の量が多いか少ないかにかかわらず、常に一定量が血液中に放出され続け、決して貯蔵されることはないとされている。
  • ④実際には、血糖値の調節という非常に重要な働きは、グリコーゲンを貯蔵する肝臓ではなく、専らインスリン等のホルモンを分泌する膵臓によって行われているとされている。
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正解 ①肝臓は、血液中のブドウ糖が過剰なときはグリコーゲンとして蓄え、不足したときはグリコーゲンを分解してブドウ糖を血液中に放出し、血糖値を調節する役割を担う。
解説
肝臓は、食後等で血液中のブドウ糖(血糖)が多いときはこれをグリコーゲンとして貯蔵し、空腹時等で血糖が不足したときは貯蔵していたグリコーゲンを分解してブドウ糖を血液中に放出することで、血糖値を一定範囲に保つ重要な役割を担っています。

他の選択肢が不適切な理由
グリコーゲンの合成・分解に一切関与しないとする記述、グリコーゲンが常に放出され続け貯蔵されないとする記述、血糖値の調節が膵臓によってのみ行われ肝臓のグリコーゲン代謝とは無関係とする記述(膵臓はインスリン等の分泌を担いますが、肝臓のグリコーゲン代謝も血糖値調節に不可欠です)は、いずれも肝臓の機能と異なります。
問93-5

肝臓の解毒作用に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①アンモニアの解毒(毒性の低い尿素への変換)という重要な作用は、専ら腎臓においてのみ行われるものであり、肝臓の働きとも全く無関係であるとされている。
  • ②肝臓という臓器には、アルコールや薬物の分解を含め、いかなる解毒作用も一切存在しないとされており、臓器としては専ら栄養の貯蔵のみをも担うものとされている。
  • ③アルコールの分解という重要な働きは、肝臓ではなく専ら胃においてのみ行われるものであるとされており、肝臓自体は一切関与しないものとされている。
  • ④肝臓は、アルコールや薬物等の身体に有害な物質を分解する解毒作用を持つほか、たんぱく質の代謝で生じるアンモニアを毒性の低い尿素に変える働きも持つ。
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正解 ④肝臓は、アルコールや薬物等の身体に有害な物質を分解する解毒作用を持つほか、たんぱく質の代謝で生じるアンモニアを毒性の低い尿素に変える働きも持つ。
解説
肝臓は、アルコールや薬物等の有害物質を分解・無毒化する解毒作用を持ち、また、たんぱく質の代謝過程で生じる有害なアンモニアを、毒性の低い尿素に変換する働きも担っています(生成された尿素は腎臓から尿として排泄されます)。

他の選択肢が不適切な理由
解毒作用が一切存在しないとする記述、アンモニアの解毒(尿素への変換)が腎臓で行われるとする記述(変換自体は肝臓で行われます)、アルコールの分解が胃で行われるとする記述は、いずれも肝臓の機能と異なります。
問103-5

肝臓におけるたんぱく質の合成に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①フィブリノーゲンという特殊な物質は、血液凝固とは全く無関係な、単なる血漿の老廃物であるとされている。
  • ②肝臓は、アルブミン等のたんぱく質の合成には一切関与せず、専ら分解のみを行うとされている。
  • ③アルブミンは、血漿タンパク質でありながら肝臓ではなく、専ら腎臓で合成されるとされている。
  • ④肝臓は、血漿タンパク質であるアルブミンや血液凝固に関わるフィブリノーゲンを合成する役割を担っている。
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正解 ④肝臓は、血漿タンパク質であるアルブミンや血液凝固に関わるフィブリノーゲンを合成する役割を担っている。
解説
肝臓は、血漿の主要なタンパク質であり血漿浸透圧の維持等に関わるアルブミンや、血液凝固に関わるフィブリノーゲンといった重要な血漿タンパク質を合成する役割を担っています。

他の選択肢が不適切な理由
たんぱく質の合成に一切関与しないとする記述、アルブミンが腎臓で合成されるとする記述、フィブリノーゲンが血液凝固と無関係とする記述は、いずれも肝臓・血漿タンパク質の説明と異なります。

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