2026年版・2-2

点検整備・整備管理者の一問一答

運行管理者試験(旅客)「道路運送車両法関係」から、点検整備・整備管理者に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-2

道路運送車両法が定める自動車の使用者の点検及び整備の義務として、最も適切なものはどれか。

  • ①指定整備工場に整備を委託した場合は使用者の義務が消滅する
  • ②自動車検査証の有効期間中は点検を省略することが認められる
  • ③点検をし、必要に応じ整備して保安基準に適合するよう維持する
  • ④運転者が交替するたびに使用者が自ら車体を確認する義務を負う
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正解 ③点検をし、必要に応じ整備して保安基準に適合するよう維持する
解説
道路運送車両法第47条は、自動車の使用者は、自動車の点検をし、及び必要に応じ整備をすることにより、当該自動車を保安基準に適合するように維持しなければならないと定めています。点検整備の第一次的な責任が、運転者ではなく使用者(事業者)にあることを明示した重要な条文です。

他の選択肢が不適切な理由
「整備を委託した場合は使用者の義務が消滅する」とする選択肢は誤りで、実際の作業を外部に委託しても、車両を保安基準適合状態に維持する法律上の義務は使用者に残ります。「検査証の有効期間中は点検を省略できる」とする選択肢は、車検と日常点検・定期点検が別個の制度であることを取り違えています。「運転者が交替するたびに使用者が自ら車体を確認する」とする選択肢は、条文にない独自の義務を述べたもので、点検の実施時期は日常点検・定期点検の基準によって定められます。
問22-2

事業用自動車(旅客自動車運送事業の用に供する自動車)の日常点検整備を行う時期として、正しいものはどれか。

  • ①運行の状態等から判断した適切な時期に行えば足りる
  • ②一週間に一回、運行の開始前に行わなければならない
  • ③一日一回、その日の運行を終了した後に行う必要がある
  • ④一日一回、その運行の開始前に行わなければならない
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正解 ④一日一回、その運行の開始前に行わなければならない
解説
道路運送車両法第47条の2は、自動車運送事業の用に供する自動車などの使用者又はこれを運行する者は、1日1回、その運行の開始前において、国土交通省令で定める技術上の基準により自動車を点検しなければならないと定めています。バスやタクシーの点呼の際に日常点検の実施結果を確認するのは、この規定に対応した実務です。

他の選択肢が不適切な理由
「運行の状態等から判断した適切な時期」とする選択肢は、自家用乗用自動車などに適用される一般原則であって、事業用自動車には当てはまりません。「一週間に一回」とする選択肢は条文にない周期で、毎日の運行前点検を求める趣旨に反します。「運行を終了した後に行う」とする選択肢も、不具合を発見してから運行を開始させないという日常点検の目的を損なうため誤りです。
問32-2

日常点検整備の方法や実施者に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①目視等により比較的簡易な方法で行う点検と定められている
  • ②自動車整備士の資格を有する者でなければ実施してはならない
  • ③分解を伴う精密な検査を毎回実施することが求められている
  • ④実施結果を必ず点検整備記録簿に記載しなければならない
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正解 ①目視等により比較的簡易な方法で行う点検と定められている
解説
日常点検整備は、灯火装置の点灯状態、制動装置の作動状態、タイヤの空気圧や損傷の有無などを、目視等の比較的簡易な方法で確認するものです。運転者自身が運行開始前に短時間で実施できることを前提とした点検であり、専門的な分解作業は想定されていません。

他の選択肢が不適切な理由
「整備士の資格を有する者でなければ実施してはならない」とする選択肢は誤りで、日常点検は運転者などが行うことが想定されており、資格要件は課されていません。「分解を伴う精密な検査を毎回実施する」とする選択肢は、定期点検整備や分解整備の内容を日常点検に持ち込んだもので、毎日の運行前に行う点検の性質と両立しません。「必ず点検整備記録簿に記載しなければならない」とする選択肢は、記録簿への記載が求められるのが定期点検整備等である点を取り違えています。
問42-2

