2026年版・1-4

産業医の選任と職務の一問一答

第二種衛生管理者試験「関係法令」から、産業医の選任と職務に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-4

産業医の選任義務に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①産業医は、事業者が特に必要と判断した場合にのみ、任意で選任すればよいものとされている。
  • ②産業医の選任義務は、常時100人以上の労働者を使用する事業場にのみ課されるものとされている。
  • ③事業者は、常時50人以上の労働者を使用する事業場ごとに、産業医を選任しなければならない。
  • ④産業医の選任義務は、有害業務を行う事業場にのみ課され、一般の事務所には課されないものとされている。
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正解 ③事業者は、常時50人以上の労働者を使用する事業場ごとに、産業医を選任しなければならない。
解説
労働安全衛生法13条により、事業者は常時50人以上の労働者を使用する事業場ごとに、業種を問わず産業医を選任し、労働者の健康管理等を行わせなければなりません。

他の選択肢が不適切な理由
100人以上に限定する記述、有害業務のある事業場のみに課されるとする記述、任意で選任すればよいとする記述は、いずれも実際の選任義務と異なります。
問21-4

産業医の選任人数に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①常時3001人以上の労働者を使用する事業場では、産業医を2人以上選任しなければならない。
  • ②常時1000人を超える労働者を使用する事業場では、必ず産業医を3人以上選任しなければならない。
  • ③産業医の選任人数は、事業場の規模の大小にかかわらず、常に1人で足りるものとされている。
  • ④産業医の選任人数は、衛生管理者の選任人数と常に同数でなければならないものとされている。
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正解 ①常時3001人以上の労働者を使用する事業場では、産業医を2人以上選任しなければならない。
解説
常時50人以上3000人以下の事業場では産業医1人以上、常時3001人以上の事業場では産業医2人以上を選任しなければなりません。

他の選択肢が不適切な理由
常に1人で足りるとする記述、1000人超で3人以上必要とする記述、衛生管理者と同数でなければならないとする記述は、いずれも基準と異なります。
問31-4

専属の産業医を選任しなければならない場合に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①専属の産業医の選任義務は、常時300人以上の事業場から一律に生じるものとされている。
  • ②専属の産業医の選任義務は、労働者数にかかわらずすべての事業場に一律に課される。
  • ③専属の産業医は、常時50人以上の労働者を使用するすべての事業場で必要となる。
  • ④常時1000人以上の労働者を使用する事業場は、専属の産業医を選任しなければならない。
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正解 ④常時1000人以上の労働者を使用する事業場は、専属の産業医を選任しなければならない。
解説
常時1000人以上の労働者を使用する事業場、及び一定の有害業務に常時500人以上の労働者を従事させる事業場では、専属の産業医を選任しなければなりません。常時3000人を超える事業場では、専属産業医を2人以上選任する必要があります。

他の選択肢が不適切な理由
すべての事業場に一律に課されるとする記述、50人以上のすべての事業場に必要とする記述、300人以上から一律に生じるとする記述は、いずれも基準と異なります。
問41-4

産業医となるための要件に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①産業医は、必ず衛生管理者免許を保有していなければならないものとされており、これがなければ産業医に選任されることは決してない。
  • ②産業医は、医師でありさえすれば、労働衛生に関する特段の要件を問われることなく、誰でも自由になることができるものとされている。
  • ③産業医は、医師ではなく、労働衛生に関する国家資格を有する事務職員のみが必ずなることができるものとされており、医師の資格は一切不要である。
  • ④産業医は、医師であって、労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識について厚生労働省令で定める要件を備えた者でなければならない。
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正解 ④産業医は、医師であって、労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識について厚生労働省令で定める要件を備えた者でなければならない。
解説
労働安全衛生法13条2項により、産業医は医師であることに加え、労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識について厚生労働省令で定める要件(日本医師会認定産業医の研修修了等)を備えていなければなりません。

他の選択肢が不適切な理由
要件を問わず医師なら誰でもなれるとする記述、衛生管理者免許を要件とする記述、医師ではない事務職員がなれるとする記述は、いずれも要件の内容と異なります。
問51-4

産業医の職務に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①産業医は、健康診断の実施及びその結果に基づく労働者の健康障害防止措置、作業環境の維持管理、健康教育その他労働者の健康管理を行う。
  • ②産業医の職務は、健康診断の実施のみに厳格に限定されており、その結果に基づく事後措置等には一切関与しないものであると解されている。
  • ③産業医は、労働者の給与や賞与の査定を行うことが職務であるものとされ、人事評価全般についても深く関与するものとされている。
  • ④産業医の職務は、事業場の経営方針の決定に関与することが中心であるものとされ、労働者の健康管理は付随的な業務にすぎない。
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正解 ①産業医は、健康診断の実施及びその結果に基づく労働者の健康障害防止措置、作業環境の維持管理、健康教育その他労働者の健康管理を行う。
解説
産業医は、健康診断・面接指導等の実施とその結果に基づく措置、作業環境の維持管理、作業の管理、その他労働者の健康管理、健康教育・健康相談、衛生教育、健康障害の原因調査及び再発防止措置に関する職務を担います。

他の選択肢が不適切な理由
健康診断の実施のみに限定するとする記述、経営方針の決定が中心とする記述、給与・賞与の査定を行うとする記述は、いずれも職務の内容と異なります。
問61-4

