2026年版・3-4

神経系の一問一答

第二種衛生管理者試験「労働生理」から、神経系に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-4

神経系の大きな区分に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①神経系は、末梢神経系で構成されており、中枢神経系は存在しないとされている。
  • ②神経系は、脳と脊髄からなる中枢神経系と、それ以外の末梢神経系に大別される。
  • ③神経系の区分に、中枢神経系と末梢神経系という分け方は用いられていないとされている。
  • ④脊髄は、中枢神経である脳とは異なり、末梢神経系に分類される器官であるとされている。
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正解 ②神経系は、脳と脊髄からなる中枢神経系と、それ以外の末梢神経系に大別される。
解説
神経系は、情報処理の中心を担う脳及び脊髄からなる中枢神経系と、中枢神経系と身体の各部位を結ぶ末梢神経系(体性神経系・自律神経系)に大別されます。

他の選択肢が不適切な理由
末梢神経系のみで構成されるとする記述、脊髄を末梢神経系に分類する記述(脊髄は中枢神経系に含まれます)、中枢・末梢という区分が用いられていないとする記述は、いずれも神経系の基本的な分類と異なります。
問23-4

自律神経系における交感神経の働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①交感神経は、身体が休息しているリラックスした状態にのみ働き、必ず心拍数を低下させるとされている。
  • ②交感神経は、食後に消化管の運動を促進し、胃腸の働きをも必ず活発にさせるとされている。
  • ③交感神経の働きは、副交感神経の働きと全く同じであり、区別する意味がないとされている。
  • ④交感神経は、身体が活動的な状態(緊張・興奮時等)に働き、心拍数の増加や血圧の上昇等をもたらす。
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正解 ④交感神経は、身体が活動的な状態(緊張・興奮時等)に働き、心拍数の増加や血圧の上昇等をもたらす。
解説
交感神経は、身体が活動的な状態や緊張・興奮した状態のときに優位に働き、心拍数や血圧の上昇、気管支の拡張、消化管の運動抑制等、身体を活動に適した状態にする働きを持ちます。

他の選択肢が不適切な理由
休息時にのみ働き心拍数を低下させるとする記述、消化管の運動を促進するとする記述(これは副交感神経の働きです)、副交感神経と全く同じとする記述は、いずれも交感神経の働きと異なります。
問33-4

自律神経系における副交感神経の働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①副交感神経は、いかなる場合も常に交感神経と協調してのみ働き、単独では全く作用しないとされている。
  • ②副交感神経は、瞳孔を収縮させるのではなく、気管支を拡張させ瞳孔をも散大させる働きを持つとされている。
  • ③副交感神経は、身体が休息している状態のときに優位に働き、心拍数の低下や消化管の運動促進等をもたらす。
  • ④副交感神経は、身体が非常に活動的な緊張状態のときにのみ働き、心拍数を上昇させるとされている。
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正解 ③副交感神経は、身体が休息している状態のときに優位に働き、心拍数の低下や消化管の運動促進等をもたらす。
解説
副交感神経は、身体がリラックスした休息状態のときに優位に働き、心拍数の低下、消化管の運動や消化液の分泌の促進、気管支の収縮等、エネルギーを蓄える方向に作用します。

他の選択肢が不適切な理由
活動的な状態のときにのみ働き心拍数を上昇させるとする記述、気管支の拡張・瞳孔の散大をもたらすとする記述(これらは交感神経の働きです)、交感神経と協調してのみ働くとする記述は、いずれも副交感神経の働きと異なります。
問43-4

