2026年版・3-3

呼吸器系の一問一答

第二種衛生管理者試験「労働生理」から、呼吸器系に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-3

呼吸運動の仕組みに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①呼吸運動は、全身に血液を送り出す心臓の拍動によって直接引き起こされる現象であるとされている。
  • ②呼吸運動は、横隔膜や肋間筋ではなく、気管支の平滑筋が収縮・弛緩することによって主に行われるとされている。
  • ③呼吸運動は、横隔膜や肋間筋等の呼吸筋の働きによって胸郭内の容積を周期的に変化させることにより行われる。
  • ④呼吸運動には、胸郭内外の動きに深く関わる横隔膜という重要な筋肉は一切関与しないとされている。
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正解 ③呼吸運動は、横隔膜や肋間筋等の呼吸筋の働きによって胸郭内の容積を周期的に変化させることにより行われる。
解説
呼吸運動は、横隔膜や肋間筋等の呼吸筋が収縮・弛緩することで胸郭内の容積を周期的に増減させ、それに伴って肺が受動的に伸縮することで行われます。

他の選択肢が不適切な理由
心臓の拍動によって引き起こされるとする記述、気管支の平滑筋によって主に行われるとする記述(気管支平滑筋は気道の太さの調節に関わり、呼吸運動そのものの主体は横隔膜や肋間筋です)、横隔膜が一切関与しないとする記述は、いずれも呼吸運動の仕組みと異なります。
問23-3

外呼吸と内呼吸に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①外呼吸とは、全身のすみずみにも張り巡らされた組織細胞とそれを取り巻く毛細血管との間で行われるガス交換のことをいうとされている。
  • ②内呼吸とは、肺の奥深くにある無数の肺胞とそれを取り巻く毛細血管との間でも行われるガス交換のことをいうとされている。
  • ③外呼吸と内呼吸は、体内のどの部位で行われるかにかかわらず、生理学的にも全く同じ現象を指す同義語であるとされている。
  • ④肺胞と肺胞を取り巻く毛細血管との間で行われるガス交換を外呼吸、全身の組織細胞と毛細血管との間で行われるガス交換を内呼吸という。
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正解 ④肺胞と肺胞を取り巻く毛細血管との間で行われるガス交換を外呼吸、全身の組織細胞と毛細血管との間で行われるガス交換を内呼吸という。
解説
肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換を「外呼吸(肺呼吸)」といい、全身の組織細胞とそれを取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換を「内呼吸(組織呼吸)」といいます。

他の選択肢が不適切な理由
外呼吸を組織でのガス交換とする記述、内呼吸を肺胞でのガス交換とする記述(両者の定義が逆です)、両者が同義語とする記述は、いずれも定義と異なります。
問33-3

安静時の呼吸数及び1回換気量に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①呼吸数や1回換気量は、運動や睡眠などの身体活動の状況にかかわらず、常に一定であるとされている。
  • ②成人の安静時の呼吸数は、運動時と変わらず通常1分間に100回程度ときわめて多いとされている。
  • ③成人の安静時の呼吸数は、通常1分間に16〜20回程度であり、1回の換気量は約500mL程度とされている。
  • ④成人であれば安静時における1回換気量は、通常でも約5000mL程度ときわめて多い数値であるとされている。
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正解 ③成人の安静時の呼吸数は、通常1分間に16〜20回程度であり、1回の換気量は約500mL程度とされている。
解説
成人の安静時の呼吸数は通常1分間に16〜20回程度であり、1回の呼吸で出入りする空気の量(1回換気量)は約500mL程度とされています。

他の選択肢が不適切な理由
呼吸数を1分間に100回程度とする記述、1回換気量を約5000mLとする記述、呼吸数・換気量が身体活動にかかわらず常に一定とする記述は、いずれも実際の数値・性質と異なります。
問43-3

