2026年版・3-2

血液の一問一答

第二種衛生管理者試験「労働生理」から、血液に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-2

血液の成分に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①血液の液体成分である血漿は、実は水分をほとんど含まない、非常に濃縮された成分であるとされている。
  • ②血液の有形成分は主に赤血球のみであり、白血球や血小板は血漿中のタンパク質にすぎないとされている。
  • ③血液は、液体成分である血漿と、赤血球・白血球・血小板等の有形成分(血球)から構成されている。
  • ④血液は、赤血球のみによって構成されており、白血球や血小板は全く含まれていないとされている。
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正解 ③血液は、液体成分である血漿と、赤血球・白血球・血小板等の有形成分(血球)から構成されている。
解説
血液は、水分やタンパク質を主成分とする液体成分である血漿(血液全体の約55%)と、赤血球・白血球・血小板等の有形成分である血球(約45%)から構成されています。

他の選択肢が不適切な理由
赤血球のみで構成されるとする記述、血漿がほとんど水分を含まないとする記述(血漿の水分含有率は約91%です)、白血球や血小板を血漿中のタンパク質にすぎないとする記述(白血球・血小板は血漿タンパク質ではなく有形成分の血球です)は、いずれも血液の組成と異なります。
問23-2

赤血球に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①赤血球は、ヘモグロビンを含み、肺で酸素と結合し、全身の組織に酸素を運搬する役割を担う。血液中での寿命は約120日とされている。
  • ②赤血球は、止血のために強く働く血液凝固を専門的に担う唯一の血球成分であり、酸素の運搬には全く関与しないとされている。
  • ③赤血球は、体内に侵入した細菌等の異物を排除する生体防御を専門的に担う細胞であり、酸素の運搬には一切関与しないとされている。
  • ④赤血球の寿命は、核を持たず、酸素を運ぶヘモグロビンも含まない特殊な細胞であることから、約1週間程度ときわめて短いとされている。
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正解 ①赤血球は、ヘモグロビンを含み、肺で酸素と結合し、全身の組織に酸素を運搬する役割を担う。血液中での寿命は約120日とされている。
解説
赤血球は、鉄を含むヘモグロビンというタンパク質を含み、酸素分圧の高い肺で酸素と結合し、酸素分圧の低い全身の組織で酸素を放出することで、酸素運搬の役割を担います。核を持たず、血液中での寿命は約120日とされています。

他の選択肢が不適切な理由
生体防御を担い酸素運搬に関与しないとする記述(これは白血球の説明です)、寿命を約1週間とする記述、血液凝固を担う唯一の成分とする記述(血液凝固には主に血小板が関与します)は、いずれも赤血球の性質と異なります。
問33-2

白血球に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①白血球は、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を排除する生体防御の役割を担い、好中球やリンパ球等の種類がある。
  • ②白血球は、止血のために働く血小板とともに血液凝固にのみ関与しており、免疫機能には一切関与しないとされている。
  • ③白血球には、好中球やリンパ球、単球といった種類による違いは全く存在せず、すべて同一の機能を持つとされている。
  • ④白血球は、赤血球のようにヘモグロビンを介した酸素の運搬のみを担う血球であり、生体防御には全く関与しないとされている。
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正解 ①白血球は、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を排除する生体防御の役割を担い、好中球やリンパ球等の種類がある。
解説
白血球は、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を貪食したり抗体を産生したりすることで生体を防御する役割を担い、好中球(白血球の中で最も多く、細菌感染時に増加)、リンパ球(ウイルス感染や免疫に関与)、単球等の種類があります。

他の選択肢が不適切な理由
酸素運搬のみを担い生体防御に関与しないとする記述(これは赤血球の説明です)、血液凝固にのみ関与し免疫機能に関与しないとする記述、種類による違いが存在しないとする記述は、いずれも白血球の性質と異なります。
問43-2