交感神経と副交感神経の関係(二重支配)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①交感神経と副交感神経は、いかなる場合であっても常に全く同じ方向にのみ作用しており、拮抗することは一切ないとされている。
  • ②多くの内臓器官は、交感神経と副交感神経の両方の支配を受けており、両者が互いに拮抗的に働くことで機能が調節されている。
  • ③自律神経は、心臓や消化管の働きも含め、随意的な意識の力によって完全にコントロールすることができるとされている。
  • ④内臓器官は、心臓や消化管を含め交感神経のみの支配を受けており、副交感神経の支配は全く受けないとされている。
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正解 ②多くの内臓器官は、交感神経と副交感神経の両方の支配を受けており、両者が互いに拮抗的に働くことで機能が調節されている。
解説
心臓や消化管等の多くの内臓器官は、交感神経と副交感神経の両方の支配を受ける「二重支配」の状態にあり、両者が互いに拮抗的(相反的)に作用することで、状況に応じた精密な機能調節が行われています。

他の選択肢が不適切な理由
交感神経のみの支配を受けるとする記述、両者が常に同じ方向に作用するとする記述、自律神経を意識的に完全にコントロールできるとする記述は、いずれも自律神経の特徴と異なります。
問53-4

大脳の機能に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①大脳は、専ら呼吸や心臓の拍動等の生命維持機能のみを担う部位であるとされている。
  • ②大脳の機能は、生命維持を担う脊髄の機能と完全に同一であるとされている。
  • ③大脳には、感覚の認識や思考等の高次な機能は一切存在しないとされている。
  • ④大脳は、随意運動、感覚の認識、思考・記憶等の高次な精神活動を担う中枢である。
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正解 ④大脳は、随意運動、感覚の認識、思考・記憶等の高次な精神活動を担う中枢である。
解説
大脳は、意識的に身体を動かす随意運動の指令、感覚情報の認識・処理、思考・記憶・言語等の高次な精神活動を担う中枢神経系の中心的な部位です。大脳皮質には運動野・感覚野等、機能ごとに担当領域があります。

他の選択肢が不適切な理由
生命維持機能のみを担うとする記述(これは主に脳幹の機能です)、感覚や思考等の高次機能が存在しないとする記述、脊髄の機能と完全に同一とする記述は、いずれも大脳の機能と異なります。
問63-4

小脳の機能に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①小脳も、心臓の拍動のみを常に確実に直接的にコントロールする唯一の器官であるとされている。
  • ②小脳は、身体の平衡(バランス)の保持や、運動の協調・調節に重要な役割を果たしている。
  • ③小脳は、胃液等の消化液の分泌のみを専ら調節する唯一の器官であるとされている。
  • ④小脳には、身体の運動を調節するためのいかなる機能も一切存在しないとされている。
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正解 ②小脳は、身体の平衡(バランス)の保持や、運動の協調・調節に重要な役割を果たしている。
解説
小脳は、大脳からの運動指令や身体各部からの感覚情報を統合し、姿勢の保持や身体の平衡(バランス)、スムーズで協調のとれた運動の実現に重要な役割を果たしています。

他の選択肢が不適切な理由
消化液の分泌を調節するとする記述、心臓の拍動を直接コントロールする唯一の器官とする記述、運動調節の機能が存在しないとする記述は、いずれも小脳の機能と異なります。
問73-4

脳幹(延髄等)の機能に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①延髄には、呼吸や心臓の働きを司る、生命維持に関わる中枢は一切存在しないとされている。
  • ②呼吸中枢は、脳幹には全く存在せず、専ら思考を担う大脳皮質にのみ存在するとされている。
  • ③脳幹の一部である延髄には、呼吸中枢や心臓中枢等、生命維持に不可欠な機能を司る中枢が存在する。
  • ④脳幹は、専ら随意運動の指令のみを担う部位であり、生命維持機能とは全く無関係であるとされている。
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正解 ③脳幹の一部である延髄には、呼吸中枢や心臓中枢等、生命維持に不可欠な機能を司る中枢が存在する。
解説
脳幹(中脳・橋・延髄)のうち延髄には、呼吸運動を調節する呼吸中枢や、心臓の働きを調節する心臓中枢(循環中枢)等、生命維持に直結する重要な中枢が存在しています。

他の選択肢が不適切な理由
延髄に生命維持に関わる中枢が存在しないとする記述、呼吸中枢が大脳皮質に存在するとする記述、脳幹が生命維持機能と無関係とする記述は、いずれも脳の構造・機能と異なります。
問83-4

