2026年版・2-10

出血や骨折等の応急手当の一問一答

第二種衛生管理者試験「労働衛生」から、出血や骨折等の応急手当に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-10

出血に対する応急手当の基本に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①出血に対する応急手当の基本は、清潔なガーゼやハンカチ等で傷口を直接強く圧迫する直接圧迫止血法である。
  • ②出血に対する応急手当としては、傷口を消毒液で消毒することのみが最優先であり、圧迫は不要とされる。
  • ③出血に対する応急手当は、傷の深さや出血量にかかわらず、常に全く同じ対応でよいとされている。
  • ④出血に対しては、傷の程度にかかわらず、いかなる場合も止血帯を真っ先に使用しなければならないとされる。
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正解 ①出血に対する応急手当の基本は、清潔なガーゼやハンカチ等で傷口を直接強く圧迫する直接圧迫止血法である。
解説
出血に対する応急手当の基本は、清潔なガーゼやハンカチ等を傷口に当てて手のひらでしっかりと圧迫する直接圧迫止血法です。多くの出血はこの方法で止血が可能です。

他の選択肢が不適切な理由
消毒のみが最優先で圧迫が不要とする記述、いかなる場合も止血帯を最初に使用するとする記述(止血帯は直接圧迫で止血できない場合の手段です)、出血量にかかわらず常に同じ対応でよいとする記述は、いずれも応急手当の基本と異なります。
問22-10

止血帯を用いた止血法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①止血帯法は、傷の程度や部位にかかわらず、あらゆる出血に対し最も真っ先に選択すべき基本的な止血法とされている。
  • ②止血帯法は、直接圧迫止血法で止血できない大出血の場合等に用いる方法で、使用開始時刻を記録することが重要である。
  • ③止血帯法は、傷の部位にかかわらず、四肢以外の体幹部の出血に対しても主に広く用いる標準的な方法であるとされている。
  • ④止血帯は、出血している傷口よりも心臓から遠い末梢側(指先や足先に近い側)に巻き付けるのが基本であるとされている。
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正解 ②止血帯法は、直接圧迫止血法で止血できない大出血の場合等に用いる方法で、使用開始時刻を記録することが重要である。
解説
止血帯法は、四肢からの大量出血で直接圧迫止血法では止血が困難な場合等に用いる方法です。長時間の使用は組織障害のリスクがあるため、使用を開始した時刻を記録し、速やかに医療機関に引き継ぐことが重要です。

他の選択肢が不適切な理由
あらゆる出血に最初に用いるべきとする記述、出血している傷口よりも心臓から遠い末梢側に巻き付けるとする記述(止血帯は傷口よりも心臓に近い側(中枢側)に巻くのが基本です)、体幹部の出血に用いる標準的な方法とする記述(止血帯は主に四肢に用いられます)は、いずれも実際の使用方法と異なります。
問32-10

出血性ショックに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①人は全血液量のおよそ3分の1程度を急激に失うと、生命に危険が及ぶ出血性ショックの状態に陥ることがある。
  • ②人は全血液量の95%以上をまとめて失わない限りは、いかなる場合であれ生命に影響は生じないとされている。
  • ③出血性ショックは、どれほど大量に出血したとしても一切生じることのない現象であるとされている。
  • ④出血性ショックの徴候として、顔色の良好化や体温のはっきりとした上昇が典型的に現れるとされている。
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正解 ①人は全血液量のおよそ3分の1程度を急激に失うと、生命に危険が及ぶ出血性ショックの状態に陥ることがある。
解説
成人の血液量はおおむね体重の約8%(体重1kgあたり約80ml)とされ、その3分の1程度(約1,200ml〜1,500ml程度)を急激に失うと、血圧低下や意識障害等を伴う出血性ショックに陥り、生命に危険が及ぶことがあります。

他の選択肢が不適切な理由
95%以上失わない限り影響がないとする記述、いかなる場合も生じないとする記述、顔色の良好化や体温上昇が典型的とする記述(実際には顔面蒼白や体温低下、脈拍の増加等が典型的な徴候です)は、いずれも実際の知見と異なります。
問42-10