旅客自動車運送事業の用に供する自動車について、定期点検整備を行うべき期間として正しいものはどれか。

  • ①六箇月ごとに行うことが義務づけられている
  • ②三箇月ごとに行うことが義務づけられている
  • ③一年ごとに行うことが義務づけられている
  • ④二年ごとに行えばよいものとされている
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正解 ②三箇月ごとに行うことが義務づけられている
解説
道路運送車両法第48条及び自動車点検基準により、バスやタクシーなど事業用自動車は3箇月ごとに定期点検整備を行わなければなりません。これは自家用乗用自動車より短い周期であり、多くの旅客を継続的に運ぶ事業用車両に高い安全性が求められることを反映した基準です。

他の選択肢が不適切な理由
「六箇月ごと」は自家用の小型貨物自動車などで用いられる周期で、事業用自動車の周期ではありません。「一年ごと」は自家用乗用自動車に適用される周期であり、事業用自動車に当てはめると点検の間隔が長すぎます。「二年ごと」は自家用乗用自動車の2回目以降の車検の有効期間と混同したもので、定期点検整備の周期として定められた期間ではありません。
問52-2

自家用乗用自動車の定期点検整備の周期として、正しいものはどれか。

  • ①三箇月ごとに行わなければならないとされている
  • ②六箇月ごとに行わなければならないとされている
  • ③一年ごとに行わなければならないとされている
  • ④車検を受ける年にのみ行えばよいとされている
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正解 ③一年ごとに行わなければならないとされている
解説
自家用乗用自動車の定期点検整備は1年(12箇月)ごとに行うこととされています。事業用自動車が3箇月ごとであるのと対比して覚えると、用途によって点検周期が異なることを整理しやすくなります。運行管理者としては、自社の車両がどの区分に当たるかを正確に把握し、点検周期を管理することが求められます。

他の選択肢が不適切な理由
「三箇月ごと」は事業用自動車や車両総重量の大きい自家用貨物自動車に適用される周期であり、自家用乗用自動車の周期ではありません。「六箇月ごと」も別の車種区分に対応する周期で、自家用乗用自動車には当てはまりません。「車検を受ける年にのみ行えばよい」とする選択肢は、定期点検整備が検査とは独立して周期的に義務づけられていることを見落としています。
問62-2

点検整備記録簿に関する道路運送車両法の定めとして、正しいものはどれか。

  • ①整備工場が保管しておけば足り、車両に備え置く必要はない
  • ②点検の結果のみを記載し、整備の概要は記載を要しない
  • ③記載は年度末にまとめて行えばよいものとされている
  • ④自動車に備え置き、点検等をしたときは遅滞なく記載する
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正解 ④自動車に備え置き、点検等をしたときは遅滞なく記載する
解説
道路運送車両法第49条は、自動車の使用者は点検整備記録簿を当該自動車に備え置き、点検又は整備をしたときは、遅滞なく点検の年月日、点検の結果、整備の概要、整備を完了した年月日などを記載しなければならないと定めています。記録簿は整備状況を追跡し、次回の点検計画を立てるための基礎資料となります。

他の選択肢が不適切な理由
「整備工場が保管しておけば足りる」とする選択肢は、記録簿を自動車に備え置くことを求める条文に反します。「整備の概要は記載を要しない」とする選択肢は、記載事項に整備の概要や整備完了年月日が含まれていることを見落としています。「年度末にまとめて行えばよい」とする選択肢も、点検又は整備をしたときに遅滞なく記載するという規定と明確に矛盾します。
問72-2

事業用自動車の点検整備記録簿の保存期間として、正しいものはどれか。

  • ①記載の日から一年間保存しなければならない
  • ②記載の日から三箇月間保存すれば足りるとされる
  • ③記載の日から三年間保存しなければならない
  • ④当該自動車を廃車するまで保存する必要がある
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正解 ①記載の日から一年間保存しなければならない
解説
点検整備記録簿は、記載の日から1年間保存しなければならないとされています。事業用自動車は3箇月ごとに定期点検整備を受けるため、1年間保存することで直近の複数回分の点検履歴を車両とともに確認できる仕組みになっています。監査や街頭検査の際にも提示を求められる重要な帳票です。

