2026年版・4-2

P型受信機の構造と機能の一問一答

消防設備士甲種4類「構造・機能・工事・整備」から、P型受信機の構造と機能に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-2

受信機に係る技術上の規格を定める省令におけるP型受信機の定義として正しいものはどれか。

  • ①火災信号又は火災表示信号を共通の信号として受信し、火災の発生を報知するもの
  • ②火災信号又は火災情報信号を固有の信号として受信し、火災の発生を報知するもの
  • ③ガス漏れ信号を受信し、ガス漏れの発生を防火対象物の関係者に報知するもの
  • ④火災情報信号のうち注意表示をする程度のものだけを受信して報知するもの
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正解 ①火災信号又は火災表示信号を共通の信号として受信し、火災の発生を報知するもの
解説
受信機に係る技術上の規格を定める省令第2条第8号は、P型受信機を「火災信号若しくは火災表示信号を共通の信号として又は設備作動信号を共通若しくは固有の信号として受信し、火災の発生を防火対象物の関係者に報知するもの」と定義している。ポイントは「共通の信号」であり、どの感知器が作動しても同じ形の信号が回線ごとに送られてくるため、警戒区域の数だけ回線(配線)が必要になる。配線量が増えることから、警戒区域数がそれほど多くない中小規模の防火対象物で広く用いられている。

他の選択肢が不適切な理由
「固有の信号として受信し」は同条第9号のR型受信機の定義であり、感知器や中継器ごとに異なる信号を送る点でP型と区別される。「ガス漏れ信号を受信し」は同条第11号のG型受信機の定義であって、火災信号を受信するP型とは別の受信機である。「注意表示をする程度のものだけを受信して報知するもの」は、アナログ式受信機がもつ注意表示機能の一部を述べたにすぎず、受信機の定義としては誤りである。
問24-2

P型1級受信機のうち接続することができる回線の数が一のものについて、設けなくてもよいものは次のうちどれか。

  • ①主音響装置
  • ②回路導通試験装置
  • ③火災表示試験装置
  • ④予備電源
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正解 ②回路導通試験装置
解説
P型1級受信機のうち回線数が一のもの(P型1級1回線用)は、警戒区域が一つしかないため、どの回線で火災が起きたかを区別する必要がない。このため規格省令により、火災灯、地区表示装置、回路導通試験装置、発信機との電話連絡装置を設けないことができるとされている。回線が一本しかなければ、断線すれば監視状態そのものが成り立たなくなり、導通を個別に確認する意味が乏しいためである。

他の選択肢が不適切な理由
「予備電源」は、停電時にも受信機の機能を維持するために必要であり、P型1級受信機は回線数にかかわらず設けなければならない。「主音響装置」は受信機自体が火災を知らせるための音響装置で、すべての受信機に必要である。「火災表示試験装置」は火災表示が正常に行われるかを確認する装置で、これも回線数にかかわらず必要であるから、いずれも省略することはできない。
問34-2

P型2級受信機に接続することができる回線の数の上限として正しいものはどれか。

  • ①20回線
  • ②3回線
  • ③5回線
  • ④10回線
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正解 ③5回線
解説
受信機に係る技術上の規格を定める省令により、P型2級受信機に接続することができる回線の数は5以下とされている。P型2級受信機はP型1級受信機に比べて機能が簡略化されており、火災灯、回路導通試験装置、発信機との電話連絡装置を設けないことができる代わりに、扱える警戒区域の数が5までに制限されている。比較的小規模な防火対象物向けの受信機と位置づけられる。

他の選択肢が不適切な理由
「3回線」は規格上の数値ではなく、P型2級受信機の回線数の上限として定められた値ではない。「10回線」「20回線」も同様に規格に定めのない数値であり、これだけの警戒区域を扱う場合はP型1級受信機やR型受信機を用いることになる。P型2級は「5回線まで」、P型3級は「1回線のみ」と整理して覚えるとよい。
問44-2

