2026年版・2-4

乗員・制動・非常口等の一問一答

運行管理者試験(旅客)「道路運送車両法関係」から、乗員・制動・非常口等に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-4

道路運送車両の保安基準の位置づけに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①自動車の製作者だけを名あて人とする製造上の技術基準である
  • ②保安基準に適合しない自動車でも登録さえ受ければ運行できる
  • ③構造・装置が運行に十分堪えるための最低の技術基準である
  • ④各運送事業者が自主的に定める社内基準を指すものである
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正解 ③構造・装置が運行に十分堪えるための最低の技術基準である
解説
道路運送車両の保安基準は、道路運送車両の構造及び装置が運行に十分堪え、操縦その他の使用のための作業に安全であるとともに、通行人その他に危害を与えないことを確保するために定められた最低の技術基準です。自動車の使用者は、点検整備を通じて車両をこの基準に適合するように維持しなければなりません。

他の選択肢が不適切な理由
「製作者だけを名あて人とする」とする選択肢は、使用者に対して保安基準適合状態の維持義務が課されていることを見落としています。「登録さえ受ければ運行できる」とする選択肢は、保安基準に適合しない自動車を運行の用に供してはならないとする原則に反します。「各運送事業者が自主的に定める社内基準」とする選択肢も、保安基準が国土交通省令として定められた法令であることを誤って捉えています。
問22-4

保安基準が定める自動車の大きさの制限として、正しいものはどれか。

  • ①長さ十二メートル、幅二・二メートル、高さ三・五メートル
  • ②長さ十メートル、幅二・五メートル、高さ四・一メートル
  • ③長さ十一メートル、幅二・五メートル、高さ三・五メートル
  • ④長さ十二メートル、幅二・五メートル、高さ三・八メートル
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正解 ④長さ十二メートル、幅二・五メートル、高さ三・八メートル
解説
道路運送車両の保安基準第2条は、自動車の長さは12メートル、幅は2.5メートル、高さは3.8メートルを超えてはならないと定めています(セミトレーラのうち一定のものは長さ13メートル)。大型の観光バスなどはこの寸法の上限に近い車体を持つため、車庫や経路の設定にあたって運行管理者が把握しておくべき基本の数値です。

他の選択肢が不適切な理由
幅を「二・二メートル」とする選択肢は上限より小さく、実際に多くの大型バスが2.5メートル前後の車幅で製作されている事実とも合いません。高さを「四・一メートル」とする選択肢は上限を超えており、道路上の跨線橋やトンネルの建築限界を考慮した基準としても過大です。長さ「十一メートル」高さ「三・五メートル」とする選択肢も、いずれの数値も保安基準が定める上限と一致しません。
問32-4

保安基準が定める自動車の制動装置に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①確実に減速・停止でき、二系統以上の制動装置を備えること
  • ②停止状態を保持する装置は乗車定員十一人以上に限り必要となる
  • ③主制動装置が一系統あれば足り、他の系統は任意である
  • ④非常時の減速は原動機のブレーキのみで行えばよい
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正解 ①確実に減速・停止でき、二系統以上の制動装置を備えること
解説
道路運送車両の保安基準第12条は、自動車には、走行中の自動車が確実かつ安全に減速及び停止を行うことができ、かつ平坦な舗装路面等で確実に当該自動車を停止状態に保持できるものとして、制動性能に関し告示で定める基準に適合する、独立に作用する二系統以上の制動装置を備えなければならないと定めています(最高速度が著しく低い大型特殊自動車等については一系統でよいとする例外があります)。走行中に減速・停止させる主制動装置と、停止状態を保持する駐車制動装置がその代表です。

他の選択肢が不適切な理由
「停止状態を保持する装置は乗車定員十一人以上に限り必要」とする選択肢は、車種を問わず求められる要件を特定の車両に限定してしまっています。「主制動装置が一系統あれば足りる」とする選択肢は、二系統以上を求める条文に正面から反し、一系統が失陥したときに停止できなくなる危険を看過しています。「原動機のブレーキのみで行う」とする選択肢も、排気ブレーキ等はあくまで補助的な装置であり、これだけでは基準を満たしません。
問42-4