他の選択肢が不適切な理由
「三箇月間」は定期点検の周期と保存期間を混同したもので、直前の点検記録しか残らず制度の趣旨を満たしません。「三年間」は事故の記録など他の書類の保存期間と混同しやすい数値ですが、点検整備記録簿の保存期間としては定められていません。「廃車するまで」とする選択肢も法令上の定めがなく、保存期間を1年と明示した基準と一致しません。
問82-2

整備管理者を選任しなければならない自動車の基準に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①事業用自動車を五両以上使用する場合に限り選任義務が生じる
  • ②乗車定員十一人以上の自動車は一両でも選任の対象となる
  • ③整備管理者の選任は事業者の任意に委ねられている
  • ④運行管理者を選任していれば整備管理者は不要とされる
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正解 ②乗車定員十一人以上の自動車は一両でも選任の対象となる
解説
道路運送車両法第50条及び同法施行規則により、整備管理者を選任すべき自動車の範囲が定められており、乗車定員11人以上の自動車については1両以上を使用する場合から選任が必要とされています。乗車定員10人以下の事業用自動車などは5両以上で選任義務が生じるなど、車種・用途によって基準となる両数が異なります(なお乗車定員11人以上29人以下の自家用自動車は2両から選任が必要とされ、旅客自動車運送事業の用に供する事業用自動車とは基準が異なります)。

他の選択肢が不適切な理由
「五両以上使用する場合に限り」とする選択肢は、乗車定員11人以上の自動車について1両から義務が生じることを説明できません。「事業者の任意に委ねられている」とする選択肢は、法律上の選任義務を否定するもので明確に誤りです。「運行管理者を選任していれば不要」とする選択肢も、運行管理者が道路運送法に基づく運行の管理を、整備管理者が車両法に基づく整備の管理をそれぞれ担う別個の制度であることを取り違えています。
問92-2

整備管理者の資格要件に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①自動車の運転経験が三年以上あれば資格要件を満たす
  • ②運行管理者資格者証の交付を受けていることが要件となる
  • ③整備の実務経験二年以上と所定の研修修了で要件を満たす
  • ④一級自動車整備士の資格を有する者に限り選任ができる
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正解 ③整備の実務経験二年以上と所定の研修修了で要件を満たす
解説
整備管理者の資格要件は道路運送車両法施行規則に定められており、整備の管理を行おうとする自動車と同種類の自動車の点検若しくは整備又は整備の管理に関して2年以上の実務経験を有し、かつ地方運輸局長が行う研修(整備管理者選任前研修)を修了した者であることが一つの要件です。このほか、一級・二級・三級のいずれかの自動車整備士技能検定に合格した者も選任することができます。

他の選択肢が不適切な理由
「運転経験が三年以上あれば足りる」とする選択肢は、求められているのが点検・整備又は整備の管理に関する経験である点を取り違えています。「運行管理者資格者証の交付を受けていること」は運行管理者の要件であり、整備管理者の要件として定められたものではありません。「一級自動車整備士に限る」とする選択肢は、二級・三級の技能検定合格者や実務経験と研修修了による選任も認められていることを見落としており、範囲が狭すぎます。
問102-2

整備管理者を選任し、又は解任した場合の届出について、正しいものはどれか。

  • ①届出は要せず、事業者内部で記録しておけば足りる
  • ②選任した場合のみ三十日以内に届け出れば足りる
  • ③選任後の最初の定期点検までに届け出る
  • ④選任又は解任の日から十五日以内に届け出る
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正解 ④選任又は解任の日から十五日以内に届け出る
解説
道路運送車両法第52条は、整備管理者を選任したときは、その日から15日以内に、地方運輸局長にその旨を届け出なければならず、これを変更(解任・交代を含む)したときも同様であると定めています。選任時だけでなく解任・交代の際にも届出が必要である点、そして期限が15日である点が押さえどころです。

他の選択肢が不適切な理由
「届出は要せず内部で記録しておけば足りる」とする選択肢は、法律上の届出義務を否定するもので誤りです。「選任した場合のみ三十日以内」とする選択肢は、解任も届出事由であることと期間の双方を誤っています。「選任後の最初の定期点検までに届け出る」とする選択肢も、期限を具体的な日数で定めた条文と一致せず、整備管理体制を速やかに把握するという届出制度の趣旨にも反します。

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