P型2級受信機のうち接続することができる回線の数が一のものを設けることができる防火対象物の延べ面積の上限はどれか。

  • ①150m²以下
  • ②500m²以下
  • ③300m²以下
  • ④350m²以下
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正解 ④350m²以下
解説
消防法施行規則第24条は、P型2級受信機で接続することができる回線の数が一のもの及びこれと同等のGP型2級受信機について、延べ面積が350m²を超える防火対象物には設けないこととしている。回線が一つしかない受信機では火災の発生場所を絞り込めないため、建物が大きくなると発見が遅れるおそれがあることによる制限である。

他の選択肢が不適切な理由
「150m²以下」はP型3級受信機及びGP型3級受信機を設けることができる防火対象物の延べ面積の上限であり、P型2級1回線用の基準ではない。「300m²以下」「500m²以下」はいずれも規則に定めのない数値である。受信機の設置制限は「3級は150m²まで、2級1回線用は350m²まで」と対で覚え、それより大きい建物ではより機能の高い受信機を用いると理解しておくとよい。
問54-2

P型3級受信機の機能に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①火災表示の保持装置と予備電源は設けなくてよい
  • ②火災灯及び地区表示装置を必ず設ける必要がある
  • ③回路導通試験装置を必ず設けなければならない
  • ④接続できる回線の数は5以下と定められている
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正解 ①火災表示の保持装置と予備電源は設けなくてよい
解説
P型3級受信機は、接続することができる回線の数が一で、延べ面積150m²以下の防火対象物に用いる最も簡略な受信機である。規格省令により、火災表示の保持装置、予備電源、地区音響装置、火災灯、地区表示装置、回路導通試験装置、発信機との電話連絡装置のいずれも設けないことができるとされ、主音響装置と火災表示試験装置を備えれば足りる。

他の選択肢が不適切な理由
「火災灯及び地区表示装置を必ず設ける必要がある」は誤りで、火災灯を必要とするのはP型1級受信機の多回線用のみであり、地区表示装置も回線が一つしかないP型3級では不要である。「回路導通試験装置を必ず設けなければならない」も誤りで、これを必要とするのはP型1級受信機の多回線用である。「接続できる回線の数は5以下と定められている」も誤りで、5回線までとされているのはP型2級受信機である。
問64-2

火災灯を設けなければならない受信機は、次のうちどれか。

  • ①P型2級受信機の多回線用
  • ②P型1級受信機の多回線用
  • ③P型1級受信機の1回線用
  • ④P型3級受信機
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正解 ②P型1級受信機の多回線用
解説
火災灯とは、いずれかの警戒区域で火災が発生したことを一目で示す赤色の表示灯であり、地区表示装置と組み合わせて「火災が起きた」ことと「どこで起きたか」を同時に伝える。規格省令上、火災灯を必要とするのはP型1級受信機の多回線用(及び同等の機能をもつGP型1級受信機の多回線用)だけであり、これ以外の受信機は設けないことができる。

他の選択肢が不適切な理由
「P型1級受信機の1回線用」は警戒区域が一つで火災の発生場所を区別する必要がないため、火災灯・地区表示装置・回路導通試験装置・電話連絡装置のいずれも省略できる。「P型2級受信機の多回線用」は地区表示装置と地区音響装置は必要だが火災灯は不要である。「P型3級受信機」は主音響装置と火災表示試験装置以外はほとんど省略できる最も簡略な受信機であり、火災灯は必要とされていない。
問74-2

P型1級発信機がP型2級発信機と比べてもつ特徴として正しいものはどれか。

  • ①押しボタンを保護する保護板に金属板を用いる構造とする
  • ②火災信号を送るとともに地区音響装置を直接鳴動させる機能をもつ
  • ③受信機との間で相互に電話連絡ができる電話ジャックを備える
  • ④押しボタンを押した後は工具を用いなければ復旧できない構造とする
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正解 ③受信機との間で相互に電話連絡ができる電話ジャックを備える
解説
感知器及び発信機に係る技術上の規格を定める省令第32条は、P型1級発信機には第1号から第8号まで、P型2級発信機には第1号から第5号まで及び第8号を適用すると定めている。つまりP型1級発信機だけに求められるのは、火災信号を伝達したときに受信機が受信したことを確認できる装置(確認灯)と、受信機との間で相互に電話連絡ができる装置(電話ジャック)の二つである。P型1級受信機の多回線用に発信機との電話連絡装置が求められるのは、この電話ジャックと対になる機能である。

