2026年版・1-20

権利関係総合問題の一問一答

宅地建物取引士「権利関係」から、権利関係総合問題に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-20

Aは、Bにだまされて(詐欺により)自己所有の甲土地をBに売却し、その後Bはこの事情を知らないCに甲土地を転売して所有権移転登記を済ませた。Aが詐欺を理由にAB間の契約を取り消した場合のAとCの関係に関する次の記述のうち、民法上正しいものはどれか。

  • ①Cが登記を備えていても、Cが善意無過失であればAは対抗されない。
  • ②詐欺による取消しである以上、Aは登記の有無にかかわらず常に優先する。
  • ③Cが善意無過失であれば、Aは取消しをCに対抗することができない。
  • ④Cの善意・悪意にかかわらず、Aは常に取消しをCに対抗できない。
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正解 ③Cが善意無過失であれば、Aは取消しをCに対抗することができない。
解説
正解
Cが善意無過失であれば、Aは取消しをCに対抗することができない。です。

解説
民法96条3項により、詐欺による意思表示の取消しは、善意でかつ過失がない第三者に対抗することができません。Cが善意無過失であれば、Aは取消しの効果をCに主張できず、Cが所有権を確定的に取得します。

他の選択肢が不適切な理由
Cの善意・悪意及び過失の有無によって結論が異なるため、常に優先する、あるいは常に対抗できないとする記述はいずれも誤りです。
問21-20

Aは、自己所有の甲建物にBのために抵当権を設定した後、Cに甲建物を賃貸して引き渡した。抵当権が実行され、甲建物がDに競落された場合のCの地位に関する次の記述のうち、民法上正しいものはどれか。

  • ①Cは、Dが買い受けた時から6か月間、引渡しを猶予される。
  • ②Cの賃借権は、抵当権に優先するため当然にDに対抗できる。
  • ③Cは、抵当権に後れる賃借人であるため、直ちに退去させられる。
  • ④Cは、Dが買い受けた時から1年間、賃借人の地位を保持する。
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正解 ①Cは、Dが買い受けた時から6か月間、引渡しを猶予される。
解説
正解
Cは、Dが買い受けた時から6か月間、引渡しを猶予される。です。

解説
民法395条(抵当建物使用者の引渡しの猶予)により、抵当権に後れる賃借権により建物の使用をする者は、買受人の買受けの時から6か月を経過するまでは、その建物を買受人に引き渡すことを要しません。

他の選択肢が不適切な理由
後れる賃借権は原則として買受人に対抗できませんが、直ちに退去を強制されるのではなく6か月の猶予期間があります。猶予期間は1年ではなく6か月です。
問31-20

Aが死亡し、その相続人は配偶者Bと子C・Dの合計3名である(法定相続分:B2分の1、C・D各4分の1)。Aが所有していた甲土地について、遺産分割が未了の間の甲土地の共有関係に関する次の記述のうち、民法上正しいものはどれか。

  • ①遺産分割が完了するまで、甲土地は誰にも帰属しない無主物となる。
  • ②遺産分割前は、Bのみが単独で甲土地の所有権を有する。
  • ③遺産分割前は、Cのみが単独で甲土地の所有権を有する。
  • ④B・C・Dは、遺産分割前は法定相続分の割合で甲土地を共有する。
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正解 ④B・C・Dは、遺産分割前は法定相続分の割合で甲土地を共有する。
解説
正解
B・C・Dは、遺産分割前は法定相続分の割合で甲土地を共有する。です。

解説
相続財産は、遺産分割が完了するまでの間、共同相続人の共有に属し(民法898条)、各共同相続人の共有持分は法定相続分の割合によります。

他の選択肢が不適切な理由
相続財産は無主物にはならず共同相続人に帰属します。遺産分割前は特定の相続人のみが単独で所有するのではなく、全員が持分に応じて共有します。
問41-20

Bは、A所有の甲土地を、所有の意思をもって平穏かつ公然に占有していた(占有開始時に善意無過失)。Bの取得時効が完成する前に、AがCに甲土地を売却して所有権移転登記を済ませたが、Bはその後も占有を続け、占有開始から10年が経過して取得時効が完成した。この場合のBとCの関係に関する次の記述のうち、判例上正しいものはどれか。

