2026年版・4-12

配線器具・電線とケーブルの種類の一問一答

第一種電気工事士「電気機器・材料工具・受電設備」から、配線器具・電線とケーブルの種類に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-12

600Vビニル絶縁電線(IV)の絶縁体の最高許容温度として、正しいものはどれか。

  • ①60℃
  • ②75℃
  • ③90℃
  • ④105℃
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正解 ①60℃
解説
詳細解説
600Vビニル絶縁電線(IV)の絶縁体はポリ塩化ビニルで、最高許容温度は60℃と定められている。許容電流の値は、この温度を超えないことを前提に決められている。
これに対し、絶縁体の耐熱性を高めた600V二種ビニル絶縁電線(HIV)は75℃、架橋ポリエチレンを用いたCVケーブルは90℃まで許容される。同じ太さの導体でも、許容温度が高い電線ほど流せる電流は大きくなる。
周囲温度が高い場所や、電線管に多数の電線を収める場合は電流減少係数を掛けて許容電流を下げるが、これも絶縁体をこの温度以下に保つための措置である。
「IVは60、HIVは75、CVは90」と3つ並べて覚えておくとよい。

他の選択肢が不適切な理由
105℃は絶縁材料の耐熱クラスの区分などで見かける値で、この電線の絶縁体に定められた温度ではない。75℃や90℃は、耐熱性を高めたビニル絶縁や架橋ポリエチレン絶縁の値である。許容温度を実際より高く見積もると許容電流も過大に見積もることになり、絶縁体が軟化して事故につながるため、材料と温度の対応は正確に押さえたい。
問24-12

架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CVケーブル)の絶縁体の最高許容温度として、正しいものはどれか。

  • ①60℃
  • ②70℃
  • ③75℃
  • ④90℃
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正解 ④90℃
解説
詳細解説
CVケーブルの絶縁体は架橋ポリエチレンで、分子どうしを結び付けた構造により耐熱性が高く、最高許容温度は90℃である。ビニル絶縁の60℃に比べて高い温度に耐えられるため、同じ導体の太さでも大きな電流を流せる。
また誘電体損失が小さく、高圧の配電や受電設備の引込みにも広く使われている。高圧用では導体の外側に内部半導電層、絶縁体、外部半導電層、遮へい銅テープを重ねた構造をとる。
短絡時に許される温度はこれとは別に定められており、ごく短時間はもっと高い温度まで耐えられる。
「架橋してあるから熱に強い」と構造と性質を結び付けて覚えると、材料名から温度を思い出しやすい。

他の選択肢が不適切な理由
60℃はビニル絶縁の電線、75℃は耐熱性を高めたビニル絶縁やエコ電線の値であり、いずれも絶縁体の材料が異なる。70℃という区分は電線の絶縁体の許容温度として定められていない。値を実際より低く見積もると、本来流せる電流まで制限して太い電線を選ぶことになり、材料と工事費の無駄が生じる。
問34-12

高圧引下用架橋ポリエチレン絶縁電線(KIP)の用途として、正しいものはどれか。

  • ①低圧屋内配線として金属管の中に収めて使う電線
  • ②キュービクル内の高圧の機器間の配線に用いる電線
  • ③地中に直接埋設して使うことができる高圧ケーブル
  • ④架空配電線路の低圧側に用いる屋外用の絶縁電線
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正解 ②キュービクル内の高圧の機器間の配線に用いる電線
解説
詳細解説
KIPは、架橋ポリエチレンを絶縁体とした高圧用の単心の絶縁電線で、電柱上の変圧器への引下げ線や、キュービクル式高圧受電設備の内部で断路器・遮断器・変圧器などをつなぐ配線に用いられる。可とう性があり、狭い盤の中でも取り回しやすい。
シースがなく遮へい層ももたないため、地中に埋設したり外部から力が加わる場所に使ったりすることはできない。地中に直接埋設できるのは高圧CVケーブルなどである。
低圧屋内配線に使う電線はIVやHIV、架空配電線路の屋外用絶縁電線はOWであり、いずれも別の用途の電線である。
「KIPは盤の中と引下げ用の高圧電線」と場所で覚えるとよい。

他の選択肢が不適切な理由
この電線はシースも遮へい層ももたないため、土中の水分や外部から加わる力に耐えられず、直接埋設する使い方はできない。低圧の屋内配線に高圧用の厚い絶縁体をもつ電線を使うことは、太さと硬さの点で現実的でない。架空の低圧線に用いる電線は、日光と風雨に長く耐えるための別の被覆をもつ専用のものである。
問44-12

高圧CVTケーブル(トリプレックス形架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)の構造の説明として、正しいものはどれか。

