2026年版・2-6

分岐回路の設計と保護の一問一答

第一種電気工事士「配電理論及び配線設計」から、分岐回路の設計と保護に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-6

低圧幹線から分岐して電線を施設する場合、分岐回路を保護する過電流遮断器は、原則として分岐点から何m以下の箇所に施設しなければならないか。

  • ①1m
  • ②3m
  • ③5m
  • ④8m
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正解 ②3m
解説
詳細解説
電気設備技術基準の解釈第149条により、低圧分岐回路の過電流遮断器は、原則として分岐点から電線の長さが3m以下の箇所に施設しなければならない。分岐点から遮断器までの区間は保護されないため、この区間をできるだけ短くして事故の危険を減らす趣旨である。
8mは、分岐した電線の許容電流が幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の35%以上ある場合に認められる緩和後の長さである。1mや5mはこの規定には現れない。
「原則3m、35%以上なら8m、55%以上なら長さの制限なし」という3段階を一組で覚えると、分岐点まわりの出題にすべて対応できる。

他の選択肢が不適切な理由
8mは、分岐した電線の許容電流が幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の35%以上ある場合に認められる長さであり、無条件に使える値ではない。1mと5mはこの規定に現れない数値である。分岐点から遮断器までの区間はどの遮断器からも守られないため、原則の距離は短く定められている。3m・8m・制限なしの三段階を、割合の条件と組にして押さえたい。
問22-6

低圧幹線から分岐した電線について、分岐回路の過電流遮断器を分岐点から8m以下の箇所に施設することが認められるのは、分岐した電線の許容電流が、幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の何%以上である場合か。

  • ①35%
  • ②45%
  • ③50%
  • ④55%
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正解 ①35%
解説
詳細解説
電気設備技術基準の解釈第149条は、分岐した電線の許容電流が幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の35%以上である場合、分岐回路の過電流遮断器を分岐点から8m以下の箇所に施設してよいと定めている。
55%は、さらに緩和されて長さの制限がなくなる場合の割合であり、条件が異なる。45%や50%はこの規定には現れない数値である。
割合が大きいほど分岐した電線が太く、幹線側の遮断器でもある程度保護できるため、距離の制限が緩められるという考え方になっている。35%で8m、55%で無制限、という二つの数値の組み合わせを正確に覚えることが求められる。

他の選択肢が不適切な理由
55%は、施設位置の長さの制限そのものがなくなる場合の割合であり、8mという条件とは段階が違う。45%や50%はこの規定に現れない数値である。分岐した電線が太いほど幹線側の遮断器でもある程度は保護できるため制限が緩む、という考え方でつながっており、35%で8m、55%で制限なし、という二つの節目を組で覚えたい。
問32-6

定格電流100Aの過電流遮断器で保護されている低圧幹線から、許容電流40Aの電線で分岐した。この分岐回路の過電流遮断器を施設できる位置として、正しいものはどれか。

  • ①3m以下
  • ②5m以下
  • ③8m以下
  • ④制限なし
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正解 ③8m以下
解説
詳細解説
まず分岐した電線の許容電流が、幹線の過電流遮断器の定格電流の何%に当たるかを求める。
40÷100×100=40〔%〕である。
35%以上55%未満なので、分岐点から8m以下の箇所に過電流遮断器を施設できる。
3m以下は割合にかかわらず常に認められる原則の位置だが、本問では8mまで認められるので「施設できる位置」として最も適切とはいえない。制限なしとするには55%以上、すなわち許容電流55A以上の電線が必要である。5m以下という基準は規定に存在しない。
計算した割合を35%と55%の二つの境界と比べるだけの手順なので、割合を出す一手間を必ず行うこと。

他の選択肢が不適切な理由
3m以下は割合を問わず常に認められる原則の位置だが、本問の40%では8mまで緩和されるため、施設できる位置を答えたことにはならない。制限なしとするには55%以上、すなわち許容電流55A以上の電線が必要で、40Aでは届かない。5m以下という基準はそもそも規定に存在しない。まず割合を計算し、35%と55%の二つの境目と比べる手順を守りたい。
問42-6

定格電流100Aの過電流遮断器で保護されている低圧幹線から分岐する場合、分岐回路の過電流遮断器を分岐点からの長さの制限なく施設できるようにするには、分岐した電線の許容電流は最小でいくら必要か。

  • ①25A
  • ②35A
  • ③45A
  • ④55A
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正解 ④55A
解説
詳細解説
分岐した電線の許容電流が、幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の55%以上であれば、分岐回路の過電流遮断器の施設位置に長さの制限はかからない。
100×0.55=55〔A〕なので、許容電流55A以上の電線が必要である。
35Aは35%に相当し、この場合は8m以下という制限が付く。45Aは35%以上55%未満なのでやはり8m以下の制限を受ける。25Aは35%にも届かないので、原則どおり3m以下でなければならない。
分岐した電線が太いほど幹線側の遮断器でも保護が期待できるため制限が緩む、という考え方でつながっている。