産業医の職場巡視の頻度に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①産業医は、少なくとも半年に1回程度作業場等を巡視すれば十分足りるものとされており、それ以上の頻度は法律上求められていない。
  • ②産業医の職場巡視は、法令上その具体的な頻度が一切定められておらず、事業者の裁量のみに全面的に委ねられているものであると解されている。
  • ③産業医は、原則として少なくとも毎月1回作業場等を巡視しなければならないが、一定の要件を満たす場合は2か月に1回とすることができる。
  • ④産業医の職場巡視は、衛生管理者による巡視結果にかかわらず、常に毎週1回必ず行わなければならないものと明確に定められている。
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正解 ③産業医は、原則として少なくとも毎月1回作業場等を巡視しなければならないが、一定の要件を満たす場合は2か月に1回とすることができる。
解説
産業医は原則として少なくとも毎月1回作業場等を巡視しなければなりませんが、事業者から衛生管理者の巡視結果等の一定の情報が毎月提供されており、事業者の同意を得ている場合は、頻度を2か月に1回とすることができます。

他の選択肢が不適切な理由
頻度が定められていないとする記述、半年に1回で足りるとする記述、常に毎週1回行うとする記述は、いずれも規定の内容と異なります。
問71-4

産業医の勧告権に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①産業医は、勧告をする前に必ず労働者本人からの個別の同意を得る義務があり、同意が得られない限り、いかなる場合であっても一切勧告することができないものとされている。
  • ②産業医の勧告には法的な意味が一切なく、事業者はこれを尊重する義務を全く負わないため、自由に無視することができるものとされており、勧告制度は形式的なものにすぎないとされる。
  • ③産業医は、労働者の健康を確保するため必要があると認めるときは、事業者に対して労働者の健康管理等について必要な勧告をすることができ、事業者はこれを尊重しなければならない。
  • ④産業医の勧告は、必ず所轄労働基準監督署長を経由して事業者に対し正式に伝えられなければならず、産業医が事業者に直接伝達することは認められていないものとされている。
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正解 ③産業医は、労働者の健康を確保するため必要があると認めるときは、事業者に対して労働者の健康管理等について必要な勧告をすることができ、事業者はこれを尊重しなければならない。
解説
労働安全衛生法13条5項により、産業医は労働者の健康を確保するため必要があると認めるときは、事業者に対し労働者の健康管理等について必要な勧告をすることができ、事業者はこの勧告を尊重しなければなりません。

他の選択肢が不適切な理由
勧告に法的な意味がないとする記述、労働基準監督署長経由が必須とする記述、労働者本人の同意が必要とする記述は、いずれも制度の内容と異なります。
問81-4

産業医に対する情報提供に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①産業医への情報提供は、1年に1回、健康診断結果のみを提供すれば足りるものとされ、それ以外の情報提供は不要である。
  • ②事業者が産業医に情報を提供する義務は、法律上は一切定められておらず、あくまで任意の協力に委ねられているものとされている。
  • ③事業者は、産業医から労働者の健康管理等を適切に行うために必要な情報の提供を求められたときは、速やかに提供しなければならない。
  • ④産業医への情報提供は、労働者本人のみが直接行うものであり、事業者には情報提供義務が法律上一切課されていないものとされている。
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正解 ③事業者は、産業医から労働者の健康管理等を適切に行うために必要な情報の提供を求められたときは、速やかに提供しなければならない。
解説
労働安全衛生法13条4項により、事業者は産業医に対し労働者の労働時間に関する情報その他労働者の健康管理等を適切に行うために必要な情報を提供しなければならず、産業医から求めがあった場合には速やかに提供する必要があります。

他の選択肢が不適切な理由
情報提供義務が法律上定められていないとする記述、労働者本人が直接行うとする記述、年1回の健康診断結果のみでよいとする記述は、いずれも規定の内容と異なります。
問91-4

事業者が産業医の勧告内容等を衛生委員会に報告する義務に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①産業医の勧告内容は、公表が禁止されており、事業者内部でも一切共有してはならないものとされている。
  • ②産業医の勧告内容の報告先は、労働組合に限られており、衛生委員会への報告は不要である。
  • ③事業者は、産業医から受けた勧告の内容等を衛生委員会又は安全衛生委員会に報告しなければならない。
  • ④産業医の勧告内容は、事業者と産業医の間で完結する事項であり、衛生委員会への報告義務はない。
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正解 ③事業者は、産業医から受けた勧告の内容等を衛生委員会又は安全衛生委員会に報告しなければならない。
解説
事業者は、産業医から労働者の健康管理等について勧告を受けたときは、その内容及び勧告を踏まえて講じた措置の内容(措置を講じない場合はその理由)を衛生委員会又は安全衛生委員会に報告しなければなりません。

他の選択肢が不適切な理由
衛生委員会への報告義務がないとする記述、報告先が労働組合に限られるとする記述、公表・共有が禁止されているとする記述は、いずれも制度の内容と異なります。
問101-4

産業医の独立性・中立性に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①産業医の職務は、事業者による個別の同意がなければ、一切開始することができないものとされている。
  • ②産業医は事業者の指揮命令に完全に従属し、医学的な判断を独自に行う権限を一切持たない。
  • ③事業者は、産業医が労働者の健康管理等を行うために必要な権限を与えなければならないとされている。
  • ④産業医は、総括安全衛生管理者の指揮命令下で職務を行うとされ、独自の権限行使は認められていない。
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正解 ③事業者は、産業医が労働者の健康管理等を行うために必要な権限を与えなければならないとされている。
解説
労働安全衛生規則により、事業者は産業医に対し、労働者の健康管理等を行うために必要な権限(作業場等の巡視、労働者の健康障害防止のための応急措置等の権限を含む)を与えなければならないとされ、産業医の専門的・独立的な判断が尊重される仕組みになっています。

他の選択肢が不適切な理由
事業者の指揮命令に完全に従属するとする記述、事業者の同意がなければ職務を開始できないとする記述、独自の権限が一切認められていないとする記述は、いずれも制度の趣旨と異なります。

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