2026年版・5-5

ライティングダクト・フロアダクト・セルラダクト工事の一問一答

第一種電気工事士「電気工事の施工方法」から、ライティングダクト・フロアダクト・セルラダクト工事に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全840問) 電気工事の施工方法の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-5

ライティングダクト工事において、ダクトの支持点間の距離は何m以下としなければならないか。

  • ①1.5m以下
  • ②2m以下
  • ③3m以下
  • ④6m以下
答えと解説を見る
正解 ②2m以下
解説
詳細解説
電気設備技術基準の解釈第165条は、ライティングダクト工事について、ダクトの支持点間の距離を2m以下とすることを定めている。
ライティングダクトは、細長いダクトの中に導体を組み込み、任意の位置に照明器具を差し込んで取り付けられるようにした配線設備である。店舗のスポットライトなどに広く使われる。器具の重量がダクトに直接かかるため、支持は比較的細かく求められている。
3mは金属ダクト工事とバスダクト工事の値であり、混同しやすい。1.5mは合成樹脂管工事、6mはバスダクトを立入り制限のある場所で垂直に取り付ける場合の値である。
「ライティングダクトは2m、金属ダクトとバスダクトは3m」と区別して覚えるとよい。

他の選択肢が不適切な理由
3mは金属ダクトやバスダクトの値であり、これらは厚い鉄板で作られていて剛性が高い。1.5mは合成樹脂管工事の値である。6mは立入りを制限した場所で垂直に取り付ける場合の緩和の値である。この設備は照明器具の重みが直接かかるので、支持は比較的細かい間隔で求められている。
問25-5

ライティングダクト工事において、ダクトの開口部の向きについて正しいものはどれか。

  • ①原則として下に向けて施設しなければならない
  • ②原則として上に向けて施設しなければならない
  • ③終端部を閉そくすれば上に向けて施設してよい
  • ④造営材を貫通させる場合に限り上向きにできる
答えと解説を見る
正解 ①原則として下に向けて施設しなければならない
解説
詳細解説
解釈第165条は、ライティングダクトの開口部を下に向けて施設することを原則としている。ただし、簡易接触防護措置を施し、かつダクトの内部にじんあいが侵入しにくいように施設する場合には、横に向けて施設することができる。上に向けて施設することは認められていない。
開口部には導体が露出しており、上向きにするとほこりや水滴が落ちて内部にたまり、短絡や地絡の原因になる。下向きであれば異物が入りにくく、人が上から触れるおそれも小さい。
終端部を閉そくすることは同条が別に求めている事項であって、それを行えば上向きにしてよいという規定はない。
また、ライティングダクトは造営材を貫通させてはならないと定められており、貫通を条件に上向きを認める規定も存在しない。

他の選択肢が不適切な理由
開口部には導体が露出しているので、上に向ければほこりや水滴が入り込んでたまり、短絡や地絡を招く。終端部をふさぐことは別に求められている事項であって、それと引き換えに向きを変えてよいという定めはない。造営材を貫通させること自体が禁じられているので、貫通を条件に向きを変えるという記述も成り立たない。
問35-5

ライティングダクト工事による低圧屋内配線の施工方法として、誤っているものはどれか。

  • ①ダクトの支持点間の距離を2m以下として施設した
  • ②ダクトの終端部を閉そくして施設した
  • ③ダクトの開口部を下に向けて施設した
  • ④ダクトを造営材に貫通させて施設した
答えと解説を見る
正解 ④ダクトを造営材に貫通させて施設した
解説
詳細解説
解釈第165条は「ダクトは、造営材を貫通しないこと」と明確に定めている。壁や床を貫通させると、貫通部でダクトが損傷したときに点検ができず、また火災時に炎や煙が隣室へ伝わる経路になるおそれがあるためである。したがってこの施工が誤りである。
支持点間の距離を2m以下とするのは規定どおりの正しい施工である。
ダクトの終端部を閉そくするのも同条が求めている事項で、開いたままにすると充電部が露出して感電のおそれがある。
開口部を下に向けるのも原則どおりの正しい施工である。
ライティングダクトは「貫通させない・終端は閉そく・開口部は下向き」の三点が繰り返し問われている。

他の選択肢が不適切な理由
支持点間の距離を2m以下とするのは定めのとおりの正しい施工である。終端部をふさぐのも、開いたままでは充電部が露出して感電のおそれがあるために求められている処置である。開口部を下に向けるのも原則どおりで、こうすれば異物が落ち込みにくく、人が上から触れるおそれも小さくなる。
問45-5