保安基準により非常口を設けなければならない自動車として、正しいものはどれか。

  • ①乗車定員十一人以上の自動車すべてに設置が求められる
  • ②乗車定員三十人以上の自動車に設置が求められている
  • ③乗車定員五十人以上の自動車に設置が求められている
  • ④旅客自動車運送事業の用に供する自動車すべてに必要となる
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正解 ②乗車定員三十人以上の自動車に設置が求められている
解説
道路運送車両の保安基準第26条は、幼児専用車及び乗車定員30人以上の自動車(緊急自動車を除く)には、非常時に容易に脱出できるものとして告示で定める基準に適合する非常口を設けなければならないと定めています。ただし、すべての座席が乗降口から直接着席できる自動車についてはこの限りでないとする例外が置かれています。

他の選択肢が不適切な理由
「乗車定員十一人以上のすべて」とする選択肢は、消火器の備付け義務の基準と混同しやすい数値で、非常口の基準としては対象が広すぎます。「乗車定員五十人以上」とする選択肢は基準より対象を狭くしており、大型バスの多くが義務を免れることになってしまいます。「旅客自動車運送事業の用に供する自動車すべて」とする選択肢も、非常口の要否が用途ではなく乗車定員によって定まる点を取り違えています。
問52-4

保安基準の細目により定められた非常口の大きさとして、正しいものはどれか。

  • ①有効幅三百ミリメートル以上、有効高さ千ミリメートル以上
  • ②有効幅五百ミリメートル以上、有効高さ千ミリメートル以上
  • ③有効幅四百ミリメートル以上、有効高さ千二百ミリメートル以上
  • ④有効幅六百ミリメートル以上、有効高さ千五百ミリメートル以上
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正解 ③有効幅四百ミリメートル以上、有効高さ千二百ミリメートル以上
解説
非常口の設置位置や大きさは保安基準第26条の委任を受けた告示に定められており、乗車定員30人以上の自動車の非常口は、有効幅400ミリメートル以上、有効高さ1,200ミリメートル以上であることとされています。また、非常口は客室の右側面の後部又は後面に設けることとされています。

他の選択肢が不適切な理由
「有効幅三百ミリメートル以上、有効高さ千ミリメートル以上」とする選択肢は、いずれの数値も基準を下回っており、緊急時に乗客が速やかに脱出できる開口を確保できません。「有効幅五百ミリメートル以上」とする選択肢は幅の数値が基準と一致せず、高さも基準に足りていません。「有効幅六百ミリメートル以上、有効高さ千五百ミリメートル以上」とする選択肢は、いずれも実際の基準より大きな数値であり、告示の定めとは異なります。
問62-4

非常口を設けた自動車における表示及び灯火に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①灯火により位置を示す場合、その灯火の色は赤色とされている
  • ②とびらの開放方法は乗務員のみが知っていれば足りるとされる
  • ③非常口である旨の表示は運転者席の付近に掲示すればよい
  • ④灯火により位置を示す場合、その灯火の色は緑色とされている
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正解 ④灯火により位置を示す場合、その灯火の色は緑色とされている
解説
非常口を設けた自動車には、非常口又はその附近に、見やすいように非常口の位置及びとびらの開放の方法を表示しなければならず、灯火によって非常口の位置を表示する場合には、その灯火の色は緑色でなければならないとされています。避難誘導に用いる灯火の色として緑色が用いられる点を押さえておきましょう。

他の選択肢が不適切な理由
「灯火の色は赤色」とする選択肢は、赤色が尾灯や制動灯など後方への警告に用いられる色であることと混同したもので、非常口の表示灯の色とは異なります。「開放方法は乗務員のみが知っていれば足りる」とする選択肢は、乗客が自ら脱出できるよう見やすく表示することを求める規定に反します。「運転者席の付近に掲示すればよい」とする選択肢も、表示すべき場所が非常口又はその附近であることを取り違えています。
問72-4

保安基準における乗車定員の算定上、年少者の取扱いとして正しいものはどれか。

  • ①十二歳以上の者一人は、十二歳未満の小児又は幼児一・五人に相当する
  • ②十二歳以上の者一人は、十二歳未満の小児又は幼児二人に相当する
  • ③十四歳以上の者一人は、十四歳未満の小児又は幼児一・五人に相当する
  • ④六歳以上の者一人は、六歳未満の小児又は幼児三人に相当する
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正解 ①十二歳以上の者一人は、十二歳未満の小児又は幼児一・五人に相当する
解説
道路運送車両の保安基準第53条により、乗車定員の算定にあたっては、12歳以上の者1人は12歳未満の小児又は幼児1.5人に相当するものとして扱われます。年齢の区切りが12歳であること、換算の比率が1.5人であることの二点をあわせて覚えておく必要があります。