  • ①3心をまとめて1つのシースの中に収めた構造である
  • ②3本の導体を遮へいなしで1本のシースに納めてある
  • ③遮へい層をもつ単心3本をより合わせた構造である
  • ④単心1本の周りに鋼帯のよろいを巻いた構造である
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正解 ③遮へい層をもつ単心3本をより合わせた構造である
解説
詳細解説
CVTのTはトリプレックスの頭文字で、単心のCVケーブル3本をより合わせた形をいう。1本ずつが導体・内部半導電層・架橋ポリエチレン絶縁体・外部半導電層・遮へい銅テープ・ビニルシースという層をもち、それを3本まとめて使う。
3心を1つのシースに収めた3心共通シース形に比べ、放熱がよいので許容電流が大きく、曲げやすく端末処理もしやすいため、高圧引込ケーブルとして広く用いられている。
高圧ケーブルでは遮へい層が不可欠で、これを接地することで絶縁体にかかる電界を整え、シース表面に危険な電位が生じるのを防いでいる。
鋼帯のよろいを巻いた構造は外傷を防ぐ鎧装ケーブルであり、別の種類である。

他の選択肢が不適切な理由
高圧のケーブルでは遮へい層を接地して絶縁体にかかる電界を整えることが欠かせないので、遮へいをもたない構造は高圧用として成り立たない。3心を一つのシースにまとめた形も実在するが、放熱の点で不利で許容電流が小さく、より合わせた形とは別の種類である。鋼帯を巻く構造は外からの傷を防ぐためのものである。
問54-12

屋内配線の図記号において、コンセントの傍らに記される傍記「LK」が表すものはどれか。

  • ①抜け止め形
  • ②漏電遮断器付
  • ③接地極付
  • ④防雨形
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正解 ①抜け止め形
解説
詳細解説
コンセントの傍記記号は、その器具がもつ特別な仕様を表す。LKはロック(lock)の意味で抜け止め形を示し、差込プラグを差し込んでから回すことで簡単に抜けないようにした構造をもつ。工場や病院など、機器の停止が問題になる場所で用いられる。
接地極付はE、接地端子付はET、漏電遮断器付はEL、防雨形はWP、医用はHで表す。
これらは組み合わせて記されることもあり、たとえば接地極付の防雨形コンセントはEとWPの両方が傍記される。
配線図の問題では、傍記記号から器具の実物を選ぶ形でよく問われる。記号のもとになった英語の意味と結び付けて覚えると混同しにくい。

他の選択肢が不適切な理由
接地極付、漏電遮断器付、防雨形には、それぞれ別の傍記記号が定められている。一つの記号が複数の意味をもつことはなく、必要に応じて複数の記号を並べて記す。記号のもとになった英語の意味と結び付けて覚えると、似た形の記号どうしを取り違えにくくなる。
問64-12

住宅の洗濯機や台所の冷蔵庫に、接地極付コンセントを用いて接地を施す主な理由として正しいものはどれか。

  • ①機器の力率を改善して電気料金を安くするため
  • ②機器に流れる電流を小さくして電線を細くするため
  • ③電圧降下を小さくして機器の効率を高めるため
  • ④漏電したとき人が触れても感電しにくくするため
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正解 ④漏電したとき人が触れても感電しにくくするため
解説
詳細解説
接地は、機器の内部で絶縁が悪くなって金属製の外箱に電圧が現れたとき、その電流を大地へ逃がして外箱の電位を下げ、人が触れても危険な電流が体を流れないようにするためのものである。同時に漏電遮断器が確実に動作するようにする効果もある。
湿気の多い場所や水気のある場所に置かれる洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなどは、人体の抵抗が下がって感電しやすいため、接地の重要性が高い。
接地は力率や電圧降下、電線の太さとは関係がない。接地線に常時電流が流れているわけでもない。
使用電圧300V以下の機器の外箱にはD種接地工事を施す。接地極付コンセントは、この接地を差込プラグ経由で確実に行うための器具である。

他の選択肢が不適切な理由
接地線には平常時ほとんど電流が流れないので、力率にも電圧降下にも影響しない。電線の太さは負荷電流と許容電流から決まるものであり、接地の有無で細くできるわけでもない。水気のある場所では人体の抵抗が下がって危険な電流が流れやすくなるため、これらの機器では感電を防ぐという目的が一段と重くなる。
問74-12

低圧架空引込線に用いられる引込用ビニル絶縁電線を表す記号はどれか。

  • ①OW
  • ②DV
  • ③IV
  • ④CV
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正解 ②DV
解説
詳細解説
DVは引込用ビニル絶縁電線を表し、電柱から建物の引込口までの低圧架空引込線に用いる。2本または3本をより合わせた形で、張力に耐えられるようにしてある。
OWは屋外用ビニル絶縁電線で、低圧架空配電線路そのものに使われる。IVは600Vビニル絶縁電線で屋内配線に、CVは架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルで低圧から高圧まで幅広く使われる。
記号は英語の頭文字に由来しており、DVはドロップ(引込み)、OWはアウトドア(屋外)と結び付けて覚えると区別しやすい。
低圧架空引込線の高さは電気設備技術基準の解釈で定められており、道路を横断する場合は路面上5m以上、その他の場合は地表上4m以上(技術上やむを得ない場合で交通に支障がなければ2.5m以上)とされている点も押さえておきたい。

