2026年版・7-5

複線図と電線本数・リングスリーブの選定の一問一答

第一種電気工事士「配線図」から、複線図と電線本数・リングスリーブの選定に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問17-5

住宅の単相2線式100Vの電灯回路について複線図を描くとき、最初に行うべき配線として正しいものはどれか。

  • ①電源の接地側電線を照明などの負荷へ直接つなぐ
  • ②電源の非接地側電線を照明などの負荷へ直接つなぐ
  • ③電源の接地側電線を点滅器の端子へつなぐ
  • ④電源の非接地側電線を接地極へ直接つなぐ
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正解 ①電源の接地側電線を照明などの負荷へ直接つなぐ
解説
詳細解説
複線図は手順を固定して描くと間違えません。まず電源の接地側電線、すなわち白色の電線を、照明器具やコンセントの接地側極へ何も経由せずにつなぎます。次に非接地側電線、すなわち黒色の電線を点滅器へ送り、点滅器から出た戻り線を照明器具へつなぎます。最後にリングスリーブで接続する箇所を確定します。
接地側電線を点滅器に入れてしまうと、消灯していても照明器具に電圧が残り、ランプ交換時に感電するおそれがあります。非接地側電線を負荷へ直接つなぐ描き方では、点滅器の位置が決まりません。非接地側電線を接地極につなぐのは短絡そのもので、絶対に行いません。
「白は負荷へ、黒はスイッチへ」が複線図の合言葉です。

他の選択肢が不適切な理由
非接地側の電線をいきなり負荷につないでしまうと、点滅器を通る道が図の中に残らず、どこで入切するのかが決まらない図になります。接地側を点滅器へ入れる描き方は、回路としては点いたり消えたりするものの、消灯中も器具側に電圧が残る配線になるため施工してはならない形です。非接地側を接地極につなぐ描き方は、電源を直接大地へ落とすことにあたり、遮断器が動作します。
問27-5

単相2線式100Vの電灯回路で、点滅器を必ず非接地側電線に入れる理由として正しいものはどれか。

  • ①点滅器の接点で発生する火花が小さくなるから
  • ②消灯時に器具へ電圧がかからず安全になるから
  • ③配線に使う電線の本数を減らせるから
  • ④照明器具の力率が改善されるから
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正解 ②消灯時に器具へ電圧がかからず安全になるから
解説
詳細解説
接地側電線は大地とほぼ同じ電位に保たれており、非接地側電線との間に約100ボルトの電圧があります。点滅器を非接地側に入れておけば、消灯したときに照明器具側は接地側電線だけがつながった状態になり、器具に対地電圧がかかりません。ランプの交換や器具の清掃を行う人の感電を防げるため、屋内配線では点滅器を非接地側電線に施設することが原則とされています。
接点で生じる火花の大きさは電流と負荷の性質で決まり、どちらの側に入れても変わりません。電線の本数も変わりません。力率は負荷そのものの性質であり、点滅器の位置とは無関係です。
安全上の理由であるという点が最も重要です。

他の選択肢が不適切な理由
点滅器をどちら側の電線に入れても、照明が点いたり消えたりするという動作そのものは変わりません。だからこそ、この決まりの根拠は動作の良否ではなく人の安全にあります。接点に生じる火花の大きさは流れる電流と負荷の性質で決まり、電線の本数も入れる側によって増減しません。力率は照明器具そのものが持つ性質なので、点滅器の位置とはまったく関係がありません。
問37-5

下の図のように、3路点滅器2個を用いて1灯の照明を2か所から点滅させる。端子番号を用いた結線として正しいものはどれか。
3路点滅器(イ)3路点滅器(ロ)013013端子番号のみを示した図

