2026年版・4-3

R型受信機・アナログ式受信機の一問一答

消防設備士甲種4類「構造・機能・工事・整備」から、R型受信機・アナログ式受信機に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-3

R型受信機の定義に関する記述として正しいものはどれか。

  • ①火災信号、火災表示信号又は火災情報信号を固有の信号として受信するもの
  • ②火災信号又は火災表示信号を共通の信号としてのみ受信して報知するもの
  • ③ガス漏れ信号を固有の信号として受信してガス漏れの発生を報知するもの
  • ④感知器の作動を受けて消火設備等を自動的に起動させる機能だけをもつもの
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正解 ①火災信号、火災表示信号又は火災情報信号を固有の信号として受信するもの
解説
受信機に係る技術上の規格を定める省令は、R型受信機を「火災信号、火災表示信号若しくは火災情報信号を固有の信号として又は設備作動信号を共通若しくは固有の信号として受信し、火災の発生を防火対象物の関係者に報知するもの」と定義している。固有の信号とは、感知器や中継器ごとに割り当てられた識別情報(アドレス)を含む信号のことで、これにより一組の信号線で多数の警戒区域を扱うことができる。

他の選択肢が不適切な理由
「共通の信号としてのみ受信して報知するもの」はP型受信機の定義であり、警戒区域ごとに回線を必要とする点でR型と異なる。「ガス漏れ信号を固有の信号として受信して」は、火災信号を受信するというR型の本質を欠いており定義として誤りである。「消火設備を自動的に起動させる機能をもつもの」は連動制御の一機能を述べたにすぎず、受信機の分類を定める定義ではない。
問24-3

R型受信機がP型受信機と比べて大規模な防火対象物に適している理由として、最も適切なものはどれか。

  • ①共通の信号を用いるため、警戒区域ごとの配線が不要となり工事が容易
  • ②固有の信号を用いるため、警戒区域が増えても幹線の本数を抑えられる
  • ③感知器そのものに音響装置を内蔵し、地区音響装置が不要となるため
  • ④予備電源を必要とせず、停電時にも常用電源だけで運転を継続できる
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正解 ②固有の信号を用いるため、警戒区域が増えても幹線の本数を抑えられる
解説
R型受信機は、感知器や中継器ごとに割り当てたアドレスを含む固有の信号をやりとりする。このため、多数の警戒区域の情報を一組の信号線(伝送線)にのせて送ることができ、警戒区域の数だけ回線を引く必要があるP型に比べて幹線の配線本数を大幅に減らせる。配線量が減れば工事費と施工の手間も抑えられるため、警戒区域数の多い大規模建築物や複合用途の建物に適している。

他の選択肢が不適切な理由
「共通の信号を用いるため、警戒区域ごとの配線が不要となり」は前提が誤りで、共通の信号を用いるのはP型であり、P型は警戒区域ごとに回線が必要となる。「感知器そのものに音響装置を内蔵し」は住宅用火災警報器などの説明であり、R型受信機を用いる設備でも地区音響装置は必要である。「予備電源を必要とせず」も誤りで、R型受信機にも予備電源は必要である。
問34-3

R型受信機(アナログ式受信機を除く。)に規格省令が求める試験機能として、正しいものはどれか。

  • ①終端器に至る外部配線の断線及び中継器に至る外部配線の短絡を検出する装置
  • ②感知器の充電部と金属製外箱との間の絶縁抵抗を常時測定して表示する装置
  • ③回線ごとに押しボタンを操作して導通を確かめる回路導通試験装置に限られる
  • ④地区音響装置の音圧が規定値以上あるかどうかを常時測定して表示する装置
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正解 ①終端器に至る外部配線の断線及び中継器に至る外部配線の短絡を検出する装置
解説
R型受信機は一組の伝送線で多数のアドレスを扱うため、P型のように回線ごとに押しボタンで導通を確かめる方式にはなじまない。受信機に係る技術上の規格を定める省令第9条第1項は、R型受信機について、火災表示試験装置に加えて、終端器に至る外部配線の断線及び受信機から中継器(感知器から火災信号を直接受信するものにあっては感知器)に至る外部配線の短絡を検出することができる装置による試験機能を備えることを求めている。実際の機器では、常時伝送状態を監視し、応答のないアドレスを断線・故障として表示する方式が用いられている。

他の選択肢が不適切な理由
「回路導通試験装置に限られる」は誤りで、回線ごとに導通を確認する装置が求められるのはP型1級受信機の多回線用であり、R型では断線及び短絡を検出する装置による。「絶縁抵抗を常時測定して表示する装置」は規格に定めのない内容であり、絶縁抵抗の測定は点検時に直流500Vの絶縁抵抗計を用いて行う。「地区音響装置の音圧を常時測定して表示する装置」も規格に定めがなく、音圧は設置時や点検時に騒音計で確認するものである。
問44-3