他の選択肢が不適切な理由
35Aはちょうど35%にあたり、この場合は8m以下という制限が残る。45Aも35%以上55%未満なので、同じく8mの制限を受ける。25Aは35%にも届かないため、原則どおり3m以下でなければならない。求めるのは制限がなくなる最小の値なので、幹線の遮断器の定格電流に0.55を掛けるという一手で決まる。
問52-6

定格電流30Aの過電流遮断器で保護される低圧分岐回路に用いる電線について、電気設備技術基準の解釈が定める最小の太さはどれか。

  • ①直径1.6mm
  • ②直径2.0mm
  • ③直径2.6mm
  • ④直径3.2mm
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正解 ③直径2.6mm
解説
詳細解説
電気設備技術基準の解釈第149条は、分岐回路の種類ごとに電線の最小の太さを定めている。30A分岐回路では直径2.6mm(より線では断面積5.5mm²)以上である。
直径1.6mmは15A分岐回路および20A配線用遮断器分岐回路の最小値、直径2.0mmは20Aヒューズ分岐回路の最小値であり、いずれも30A分岐回路には細すぎる。直径3.2mmは条件を満たすが最小の太さではない。
直径2.6mmの許容電流は48Aで、30Aの遮断器を十分に上回っている。分岐回路では「遮断器の定格電流より電線の許容電流が大きいこと」が保護の前提となる点を押さえておくとよい。

他の選択肢が不適切な理由
直径1.6mmは15A分岐回路と、配線用遮断器で保護する20A分岐回路の最小値、直径2.0mmはヒューズで保護する20A分岐回路の最小値であり、いずれも30A分岐回路には細すぎる。直径3.2mmは条件こそ満たすが最小ではなく、必要以上に太い。分岐回路では電線の許容電流が遮断器の定格を上回っていることが保護の前提になる、という考え方で確かめたい。
問62-6

定格電流30Aの過電流遮断器で保護される低圧分岐回路に接続して使用できるコンセントの定格電流として、正しいものはどれか。

  • ①15A以下
  • ②20A以下
  • ③15A以上20A以下
  • ④20A以上30A以下
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正解 ④20A以上30A以下
解説
詳細解説
電気設備技術基準の解釈第149条は、30A分岐回路に接続できるコンセントを定格電流20A以上30A以下と定めている。上限を30Aとするのは遮断器の定格を超えないためであり、下限を20Aとするのは、定格の小さいコンセントを付けるとコンセント自体が遮断器より先に過熱するおそれがあるためである。
15A以下は15A分岐回路のコンセントの条件、20A以下は20A分岐回路の条件であり、いずれも回路の種類が異なる。15A以上20A以下という区分は規定に存在しない。
分岐回路の設計では、電線の太さとコンセントの定格の両方に上限と下限があることを見落とさないようにする。

他の選択肢が不適切な理由
15A以下は15A分岐回路、20A以下は配線用遮断器で保護する20A分岐回路の条件で、いずれも回路の種類が違う。15A以上20A以下という区分は規定に存在しない。上限を回路の定格に合わせるのは遮断器を超える電流を取り出させないため、下限を設けるのは定格の小さいコンセントが遮断器より先に過熱するのを防ぐためで、上下の両方に意味がある。
問72-6

定格電流20Aの配線用遮断器で保護される低圧分岐回路に用いる電線について、電気設備技術基準の解釈が定める最小の太さはどれか。

  • ①直径1.6mm以上
  • ②直径2.0mm以上
  • ③直径2.6mm以上
  • ④断面積5.5mm²以上
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正解 ①直径1.6mm以上
解説
詳細解説
20A分岐回路のうち、保護装置が配線用遮断器である場合の電線の最小の太さは直径1.6mm(より線では断面積2mm²)以上である。直径1.6mmの許容電流は27Aで、20Aの遮断器を上回っている。
直径2.0mm以上が求められるのは、同じ20A分岐回路でも保護装置がヒューズの場合である。ヒューズは配線用遮断器より過負荷に対する動作が緩やかなため、電線に余裕を持たせる必要がある。直径2.6mm以上と断面積5.5mm²以上はいずれも30A分岐回路の条件である。
「20Aでも配線用遮断器なら1.6mm、ヒューズなら2.0mm」という組み合わせは頻出であり、保護装置の種類まで読み取ることが正答の分かれ目になる。