  • ①両方の1番に電源をつなぎ0番と3番どうしを結ぶ
  • ②両方の0番どうしを結び1番に電源を3番に負荷をつなぐ
  • ③両方の0番に電源と負荷をつなぎ1番と3番どうしを結ぶ
  • ④両方の3番に負荷をつなぎ0番と1番どうしを結ぶ
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正解 ③両方の0番に電源と負荷をつなぎ1番と3番どうしを結ぶ
解説
詳細解説
3路点滅器は、0番の端子が共通端子で、内部の接点が1番か3番のどちらか一方に必ずつながる切換スイッチです。2個を組み合わせて2か所から点滅させるには、一方の0番に電源の非接地側電線を、もう一方の0番に照明への電線をつなぎ、残った1番どうし、3番どうしを渡り線で結びます。こうすると、どちらの点滅器を操作しても電流の通り道が切り替わり、照明が点いたり消えたりします。
0番どうしを結んでしまうと切換の役目を果たさず、1番や3番に電源をつなぐ結線では片方の点滅器の位置によって操作できなくなります。
渡り線には2本の電線が必要で、この区間の電線本数は2本になります。0番が共通端子であることが最大のポイントです。

他の選択肢が不適切な理由
共通端子どうしを結んでしまうと、電源と負荷が切換の対象になっている端子の側につながることになり、2か所のどちらからでも操作できるという動きになりません。共通端子ではない端子に電源をつなぐ結線でも、その点滅器が反対側へ切り替わった瞬間に電流の入口そのものが断たれ、もう一方の点滅器をいくら操作しても点灯させられなくなります。共通端子がどれかを最初に見極めることが要点です。
問47-5

1灯の照明を3か所から点滅させる場合に必要な点滅器の組み合わせとして正しいものはどれか。

  • ①3路点滅器3個
  • ②4路点滅器3個
  • ③3路点滅器1個と4路点滅器2個
  • ④3路点滅器2個と4路点滅器1個
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正解 ④3路点滅器2個と4路点滅器1個
解説
詳細解説
3か所以上から1灯を点滅させる回路は、両端に3路点滅器を1個ずつ置き、その間に4路点滅器を必要な数だけ挟む構成にします。3か所であれば、3路点滅器2個と4路点滅器1個です。4か所なら4路点滅器を2個、5か所なら3個と、増えた箇所の数だけ4路点滅器を追加します。
4路点滅器は、入ってきた2本の渡り線をそのまま通すか、たすきがけに入れ替えるかを切り替える機器で、単独では電源と負荷をつなげません。そのため4路点滅器だけで構成することはできません。3路点滅器を3個並べても、共通端子が3つになり回路が成立しません。
「両端は3路、中間は4路」と構造で覚えます。

他の選択肢が不適切な理由
4路の点滅器は、入ってきた2本の渡り線をそのまま通すか入れ替えるかを切り替えるだけの器具で、電源や負荷をつなぐための共通の端子を持ちません。したがって、これだけを並べても回路が閉じません。3路の点滅器を3個並べる形も、中間に置いた1個が2本の渡り線を受け渡す働きを持たないため成り立ちません。両端に置く器具と中間に挟む器具では、求められる働きが違います。
問57-5

下の図のように、同一のスイッチボックス内に単極点滅器を2個取り付け、それぞれ別の照明器具イとロを点滅させる。ジョイントボックスとスイッチボックスの間に必要な電線の最少本数はどれか。ただし電源は単相2線式100Vとする。
ジョイントボックススイッチボックス点滅器イ点滅器ロこの区間の本数電源および照明器具イ・ロはジョイントボックス側に接続

  • ①3本
  • ②2本
  • ③4本
  • ④5本
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正解 ①3本
解説
詳細解説
単極点滅器は非接地側電線を入切する機器で、接地側電線は点滅器を通しません。したがってスイッチボックスへ持っていくのは、非接地側電線1本と、点滅器イから照明イへ戻る線、点滅器ロから照明ロへ戻る線の合計3本になります。
非接地側電線が1本で足りるのは、ボックス内で点滅器イとロの間を渡り線で結び、電源を共用できるためです。この渡り線はボックスの中だけで完結するので、区間の電線本数には数えません。
接地側電線をスイッチボックスへ持ち込む必要がないため4本にはなりません。もしこのボックスにコンセントも取り付けるなら、接地側電線が1本増えて4本になります。
「非接地側は1本で共用、戻り線は点滅器の数だけ」と整理します。

他の選択肢が不適切な理由
2本では、二つの照明をそれぞれ別に点滅させるための戻り線が一つ足りません。4本になるのは接地側の電線までこのボックスへ持ち込む場合で、点滅器だけであれば接地側は必要ないため過剰です。5本はさらに多く見積もったものです。ボックスの中だけで完結する渡り線を区間の電線として数えてしまうと本数が増えるので、外から入ってくる線だけを数えることが大切です。
問67-5