火災情報信号の説明として正しいものはどれか。

  • ①火災が発生した旨の信号を警戒区域ごとに共通の形で示した信号
  • ②ガス漏れが発生した旨をガス漏れ検知器から受信機へ送る信号
  • ③消火設備や防排煙設備が作動したことを受信機に知らせる信号
  • ④火災による周囲の温度又は煙の濃度の程度を示す情報を含む信号
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正解 ④火災による周囲の温度又は煙の濃度の程度を示す情報を含む信号
解説
火災情報信号とは、火災による周囲の温度又は煙の濃度の程度を示す信号をいい、アナログ式感知器から送られる。従来の感知器が「作動した/しない」の二つの状態しか伝えないのに対し、アナログ式感知器は温度や煙濃度そのものを連続した値として受信機へ送る。受信機側であらかじめ定めたしきい値と比べることで、注意表示と火災表示を段階的に行うことができる。

他の選択肢が不適切な理由
「警戒区域ごとに共通の形で示した信号」は火災信号のうちP型で用いられる共通信号の説明であり、程度を示す情報を含まない点で火災情報信号とは異なる。「消火設備や防排煙設備が作動したことを知らせる信号」は設備作動信号の説明である。「ガス漏れが発生した旨をガス漏れ検知器から送る信号」はガス漏れ信号であり、いずれも火災情報信号ではない。
問54-3

アナログ式受信機の注意表示に関する記述として正しいものはどれか。

  • ①火災表示を行う程度に達する前の段階で注意灯と注意音響で知らせる
  • ②火災表示を行った後に、鎮火したことを注意灯と注意音響で知らせる
  • ③感知器回路の断線が生じたときに限り、注意灯と注意音響で知らせる
  • ④予備電源の電圧が低下したときに限り、注意灯と注意音響で知らせる
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正解 ①火災表示を行う程度に達する前の段階で注意灯と注意音響で知らせる
解説
アナログ式受信機は、火災情報信号の値が火災表示をする程度に達する前の段階、すなわち注意表示をする程度に達したときに、注意灯と注意音響装置により関係者へ知らせる。これにより、本格的な火災に至る前に現場を確認して対処することが可能となり、非火災報かどうかの判断もしやすくなる。さらに値が上昇して火災表示をする程度に達すれば、通常どおり火災表示に移行する。

他の選択肢が不適切な理由
「火災表示を行った後に、鎮火したことを知らせる」は誤りで、注意表示は火災表示より前の段階で行われるものである。「感知器回路の断線が生じたときに限り」は誤りで、断線は断線検出装置による故障表示で扱われる事象である。「予備電源の電圧が低下したときに限り」も誤りで、これは予備電源の異常を示す表示であって、注意表示の定義とは異なる。
問64-3

アナログ式受信機に設けられる感度設定装置の説明として正しいものはどれか。

  • ①地区音響装置の音圧を設置場所に応じて調整するための装置
  • ②注意表示や火災表示を行う温度又は煙の濃度の値を設定する装置
  • ③火災表示を行うまでの蓄積時間を任意に設定しておくための装置
  • ④予備電源に切り替わる電圧のしきい値を設定するための装置
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正解 ②注意表示や火災表示を行う温度又は煙の濃度の値を設定する装置
解説
受信機に係る技術上の規格を定める省令第2条第9号の2及び第3条第20号は、アナログ式受信機において火災表示及び注意表示を行う温度又は濃度(表示温度等)を設定する装置を「感度設定装置」と呼んでいる。同じ感知器でも、厨房のように普段から温度が高い場所と事務室とでは適切なしきい値が異なるため、設置場所ごとに設定できるようにしている。規格は、表示温度等を設定する感知器を特定でき、その値が容易に確認できること、及び二以上の操作によらなければ変更できないことを求めている。

他の選択肢が不適切な理由
「火災表示を行うまでの蓄積時間を設定する装置」は蓄積時間を調整する装置の説明であり、規格ではこれを受信機の内部に設けることとされていて、温度や煙濃度のしきい値を定める感度設定装置とは別のものである。「地区音響装置の音圧を調整するための装置」は受信機の規格に定めのない装置である。「予備電源に切り替わる電圧のしきい値を設定する装置」も規格に定めがなく、予備電源への切替えは主電源の停止により自動で行われる。
問74-3

中継器の予備電源に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①受信機から電力を供給される方式のものにも予備電源が必要である
  • ②中継器はいかなる方式のものであっても予備電源を設ける必要はない
  • ③受信機から電力を供給されない方式のものには予備電源が必要である
  • ④予備電源には乾電池を用いなければならないと定められている
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正解 ③受信機から電力を供給されない方式のものには予備電源が必要である
解説
中継器に係る技術上の規格を定める省令第3条第3項第3号により、検知器・受信機又は他の中継器から電力を供給されない方式の中継器には、予備電源を設けなければならないとされている(ガス漏れ火災警報設備に使用する中継器を除く)。受信機から電力を得ていない以上、停電時には中継器自身の電源が失われて信号の中継ができなくなるためである。反対に、受信機から電力の供給を受ける方式であれば、受信機側の予備電源によって機能が維持されるので、中継器に予備電源を設ける必要はない。

