2026年版・5-6

事例:点呼・台帳判断の一問一答

運行管理者試験(旅客)「実務上の知識及び能力」から、事例:点呼・台帳判断に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-6

乗務前点呼において、アルコール検知器で微量のアルコールが検知されたが、道路交通法上の酒気帯び運転の基準値には達していなかった。運行管理者の対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①基準値未満でも乗務させず交替の運転者を手配することとする
  • ②基準値に達していないため予定どおり乗務を開始させることとする
  • ③30分ほど時間を置いて再び測定し数値が下がれば乗務させる
  • ④検知の結果を記録に残して注意を与え予定どおり乗務させる
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正解 ①基準値未満でも乗務させず交替の運転者を手配することとする
解説
旅客自動車運送事業者は、酒気を帯びた状態にある乗務員を事業用自動車に乗務させてはならないとされています。ここでいう「酒気を帯びた状態」は、道路交通法上の酒気帯び運転の基準値である呼気1リットルにつき0.15ミリグラムを下回っていても該当します。したがって、微量であってもアルコールが検知された以上は乗務させてはならず、運行管理者は交替運転者を手配して輸送を確保する必要があります。

他の選択肢が不適切な理由
「基準値に達していないため予定どおり乗務を開始させることとする」は誤りで、基準値は処罰の線引きであって乗務の可否の基準ではありません。「30分ほど時間を置いて再び測定し数値が下がれば乗務させる」は誤りで、数値が下がっても体内にアルコールが残っている状態に変わりはありません。「検知の結果を記録に残して注意を与え予定どおり乗務させる」は誤りで、記録や注意を行うこと自体は必要ですが、微量でもアルコールが検知された以上、乗務させてはなりません。
問25-6

乗務前点呼の直前に、営業所に備えられたアルコール検知器が故障していることが判明した。運行管理者の対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①検知器が使えないため目視の確認のみで点呼を済ませる
  • ②運転者が個人で所有する検知器を用いて確認を行っていく
  • ③正常に作動する検知器を用意するまで乗務を開始させない
  • ④運転者本人に飲酒していない旨の書面を提出させて済ませる
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正解 ③正常に作動する検知器を用意するまで乗務を開始させない
解説
点呼における酒気帯びの有無の確認は、目視等による確認とアルコール検知器による確認の双方によって行わなければならず、事業者には検知器を営業所ごとに備え、常時有効に保持する義務があります。検知器が故障している場合は、予備の検知器を用いるか、正常に作動するものを速やかに用意して確認を行う必要があり、確認ができないまま乗務を開始させることはできません。

他の選択肢が不適切な理由
「検知器が使えないため目視の確認のみで点呼を済ませる」は誤りで、目視等の確認だけでは微量のアルコールを把握できず、法令上も検知器による確認が必要です。「運転者が個人で所有する検知器を用いて確認を行っていく」は誤りで、確認に用いるべきなのは当該運転者の属する営業所に備えられたアルコール検知器であり、運転者個人の私物をもって代えることはできません。「運転者本人に飲酒していない旨の書面を提出させて済ませる」は誤りで、本人の申告を書面にしても客観的な確認の代わりにはなりません。
問35-6

貸切バスが宿泊を伴う運行を行い、運転者が営業所に戻らず宿泊地で乗務を終了する場合の乗務後点呼の取扱いとして、最も適切なものはどれか。

  • ①営業所に戻らない場合は乗務後の点呼を省略して差し支えない
  • ②対面によることができないため電話その他の方法により行う
  • ③翌日に営業所へ戻った際にまとめて実施すれば足りるとする
  • ④宿泊地にある他社の運行管理者に代わって実施させればよい
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正解 ②対面によることができないため電話その他の方法により行う
解説
点呼は対面により行うことが原則ですが、運行の途中で宿泊するなど、運転者が営業所に戻らず対面で点呼を行うことができない場合には、電話その他の方法によって行うこととされています。この場合も、酒気帯びの有無、疾病・疲労・睡眠不足等の状況、道路や運行の状況、交替運転者に対する通告の内容などを確認し、その結果を記録しなければなりません。なお、一般貸切旅客自動車運送事業者が電話により点呼を行う場合には、その状況を録音して90日間保存するとともに、アルコール検知器による呼気の検査の状況を撮影した写真を記録し、90日間保存しなければならないとされています。

他の選択肢が不適切な理由
「営業所に戻らない場合は乗務後の点呼を省略して差し支えない」は誤りで、対面できないことは点呼を省略してよい理由にはなりません。「翌日に営業所へ戻った際にまとめて実施すれば足りるとする」は誤りで、乗務後点呼は乗務を終了した際に行うべきものです。「宿泊地にある他社の運行管理者に代わって実施させればよい」は誤りで、点呼は当該事業者の運行管理者等が行うべきものであり、他社に委ねることはできません。
問45-6