  • ①時効取得者Bは、登記の先後に関係なく常にCに優先する。
  • ②時効完成前にCが登記を得ていれば、Bは対抗できないとされる。
  • ③Cの取得時点が時効完成前なら、Bは登記なくして対抗できる。
  • ④時効取得は、いかなる場合も第三者との対抗関係を生じさせない。
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正解 ③Cの取得時点が時効完成前なら、Bは登記なくして対抗できる。
解説
正解
Cの取得時点が時効完成前なら、Bは登記なくして対抗できる。です。

解説
判例(最判昭和41年11月22日等)により、取得時効が完成する前に元の所有者から権利を取得した第三者に対しては、時効取得者は当事者類似の関係に立つとされ、登記がなくても取得時効の完成をその第三者に対抗することができます。この結論は、その第三者が時効完成前に先に登記を備えていたとしても変わりません。

他の選択肢が不適切な理由
取得時効の完成後に現れた第三者との関係では、対抗要件(登記)の先後によって優劣が決まる対抗関係(民法177条)に立つため、Bが登記の先後を問わず常に優先するとまではいえません。時効完成前の第三者Cとの関係では、Cが先に登記を備えていたことのみを理由にBが対抗できなくなるわけではありません。取得時効の完成後に現れた第三者との関係では対抗関係が生じるため、対抗関係が一切生じないとはいえません。
問51-20

Aから甲マンションの一室(専有部分)を賃借しているBが、管理規約に違反して騒音を発生させ続け、他の区分所有者らの共同生活に著しい障害を生じさせている。管理組合がとりうる措置に関する次の記述のうち、区分所有法上正しいものはどれか。

  • ①賃借人Bに対しては、いかなる法的措置も一切とることができない。
  • ②区分所有者Aの同意がなければ、いかなる措置もとることができない。
  • ③集会決議に基づき、Bとの賃貸借契約の解除・引渡しを請求できる。
  • ④騒音問題は、常に警察への通報以外の解決手段が存在しない。
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正解 ③集会決議に基づき、Bとの賃貸借契約の解除・引渡しを請求できる。
解説
正解
集会決議に基づき、Bとの賃貸借契約の解除・引渡しを請求できる。です。

解説
区分所有法60条1項により、占有者(賃借人等)が共同の利益に反する行為による障害が著しく、他の方法によっては障害の除去が困難であるときは、区分所有者の全員又は管理組合法人は、集会の決議に基づき、賃貸借契約の解除及び専有部分の引渡しを請求することができます。

他の選択肢が不適切な理由
占有者に対する契約解除・引渡請求の制度が明文で用意されています。区分所有者Aの同意は要件とされていません。
問61-20

Aは、Bの代理人と称して権限なくCとの間で甲土地の売買契約を締結した(無権代理)。Bが追認をしないまま死亡し、Aが単独でBを相続した場合の法律関係に関する次の記述のうち、判例上正しいものはどれか。

  • ①Aは、本人の資格で自己の無権代理行為の追認を拒絶できない。
  • ②Aは、本人の地位を承継しても、追認を自由に拒絶できる。
  • ③無権代理人が本人を相続しても、法律関係には何の影響も生じない。
  • ④この場合、AC間の契約は当然に無効なまま確定するとされる。
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正解 ①Aは、本人の資格で自己の無権代理行為の追認を拒絶できない。
解説
正解
Aは、本人の資格で自己の無権代理行為の追認を拒絶できない。です。

解説
判例上、無権代理人が本人を単独相続した場合、無権代理行為は当然に有効となる(本人の資格において追認を拒絶する余地がない)とされています。信義則上、自ら行った無権代理行為の効果を否定することは許されません。

他の選択肢が不適切な理由
無権代理人による本人の相続は、追認拒絶権の行使を制限する重要な事情として扱われます。契約が当然に無効なまま確定するわけではなく、有効なものとして扱われます。
問71-20

Aは、Bとの間で甲建物の売買契約を締結し、代金を受領して引渡しも完了したが、その後Bの代金不払い(分割払いの一部)を理由に契約を解除した。解除前にBがこの事情を知らないCに甲建物を転売し、Cが所有権移転登記を備えていた場合の法律関係に関する次の記述のうち、判例上正しいものはどれか。

  • ①Aは、Cの善意・悪意や登記の有無にかかわらず、常に優先する。
  • ②解除による原状回復義務がある以上、Cへの譲渡は当然に無効である。
  • ③Cが登記を備えていなくても、Aは常に解除をCに対抗できない。
  • ④Cが登記を備えている以上、Aは解除の効果をCに対抗できない。
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正解 ④Cが登記を備えている以上、Aは解除の効果をCに対抗できない。
解説
正解
Cが登記を備えている以上、Aは解除の効果をCに対抗できない。です。