骨折が疑われる場合の応急手当に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①骨折が疑われる場合は、痛みを和らげるためであるならば、患部を積極的に動かして丁寧に何度もマッサージすることが望ましい。
  • ②骨折の固定は、骨折した部位のみをしっかり固定すれば十分であり、上下の関節まで含める必要は全くないとされている。
  • ③骨折が疑われる場合であっても、専門の資格を持つ者以外は一切の応急手当を絶対に行うべきではないとされている。
  • ④骨折が疑われる場合は、患部を動かさないようにし、副子(添え木)等で骨折部の上下の関節を含めて固定することが基本である。
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正解 ④骨折が疑われる場合は、患部を動かさないようにし、副子(添え木)等で骨折部の上下の関節を含めて固定することが基本である。
解説
骨折が疑われる場合は、患部を無理に動かさないようにし、雑誌や板等の副子を用いて、骨折部だけでなくその上下の関節を含めて固定することで、痛みの軽減や損傷の悪化防止を図ります。

他の選択肢が不適切な理由
患部を積極的に動かしマッサージするとする記述、骨折部のみを固定すれば足りるとする記述、専門家以外は一切の応急手当を行うべきではないとする記述は、いずれも応急手当の基本と異なります。
問52-10

開放骨折(複雑骨折)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①開放骨折は、骨折部が皮膚を突き破って外部と交通している状態であり、感染のリスクが高いため注意が必要である。
  • ②開放骨折は、皮膚の損傷を一切伴わないため、通常の骨折よりも感染のリスクがかえって低いとされる。
  • ③開放骨折とは、単に骨がどこか2か所以上に分かれて折れている状態のみを意味するものとされている。
  • ④開放骨折の応急手当では、傷口から見えている骨を、その場ですぐさま無理に元の位置へ押し戻すことが推奨される。
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正解 ①開放骨折は、骨折部が皮膚を突き破って外部と交通している状態であり、感染のリスクが高いため注意が必要である。
解説
開放骨折(複雑骨折)は、骨折部が皮膚を突き破って外部と交通し、傷口から骨が見える状態になることがある骨折であり、傷口から細菌が侵入しやすく感染のリスクが高いため、速やかな医療機関での処置が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
単に2か所以上で折れている状態を指すとする記述(これは複数骨折の説明であり開放骨折とは異なる概念です)、皮膚損傷を伴わず感染リスクが低いとする記述、見えている骨を無理に押し戻すことが推奨されるとする記述は、いずれも誤りです。
問62-10

捻挫や打撲に対するRICE処置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①RICE処置には、安静や冷却、圧迫といった基本的な要素はいずれもきちんと含まれているものの、患部を心臓より高い位置に挙げることまでは一切含まれていないとされている。
  • ②RICE処置は、患部を安静に保つのではなく、むしろ積極的に動かし続けることによって、血流をできるだけ良くすることを主な目的とする処置であるとされている。
  • ③RICE処置とは、安静(Rest)、冷却(Icing)、圧迫(Compression)、挙上(Elevation)の4つの応急手当の要素を組み合わせたものをいう。
  • ④RICE処置とは、患部を冷やすのではなく、むしろ蒸しタオルや使い捨てカイロ等を使って、しっかりと温めることを中心とした応急手当の方法をいうとされている。
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正解 ③RICE処置とは、安静(Rest)、冷却(Icing)、圧迫(Compression)、挙上(Elevation)の4つの応急手当の要素を組み合わせたものをいう。
解説
捻挫や打撲等のスポーツ外傷・軟部組織損傷に対する応急手当の基本として、患部を安静に保つ(Rest)、冷やす(Icing)、圧迫する(Compression)、心臓より高く挙げる(Elevation)の頭文字を取ったRICE処置が広く知られています。

他の選択肢が不適切な理由
患部を温めることを中心とするとする記述(急性期は冷却が基本です)、患部を積極的に動かすことを目的とするとする記述、挙上が含まれないとする記述は、いずれもRICE処置の内容と異なります。
問72-10

熱傷(やけど)に対する応急手当に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①熱傷の応急手当では、油やみそ等の民間療法的なものを患部に塗ることが医学的に推奨されているとされている。
  • ②熱傷を負った直後は、できるだけ速やかに水道水等の流水で患部を冷やすことが基本的な応急手当とされている。
  • ③熱傷を負った場合、患部を冷やすことはかえって症状を悪化させるため、一切避けるべきであるとされている。
  • ④熱傷による水疱(水ぶくれ)は、感染予防のため、速やかに自分で破って潰すべきであるとされている。
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正解 ②熱傷を負った直後は、できるだけ速やかに水道水等の流水で患部を冷やすことが基本的な応急手当とされている。
解説
熱傷の応急手当の基本は、受傷後できるだけ速やかに水道水等の流水で患部を十分に冷やすことです。衣服を無理に脱がさず、衣服の上から冷やすことも有効とされています。

