2026年版・2-9

一次救命処置(心肺蘇生・AED)の一問一答

第二種衛生管理者試験「労働衛生」から、一次救命処置(心肺蘇生・AED)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-9

一次救命処置における反応(意識)の確認に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①傷病者を発見したら、まず周囲の安全を確認した上で、肩を軽くたたきながら大声で呼びかけ、反応の有無を確認する。
  • ②反応の確認は、周囲の安全確認を行わずとも、傷病者の体を強く揺さぶって必ず行わなければならないとされている。
  • ③反応の確認よりも先に、周囲の安全確認を一切行わずに傷病者へすぐさま近づくべきであるとされている。
  • ④反応の確認はそもそも不要であり、傷病者を発見した後は直ちに胸骨圧迫のみを開始しなければならないとされている。
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正解 ①傷病者を発見したら、まず周囲の安全を確認した上で、肩を軽くたたきながら大声で呼びかけ、反応の有無を確認する。
解説
一次救命処置ではまず周囲の状況が安全かどうかを確認した上で、傷病者の肩を軽くたたきながら大声で呼びかけ、反応(意識)の有無を確認します。反応がなければ、大声で応援を呼び、119番通報とAEDの手配を依頼します。

他の選択肢が不適切な理由
反応確認が不要とする記述、体を強く揺さぶって確認するとする記述、安全確認を行わずに近づくべきとする記述は、いずれも手順の内容と異なります。
問22-9

呼吸の確認と心停止の判断に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①呼吸があるかどうか判断に迷う場合は、時間をかけて慎重に観察し、心停止ではないとみなして経過観察のみを行うべきである。
  • ②死戦期呼吸(しゃくりあげるような不規則な呼吸)が見られる場合であっても、正常な呼吸をしているとみなし、胸骨圧迫は不要である。
  • ③呼吸の確認には、判断を誤らないよう、少なくとも1分間以上の時間をかけて慎重かつ丁寧に行わなければならないとされている。
  • ④呼吸の確認は10秒以内で行い、普段どおりの呼吸がない場合又は判断に迷う場合は、心停止とみなして直ちに胸骨圧迫を開始する。
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正解 ④呼吸の確認は10秒以内で行い、普段どおりの呼吸がない場合又は判断に迷う場合は、心停止とみなして直ちに胸骨圧迫を開始する。
解説
呼吸の確認は10秒以内で行い、普段どおりの呼吸がない場合や判断に迷う場合は、心停止とみなして直ちに胸骨圧迫を開始します。しゃくりあげるような途切れ途切れの死戦期呼吸は正常な呼吸とはみなさず、心停止のサインとして扱います。

他の選択肢が不適切な理由
1分間以上かけて確認するとする記述、判断に迷う場合は心停止ではないとみなすとする記述、死戦期呼吸を正常な呼吸とみなし胸骨圧迫が不要とする記述は、いずれも手順・判断の内容と異なります。
問32-9

胸骨圧迫の方法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①胸骨圧迫のテンポは、傷病者への負担を抑えるため、常に1分間に約30〜40回程度のゆっくりとした速さが望ましいとされる。
  • ②胸骨圧迫の深さは、傷病者への負担をできるだけ抑えるため、胸が沈まない程度の軽い力で行うことが望ましいとされている。
  • ③胸骨圧迫は、一度圧迫を開始したら、その後は解除することなく胸を押し続けたままにする方法であるとされている。
  • ④胸骨圧迫は、胸が約5cm沈むほどの強さで、1分間に100〜120回のテンポで、絶え間なく圧迫することが推奨されている。
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正解 ④胸骨圧迫は、胸が約5cm沈むほどの強さで、1分間に100〜120回のテンポで、絶え間なく圧迫することが推奨されている。
解説
心肺蘇生ガイドラインでは、胸骨圧迫は胸骨の下半分を、胸が約5cm沈む強さで(6cmを超えないようにし)、1分間に100〜120回のテンポで、できるだけ中断せず絶え間なく行うことが推奨されています。圧迫の後は胸を元の位置まで完全に戻すことも重要です。

他の選択肢が不適切な理由
胸が沈まない程度の軽い力とする記述、1分間に30〜40回とする記述、圧迫を解除せず押し続けたままにするとする記述は、いずれも推奨される方法と異なります。
問42-9