ライティングダクト工事において、ダクトに施すD種接地工事を省略できる場合として正しいものはどれか。

  • ①使用電圧が300V以下で、ダクトの長さが8m以下の場合
  • ②対地電圧が150V以下で、ダクトの長さが8m以下の場合
  • ③対地電圧が150V以下で、ダクトの長さが4m以下の場合
  • ④使用電圧が300V以下で、乾燥した場所に施設する場合
答えと解説を見る
正解 ③対地電圧が150V以下で、ダクトの長さが4m以下の場合
解説
詳細解説
解釈第165条は、ライティングダクトにはD種接地工事を施すこととしつつ、対地電圧が150V以下で、かつダクトの長さが4m以下の場合には省略できると定めている。
対地電圧が低く、ダクトも短ければ、万一漏電しても人体に流れる電流が小さく、危険が限られるためである。
使用電圧ではなく対地電圧が基準になっている点に注意したい。単相3線式100/200Vの回路であれば、使用電圧200Vでも対地電圧は100Vなので条件を満たす。
長さ8mという値は金属管工事や金属線ぴ工事の省略条件で使われるもので、混同しやすい。乾燥した場所であることだけでは省略の条件にならない。
「対地電圧150V以下・長さ4m以下」の二つがそろって初めて省略できると覚える。

他の選択肢が不適切な理由
8mという長さは金属管工事や金属線ぴ工事の省略条件で用いられる値であり、この設備には当てはまらない。また基準になるのは使用電圧ではなく対地電圧である点にも注意が要る。単相3線式では使用電圧200Vでも対地電圧は100Vになるからである。乾燥した場所であることだけでは条件を満たさない。
問55-5

ライティングダクト工事において、ダクトの導体に電気を供給する電路に原則として施設しなければならない装置はどれか。

  • ①漏電遮断器
  • ②進相コンデンサ
  • ③計器用変流器
  • ④避雷器
答えと解説を見る
正解 ①漏電遮断器
解説
詳細解説
解釈第165条は、ライティングダクトの導体に電気を供給する電路には、地絡を生じたときに自動的に電路を遮断する装置、すなわち漏電遮断器を施設することを原則としている。ダクトに適切な簡易接触防護措置を施す場合には省略が認められる。
ライティングダクトは開口部から導体が露出しており、器具の抜き差しを利用者が行うこともある。万一の漏電時に速やかに電源を切る仕組みが必要とされるのはこのためである。
進相コンデンサは力率を改善する機器、計器用変流器は大きな電流を計測できる小さな電流に変換する機器であり、いずれも地絡の保護は行わない。
避雷器は雷などによる異常電圧から機器を守るもので、地絡保護の装置ではない。

他の選択肢が不適切な理由
力率を良くする機器も、電流を測るために小さな電流へ変換する機器も、電路を切る接点をもたないため、事故のときに電源を断つことができない。雷の異常電圧に備える機器は、加わった電圧を大地へ逃がすものであって、漏れた電流を検出して回路を開くものではない。利用者が器具を抜き差しする設備であることが、この保護を求める理由である。
問65-5

フロアダクト工事を施設することができる場所として、正しいものはどれか。

  • ①屋内の乾燥した木造の床下で、点検できる場所
  • ②屋内の乾燥したコンクリートの床内に限られる
  • ③屋外の湿気の多い場所を含む、すべての床の内部
  • ④屋内外を問わず、点検できる隠ぺい場所の床の内部
答えと解説を見る
正解 ②屋内の乾燥したコンクリートの床内に限られる
解説
詳細解説
解釈第156条の表は、フロアダクト工事による低圧屋内配線を、使用電圧300V以下であって、屋内の乾燥した、点検できない隠ぺい場所に限って認めている。フロアダクトは床の中に埋め込んで使うものなので、実際の施設場所はコンクリートの床内になる。工事の方法は解釈第165条第1項が定めている。
フロアダクトは、事務所などの床の中にあらかじめ埋め込んでおく金属製のダクトで、必要な位置にインサートスタッドを設けて机上へ電源やLANを取り出す用途に使われる。床の中に完全に埋め込まれるため、水が入ると排出できず絶縁劣化につながる。そのため乾燥した場所という条件が付いている。
木造の床下や屋外への施設は認められていない。また床の中は点検できない隠ぺい場所であり、点検できることを条件とする選択肢は誤りである。
あわせて、ダクトには水のたまる低い部分を設けないよう施設することも求められている。

他の選択肢が不適切な理由
床の中に埋め込んでしまう設備であるから、施工後に内部を確かめることはできない。したがって点検できる場所であることを条件に挙げた記述は、この設備の使い方そのものと合わない。また入った水を抜くことができない構造であるため、湿気の多い場所や屋外にも施設できない。木造の床下も対象外である。
問75-5

フロアダクト工事によって低圧屋内配線を施設することができるのは、使用電圧が何V以下の場合か。

  • ①100V以下
  • ②150V以下
  • ③200V以下
  • ④300V以下
答えと解説を見る
正解 ④300V以下
解説
詳細解説
解釈第156条の表により、フロアダクト工事による低圧屋内配線は使用電圧が300V以下である場合に限られる。この300V以下という条件は、セルラダクト工事、金属線ぴ工事、ライティングダクト工事にも共通している。
これらの工事方法は、いずれも設備の構造上、機械的な保護や絶縁の余裕が金属管工事やケーブル工事ほど大きくない。そのため、より高い電圧の回路には使えないよう用途が限定されている。
150Vは接地工事の省略条件などで用いられる対地電圧の値であり、工事方法の適用範囲を示す数値ではない。100Vや200Vは特定の工事方法を制限する基準としては定められていない。
「線ぴ・フロアダクト・セルラダクト・ライティングダクトはすべて300V以下」とまとめて覚えるとよい。