他の選択肢が不適切な理由
「幼児二人に相当する」とする選択肢は、換算比率が実際の基準より大きく、定員を過大に見積もることになります。「十四歳以上の者一人」とする選択肢は年齢の区切りが基準と異なっており、12歳という線引きを取り違えています。「六歳以上の者一人は幼児三人に相当する」とする選択肢も、年齢・比率のいずれも基準とは無関係な数値であり、条文に根拠がありません。
問82-4

乗車定員十一人以上の自動車の座席に関する保安基準上の基準として、正しいものはどれか。

  • ①一人につき幅三百ミリメートル以上の空間を有すること
  • ②一人につき幅四百ミリメートル以上の空間を有すること
  • ③一人につき幅六百ミリメートル以上の空間を有すること
  • ④座席の幅について具体的な数値基準は定められていない
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正解 ②一人につき幅四百ミリメートル以上の空間を有すること
解説
保安基準の細目を定める告示では、座席は1人につき幅400ミリメートル以上の着席するために必要な空間を有することとされています。連続した長いシートの座席定員は、その幅を400ミリメートルで除して得た整数で算定されるため、この数値は乗車定員の算定にも直結します。なお、座席そのものの大きさについては別に「1人につき幅380ミリメートル以上、奥行400ミリメートル以上」という基準が定められており、本問の400ミリメートルはあくまで着席するために必要な空間の幅の基準である点に注意してください。

他の選択肢が不適切な理由
「幅三百ミリメートル以上」とする選択肢は基準を下回る数値で、着席に必要な空間を確保できません。「幅六百ミリメートル以上」とする選択肢は基準より大きく、これを前提にすると座席定員の算定が実際の基準と食い違ってしまいます。「具体的な数値基準は定められていない」とする選択肢も、告示に明確な数値が置かれている事実に反します。
問92-4

保安基準により消火器を備えなければならない自動車として、正しいものはどれか。

  • ①乗車定員七人以上の自動車すべてに備付けが求められる
  • ②旅客自動車運送事業の用に供する自動車のみが対象となる
  • ③乗車定員十一人以上の自動車や幼児専用車が対象となる
  • ④車両総重量八トン以上の自動車に限り備付けが必要となる
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正解 ③乗車定員十一人以上の自動車や幼児専用車が対象となる
解説
道路運送車両の保安基準第47条は、乗車定員11人以上の自動車、幼児専用車、及び指定数量以上の危険物を運送する自動車などに消火器を備えなければならないと定めています。バスは乗車定員の面からこの対象に含まれるため、消火器の設置場所と使用方法を乗務員に周知しておくことが重要です。

他の選択肢が不適切な理由
「乗車定員七人以上のすべて」とする選択肢は、基準となる定員が11人であることを取り違えています。「旅客自動車運送事業の用に供する自動車のみ」とする選択肢は、備付け義務が用途ではなく乗車定員などによって定まる点に反し、自家用の大型バスが対象外になってしまいます。「車両総重量八トン以上に限る」とする選択肢も、消火器の備付け基準が車両総重量によって定められているわけではないため誤りです。
問102-4

自動車の窓ガラスに関する保安基準の定めとして、正しいものはどれか。

  • ①運転者の視野に係る部分の可視光線透過率は五十パーセント以上
  • ②後写鏡があれば前面ガラスの透過率は問われないとされている
  • ③後部座席の側面ガラスにも同じ透過率の基準が適用される
  • ④運転者の視野に係る部分の可視光線透過率は七十パーセント以上
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正解 ④運転者の視野に係る部分の可視光線透過率は七十パーセント以上
解説
道路運送車両の保安基準第29条により、運転者が交通状況を確認するために必要な視野の範囲に係る部分の窓ガラスは、可視光線の透過率が70パーセント以上でなければならないとされています。前面ガラスや運転者席の側面ガラスに濃い着色フィルムを貼ると、この基準に適合しなくなるおそれがあります。

他の選択肢が不適切な理由
「五十パーセント以上」とする選択肢は基準を下回っており、夜間や悪天候時の視認性を確保できません。「後写鏡があれば透過率は問われない」とする選択肢は、後写鏡が直接視認の代替にはならず、前方の視界確保が独立に求められることを見落としています。「後部座席の側面ガラスにも同じ基準が適用される」とする選択肢も誤りで、透過率の基準が及ぶのは運転者の視野に係る部分(前面ガラス及び運転者席・助手席の側面ガラス)に限られ、後部座席の側面ガラスや後面ガラスには適用されません。

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