一般貸切旅客自動車運送事業の運転者が、夜間において長距離の運行を行う場合の点呼に関する説明として、正しいものはどれか。

  • ①乗務前と乗務後の点呼を行えば途中の点呼は要しないとされる
  • ②途中の点呼は運転者が希望した場合にのみ行えば足りるとする
  • ③途中の点呼は対面によらなければ行うことができないとされる
  • ④乗務の途中において少なくとも1回の点呼を受ける必要がある
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正解 ④乗務の途中において少なくとも1回の点呼を受ける必要がある
解説
一般貸切旅客自動車運送事業の運転者が夜間において長距離の運行を行う場合には、乗務前および乗務後の点呼に加えて、乗務の途中において少なくとも1回、電話その他の方法による点呼(中間点呼)を受けなければならないとされています。長時間にわたる夜間運行では疲労や眠気の影響が大きいため、途中で運転者の状態を確認し、必要な指示を与えることが目的です。ここでいう「夜間において長距離の運行」とは、運行指示書上の実車運行区間の距離が100キロメートルを超え、かつ実車運行の開始時刻又は終了時刻が午前2時から午前4時までの間にかかる運行をいいます。

他の選択肢が不適切な理由
「乗務前と乗務後の点呼を行えば途中の点呼は要しないとされる」は誤りで、夜間の長距離運行では中間点呼が別途必要です。「途中の点呼は運転者が希望した場合にのみ行えば足りるとする」は誤りで、本人の希望とは無関係に実施しなければなりません。「途中の点呼は対面によらなければ行うことができないとされる」は誤りで、運行の途中であるため電話その他の方法によって行われます。
問55-6

乗務後の点呼において運転者から報告を受け、または確認すべき事項として、最も適切なものはどれか。

  • ①道路や運行の状況と交替する運転者へ行った通告の内容
  • ②翌日以降の乗務の予定と休暇の取得に関する希望の内容
  • ③運転者の家族の状況や私生活における予定に関する事項
  • ④乗務した区間ごとの燃料の消費の量と経費に関する状況
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正解 ①道路や運行の状況と交替する運転者へ行った通告の内容
解説
乗務後の点呼では、乗務した事業用自動車、道路および運行の状況について報告を求め、他の運転者と交替した場合には、その運転者に対して行った通告の内容についても報告を求めなければなりません。あわせて酒気帯びの有無を目視等と検知器により確認します。運行中に把握された道路状況や車両の不具合は、その後の運行の安全を確保するための貴重な情報となります。

他の選択肢が不適切な理由
「翌日以降の乗務の予定と休暇の取得に関する希望の内容」は誤りで、これは乗務割の作成に関する事項であり、点呼で確認すべき法定の事項ではありません。「運転者の家族の状況や私生活における予定に関する事項」は誤りで、点呼の目的である輸送の安全の確認と直接関係しません。「乗務した区間ごとの燃料の消費の量と経費に関する状況」は誤りで、運行の経費に関する事項は営業所の事務として管理されるもので、点呼において確認すべき法定の事項ではありません。
問65-6

乗務員等台帳の取扱いに関する説明として、正しいものはどれか。

  • ①台帳は事業者の本社に一括して備え置くこととされている
  • ②運転者でなくなった場合は直ちに廃棄することとされている
  • ③運転者でなくなったときはその旨を記載し3年間保存する
  • ④台帳の写しを運転者本人に交付して携行させる必要がある
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正解 ③運転者でなくなったときはその旨を記載し3年間保存する
解説
旅客自動車運送事業者は、運転者等ごとに乗務員等台帳を作成して営業所に備え置かなければならず、その運転者等が転任、退職その他の理由により運転者等でなくなった場合には、その年月日および理由を台帳に記載したうえで、3年間保存しなければならないとされています。台帳には氏名や生年月日のほか、選任された年月日、運転免許に関する事項、事故や違反の状況、指導や適性診断の受診状況などを記載します。

他の選択肢が不適切な理由
「台帳は事業者の本社に一括して備え置くこととされている」は誤りで、備え置くべき場所は運転者等が所属する営業所です。「運転者でなくなった場合は直ちに廃棄することとされている」は誤りで、その後3年間の保存が必要です。「台帳の写しを運転者本人に交付して携行させる必要がある」は誤りで、乗務員等台帳は営業所に備え置くものであり、運転者に交付して携行させるものではありません(携行が求められるのは一般乗用旅客自動車運送事業の乗務員証です)。
問75-6

点呼の記録に関する説明として、正しいものはどれか。

  • ①点呼の記録は運転者ごとではなく日ごとに作成すればよい
  • ②点呼の記録は1年間保存しなければならないとされている
  • ③点呼の記録は5年間保存しなければならないとされている
  • ④記録すべきは点呼の日時のみで内容の記載は要しないとする
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正解 ②点呼の記録は1年間保存しなければならないとされている
解説
事業者は、点呼を行い、報告を求め、確認を行い、指示をしたときは、運転者ごとに点呼の記録をし、その記録を1年間保存しなければならないとされています。記録すべき事項には、点呼の執行者名、点呼の日時と方法、酒気帯びの有無、疾病・疲労・睡眠不足等の状況、指示した事項などが含まれます。なお、一般貸切旅客自動車運送事業者については、2024年4月から点呼の記録を電磁的記録により作成し、3年間保存することが義務付けられています。