他の選択肢が不適切な理由
屋外用の絶縁電線は電柱の間に張る線そのものに使うもので、引込みにかかる張力を受け持つより合わせの構造をもたない。屋内配線用の絶縁電線は、日光や風雨にさらされる場所に用いることができない。シースをもつケーブルの記号は絶縁体とシースの材料を表しており、引込み専用であることを示すものではない。
問84-12

EM-IE電線などのエコケーブル(エコマテリアル電線)の特徴として、正しいものはどれか。

  • ①導体に銅ではなくアルミを用いて軽くしてある
  • ②絶縁体に鉛を加えて耐熱性を高めてある電線である
  • ③塩化ビニルを使わず燃やしても有害ガスが出にくい
  • ④絶縁体の最高許容温度が60℃に下げられている
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正解 ③塩化ビニルを使わず燃やしても有害ガスが出にくい
解説
詳細解説
エコケーブルは、絶縁体や外装にポリ塩化ビニルを使わず、ポリエチレンなどの材料を用いた電線の総称である。記号の頭にEMが付き、EM-IEは600Vポリエチレン絶縁電線を表す。塩素を含まないため、火災のときに有害なガスが発生しにくく、廃棄時の環境への負担も小さい。
導体は従来どおり銅であり、アルミに変えたものではない。鉛は環境負荷の大きい物質であり、エコケーブルではむしろ使わない方向にある。
絶縁体の最高許容温度は75℃で、ビニル絶縁電線の60℃より高い。温度が下がるという説明は逆である。
公共建築物では採用が進んでおり、施工方法や許容電流の考え方は従来の電線と同じである点も押さえておきたい。

他の選択肢が不適切な理由
鉛は環境への負担が大きい物質であるから、環境に配慮した電線でわざわざ加えることはない。導体を軽い金属に替えると、同じ抵抗を得るのに太さが増して屋内配線では扱いにくくなる。また許容温度が下がるという記述は、従来のビニル絶縁より高い温度まで耐えられるという実際と逆になっている。
問94-12

高圧CVケーブルの端末処理において、ストレスコーンを設ける目的として正しいものはどれか。

  • ①遮へい端部に集中する電気力線をやわらげるため
  • ②ケーブルの導体を機械的に固定して抜けを防ぐため
  • ③ケーブル内部に水が入るのを完全に止めるため
  • ④導体の接続部の温度上昇を測定しやすくするため
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正解 ①遮へい端部に集中する電気力線をやわらげるため
解説
詳細解説
高圧CVケーブルでは、絶縁体の外側の遮へい層を接地しているため、絶縁体の中の電界は導体から遮へい層へ向かってきれいに分布している。ところが端末処理で遮へい層を切り取ると、その切り口の縁に電気力線が集中し、絶縁体が局部的に高い電界にさらされて劣化や絶縁破壊を起こす。
ストレスコーンは、この遮へい層の端をラッパ状に広げた形にすることで電界の集中をやわらげ、絶縁体に無理がかからないようにする部品である。
導体の固定は圧着端子とボルト、防水はゴムやテープによる処理が受け持つ。温度測定のための部品でもない。
高圧ケーブルの端末処理は事故の起きやすい箇所であり、この電界の集中を抑える考え方が要点になる。

他の選択肢が不適切な理由
導体を機械的に留めるのは圧着した端子とボルトの役目であり、水の侵入を防ぐのはゴムやテープによる防水処理である。温度を測るための部品であれば導体に接している必要があるが、この部品は絶縁体の外側で遮へい層の切り口の形を整えるものであるから、取り付ける位置も働きも異なる。
問104-12

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルのうち、記号VVFとVVRの違いとして正しいものはどれか。

  • ①VVFは高圧用、VVRは低圧用として使い分ける
  • ②VVFは丸形の断面をもち、VVRは平形の断面をもつ
  • ③VVFは平形の断面をもち、VVRは丸形の断面をもつ
  • ④VVFは屋外専用で、VVRは屋内専用の電線である
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正解 ③VVFは平形の断面をもち、VVRは丸形の断面をもつ
解説
詳細解説
末尾のFはフラット(平形)、Rはラウンド(丸形)を表す。VVFは導体を横に並べて平たいシースで覆ったもので、住宅の屋内配線に最も多く使われる。VVRは複数の心線をより合わせて丸いシースで覆ったもので、引込口配線や太い断面積が必要な幹線などに用いられる。
どちらも600Vまでの低圧用であり、高圧回路には使えない。高圧にはCVケーブルなどを用いる。
屋外専用・屋内専用という区別もなく、どちらも施工方法の条件を満たせば屋内外で使用できる。
平形は同じ断面積でも取り回しがしやすく、支持も容易である。記号の最後の1文字が形を表す、と覚えておくと迷わない。

他の選択肢が不適切な理由
記号の最後の1文字が断面の形を表しているので、平形と丸形を入れ替えた記述は記号の決まりそのものに反する。記号の頭にある二つの文字は絶縁体とシースの材料を表しており、電圧の区分を示すものではないから、一方を高圧用とすることもできない。屋内外の使い分けは施工方法の条件で決まり、記号では区別されない。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。