血小板に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①血小板は、血管が損傷した際に集まって傷口をふさぎ、血液凝固に重要な役割を果たす。
  • ②血小板には、白血球と同様に核が存在し、赤血球よりも大きな細胞であるとされている。
  • ③血小板は、リンパ球のように抗体を産生することで免疫機能を専門に担う血球であるとされている。
  • ④血小板は、ヘモグロビンによる酸素の運搬を専門に担う血球であり、止血には関与しない。
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正解 ①血小板は、血管が損傷した際に集まって傷口をふさぎ、血液凝固に重要な役割を果たす。
解説
血小板は、血管が損傷すると傷口に集まって凝集し、血液凝固因子とともに血液を凝固させて出血を止める(止血)役割を果たします。

他の選択肢が不適切な理由
酸素運搬を専門に担い止血に関与しないとする記述、抗体産生・免疫機能を専門に担うとする記述(これは白血球の説明です)、白血球と同様に核が存在し赤血球より大きいとする記述(血小板は核を持たず、赤血球より小さい細胞です)は、いずれも血小板の性質と異なります。
問53-2

血液凝固の仕組みに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①血液凝固は、健康な人の体内においては一切起こらない生理現象であり、出血は自然に止まることは決してないとされている。
  • ②血液凝固という現象に深く関与するフィブリノーゲンという血漿タンパク質は、白血球のみによって産生されるとされている。
  • ③血液凝固は、酸素を全身の組織にまで十分に運搬する赤血球のみの働きによって生じるものであり、血小板は一切関与しないとされている。
  • ④血液凝固は、血小板の凝集と、血漿中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化して血球を絡めとることにより、血餅を形成する現象である。
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正解 ④血液凝固は、血小板の凝集と、血漿中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化して血球を絡めとることにより、血餅を形成する現象である。
解説
血液凝固は、血管損傷部位に血小板が集まって一次的に傷口をふさいだ後、血漿中のフィブリノーゲンという可溶性のタンパク質がフィブリンという線維状の不溶性物質に変化し、血球を絡めとって血餅を形成する現象です。

他の選択肢が不適切な理由
赤血球のみの働きとする記述、体内で一切起こらない現象とする記述、フィブリノーゲンが白血球のみによって産生されるとする記述(フィブリノーゲンは主に肝臓で産生されます)は、いずれも凝固の仕組みと異なります。
問63-2

血漿中のアルブミンとグロブリンに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①アルブミンは、ヘモグロビンのように酸素の運搬を専門に担うタンパク質であり、赤血球には含まれないとされている。
  • ②アルブミンは血漿浸透圧の維持等に、グロブリンは免疫(抗体)としての役割等に、それぞれ関与するタンパク質である。
  • ③グロブリンというタンパク質は、主要な産生臓器である肝臓ではなく、専ら腎臓においてのみ産生されるとされている。
  • ④アルブミンとグロブリンは、いずれも止血を担う血小板とともに血液凝固のみを専門に担うタンパク質であるとされている。
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正解 ②アルブミンは血漿浸透圧の維持等に、グロブリンは免疫(抗体)としての役割等に、それぞれ関与するタンパク質である。
解説
血漿中の主要なタンパク質であるアルブミンは血漿の浸透圧を維持する役割等を持ち、グロブリンのうちγ-グロブリンは抗体としての役割を担うなど免疫機能に関与します。いずれも主に肝臓で産生されます(一部の免疫グロブリンはリンパ球により産生されます)。

他の選択肢が不適切な理由
両者が血液凝固のみを担うとする記述、アルブミンが酸素運搬を専門に担うとする記述(これはヘモグロビンの役割です)、グロブリンが肝臓ではなく腎臓でのみ産生されるとする記述(グロブリンは主に肝臓で産生されます)は、いずれもタンパク質の役割・産生部位と異なります。
問73-2

ヘマトクリット値に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①ヘマトクリット値は、血液中の糖分濃度を示す血糖値と同じ意味の用語であるとされている。
  • ②ヘマトクリット値とは、血液の全容積に対する赤血球の容積の割合を示す指標である。
  • ③ヘマトクリット値とは、免疫を担う血液中の白血球の数のみを示す指標であるとされている。
  • ④ヘマトクリット値は、ABO式の血液型を判定するための指標であるとされている。
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正解 ②ヘマトクリット値とは、血液の全容積に対する赤血球の容積の割合を示す指標である。
解説
ヘマトクリット値は、血液の全容積のうち赤血球が占める容積の割合(%)を示す指標であり、貧血や多血症等の診断の参考として用いられます。

