2026年版・5-3

製図:図記号の読み取りの一問一答

消防設備士甲種4類「実技(鑑別・製図)対策」から、製図:図記号の読み取りに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-3

自動火災報知設備の設備図面の中に、四角形の内部に「×」印を配した図記号があった。この図記号が表す機器として最も適切なものはどれか。

  • ①差動式分布型感知器の検出部
  • ②受信機
  • ③煙感知器(スポット型)
  • ④機器収容箱
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正解 ①差動式分布型感知器の検出部
解説
差動式分布型感知器(空気管式・熱電対式など)は、感知区域に張り巡らせた空気管や熱電対部からの変化を1か所の検出部で受けて火災信号を発する構造です。この検出部の図記号は、四角形の内部に「×」印を配した形で表され、壁面に取り付けられるため図面上では壁際に描かれます。空気管はこの検出部から延びる細い線として表現されます。四角形を基本形とする図記号には、ほかに煙感知器や受信機があるため、内部に記された印や文字で見分けることになります。

他の選択肢が不適切な理由
煙感知器(スポット型)は、四角形の内部に「S」の文字を記した図記号で表されます。受信機は四角形の内部に斜め線を引いた図記号で表されます。機器収容箱は、発信機・表示灯・地区音響装置の図記号をまとめて1つの枠で囲んだ形で表され、いずれも「×」印は用いません。
問25-3

自動火災報知設備の設備図面の中に、丸の内部にアルファベットの「P」の文字を記した図記号があった。この図記号が表す機器として最も適切なものはどれか。

  • ①表示灯
  • ②P型発信機
  • ③地区音響装置
  • ④終端抵抗
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正解 ②P型発信機
解説
P型発信機の図記号は、丸の内部に「P」の文字を記した形で表されます。「P」は押しボタン式であることを表す文字で、丸を基本形とする発信機・表示灯・地区音響装置の3つは、内部に記す文字によって区別します。発信機は、各階ごとにその階の各部分から一の発信機までの歩行距離が50m以下となるように設けるため、図面では廊下や階段付近に描かれ、多くの場合は表示灯や地区音響装置とともに機器収容箱の枠内に置かれます。押しボタンの高さは床面から0.8m以上1.5m以下です。

他の選択肢が不適切な理由
表示灯は丸の内部に「L」の文字を記した図記号で表されます。地区音響装置は丸の内部に「B」の文字を記した図記号で表されます。終端抵抗はギリシャ文字の「Ω」を用いた図記号で表され、いずれも「P」は用いません。
問35-3

自動火災報知設備の設備図面の中に、丸の内部にアルファベットの「B」の文字を記した図記号があった。この図記号が表す機器として最も適切なものはどれか。

  • ①表示灯
  • ②P型発信機
  • ③地区音響装置(ベル)
  • ④受信機
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正解 ③地区音響装置(ベル)
解説
地区音響装置の図記号は、丸の内部に「B」の文字を記した形で表されます。「B」はベル(Bell)を表す文字です。地区音響装置は、各階ごとに、その階の各部分から一の地区音響装置までの水平距離が25m以下となるように設けることとされており、図面では発信機・表示灯とともに機器収容箱の枠内に描かれることが多くなります。音圧は、音響装置の中心から1m離れた位置で90dB以上(音声によるものは92dB以上)が必要です。丸を基本形とする図記号は、内部に記された文字で機器を見分ける点が要点になります。

他の選択肢が不適切な理由
表示灯は丸の内部に「L」の文字、P型発信機は丸の内部に「P」の文字を記した図記号です。受信機は四角形の内部に斜め線を引いた図記号で表され、いずれも「B」は用いません。
問45-3

