2026年版・5-5

製図:配線本数の判定と系統図の一問一答

消防設備士甲種4類「実技(鑑別・製図)対策」から、製図:配線本数の判定と系統図に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-5

感知器回路の配線を送り配線とし、その末端に終端器(終端抵抗)を設けることとされている理由として、最も適切なものはどれか。

  • ①受信機から感知器回路の断線の有無を試験できるようにするため
  • ②感知器が作動したときに流れる電流を大きくするようにするため
  • ③地区音響装置の音圧を規定の値まで高めるようにするため
  • ④受信機の予備電源の容量を小さく抑えられるようにするため
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正解 ①受信機から感知器回路の断線の有無を試験できるようにするため
解説
消防法施行規則では、感知器回路の配線は送り配線とし、容易に導通試験ができるように末端に発信機・押しボタン・終端器のいずれかを設けることとされています。送り配線とは、受信機から出た2本の線を感知器へ順に渡り歩かせ、最後の感知器まで一筆書きでつなぐ配線方法です。末端に終端抵抗を置けば、受信機から回路へ微弱な電流を流したときに一定の抵抗値が読み取れ、途中で断線していれば電流が流れないことから断線を発見できます。途中で枝分かれする分岐配線にすると、枝の先の断線を見つけられなくなるため認められません。

他の選択肢が不適切な理由
終端抵抗はむしろ電流を制限する働きをするもので、作動時の電流を大きくするためのものではありません。地区音響装置の音圧は音響装置自体の性能と設置位置で決まるもので、終端抵抗とは関係がありません。予備電源の容量は規格省令で定められており、終端抵抗の有無で変わるものではありません。
問25-5

機器収容箱から出た感知器回路の配線が、3個の感知器を順に経由し、末端の感知器に終端抵抗が接続されている。このとき、感知器と感知器の間の区間に必要な電線の本数はいくつか。

  • ①3本
  • ②2本
  • ③4本
  • ④6本
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正解 ②2本
解説
感知器回路は送り配線とするため、受信機(または機器収容箱)から出た2本の線が1個目の感知器に入り、そこから出た2本の線が2個目の感知器に入る、という形で順につながっていきます。したがって、どの区間をとっても電線は往復の2本です。感知器の端子は「入ってくる2本」と「出ていく2本」を接続できるようになっており、末端の感知器の出口側に終端抵抗を取り付けて回路を閉じます。設備図面では、この区間の配線に2本の短い斜線が付されます。

他の選択肢が不適切な理由
3本・4本・6本は、幹線のように複数の警戒区域の表示線や共通線をまとめて通す場合の本数であり、1つの警戒区域の中で感知器どうしを結ぶ送り配線の本数ではありません。なお、末端の感知器を折り返して往復させる配線(4本になる)は送り配線ではなく、導通試験ができないため認められません。
問35-5

P型1級受信機を用いた自動火災報知設備で、1つの警戒区域の機器収容箱(発信機・表示灯・地区音響装置を収容)から受信機へ至る配線に必要な電線の本数はいくつか。ただし、地区音響装置は一斉鳴動とする。

  • ①6本
  • ②7本
  • ③8本
  • ④9本
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正解 ③8本
解説
必要な線の種類を1つずつ数えます。まず感知器回路の表示線(回線)が警戒区域ごとに1本で1本、その戻りとなる共通線が1本です。P型1級では、発信機を押した人に受信機が受け取ったことを知らせる応答線が1本、送受話器で連絡を取るための電話線が1本必要です。さらに、常時点灯している表示灯へ電源を送る表示灯線が往復で2本、地区音響装置を鳴らすベル線が往復で2本必要です。合計すると、1+1+1+1+2+2=8本となります。

他の選択肢が不適切な理由
6本は、応答線と電話線をもたないP型2級受信機の場合の本数です。7本は応答線か電話線のどちらか一方を数え落とした場合の本数です。9本は表示線や共通線を余分に数えた場合の本数であり、警戒区域が1つであれば表示線も共通線も1本ずつで足ります。
問45-5

P型2級受信機を用いた自動火災報知設備で、1つの警戒区域の機器収容箱(発信機・表示灯・地区音響装置を収容)から受信機へ至る配線に必要な電線の本数はいくつか。ただし、地区音響装置は一斉鳴動とする。