胸骨圧迫と人工呼吸の組み合わせに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①一般市民による心肺蘇生では、胸骨圧迫30回に人工呼吸2回を組み合わせて実施することが基本とされている。
  • ②胸骨圧迫と人工呼吸は、実施者の人数にかかわらず必ず同時に行わなければならないとされている。
  • ③胸骨圧迫と人工呼吸の割合は、実際には正しくは胸骨圧迫2回に人工呼吸30回であるとされている。
  • ④人工呼吸の技術や実施する意思がない場合は、心肺蘇生を一切行わず、その場を直ちに離れるべきとされている。
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正解 ①一般市民による心肺蘇生では、胸骨圧迫30回に人工呼吸2回を組み合わせて実施することが基本とされている。
解説
心肺蘇生ガイドラインでは、胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を1サイクルとして繰り返すことが基本とされています。ただし、人工呼吸の技術に自信がない場合や実施をためらう場合は、胸骨圧迫のみを絶え間なく続けることでも効果が期待できるとされています。

他の選択肢が不適切な理由
胸骨圧迫2回に人工呼吸30回とする記述、人工呼吸ができない場合は心肺蘇生を行わずその場を離れるべきとする記述、両者を必ず同時に行うとする記述は、いずれも手順の内容と異なります。
問52-9

AED(自動体外式除細動器)の使用に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①AEDは、心電図の解析を行わず、使用者自身の判断のみで電気ショックを実施する機器であるとされている。
  • ②AEDは、電源を入れると音声メッセージで手順を案内してくれるため、一般市民でも使用することができる。
  • ③AEDは、医師や救急救命士等の医療従事者以外は、法律上一切使用することができないとされている。
  • ④AEDのパッドを貼る際は、密着させる必要があるものの、胸骨圧迫を一時中断する必要は一切ないとされている。
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正解 ②AEDは、電源を入れると音声メッセージで手順を案内してくれるため、一般市民でも使用することができる。
解説
AEDは電源を入れると音声メッセージにより電極パッドの貼付位置や手順を案内する仕組みになっており、医療従事者でない一般市民でも使用することができます。心電図を自動解析し、電気ショックが必要かどうかを機器自身が判断します。

他の選択肢が不適切な理由
医療従事者以外は使用できないとする記述、使用者の判断のみで電気ショックを実施するとする記述(機器が自動解析して判断します)、パッド貼付時に胸骨圧迫を中断する必要が一切ないとする記述(電気ショックの解析中や通電時は傷病者から離れる必要があります)は、いずれも実際の使用方法と異なります。
問62-9

AEDのパッド装着に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①AEDの電極パッドの貼付位置は、傷病者ごとに全く異なり、統一的な目安は一切存在しないとされている。
  • ②AEDの電極パッドは、右胸上部と左脇腹(左胸下側方)に貼り付けるのが一般的な装着位置とされている。
  • ③AEDの電極パッドは、皮膚に触れさせず、衣服の上からそのまま貼り付けることが推奨されている。
  • ④AEDの電極パッドは、両方とも心臓の真上に重ねて貼り付けなければならないとされている。
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正解 ②AEDの電極パッドは、右胸上部と左脇腹(左胸下側方)に貼り付けるのが一般的な装着位置とされている。
解説
AEDの電極パッドは、胸の右上部(鎖骨の下)と、胸の左下側方(脇の下から少し下)の2か所に貼り付けるのが一般的な位置とされ、多くの機種でパッド自体にイラストで貼付位置が示されています。

他の選択肢が不適切な理由
両方とも心臓の真上に重ねて貼るとする記述、衣服の上からそのまま貼り付けるとする記述(皮膚に直接貼る必要があります)、統一的な目安が存在しないとする記述は、いずれも実際の使用方法と異なります。
問72-9

心肺蘇生を中止するタイミングに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①心肺蘇生の実施中は、傷病者の状態を確認するため、数分おきに1分程度圧迫を中断して脈拍を確認することが推奨されるとされている。
  • ②心肺蘇生は、実施者本人の疲労の有無にかかわらず、見守っている見学者が疲れたと感じた時点で中止すべきであるとされている。
  • ③心肺蘇生は、傷病者の容体にかかわらず、開始してから1分間程度が経過しさえすれば、効果の有無を問わず一律に中止してよいとされている。
  • ④心肺蘇生は、救急隊が到着し傷病者を引き継ぐまで、又は傷病者に普段どおりの呼吸や目的のある仕草が現れるまで継続することとされている。
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正解 ④心肺蘇生は、救急隊が到着し傷病者を引き継ぐまで、又は傷病者に普段どおりの呼吸や目的のある仕草が現れるまで継続することとされている。
解説
心肺蘇生は、救急隊が到着して傷病者を引き継ぐまで、又は傷病者に普段どおりの呼吸や目的のある仕草(体動)が現れるまで、原則として中断せずに継続することとされています。複数人で実施する場合は、疲労を防ぐため1〜2分を目安に交代することが望ましいとされます。