解説
民法545条1項ただし書及び判例により、契約解除前に利害関係に入った第三者は、対抗要件(登記)を備えていれば保護され、解除をした者はその第三者に解除の効果を対抗することができません。

他の選択肢が不適切な理由
この場面での第三者保護は登記の有無によって左右されるため、登記なくして保護される、あるいは常にAが優先するとの記述は誤りです。契約自体が当然に無効になるわけでもありません。
問81-20

Aは、Bとの間で甲土地の売買契約を締結し、代金の支払と引き換えに甲土地を引き渡す旨の約定をした。Bが代金を提供しないまま甲土地の引渡しを求めてきた場合のAの対応に関する次の記述のうち、民法上正しいものはどれか。

  • ①Aは、代金支払の有無にかかわらず、常に先に引き渡す。
  • ②Aは、Bが代金を提供するまで引渡しを拒むことができる。
  • ③同時履行の抗弁権は、当事者双方の合意がなければ一切行使できない。
  • ④Aが引渡しを拒めば、それだけでAの債務不履行責任が発生する。
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正解 ②Aは、Bが代金を提供するまで引渡しを拒むことができる。
解説
正解
Aは、Bが代金を提供するまで引渡しを拒むことができる。です。

解説
民法533条(同時履行の抗弁権)により、双務契約の当事者の一方は、相手方がその債務の履行を提供するまでは、自己の債務の履行を拒むことができます。

他の選択肢が不適切な理由
同時履行の抗弁権は法律上当然に生じるものであり、当事者の合意を別途要しません。正当に抗弁権を行使している限り、Aに債務不履行責任は生じません。
問91-20

Aは、Bとの間で甲建物の売買契約を締結したが、Bに引き渡した甲建物には契約内容に適合しない給水管の欠陥(隠れた瑕疵ではなく契約不適合)があった。この欠陥がAの帰責事由によらない場合のBの権利に関する次の記述のうち、民法上正しいものはどれか。

  • ①Aに帰責事由がなければ、Bは権利を行使できないとされる。
  • ②契約不適合責任は、Aに故意がある場合に限り発生する。
  • ③Bは、Aの帰責事由を問わず、履行の追完を請求できる。
  • ④追完請求権の行使には、常にAの帰責事由の証明が必要である。
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正解 ③Bは、Aの帰責事由を問わず、履行の追完を請求できる。
解説
正解
Bは、Aの帰責事由を問わず、履行の追完を請求できる。です。

解説
民法562条の追完請求権は、契約不適合という客観的事実があれば発生し、売主の帰責事由(過失)は要件とされていません(損害賠償請求とは異なります)。

他の選択肢が不適切な理由
追完請求権の行使に売主の帰責事由は不要です。損害賠償請求とは異なり、追完請求・代金減額請求には売主の帰責事由の証明は不要です。
問101-20

Aから甲土地を借りて建物を所有していたBが、借地契約の存続期間満了に伴い契約を更新せず、甲土地をAに返還することとなった。Bが甲土地上に所有する建物についてBがAに行使できる権利と、AB間の敷金・保証金等の清算に関する次の記述のうち、借地借家法上最も適切なものはどれか。

  • ①Bは、Aに対し建物を時価で買い取るよう請求することができる。
  • ②Bには、建物に関して一切の金銭的請求権が認められていない。
  • ③Bは、Aの承諾がなければ建物買取請求権を行使できない。
  • ④建物買取請求権は、借地契約が合意解除された場合にのみ発生する。
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正解 ①Bは、Aに対し建物を時価で買い取るよう請求することができる。
解説
正解
Bは、Aに対し建物を時価で買い取るよう請求することができる。です。

解説
借地借家法13条1項により、借地権の存続期間が満了した場合において契約の更新がないときは、借地権者は、借地権設定者に対し、建物を時価で買い取るべきことを請求することができます(建物買取請求権)。行使にAの承諾は不要な形成権です。

他の選択肢が不適切な理由
建物買取請求権は明文で認められた権利です。行使にAの承諾は不要です。合意解除の場合に限られる規定ではなく、期間満了による更新拒絶の場合にも認められます。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。