自動火災報知設備の設備図面の中に、丸の内部にアルファベットの「L」の文字を記した図記号があった。この図記号が表す機器として最も適切なものはどれか。

  • ①地区音響装置
  • ②中継器
  • ③P型発信機
  • ④表示灯
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正解 ④表示灯
解説
表示灯の図記号は、丸の内部に「L」の文字を記した形で表されます。「L」はランプ(Lamp)を表す文字です。表示灯は発信機の位置を示すための赤色の灯火で、発信機の直近に設け、取付け面と15度以上の角度となる方向に沿って10m離れた地点から点灯していることが容易に識別できるものでなければなりません。常時点灯しているため、配線は電源の往復として2本必要になります。図面上では、発信機の「P」とベルの「B」とともに機器収容箱の枠内に三つ並べて描かれるのが一般的です。

他の選択肢が不適切な理由
地区音響装置は丸の内部に「B」の文字、P型発信機は丸の内部に「P」の文字を記した図記号です。中継器は感知器等からの信号を固有の信号に変換する機器で、丸に「L」の図記号は用いません。
問55-3

自動火災報知設備の設備図面の中に、一点鎖線が引かれ、その線に沿って丸の中に番号を記した記号が添えられていた。この一点鎖線が表すものとして最も適切なものはどれか。

  • ①警戒区域の境界線
  • ②天井隠ぺい配線の経路
  • ③空気管の敷設経路
  • ④露出配線の経路
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正解 ①警戒区域の境界線
解説
警戒区域とは、火災の発生した場所を受信機で他と区別して識別できる最小単位の区域のことです。設備図面では、この区域の境目を一点鎖線で描き、その線に沿って丸の中に警戒区域の番号を記して、どの区域が何番であるかを示します。受信機の地区表示装置は、この番号と対応して火災の発生場所を表示します。一の警戒区域の面積は原則として600㎡以下、一辺の長さは原則として50m以下です。図面を読むときは、まずこの一点鎖線をたどって区域の数と範囲をつかむと、必要な表示線の本数まで見通せます。

他の選択肢が不適切な理由
天井隠ぺい配線は実線、床隠ぺい配線は破線、露出配線は点線で表され、いずれも一点鎖線ではありません。空気管は差動式分布型感知器の検出部から延びる細い線で表され、警戒区域の境界を表す線ではありません。
問65-3

自動火災報知設備の設備図面において、1本の配線に何本の電線が含まれているかを示す方法として、最も適切なものはどれか。

  • ①配線のそばに丸印を並べた数によって表す
  • ②配線を横切る短い斜線の本数によって表す
  • ③配線の線の太さを変えることによって表す
  • ④配線の色を塗り分けることによって表す
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正解 ②配線を横切る短い斜線の本数によって表す
解説
設備図面では、配線そのものは1本の線で描き、その線を横切るように短い斜線を書き加えて、含まれる電線の本数を表します。斜線が2本なら2本の電線、4本なら4本の電線という具合です。感知器回路は送り配線とするため、機器収容箱から末端の感知器までの区間はすべて2本の電線で結ばれ、図面上も2本の斜線が付されます。幹線のように本数が多い場合は、斜線に本数の数字を添えて示すこともあります。

他の選択肢が不適切な理由
丸印を並べる表し方は電線本数の表現方法として用いられていません。線の太さは配線の種類や電線のサイズを示す補助的な表現に用いられることはありますが、本数を表すものではありません。図面は白黒で描かれることが前提であり、色の塗り分けで本数を表すことはありません。
問75-3

自動火災報知設備の設備図面の中に、感知器回路の末端にギリシャ文字の「Ω」を用いた図記号が描かれていた。この図記号が表す機器として最も適切なものはどれか。

  • ①受信機
  • ②中継器
  • ③終端抵抗(終端器)
  • ④機器収容箱
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正解 ③終端抵抗(終端器)
解説
消防法施行規則24条1号イでは、感知器の信号回路は容易に導通試験ができるように送り配線とし、回路の末端に発信機・押しボタン・終端器のいずれかを設けることとされています。このうち終端器(終端抵抗)は、図面では電気抵抗の単位に用いるギリシャ文字の「Ω」を使った図記号で表され、必ず回路の末端に描かれます。終端抵抗があることで、受信機から回路に微弱な電流を流して抵抗値を確かめる導通試験ができ、途中で断線していれば電流が流れないことから断線を発見できます。