他の選択肢が不適切な理由
「点呼の記録は運転者ごとではなく日ごとに作成すればよい」は誤りで、点呼の記録は運転者等ごとに行わなければならないとされています。「点呼の記録は5年間保存しなければならないとされている」は誤りで、点呼の記録の保存期間は原則として1年間です(一般貸切旅客自動車運送事業者は3年間)。「記録すべきは点呼の日時のみで内容の記載は要しないとする」は誤りで、酒気帯びの有無や指示した事項なども記録しなければなりません。
問85-6

運行管理者の補助者に点呼の一部を行わせる場合の説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①補助者に行わせればすべての点呼を任せることができるとされる
  • ②補助者が行った点呼は記録に残す必要はないものとされる
  • ③補助者は運行管理者資格者証を有していなければならない
  • ④運行管理者は点呼の総回数の3分の1以上を自ら行う必要がある
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正解 ④運行管理者は点呼の総回数の3分の1以上を自ら行う必要がある
解説
補助者を選任して点呼の一部を行わせることは認められていますが、営業所に選任されている運行管理者が自ら行う点呼が、点呼を行うべき総回数の少なくとも3分の1以上でなければならないとされています。運行管理者が現場の状況を直接把握し、運転者の状態を自らの目で確認する機会を確保するための取扱いです。

他の選択肢が不適切な理由
「補助者に行わせればすべての点呼を任せることができるとされる」は誤りで、運行管理者自身が3分の1以上を行う必要があります。「補助者が行った点呼は記録に残す必要はないものとされる」は誤りで、誰が点呼を行ったかを含めて記録しなければなりません。「補助者は運行管理者資格者証を有していなければならない」は誤りで、資格者証を有する者のほか、国土交通大臣が認定する基礎講習を修了した者も補助者になることができます。
問95-6

点呼において運転免許証を確認することの意義として、最も適切なものはどれか。

  • ①有効期限や免許の条件を確かめ無資格の運転を防ぐために行う
  • ②運転者の住所の変更の有無を人事の管理のために確かめていく
  • ③免許証の写真により本人であることのみを確かめれば足りる
  • ④免許の停止の処分は本人が申告しない限り確認を要しない
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正解 ①有効期限や免許の条件を確かめ無資格の運転を防ぐために行う
解説
点呼の際に運転免許証を確認するのは、免許の有効期限が切れていないか、必要な種類の免許を保有しているか、眼鏡等の使用といった免許の条件が付されていないかを確かめ、無免許運転や免許の条件に違反した運転を未然に防ぐためです。免許の停止処分を受けているにもかかわらず乗務させれば、事業者としての責任も問われることになります。

他の選択肢が不適切な理由
「運転者の住所の変更の有無を人事の管理のために確かめていく」は誤りで、人事情報の管理は点呼で免許証を確認する主たる目的ではありません。「免許証の写真により本人であることのみを確かめれば足りる」は誤りで、有効期限や免許の種類、条件の確認も欠かせません。「免許の停止の処分は本人が申告しない限り確認を要しない」は誤りで、事業者は運転者の免許の状況を把握しておく必要があります。
問105-6

長距離の運行において、運転者が乗務の途中で他の運転者と交替する場合の措置として、最も適切なものはどれか。

  • ①交替は運転者どうしの判断に任せ運行管理者は関与しない
  • ②交替の際の通告は口頭で足りるため記録は要しないとされる
  • ③道路や運行の状況について交替する運転者へ通告させていく
  • ④交替した運転者については点呼を行う必要はないとされる
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正解 ③道路や運行の状況について交替する運転者へ通告させていく
解説
他の運転者と交替した運転者は、交替する運転者に対して、乗務中の道路および運行の状況、車両の状態などについて通告しなければならないとされています。交替後に運行する運転者が、それまでの経路の状況や車両の異常を知らないまま運行を始めることのないようにするための規定であり、通告の内容は乗務後の点呼において報告を求めることとされています。

他の選択肢が不適切な理由
「交替は運転者どうしの判断に任せ運行管理者は関与しない」は誤りで、交替運転者の配置や通告の徹底は運行管理者が管理すべき事項です。「交替の際の通告は口頭で足りるため記録は要しないとされる」は誤りで、通告の内容は乗務後の点呼で報告を求め、点呼の記録として残す必要があります。「交替した運転者については点呼を行う必要はないとされる」は誤りで、交替の有無にかかわらず、乗務の前後には点呼を行わなければなりません。

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