身体活動時における呼吸の変化に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①身体活動時には、筋肉での酸素消費と二酸化炭素の産生が増加し、血液中の二酸化炭素分圧の上昇が呼吸中枢を刺激することで、呼吸数及び1回換気量が増加する。
  • ②身体活動時には、全身の筋肉が必要とする酸素の量そのものが非常に顕著かつ急激に減少するため、呼吸数や1回換気量はむしろ大きく減少していくとされている。
  • ③呼吸中枢を刺激する主な要因は、血液中に溶け込んでいる二酸化炭素分圧が上昇することではなく、逆にその分圧が低下することそのものであるとされている。
  • ④身体活動の強度が普段よりどれほど激しく高まったとしても、呼吸数や1回換気量を含む呼吸の状態全体は常に一定のまま変わらず保たれ続けるとされている。
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正解 ①身体活動時には、筋肉での酸素消費と二酸化炭素の産生が増加し、血液中の二酸化炭素分圧の上昇が呼吸中枢を刺激することで、呼吸数及び1回換気量が増加する。
解説
身体活動時には筋肉の酸素消費量が増え、二酸化炭素の産生量も増加します。血液中の二酸化炭素分圧が上昇すると、延髄にある呼吸中枢がこれを感知して刺激され、呼吸数及び1回換気量を増加させることで、体内の酸素と二酸化炭素のバランスを保とうとします。

他の選択肢が不適切な理由
呼吸数や換気量がむしろ減少するとする記述、呼吸中枢を刺激する主な要因を二酸化炭素分圧の低下とする記述(上昇が刺激要因です)、活動強度にかかわらず呼吸が常に一定とする記述は、いずれも生理学的知見と異なります。
問53-3

呼吸中枢に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①呼吸のリズムは、脳や脊髄等いかなる中枢神経の働きも一切受けることなく、肺自体が常に自律的に決定しているとされている。
  • ②呼吸中枢は、血液を送り出す心臓の中に存在し、心拍のリズムと同時に呼吸のリズムも決定しているとされている。
  • ③呼吸中枢は、脳から遠く離れた脊髄の末端部分にのみ常に存在しており、脳とは全く無関係に機能するとされている。
  • ④呼吸運動を調節する呼吸中枢は、脳の延髄に存在し、血液中の二酸化炭素分圧の変化等に応じて呼吸のリズムを調節している。
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正解 ④呼吸運動を調節する呼吸中枢は、脳の延髄に存在し、血液中の二酸化炭素分圧の変化等に応じて呼吸のリズムを調節している。
解説
呼吸運動を調節する呼吸中枢は脳幹の一部である延髄に存在し、血液中の二酸化炭素分圧やpHの変化を感知して、呼吸筋への指令を通じて呼吸のリズムや深さを自動的に調節しています。

他の選択肢が不適切な理由
心臓の中に存在するとする記述、脊髄の末端部分にのみ存在するとする記述、肺自体が自律的に決定しているとする記述は、いずれも呼吸中枢の位置・機能と異なります。
問63-3

肺活量に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①肺活量は、年齢や性別、体格等の個人差による影響を一切受けない、常に一定の数値であるとされている。
  • ②肺活量の測定は、心臓の電気的な活動を記録する心電図検査によって行われるとされている。
  • ③肺活量とは、最大限に息を吸い込んだ状態から、できる限り多く吐き出すことができる空気の量をいう。
  • ④肺活量とは、激しい身体活動を伴わない安静時の1回換気量のみを指す用語であるとされている。
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正解 ③肺活量とは、最大限に息を吸い込んだ状態から、できる限り多く吐き出すことができる空気の量をいう。
解説
肺活量は、最大限に息を吸い込んだ状態(最大吸気位)から、できる限り多くの息を吐き出した(最大呼気位)ときの空気の量を指し、年齢、性別、体格、呼吸筋の機能等によって個人差があります。

他の選択肢が不適切な理由
安静時の1回換気量のみを指すとする記述、年齢等の影響を一切受けないとする記述、心電図検査によって測定するとする記述(スパイロメーターで測定します)は、いずれも肺活量の定義・性質と異なります。
問73-3

呼吸に関与する筋肉に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①横隔膜は、収縮すると下方に下がることで胸腔の容積を広げ、息を吸う動作(吸気)を助ける筋肉である。
  • ②横隔膜は、主に食物の消化管への送り込みを担う筋肉であり、呼吸運動にはほとんど関与しないとされている。
  • ③横隔膜が収縮すると、下方に下がるのではなく胸腔の容積は狭くなり、息を吐く動作を助けるとされている。
  • ④肋間筋は、肋骨と肋骨の間に位置する筋肉であるが、呼吸運動には一切関与しないとされている。
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正解 ①横隔膜は、収縮すると下方に下がることで胸腔の容積を広げ、息を吸う動作(吸気)を助ける筋肉である。
解説
横隔膜は胸腔と腹腔を隔てるドーム状の筋肉で、収縮すると下方に下がり胸腔の容積を広げることで肺が膨らみ、息を吸う動作(吸気)を助けます。肋間筋(外肋間筋等)も肋骨を持ち上げることで胸郭を広げ、吸気に寄与します。