他の選択肢が不適切な理由
白血球の数のみを示すとする記述、血糖値と同じ意味の用語とする記述、血液型を判定する指標とする記述は、いずれもヘマトクリット値の定義と異なります。
問83-2

貧血に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①貧血とは、出血を止める重要な働きを持つ血小板の数が異常に増加した状態のみを指す用語であるとされている。
  • ②貧血とは、体を細菌等から守る免疫を担う白血球の数が異常に増加した状態のみを指す用語であるとされている。
  • ③貧血とは、血液中のヘモグロビン濃度が基準値より低下した状態をいい、全身への酸素供給が不十分になることがある。
  • ④貧血とは、心臓の収縮によって動脈に生じる圧力である血圧が異常に上昇した状態のみを指す用語であるとされている。
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正解 ③貧血とは、血液中のヘモグロビン濃度が基準値より低下した状態をいい、全身への酸素供給が不十分になることがある。
解説
貧血は、血液中のヘモグロビン濃度が基準値を下回った状態をいい、ヘモグロビンの酸素運搬能力が低下することで、全身の組織への酸素供給が不十分になり、動悸、息切れ、めまい等の症状が現れることがあります。

他の選択肢が不適切な理由
白血球数の異常増加とする記述、血圧の異常上昇とする記述、血小板数の異常増加とする記述は、いずれも貧血の定義と異なります。
問93-2

動脈血と静脈血の違いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①動脈と静脈を流れる血液の色の違いは、酸素の量とは全く無関係に、白血球の数の違いにのみ起因するとされている。
  • ②動脈血は、肺循環と体循環のいずれの場合を問わず常に暗い赤色を呈しており、静脈血は常に鮮やかな赤色を呈するとされている。
  • ③動脈血と静脈血は、含まれる酸素の量や色合い、粘性に常に一切違いがない、全く同じ性質の血液であるとされている。
  • ④動脈血は酸素を多く含む鮮やかな赤色の血液であり、静脈血は酸素が少なく暗赤色を呈することが多い(肺動脈・肺静脈は例外)。
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正解 ④動脈血は酸素を多く含む鮮やかな赤色の血液であり、静脈血は酸素が少なく暗赤色を呈することが多い(肺動脈・肺静脈は例外)。
解説
体循環において、動脈血は肺で酸素を取り込んだ後の酸素を多く含む鮮やかな赤色の血液であり、静脈血は全身の組織で酸素を渡した後の酸素が少ない暗赤色の血液です。ただし肺循環では、肺動脈に静脈血が、肺静脈に動脈血が流れるという例外があります。

他の選択肢が不適切な理由
酸素含有量に違いがないとする記述、動脈血が常に暗い赤色とする記述(逆です)、色の違いが白血球数の違いにのみ起因するとする記述は、いずれも実際の性質と異なります。
問103-2

血液の役割に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①血液が担う役割は、赤血球に含まれるヘモグロビンによる酸素の運搬のみに限られているとされている。
  • ②血液は、老廃物の運搬には全く関与せず、専ら栄養素の運搬のみを担っているとされている。
  • ③血液は、全身をくまなく循環しているにもかかわらず、体温の調節には一切関与しないとされている。
  • ④血液は、酸素や栄養素の運搬、老廃物の運搬、体温の調節、生体防御等の多様な役割を担っている。
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正解 ④血液は、酸素や栄養素の運搬、老廃物の運搬、体温の調節、生体防御等の多様な役割を担っている。
解説
血液は、酸素や栄養素を全身の組織に運搬するとともに、二酸化炭素や老廃物を回収して排出器官へ運搬し、また全身を循環することで熱を分配し体温調節に寄与し、さらに白血球等による生体防御の役割も担う、多機能な体液です。

他の選択肢が不適切な理由
酸素運搬のみに限られるとする記述、体温調節に一切関与しないとする記述、老廃物の運搬に関与しないとする記述は、いずれも血液の役割を過小に説明しており誤りです。

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