他の選択肢が不適切な理由
冷やすことが症状を悪化させるとする記述、水疱を自分で破って潰すべきとする記述(感染のリスクを高めるため避けるべきとされます)、油やみそを塗ることが医学的に推奨されるとする記述は、いずれも誤った対応です。
問82-10

熱傷の重症度(深さ)の分類に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①熱傷は、皮膚の損傷の深さに応じて、表皮のみにとどまるⅠ度、真皮に及ぶⅡ度、皮下組織にまで及ぶⅢ度等に分類される。
  • ②熱傷のⅢ度は、熱傷の深さに基づく分類の中でも、最も軽度な熱傷のみを指す分類であると一般に理解されている。
  • ③熱傷の重症度は、損傷の深さにはかかわらず、常に受傷した体の表面積のみによって、一律に判定されるものとされている。
  • ④熱傷は、損傷の深さによる分類が一切存在せず、常にすべて同一の重症度として一律に扱われるとされている。
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正解 ①熱傷は、皮膚の損傷の深さに応じて、表皮のみにとどまるⅠ度、真皮に及ぶⅡ度、皮下組織にまで及ぶⅢ度等に分類される。
解説
熱傷は損傷の深さに応じて、表皮のみが赤くなるⅠ度、真皮まで及び水疱を伴うことが多いⅡ度、皮下組織にまで及び皮膚が白色や黒色になることがあるⅢ度に分類され、深さと面積の両方が重症度の判断材料となります。

他の選択肢が不適切な理由
深さにかかわらず体表面積のみで判定するとする記述、深さによる分類が存在しないとする記述、Ⅲ度が最も軽度とする記述(Ⅲ度は最も重度な分類です)は、いずれも実際の分類と異なります。
問92-10

頭部を強く打った場合の対応に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①頭部を強く打った場合は、症状の有無に一切かかわらず、また程度を問わず、常に直ちに患部を強く揉んでほぐすべきであるとされている。
  • ②頭部を強く打っても、その場で本人に意識があり普通に会話までできていれば、その後の経過観察は一切不要であるとされている。
  • ③頭部を強く打った場合は、意識状態や吐き気等の症状に注意しながら、必要に応じて速やかに医療機関を受診することが重要である。
  • ④頭部外傷は、受傷した直後に異常がなければ、その後どれほど時間が経過しても症状が現れることは決してないとされている。
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正解 ③頭部を強く打った場合は、意識状態や吐き気等の症状に注意しながら、必要に応じて速やかに医療機関を受診することが重要である。
解説
頭部外傷では、受傷直後は症状がなくても、後になって頭痛、吐き気、意識障害等の症状が現れることがあるため、経過観察を十分に行い、異常が見られた場合は速やかに医療機関を受診することが重要です。

他の選択肢が不適切な理由
意識があれば経過観察が不要とする記述、患部を強く揉んでほぐすべきとする記述、時間が経ってから症状が現れることは決してないとする記述は、いずれも実際の対応・知見と異なります。
問102-10

職場における応急手当の体制整備に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①特に、救急用具は事業者が備え付けさえすれば、労働者への周知や使用方法の説明までは一切不要であるとされている。
  • ②職場での応急手当は、医師等の医療専門の資格を持たない者が関与することは、すべて法律上一律に禁止されているとされている。
  • ③職場における応急手当の体制整備は、労働安全衛生法令上、いかなる事業場にも、一切求められていないものとされている。
  • ④職場では、救急用具を備え、その備付け場所や使用方法を労働者に周知しておくことが、負傷等の際の迅速な対応につながる。
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正解 ④職場では、救急用具を備え、その備付け場所や使用方法を労働者に周知しておくことが、負傷等の際の迅速な対応につながる。
解説
労働安全衛生規則では、事業者は負傷者の手当に必要な救急用具及び材料を備え、その備付け場所及び使用方法を労働者に周知させなければならないとされており、これにより職場での負傷等に迅速に対応できる体制を整えることが求められています。

他の選択肢が不適切な理由
体制整備が法令上求められていないとする記述、備付けのみで周知が不要とする記述、医師以外の関与が一律に禁止されているとする記述は、いずれも制度の内容と異なります。

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