他の選択肢が不適切な理由
横隔膜を主に消化管への食物の送り込みを担う筋肉とする記述(横隔膜の主な役割は呼吸運動です)、肋間筋が呼吸運動に一切関与しないとする記述、横隔膜の収縮で胸腔容積が狭くなるとする記述は、いずれも実際の機能と異なります。
問83-3

喫煙が呼吸器に及ぼす影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①喫煙は、多くの有害物質を含むたばこの煙を吸入しても、呼吸器の機能に対して一切影響を及ぼさないとされている。
  • ②喫煙は、多くの有害物質を含んでいるにもかかわらず、むしろ肺の機能を大きく向上させる効果があるとされている。
  • ③喫煙によって長年引き起こされる呼吸器への慢性的な炎症等の様々な悪影響は、喫煙をやめた直後に完全に消失するとされている。
  • ④喫煙は、気道や肺胞に慢性的な炎症を引き起こし、慢性閉塞性肺疾患(COPD)等の呼吸器疾患のリスクを高めるとされている。
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正解 ④喫煙は、気道や肺胞に慢性的な炎症を引き起こし、慢性閉塞性肺疾患(COPD)等の呼吸器疾患のリスクを高めるとされている。
解説
喫煙により吸入されるたばこの煙に含まれる有害物質は、気道や肺胞に慢性的な炎症を引き起こし、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や肺がん等の呼吸器疾患のリスクを高めることが知られています。

他の選択肢が不適切な理由
呼吸器機能に一切影響を及ぼさないとする記述、肺の機能を向上させるとする記述、禁煙直後に影響が完全に消失するとする記述は、いずれも実際の知見と異なります。
問93-3

呼吸機能の加齢による変化に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①加齢に伴い、肺の弾力性がむしろ増すことで、肺活量は一律に増加していく傾向があるとされている。
  • ②呼吸機能は、加齢による影響を一切受けることのない、生涯不変の機能であるとされている。
  • ③加齢による呼吸機能の変化には個人差が一切なく、すべての人で同一の速度で進行するとされている。
  • ④加齢に伴い、肺の弾力性の低下や呼吸筋の筋力低下等により、一般的に肺活量は低下する傾向がある。
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正解 ④加齢に伴い、肺の弾力性の低下や呼吸筋の筋力低下等により、一般的に肺活量は低下する傾向がある。
解説
加齢に伴い、肺組織の弾力性の低下、胸郭の可動性の低下、呼吸筋の筋力低下等が生じることにより、一般的に肺活量や呼吸機能は徐々に低下していく傾向があります。

他の選択肢が不適切な理由
肺活量が一律に増加するとする記述、加齢の影響を一切受けないとする記述、個人差が一切ないとする記述は、いずれも実際の知見と異なります。
問103-3

呼吸数の異常に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①1分間の呼吸数が異常に多い状態を頻呼吸といい、発熱や運動、興奮等の様々な要因によって生じることがある。
  • ②呼吸数は、体調や睡眠、日々の健康状態のいずれにもかかわらず、常に一定の値を示し続けているとされている。
  • ③頻呼吸とは、発熱や興奮とは無関係に、呼吸数が異常に少なくなる状態を指す用語であるとされている。
  • ④呼吸数の異常は、その程度にかかわらず、いかなる場合も生命に全く影響を及ぼさないとされている。
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正解 ①1分間の呼吸数が異常に多い状態を頻呼吸といい、発熱や運動、興奮等の様々な要因によって生じることがある。
解説
1分間の呼吸数が通常の範囲(成人で16〜20回程度)を超えて多くなった状態を頻呼吸といい、発熱、運動、興奮、呼吸器疾患等、様々な要因によって生じることがあり、健康状態を把握する上での重要な指標の一つです。

他の選択肢が不適切な理由
呼吸数の異常が生命に全く影響を及ぼさないとする記述、頻呼吸を呼吸数の減少とする記述(逆です)、呼吸数が健康状態にかかわらず常に一定とする記述は、いずれも実際の知見と異なります。

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