直径1.6ミリメートルの絶縁電線2本をリングスリーブ1個で接続する場合の、スリーブの大きさと圧着マークの組み合わせとして正しいものはどれか。

  • ①小スリーブで刻印は小
  • ②小スリーブで刻印は○
  • ③中スリーブで刻印は中
  • ④中スリーブで刻印は小
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正解 ②小スリーブで刻印は○
解説
詳細解説
リングスリーブによる接続では、電線の太さと本数の組み合わせでスリーブの大きさと圧着ダイスの位置が決まります。直径1.6ミリメートルの電線2本だけを接続する場合は、小スリーブを用い、圧着工具の○のダイスで圧着します。圧着後にスリーブへ○の刻印が残ります。
同じ小スリーブでも、1.6ミリメートル3本から4本、2.0ミリメートル2本、2.0ミリメートル1本と1.6ミリメートル1本から2本の組み合わせでは、小のダイスを使い、小の刻印が残ります。つまり小スリーブには○と小の二通りの圧着があります。
電線が2本だけのときが唯一○になる、という覚え方をすると確実です。刻印を誤ると接続不良や過剰な圧縮による断線を招きます。

他の選択肢が不適切な理由
中の大きさのスリーブは、断面積の合計がもっと大きい組合せのためのもので、細い電線2本ではスリーブの中に隙間が残り、圧着しても素線が動いて接続が不安定になります。同じ小さいスリーブでも小の刻印で圧着すると、圧着したときの締め代が組合せに合わなくなり、残った刻印と実際の接続内容が対応しなくなります。刻印は施工が正しいことを後から確かめるための印でもあります。
問77-5

直径2.0ミリメートルの絶縁電線2本と直径1.6ミリメートルの絶縁電線1本をリングスリーブ1個で接続する場合の、スリーブの大きさと圧着マークの組み合わせとして正しいものはどれか。

  • ①小スリーブで刻印は小
  • ②小スリーブで刻印は○
  • ③中スリーブで刻印は中
  • ④大スリーブで刻印は大
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正解 ③中スリーブで刻印は中
解説
詳細解説
リングスリーブの選定は、接続する電線の断面積の合計で決まります。直径2.0ミリメートルの電線は1.6ミリメートルの電線よりも断面積が大きく、2.0ミリメートル2本と1.6ミリメートル1本の組み合わせは小スリーブの範囲を超えるため、中スリーブを用い、中のダイスで圧着します。
中スリーブを使う代表的な組み合わせは、1.6ミリメートル5本から6本、2.0ミリメートル3本から4本、2.0ミリメートル2本と1.6ミリメートル1本から3本、2.0ミリメートル1本と1.6ミリメートル3本から5本です。
小スリーブで済ませようとすると電線が入りきらず、無理に圧着すると素線が切れます。逆に大きすぎるスリーブでは圧着が効かず接触不良になります。組み合わせ表は暗記しておきます。

他の選択肢が不適切な理由
大きさが一段小さいスリーブでは電線が入りきらず、無理に押し込んで圧着すれば素線を傷めます。丸の刻印は細い電線2本だけを接続する場合に限られるので、太い電線を含むこの組合せには当てはまりません。逆に一段大きいスリーブを使うと、圧着しても電線が十分に締め付けられず、接触抵抗が大きくなって発熱の原因になります。大きすぎても小さすぎても不良になる点に注意します。
問87-5

直径2.0ミリメートルの絶縁電線1本と直径1.6ミリメートルの絶縁電線2本をリングスリーブ1個で接続する場合の、スリーブの大きさと圧着マークの組み合わせとして正しいものはどれか。

  • ①中スリーブで刻印は中
  • ②小スリーブで刻印は○
  • ③大スリーブで刻印は大
  • ④小スリーブで刻印は小
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正解 ④小スリーブで刻印は小
解説
詳細解説
直径2.0ミリメートルの電線1本と1.6ミリメートルの電線2本の組み合わせは、断面積の合計が小スリーブの適用範囲に収まります。したがって小スリーブを用い、小のダイスで圧着して小の刻印を残します。2.0ミリメートル1本に対して1.6ミリメートルは2本までが小スリーブ、3本から5本になると中スリーブに変わります。
○の刻印になるのは1.6ミリメートル2本だけを接続する場合に限られるため、この組み合わせでは使いません。大スリーブは中スリーブの範囲も超える太い組み合わせで用います。
境目となる本数を意識して覚えることが大切で、2.0ミリメートル1本のときは1.6ミリメートルが2本までなら小、3本以上なら中、と区切りで整理すると迷いません。