他の選択肢が不適切な理由
1分間経過すれば中止してよいとする記述、見学者が疲れたと感じた時点で中止すべきとする記述、数分おきに1分程度中断して脈拍を確認することが推奨されるとする記述(不要な中断は救命率を低下させるため、確認のための頻繁な中断は避けるべきとされています)は、いずれも実際の考え方と異なります。
問82-9

119番通報とAEDの手配に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①周囲に人がいる場合でも、発見者本人が単独で119番通報からAED手配まですべて行うことが望ましいとされている。
  • ②傷病者に反応がない場合、大声で周囲の協力を求め、119番通報とAEDの手配を同時並行的に依頼することが望ましい。
  • ③AEDの手配は、心肺蘇生を十分な時間にわたって実施した効果が全く見られない場合にのみ検討すればよいとされている。
  • ④119番通報は、周囲に人がいない場合、その場での心肺蘇生をすべて終えた後に行うべきものであるとされている。
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正解 ②傷病者に反応がない場合、大声で周囲の協力を求め、119番通報とAEDの手配を同時並行的に依頼することが望ましい。
解説
傷病者に反応がないと判断した場合は、大声で周囲の人に協力を求め、可能であれば別の人に119番通報とAEDの手配をそれぞれ依頼し、並行して心肺蘇生を開始することが救命率の向上のために望ましいとされています。

他の選択肢が不適切な理由
119番通報を心肺蘇生後に行うべきとする記述、AEDの手配を心肺蘇生の効果が見られない場合にのみ検討するとする記述、発見者単独ですべて行うことが最も望ましいとする記述は、いずれも実際の対応と異なります。
問92-9

小児に対する心肺蘇生の考え方に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①小児に対しては、成人用のAEDしか手元にない状況を含めて、AEDの使用が法律上すべて禁止されているとされている。
  • ②体格の小さい小児に対する胸骨圧迫は、成人と同様の手技を基本としつつ、体格に応じて片手で行う等の調整が行われることがある。
  • ③小児に対する胸骨圧迫の深さの目安は、体格や年齢の差にかかわらず、常に成人よりもはるかに深く圧迫することとされている。
  • ④小児に対しては、身体がまだ十分には発達していないことを理由に、いかなる場合であっても心肺蘇生を行うべきではないとされている。
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正解 ②体格の小さい小児に対する胸骨圧迫は、成人と同様の手技を基本としつつ、体格に応じて片手で行う等の調整が行われることがある。
解説
小児に対する胸骨圧迫の基本的な考え方は成人と同様ですが、体格が小さい場合は片手で行う、圧迫の深さを胸の厚さの約3分の1を目安にする等、体格に応じた調整が行われることがあります。未就学児用のパッドやモードが備わったAEDがあれば、それを使用することが推奨されます。

他の選択肢が不適切な理由
小児にはいかなる場合も心肺蘇生を行うべきではないとする記述、成人よりはるかに深く圧迫するとする記述、AEDの使用が法律上禁止されているとする記述は、いずれも実際の考え方と異なります。
問102-9

職場における一次救命処置の意義に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①一次救命処置は、専門的な医療資格を持たない一般市民が実施すると、結果にかかわらず法律上常に重い責任を問われることになるとされている。
  • ②職場での急変対応は、あくまで個人の対応能力にのみ委ねられるものであり、労働衛生管理とは全く無関係な事項であるとされている。
  • ③職場での救命処置は、救急隊の到着をひたすら待つことのみが唯一正しい対応であり、その場での応急処置は一切不要であるとされている。
  • ④職場で心停止等の急変が発生した場合、救急隊が到着するまでの間の一次救命処置が、救命率や社会復帰率の向上に大きく寄与するとされている。
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正解 ④職場で心停止等の急変が発生した場合、救急隊が到着するまでの間の一次救命処置が、救命率や社会復帰率の向上に大きく寄与するとされている。
解説
心停止からの時間経過とともに救命率は急激に低下するため、救急隊が到着するまでの間に、その場に居合わせた人(バイスタンダー)による胸骨圧迫やAEDの使用等の一次救命処置を行うことが、救命率や社会復帰率の向上に大きく寄与するとされています。

他の選択肢が不適切な理由
救急隊到着を待つことのみが正しい対応とする記述、専門資格を持たない者が行うと常に法律上の責任を問われるとする記述、労働衛生管理と無関係とする記述は、いずれも意義や制度の考え方と異なります。

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