第一種電気工事士とは?
合格に必要な全知識
第一種電気工事士は、工場・ビル・店舗などの高圧で受電する自家用電気工作物(最大電力500キロワット未満の需要設備)と、住宅などの一般用電気工作物の、どちらの電気工事にも従事できる国家資格です。
第二種電気工事士の上位にあたり、扱える設備の範囲が大きく広がるため、電気工事会社やビル管理の現場で高く評価されます。
ここでは、試験の全体像と、独学で合格するための要点を整理します。
1. 試験日程と受験形式
試験は年2回(上期・下期)実施され、「学科試験」と「技能試験」の2段階で構成されます。技能試験へ進めるのは、学科試験の合格者(または免除の対象者)だけです。
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■ 学科試験:
四肢択一のマークシート方式(筆記方式)に加え、テストセンターで受験期間内の好きな日時を選べるCBT方式も実施されています。申込時にどちらかを選びます。 -
■ 技能試験:
あらかじめ公表される候補問題の中から1問が出題され、支給される材料と持参した工具で、決められた時間内に配線を完成させます。本サイトは学科試験の対策に特化しており、技能試験の作業練習は対象外です。 -
■ 免状の交付には実務経験が必要:
第一種は、試験に合格しただけでは免状が交付されません。電気工事に関する所定の実務経験を積んだうえで、都道府県知事へ申請します。また、免状の取得後は、5年以内ごとに定期講習を受ける義務があります(電気工事士法)。最新の要件は必ず公式情報でご確認ください。
2. 出題構成と合格基準
学科試験の出題範囲は、電気工事士法施行規則で9つの分野が定められています。本サイトのカテゴリーは、この9分野をそのまま使っています。
【学科試験】四肢択一式・全50問・試験時間140分
- 電気に関する基礎理論: 直流回路、交流回路、三相交流、静電気と電磁気、力率
- 配電理論及び配線設計: 電圧降下、電力損失、幹線と分岐回路の設計、需要率、短絡電流
- 電気応用: 照度計算、光源の特性、電熱、電動機の出力計算
- 電気機器・蓄電池・配線器具・材料及び工具・受電設備: 誘導電動機、変圧器、高圧受電設備の機器一式
- 電気工事の施工方法: 金属管・合成樹脂管・ケーブル・ダクト工事、高圧配線、接地工事
- 自家用電気工作物の検査方法: 絶縁抵抗、接地抵抗、絶縁耐力試験、保護継電器試験
- 配線図: 高圧受電設備の単線結線図、図記号、複線図とシーケンス図
- 発電施設・送電施設及び変電施設: 水力・汽力・新エネルギー発電、送電線路、変電所
- 保安に関する法令: 電気事業法、電気工事士法、電気工事業法、電気用品安全法、電気設備技術基準
合格基準は例年6割程度の得点が目安とされています(実施回により変動します。最新の基準は公式発表をご確認ください)。とくに配線図と、電気機器・受電設備の2分野で全体の4割前後を占めるため、ここを固めると合格が一気に近づきます。
3. 必要な学習時間と合格への3つのポイント
初学者が学科試験の合格に必要な学習時間は、おおむね100〜150時間が目安です。第二種電気工事士をすでに取得している方なら、高圧分野を中心に60〜80時間程度でも十分に狙えます。
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高圧受電設備を先に固める:
第一種でもっとも配点が大きいのは、高圧受電設備の機器と単線結線図です。断路器・遮断器・計器用変成器・避雷器・保護継電器が、それぞれ「何のために」「どの順番で」置かれているのかを、役割で結びつけて覚えると、配線図の問題まで一気に取れるようになります。 -
計算問題は解く型を体に入れる:
電圧降下、電力損失、力率改善のコンデンサ容量、照度計算、電動機の出力計算は、出題される形がほぼ決まっています。公式を覚えるだけで終わらせず、同じ型の問題を繰り返し解いて、数字が変わってもすぐ手が動く状態にしておきましょう。 -
法令の数値は理由とセットで覚える:
絶縁抵抗の判定値、接地工事の種類と抵抗値、絶縁耐力試験の電圧の倍率、電気工事士でなければできない作業の範囲などは、覚えていれば即答できる得点源です。数字だけを丸暗記すると混ざるので、「なぜその値なのか」を解説で確認しながら進めてください。
※本サイトの問題は、配線図・複線図・鑑別の分野も含めてすべて四肢択一で解けるようにしています。図が必要な設問は、条件をひと通り読み取れる文章に書き直すか、自作の図をそえる形にしてあります。実際の試験問題の図面そのものは掲載していないため、図面の読み取りに慣れる練習は、公式に公表されている問題等で別途おこなってください。
通勤・通学のスキマ時間を活用して、
学科試験の一発合格をつかみ取りましょう!