他の選択肢が不適切な理由
100Vや200Vを工事方法の適用範囲の境目として定めた規定はない。150Vは接地工事の省略条件などで用いる対地電圧の値であり、工事の種類を分ける基準ではない。この種の設備は機械的な保護や絶縁の余裕が管やケーブルほど大きくないため、使える電圧の上限が一つの値で区切られている。
問85-5

フロアダクト工事において、ダクトおよびボックスその他の附属品に施さなければならない接地工事はどれか。

  • ①A種接地工事
  • ②C種接地工事
  • ③D種接地工事
  • ④B種接地工事
答えと解説を見る
正解 ③D種接地工事
解説
詳細解説
解釈第165条は、フロアダクトおよびボックスその他の附属品にD種接地工事を施すことを定めている。フロアダクト工事は使用電圧300V以下に限られるため、300Vを超える場合のC種が出てくる余地はない。
ダクトは金属製で床内に埋め込まれ、その上を人が歩く。万一内部の電線が絶縁劣化して充電されると、床面を通じて感電するおそれがあるため、確実な接地が必要になる。
D種接地工事の接地抵抗値は100Ω以下で、地絡を生じたときに0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置を施設する場合は500Ω以下でよい。
A種は高圧用機器の外箱などに、B種は変圧器の低圧側中性点に施すもので、いずれも低圧配線のダクトには用いない。
セルラダクト工事の接地も同じくD種である。

他の選択肢が不適切な理由
この工事方法は使用電圧300V以下に限られるので、300Vを超える場合に求められる種別が出てくる余地はない。高圧の機器の外箱に施す種別や、変圧器の低圧側の中性点に施す種別は、対象とする設備がまったく異なる。上を人が歩く床の中に埋める設備であるから、確実な接地が欠かせない。
問95-5

セルラダクト工事について正しいものはどれか。

  • ①屋内の点検できない隠ぺい場所に施設することができる
  • ②屋外の展開した場所に施設することが認められている
  • ③湿気の多い場所であれば展開して施設してもよい
  • ④使用電圧600V以下の屋内配線に用いることができる
答えと解説を見る
正解 ①屋内の点検できない隠ぺい場所に施設することができる
解説
詳細解説
セルラダクトとは、建物の床構造材として使われる波形デッキプレートの溝にふたを取り付け、その中空部分を電線の通路として利用するものである。解釈第156条の表により、使用電圧300V以下であって、屋内の乾燥した点検できない隠ぺい場所に施設できると定められており、施工の方法は解釈第165条が定めている。
床の構造材そのものを配線路として使うため、施工後は内部を確認できない。この点検できない隠ぺい場所に施設できることが、セルラダクト工事の大きな特徴である。
屋外や湿気の多い場所への施設は認められていない。水が入ると排出できず、内部の電線の絶縁が劣化するためである。
使用電圧は300V以下に限られており、600V以下とする選択肢は誤りである。
収める電線は絶縁電線で、屋外用ビニル絶縁電線は使用できない。

他の選択肢が不適切な理由
入った水を抜くことができない構造であるから、屋外や湿気の多い場所には施設できない。またこの設備は床の構造材の中空部分を利用するものであり、展開して用いるという形そのものが成り立たない。使用電圧の上限は300Vであるから、600V以下とする記述は適用の範囲を広げすぎている。
問105-5

フロアダクト工事による低圧屋内配線の施工方法として、誤っているものはどれか。

  • ①ダクトとボックスにD種接地工事を施した
  • ②水がたまる低い部分ができないように施設した
  • ③乾燥したコンクリートの床内にダクトを埋めた
  • ④ダクトの終端部を閉そくしないまま施設した
答えと解説を見る
正解 ④ダクトの終端部を閉そくしないまま施設した
解説
詳細解説
解釈第165条は、フロアダクトの終端部を閉そくすることを求めている。開いたままにすると、コンクリートの打設時にのろが入り込んだり、施工後に水やじんあいが侵入したりして、内部の電線の絶縁が損なわれる。したがってこの施工が誤りである。
ダクトおよびボックスその他の附属品にD種接地工事を施すのは規定どおりの正しい施工である。
水のたまる低い部分を設けないように施設することも同条が求めている事項で、床内に埋め込まれたダクトからは水を抜くことができないためである。
乾燥したコンクリートの床内に埋め込むのは、フロアダクト工事の施設場所そのものであり正しい。
「終端は閉そく」「水をためない」の二つは、フロアダクト工事で必ず押さえておきたい要点である。

他の選択肢が不適切な理由
ダクトおよび附属品に接地工事を施すのは定めのとおりの正しい施工である。水がたまる低い部分をつくらないようにすることも、床の中に埋めた設備からは水を抜けないために求められている事項である。乾燥したコンクリートの床内に埋め込むのは、この工事方法の施設場所そのものであるから適切である。

第一種電気工事士の対策問題(全840問)に戻る

※本ページはアクセス解析のためCookieを利用し、その情報を外部(Google)へ送信しています。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。