他の選択肢が不適切な理由
中継器は感知器等からの信号を変換する機器で、別の図記号が用いられます。受信機は四角形の内部に斜め線を引いた図記号です。機器収容箱は、発信機・表示灯・地区音響装置の図記号をまとめて1つの枠で囲んだ形で表され、いずれも「Ω」は用いません。
問85-3

自動火災報知設備の設備図面において、配線が実線で描かれていた。この線が表す配線の種類として最も適切なものはどれか。

  • ①壁面の露出配線
  • ②屋外の地中埋設配線
  • ③床の隠ぺい配線
  • ④天井隠ぺい配線
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正解 ④天井隠ぺい配線
解説
屋内配線の図面では、配線がどこを通っているかを線の種類で描き分けます。天井の内部に隠して施工する天井隠ぺい配線は実線、床の内部に隠して施工する床隠ぺい配線は破線(点線状に区切られた線)、天井面や壁面に露出させて施工する露出配線は点線で表します。自動火災報知設備の感知器は天井面に設けるものが多いため、図面上の配線は実線で描かれることが最も多くなります。線の種類を読み違えると、施工方法や必要な電線管の有無を取り違えることになるため、確実に区別できるようにしておく必要があります。

他の選択肢が不適切な理由
露出配線は点線、床隠ぺい配線は破線で表され、いずれも実線ではありません。地中埋設配線は屋外の配線に用いる別の線種で表され、屋内の自動火災報知設備の設備図面で実線が表す配線ではありません。
問95-3

自動火災報知設備の設備図面の中に、「S」の文字に矢印を付した図記号が、離れた2か所に向かい合わせで1つずつ描かれていた。この一対の図記号が表す機器として最も適切なものはどれか。

  • ①光電式分離型感知器の送光部と受光部
  • ②赤外線式の炎感知器の受光部
  • ③差動式分布型感知器の空気管の末端部
  • ④イオン化式スポット型感知器の本体
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正解 ①光電式分離型感知器の送光部と受光部
解説
光電式分離型感知器は、送光部と受光部を離れた位置に向かい合わせに設置し、その間を結ぶ光(光軸)を煙が遮って受光量が減ることで火災を検知します。図記号は、煙感知器を表す「S」に光の向きを示す矢印を付した形で、送光部と受光部が対になるように向かい合わせで描かれます。体育館やアトリウムのように天井が高く広い空間で用いられ、消防法施行令21条2項2号により、この感知器を設置する場合の警戒区域の一辺の長さは100m以下とすることができます。

他の選択肢が不適切な理由
イオン化式スポット型感知器は、四角形の内部に「S」の文字を記した図記号が1つだけ単独で描かれ、対にはなりません。赤外線式の炎感知器は、炎から出る赤外線を1台で受けて感知するもので、送光部と受光部に分かれた構造ではありません。差動式分布型感知器の空気管は検出部から延びる細い線で表され、向かい合わせの一対の記号にはなりません。
問105-3

自動火災報知設備の設備図面の中で、発信機・表示灯・地区音響装置の3つの図記号が1つの四角い枠で囲まれて描かれていた。この枠が表すものとして最も適切なものはどれか。

  • ①受信機
  • ②中継器
  • ③機器収容箱
  • ④総合操作盤
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正解 ③機器収容箱
解説
機器収容箱は、P型発信機・赤色の表示灯・地区音響装置(ベル)の3つをひとまとめに収めて壁面に設ける箱です。設備図面では、この3つの図記号を1つの四角い枠で囲んで表すことで、同じ箱に収められていることを示します。廊下や階段付近など人の通行する場所に設けられるため、図面上でも通路に面した壁際に描かれ、ここから各感知器へ配線が延びていく起点にもなります。

他の選択肢が不適切な理由
受信機は四角形の内部に斜め線を引いた単独の図記号で表され、防災センターや守衛室に置かれます。中継器は信号を変換する機器で別の図記号が用いられます。総合操作盤は大規模な防火対象物で各設備を集中監視する装置であり、発信機等を収める箱ではありません。

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