ニューロン(神経細胞)とシナプスに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①神経細胞(ニューロン)間の接合部であるシナプスでは、神経伝達物質を介して情報が伝達される。
  • ②ニューロンは、収縮を専門的に担う筋肉細胞と全く同じ構造を持つ細胞であるとされている。
  • ③ニューロン間の情報伝達は、常に電気的な信号のみで完結し、化学物質は一切関与しないとされている。
  • ④シナプスとは、運動神経の末端と骨格筋との神経筋接合部のみを指す用語であるとされている。
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正解 ①神経細胞(ニューロン)間の接合部であるシナプスでは、神経伝達物質を介して情報が伝達される。
解説
神経細胞(ニューロン)は細胞体、樹状突起、軸索から構成され、他のニューロンとの接合部であるシナプスでは、軸索の末端から放出される神経伝達物質(アセチルコリン、ノルアドレナリン等)を介して情報が化学的に伝達されます。

他の選択肢が不適切な理由
電気信号のみで完結し化学物質が関与しないとする記述、シナプスを神経筋接合部のみを指す用語とする記述(シナプスは神経細胞同士の接合部も含む広い概念です)、ニューロンが筋肉細胞と全く同じ構造とする記述は、いずれも神経系の仕組みと異なります。
問93-4

体性神経系に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①体性神経系と自律神経系は、末梢神経系という大きな枠組みの中でも常に全く区別のない、実質的にも完全に同一の神経系であるとされている。
  • ②体性神経系には、皮膚等の感覚器からの情報を中枢に伝える感覚神経は含まれず、専ら運動神経のみでも構成されるとされている。
  • ③体性神経系は、感覚器からの情報を中枢に伝える感覚神経(求心性神経)と、中枢からの命令を筋肉に伝える運動神経(遠心性神経)からなる。
  • ④体性神経系は、心臓や消化管等のあらゆる内臓の働きをも、意識とは無関係に無意識のうちに調節する神経系であるとされている。
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正解 ③体性神経系は、感覚器からの情報を中枢に伝える感覚神経(求心性神経)と、中枢からの命令を筋肉に伝える運動神経(遠心性神経)からなる。
解説
末梢神経系のうち体性神経系は、皮膚や感覚器からの情報を中枢神経系に伝える感覚神経(求心性神経)と、中枢神経系からの命令を骨格筋に伝える運動神経(遠心性神経)から構成され、主に意識的な運動や感覚に関与します(内臓機能の無意識的な調節は自律神経系が担います)。

他の選択肢が不適切な理由
内臓の働きを無意識に調節する神経系とする記述(これは自律神経系の説明です)、感覚神経が含まれないとする記述、自律神経系と全く区別がないとする記述は、いずれも体性神経系の説明と異なります。
問103-4

脊髄反射に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①脊髄反射は、いかなる場合であっても数分以上の時間を要する、緩慢な反応であるとされている。
  • ②脊髄反射には、膝蓋腱反射のような素早い身体の動きは一切含まれないとされている。
  • ③脊髄反射とは、大脳を経由せず脊髄のレベルで完結する、無意識的で迅速な身体の反応をいう。
  • ④脊髄反射は、いかなる場合も必ず大脳での意識的な判断を経てから起こる反応であるとされている。
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正解 ③脊髄反射とは、大脳を経由せず脊髄のレベルで完結する、無意識的で迅速な身体の反応をいう。
解説
脊髄反射は、感覚神経からの刺激が大脳を経由せずに脊髄のレベルで運動神経に伝達され、無意識的かつ迅速に身体が反応する仕組みであり、膝蓋腱反射(膝の下を叩くと足が跳ね上がる反応)等が代表例です。危険を素早く回避するために重要な機能とされています。

他の選択肢が不適切な理由
必ず大脳での意識的な判断を経るとする記述、数分以上を要する緩慢な反応とする記述、膝蓋腱反射のような動きが含まれないとする記述は、いずれも脊髄反射の性質と異なります。

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