他の選択肢が不適切な理由
「受信機から電力を供給される方式のものにも予備電源が必要である」は誤りで、この場合は受信機の予備電源が中継器の分もまかなうため不要である。「いかなる方式のものであっても予備電源を設ける必要はない」は誤りで、電力の供給を受けない方式では必要となる。「乾電池を用いなければならない」も誤りで、同省令第5条第7号イは予備電源を密閉型蓄電池とすることを求めており、乾電池を用いることはできない。
問84-3

アナログ式感知器を用いる設備の特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①感知器が作動した警戒区域を特定できないという弱点をもつ
  • ②感知器の側で作動の有無を判断し、その結果だけを受信機へ伝える
  • ③感知器の感度は製造時に固定され、設置後は一切変更できない
  • ④感知器ごとの温度や煙濃度の値を受信機側で把握することができる
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正解 ④感知器ごとの温度や煙濃度の値を受信機側で把握することができる
解説
アナログ式感知器は、周囲の温度や煙の濃度そのものを火災情報信号として送り続ける。受信機はこの値を感知器のアドレスごとに把握できるため、どの場所でどの程度の変化が生じているかを段階的に監視でき、注意表示から火災表示へと二段階の対応をとることができる。感度のしきい値は受信機側の表示温度等設定装置で定めるため、設置環境に応じた調整も可能である。

他の選択肢が不適切な理由
「感知器の側で作動の有無を判断し、その結果だけを受信機へ伝える」は従来型の感知器の動作であり、アナログ式の説明としては誤りである。「感知器の感度は製造時に固定され、設置後は一切変更できない」も誤りで、アナログ式では受信機側で表示温度等を設定できる。「作動した警戒区域を特定できない」も誤りで、アドレスにより設置場所まで特定できるのがアナログ式の長所である。
問94-3

アナログ式受信機において、注意表示を行った後に火災情報信号の値がさらに上昇した場合の動作として正しいものはどれか。

  • ①火災表示をする程度に達した時点で火災表示に移る
  • ②注意表示のまま保持され、火災表示へは移行しない
  • ③注意音響装置の音量が段階的に大きくなるにとどまる
  • ④感知器が自動的に復旧し、監視状態へ戻ることになる
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正解 ①火災表示をする程度に達した時点で火災表示に移る
解説
アナログ式受信機は、火災情報信号の値を連続的に監視し、あらかじめ設定された注意表示の値に達すると注意灯と注意音響で知らせ、さらに値が上昇して火災表示をする程度に達すると、火災灯・地区表示装置・主音響装置・地区音響装置による火災表示に移行する。注意表示は火災表示の前段階に位置づけられた早期の知らせであり、火災表示を代替するものではない。

他の選択肢が不適切な理由
「注意表示のまま保持され、火災表示へは移行しない」は誤りで、これでは本格的な火災を報知できず設備の意味をなさない。「注意音響装置の音量が段階的に大きくなるにとどまる」は規格に定めのない動作である。「感知器が自動的に復旧し、監視状態へ戻る」も誤りで、値が上昇している以上、監視状態へ戻ることはない。
問104-3

GR型受信機についての説明として正しいものはどれか。

  • ①R型受信機の機能と非常警報設備の起動装置の機能を併せもつもの
  • ②P型受信機の機能とガス漏れ火災警報設備の受信機の機能を併せもつもの
  • ③R型受信機の機能とガス漏れ火災警報設備の受信機の機能を併せもつもの
  • ④ガス漏れ信号のみを固有の信号として受信して関係者に報知するもの
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正解 ③R型受信機の機能とガス漏れ火災警報設備の受信機の機能を併せもつもの
解説
GR型受信機とは、R型受信機の機能とG型受信機(ガス漏れ火災警報設備の受信機)の機能を併せもつ受信機をいう。頭に付く「G」がガス漏れの受信機能を、続く「R」がR型としての固有信号の受信機能を表している。警戒区域数の多い大規模な建物でガス漏れ火災警報設備も必要となる場合に、監視を一台に集約できるという利点がある。

他の選択肢が不適切な理由
「P型受信機の機能とガス漏れ火災警報設備の受信機の機能を併せもつもの」はGP型受信機の説明であり、共通の信号を用いる点でGR型と異なる。「非常警報設備の起動装置の機能を併せもつもの」は規格省令に定めのない受信機である。「ガス漏れ信号のみを固有の信号として受信して報知するもの」はG型受信機に近い説明であり、火災信号も受信するGR型の説明としては誤りである。

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