  • ①5本
  • ②8本
  • ③7本
  • ④6本
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正解 ④6本
解説
P型2級受信機は、P型1級受信機と違って発信機との間の応答(確認)機能と電話連絡装置をもちません。そのため、応答線と電話線が不要になります。必要な線は、表示線(回線)が1本、共通線が1本、表示灯線が往復で2本、ベル線が往復で2本で、合計1+1+2+2=6本です。組み合わせるP型2級発信機にも、応答確認灯と電話ジャックは設けられていません。

他の選択肢が不適切な理由
5本は表示灯線またはベル線を1本しか数えなかった場合の本数で、どちらも電源の往復に2本必要です。7本は応答線か電話線のどちらか一方を余分に数えた場合、8本は両方を数えた場合の本数であり、これはP型1級受信機の場合の本数です。

「1級は応答線と電話線の2本が多い」と対で覚えるとよいでしょう。
問55-5

自動火災報知設備の感知器回路について、1本の共通線が受け持つことができる警戒区域の数の上限として、消防法施行規則が定めるものはどれか。

  • ①7警戒区域
  • ②5警戒区域
  • ③6警戒区域
  • ④4警戒区域
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正解 ①7警戒区域
解説
感知器回路は、警戒区域ごとに1本ずつ引く表示線と、それらの戻り側をまとめる共通線で構成されます。共通線を1本にまとめすぎると、その線が断線したときに多くの警戒区域が一度に機能しなくなるため、消防法施行規則では1本の共通線が受け持つ警戒区域は7以下とすることが定められています。したがって、警戒区域が8以上になれば共通線は2本、15以上になれば3本というように増やしていきます。

他の選択肢が不適切な理由
4警戒区域・5警戒区域・6警戒区域は、いずれも規則に定められた数値ではありません。数え方としては、警戒区域の数を7で割って端数を切り上げた値が必要な共通線の本数になります。たとえば警戒区域が10であれば、10÷7=1.42…を切り上げて共通線は2本です。
問65-5

P型1級受信機を用いた自動火災報知設備で、警戒区域が10ある建物の幹線に必要な電線の本数はいくつか。ただし、地区音響装置は一斉鳴動とし、機器収容箱には発信機・表示灯・地区音響装置が収容されているものとする。

  • ①16本
  • ②18本
  • ③17本
  • ④20本
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正解 ②18本
解説
線の種類ごとに数えます。表示線(回線)は警戒区域ごとに1本必要なので10本です。共通線は1本につき7警戒区域までなので、10÷7=1.42…を切り上げて2本必要です。P型1級なので応答線が1本、電話線が1本必要です。表示灯線は電源の往復で2本、地区音響装置のベル線は一斉鳴動なので往復の2本です。合計すると、10+2+1+1+2+2=18本となります。

他の選択肢が不適切な理由
16本は表示線を10本としながら応答線と電話線を数え落とした場合の本数です。17本は共通線を1本としてしまった場合の本数で、警戒区域が8以上あるときは共通線が2本必要になる点が要点です。20本は共通線やベル線を余分に数えた場合の本数です。

幹線は「表示線+共通線+応答線+電話線+表示灯2+ベル2」と唱えて数えると数え落としを防げます。
問75-5

地区音響装置を区分鳴動方式とし、鳴動させる区分を3つに分ける場合、幹線に必要なベル線(地区音響装置の配線)の本数はいくつか。

  • ①3本
  • ②5本
  • ③4本
  • ④6本
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正解 ③4本
解説
一斉鳴動であれば、すべての地区音響装置を同時に鳴らすので電源の往復で2本のベル線で足ります。これに対して区分鳴動方式では、出火した階とその直上階などを選んで鳴らすため、区分ごとに別々の線が必要になります。このとき、行きの線は区分ごとに1本ずつ、戻りの線は共通に1本でまとめられるので、必要な本数は「区分の数+1」になります。区分が3つなら、3+1=4本です。なお区分鳴動は、地階を除く階数が5以上で延べ面積が3000㎡を超える防火対象物に用いられます。