他の選択肢が不適切な理由
一段大きいスリーブに変わるのは、太い電線1本に対して細い電線が3本以上そろった場合であり、この組合せはその手前にとどまります。丸の刻印になるのは細い電線を2本だけ接続する場合に限られるため、太い電線を含むこの組合せには使えません。さらに大きいスリーブは、中の範囲も超える太い組合せのためのものです。境目となる本数を区切りとして覚えておくと判断できます。
問97-5

点滅器と同じ箇所に設けた確認表示灯を、負荷が点灯しているときだけ点灯させる同時点滅の結線として正しいものはどれか。

  • ①確認表示灯を負荷と並列に接続する
  • ②確認表示灯を点滅器と並列に接続する
  • ③確認表示灯を点滅器と直列に接続する
  • ④確認表示灯を負荷と直列に接続する
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正解 ①確認表示灯を負荷と並列に接続する
解説
詳細解説
同時点滅は、負荷と確認表示灯が同じタイミングで点灯する方式です。点滅器を閉じたときに両方へ電圧がかかればよいので、確認表示灯を負荷と並列に接続します。屋外灯や換気扇など、手元から見えない負荷が今動いているかを確認するために用います。
確認表示灯を点滅器と並列に接続すると、点滅器が開いているときだけ表示灯に電流が流れる異時点滅となり、負荷が消えているときに点灯します。これは暗所でスイッチの位置を示す使い方です。表示灯を電源に直接並列につなげば、点滅器の状態に関係なく光り続ける常時点灯になります。
負荷と直列につなぐと負荷に十分な電圧がかからず、正常に動作しません。

他の選択肢が不適切な理由
表示灯を負荷と直列につなぐと、表示灯の抵抗の分だけ電圧が分けられてしまい、負荷にも表示灯にも定格の電圧が加わらず、どちらも正常に働きません。点滅器と並列につなぐ接続は、点滅器が開いている間だけ表示灯に電流が流れる形になるため、負荷が消えているときに光ることになり、目的とちょうど逆の動きになります。点滅器と直列につなぐ接続も、表示灯が負荷と同じ電流の通り道に割り込む形になり、点滅器を閉じても表示灯の抵抗で電圧が食われ、負荷が本来の働きをしません。
問107-5

同一のスイッチボックス内に、単極点滅器1個とコンセント1個を取り付ける。ジョイントボックスとこのスイッチボックスの間に必要な電線の最少本数はどれか。ただし電源は単相2線式100Vとし、点滅器は別の場所にある照明1灯を点滅させるものとする。

  • ①2本
  • ②4本
  • ③3本
  • ④5本
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正解 ③3本
解説
詳細解説
コンセントには接地側電線と非接地側電線の両方が必要です。点滅器には非接地側電線が必要で、この非接地側電線はボックス内の渡り線でコンセントと共用できます。さらに点滅器から照明へ戻る電線が1本必要です。したがってボックスへ持ち込む電線は、接地側1本、非接地側1本、照明への戻り1本の合計3本になります。
接地側電線を照明側へ持っていく必要はありません。照明の接地側はジョイントボックスの側で電源の接地側電線に直接つなぐためです。
4本になるのは、このボックスにもう1個点滅器を追加して別の照明を点滅させる場合です。渡り線でまとめられる線を数えないことが、本数を正しく数えるこつです。

他の選択肢が不適切な理由
2本では、コンセントに必要な2本を通した時点で、点滅器から照明へ戻る線が残りません。4本になるのは、このボックスにもう1個点滅器を設けて別の照明を点滅させる場合で、今の構成では過剰です。5本はさらに多く見積もったものです。ボックスの中で電源を分け合う渡り線は外から入ってくる電線ではないため、これを数に入れてしまわないことが正しく数えるこつです。

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