他の選択肢が不適切な理由
直径2.0mm以上が求められるのは、同じ20A分岐回路でも保護装置がヒューズの場合である。ヒューズは配線用遮断器に比べて過負荷に対する動作が緩やかなため、電線に余裕を持たせる必要がある。直径2.6mm以上と断面積5.5mm²以上は、いずれも30A分岐回路の条件で回路の定格が違う。保護装置の種類まで読み取ることが分かれ目になる。
問82-6

定格電流40Aの過電流遮断器で保護される低圧分岐回路に用いる電線について、電気設備技術基準の解釈が定める最小の断面積はどれか。

  • ①5.5mm²
  • ②8mm²
  • ③14mm²
  • ④22mm²
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正解 ②8mm²
解説
詳細解説
電気設備技術基準の解釈第149条により、40A分岐回路に用いる電線の最小の断面積は8mm²である。8mm²の許容電流は61Aで、40Aの遮断器を十分に上回る。
5.5mm²は30A分岐回路の最小値(許容電流49A)であり、40Aの遮断器に対しては余裕が小さい。14mm²は50A分岐回路の最小値である。22mm²は条件を満たすが最小の太さではなく、経済的な選定とはいえない。
分岐回路と電線の対応は、30Aが5.5mm²、40Aが8mm²、50Aが14mm²と段階的に太くなる。あわせてコンセントの定格も、40A分岐回路では30A以上40A以下、50A分岐回路では40A以上50A以下と決められている。

他の選択肢が不適切な理由
5.5mm²は30A分岐回路の最小値で、許容電流は49Aとなり40Aの遮断器に対しては余裕が小さい。14mm²は50A分岐回路の最小値である。22mm²は条件を満たすが最小ではなく、経済的な選定とはいえない。分岐回路と電線の対応は30Aが5.5mm²、40Aが8mm²、50Aが14mm²と段階的に太くなるので、隣の段の値を選んでいないか確かめたい。
問92-6

低圧屋内電路の引込口には、原則としてどのような機器を施設しなければならないか。

  • ①開閉器及び過電流遮断器
  • ②漏電遮断器及び避雷器
  • ③開閉器及び電流計
  • ④過電流遮断器及び避雷器
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正解 ①開閉器及び過電流遮断器
解説
詳細解説
電気設備技術基準の解釈は、低圧屋内電路の引込口に近い箇所で電路に容易に開閉できる開閉器を施設し、あわせて過電流遮断器を施設することを求めている。開閉器は保守や事故時に電路を切り離すため、過電流遮断器は屋内配線を過負荷と短絡から守るために必要である。
避雷器は高圧受電設備の引込口などに施設するもので、低圧屋内電路の引込口に一般に求められるものではない。漏電遮断器は地絡保護のために別途施設する場合があるが、引込口に必ず設けるものとして規定されているのは開閉器と過電流遮断器である。電流計は計測用であって保護装置ではない。
分電盤の主開閉器がこの役割を担っているのが一般的である。

他の選択肢が不適切な理由
避雷器は雷による過電圧から機器を守るもので、高圧の引込口などに施設する装置であり、低圧屋内電路の引込口に一般に求められるものではない。漏電遮断器は地絡保護のために別に設けることがあるが、引込口に必ず置くものとして定められているわけではない。電流計は状態を知るための計器であって電路を切る働きを持たないため、保護装置には当たらない。
問102-6

定格電流15Aの過電流遮断器で保護される低圧分岐回路に接続して使用できるコンセントの定格電流として、正しいものはどれか。

  • ①20A以下
  • ②15A以下
  • ③20A以上30A以下
  • ④30A以下
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正解 ②15A以下
解説
詳細解説
15A分岐回路に接続できるコンセントは、定格電流15A以下のものに限られる。コンセントの定格電流が回路の過電流遮断器の定格電流を上回ると、コンセントの側が先に過熱しても遮断器が動作しないおそれがあるためである。
20A以下は、配線用遮断器で保護する20A分岐回路の条件である(ヒューズで保護する20A分岐回路では定格20Aのコンセントに限られる)。20A以上30A以下は30A分岐回路の条件で、回路の種類が異なる。30A以下という区分はこの規定に存在しない。
一般の住宅で広く使われている15A・20A兼用コンセントは、定格20Aとして扱われるため15A分岐回路には使えない、という実務上の判断につながる知識である。

他の選択肢が不適切な理由
20A以下は配線用遮断器で保護する20A分岐回路の条件で、回路の定格が違う。20A以上30A以下は30A分岐回路の条件である。30A以下という区分はこの規定に存在しない。コンセントの定格が回路の遮断器の定格を上回ると、コンセント側が先に過熱しても遮断器が動作しないおそれがあるため、上限は必ず回路の定格に合わせる。

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