他の選択肢が不適切な理由
3本は共通の戻り線を数え落とした場合の本数です。5本・6本は区分の数を数え違えた場合の本数で、区分が4つなら5本、5つなら6本になります。区分の数を1つ増やすごとに1本ずつ増える、という関係を押さえてください。
問85-5

機器収容箱に収められた表示灯への配線が、幹線において2本必要とされる理由として、最も適切なものはどれか。

  • ①表示灯は受信機の予備電源から別に配線する決まりのため
  • ②表示灯は感知器回路の共通線と兼用する決まりであるため
  • ③表示灯は火災のときだけ点灯して合図を送る必要があるため
  • ④表示灯は常に点灯しており電源の往復に2本の線がいるため
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正解 ④表示灯は常に点灯しており電源の往復に2本の線がいるため
解説
発信機の直近に設ける赤色の表示灯は、火災のときだけ点くのではなく、平常時から常に点灯していて発信機の位置を人に知らせる役割をもっています。常に電流を流し続ける必要があるため、電源から表示灯へ行く線と、表示灯から電源へ戻る線の往復2本の配線が必要になります。地区音響装置のベル線も同じ考え方で、一斉鳴動であれば往復2本です。

他の選択肢が不適切な理由
表示灯を受信機の予備電源から別系統で配線するという決まりはありません。感知器回路の共通線は感知器の信号の戻り線であり、表示灯の電源線と兼用することはできません。表示灯が火災のときだけ点灯するという説明は誤りで、火災のときに点灯するのは発信機側の応答確認灯や受信機の地区表示装置です。
問95-5

P型1級受信機と発信機との間に設けられる応答線の役割として、最も適切なものはどれか。

  • ①発信機を押した人に受信機が受信したことを知らせるため
  • ②発信機を押した人が受信機の担当者と通話をするため
  • ③発信機を押したときに地区音響装置を鳴動させるため
  • ④発信機の押しボタンの保護板が割れたことを知らせるため
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正解 ①発信機を押した人に受信機が受信したことを知らせるため
解説
P型1級受信機は、発信機からの信号を受け取ると、その発信機に向けて応答の信号を返す機能をもっています。この信号を伝えるのが応答線で、信号を受けた発信機は応答確認灯(確認ランプ)を点灯させます。押した人は、この灯りによって自分の通報が確かに受信機へ届いたことを知ることができます。この機能はP型2級受信機にはないため、P型2級発信機には応答確認灯がなく、応答線も不要です。応答確認灯が点かないときは、応答線の断線や受信機側の応答回路の不良が疑われるため、点検では発信機を実際に押して灯りが点くことまで確認します。

他の選択肢が不適切な理由
受信機の担当者と通話をするための線は電話線であり、応答線とは別の線です。地区音響装置を鳴動させるのはベル線の役割です。押しボタンの保護板が割れたことを個別に受信機へ知らせる機能は、自動火災報知設備には備えられていません。
問105-5

P型1級受信機と発信機との間に設けられる電話線の役割として、最も適切なものはどれか。

  • ①受信機から地区音響装置へ音声のメッセージを流すため
  • ②受信機の火災表示試験を離れた場所から操作するため
  • ③発信機の電話ジャックに送受話器を差して受信機と話すため
  • ④受信機から消防機関へ火災の発生を自動的に通報させるため
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正解 ③発信機の電話ジャックに送受話器を差して受信機と話すため
解説
P型1級受信機は電話連絡装置を備えており、発信機との間で相互に通話ができます。この通話に用いるのが電話線で、現場の人がP型1級発信機の電話ジャックに送受話器(携帯用の電話機)を差し込むと、受信機のある防災センター等と通話ができます。これにより、火災の場所や状況を口頭で伝えることができます。この機能もP型2級受信機にはないため、P型2級発信機には電話ジャックがなく、電話線も不要です。

他の選択肢が不適切な理由
音声で警報を流すのは非常放送設備(放送設備)の役割で、電話線とは別の設備です。受信機の火災表示試験は受信機の前面のスイッチで行うもので、遠隔操作のための線ではありません。消防機関へ自動的に通報するのは消防機関へ通報する火災報知設備(火災通報装置)の役割であり、自動火災報知設備の電話線とは別です。

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