他の選択肢が不適切な理由
「保護板に金属板を用いる」は誤りで、同条第4号は保護板に透明の有機ガラスを用いることとしており、これは1級・2級に共通する要件である。「地区音響装置を直接鳴動させる機能をもつ」も誤りで、地区音響装置は発信機からの火災信号を受信した受信機からの信号によって鳴動する。「工具を用いなければ復旧できない構造とする」も誤りで、同条第2号はスイッチを元の位置に戻す操作を忘れないための措置を求めているにすぎない。
問84-2

P型2級受信機のうち接続することができる回線の数が二以上のものに関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①接続することができる回線の数は5以下と定められている
  • ②地区表示装置を設けなければならないと定められている
  • ③予備電源及び地区音響装置を設けなければならない
  • ④火災灯及び回路導通試験装置を設けなければならない
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正解 ④火災灯及び回路導通試験装置を設けなければならない
解説
受信機に係る技術上の規格を定める省令第6条の2第1号により、火災灯を設けなくてよいのは「P型受信機(接続することができる回線の数が二以上のP型1級受信機を除く。)」であるから、P型2級受信機は多回線用であっても火災灯を要しない。また回路導通試験装置を求めているのは同令第8条第1項第1号のP型1級受信機だけで、P型2級受信機の機能を定める同条第2項には含まれていない。したがって「火災灯及び回路導通試験装置を設けなければならない」という記述は誤りである。この違いがP型1級と2級を区別する最大のポイントとなる。

他の選択肢が不適切な理由
「接続することができる回線の数は5以下と定められている」は同条第2項第1号のとおりで正しい。「地区表示装置を設けなければならないと定められている」も正しく、地区表示装置を省略できるのは回線数が一のP型受信機に限られる(同令第6条の2第2号)。「予備電源及び地区音響装置を設けなければならない」も正しく、P型受信機のうちこれらを省略できるのは、接続することができる回線の数が一のP型2級受信機とP型3級受信機だけである(同令第3条第13号、第6条の2第4号)。
問94-2

受信機の火災表示の保持に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①火災表示は、手動で復旧しない限り表示状態を保持する必要がある
  • ②火災表示は、一定の時間が経過したときに自動的に復旧させる
  • ③火災表示は、感知器が元の状態に戻ったときに自動的に復旧させる
  • ④火災表示は、主音響装置を停止させたときに同時に解除してよい
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正解 ①火災表示は、手動で復旧しない限り表示状態を保持する必要がある
解説
受信機の火災表示は、火災灯、地区表示装置、主音響装置、地区音響装置により行われ、規格省令により手動で復旧させない限りその状態を保持しなければならないとされている。火災による熱や煙が収まって感知器が元に戻っても、どこで火災が起きたかという情報が消えてしまうと初期対応ができなくなるためである。なおP型3級受信機は、この火災表示の保持装置を設けないことができる例外である。

他の選択肢が不適切な理由
「一定の時間が経過したときに自動的に復旧させる」は誤りで、時間経過による自動復旧を認めると、無人の時間帯に発生した火災の記録が失われてしまう。「感知器が元の状態に戻ったときに自動的に復旧させる」も誤りで、感知器の復旧は火災の終息を意味しない。「主音響装置を停止させたときに同時に解除してよい」も誤りで、音響の停止と火災表示の復旧は別の操作である。
問104-2

GP型受信機の説明として正しいものはどれか。

  • ①P型受信機の機能と屋内消火栓設備の起動装置の機能を併せもつもの
  • ②R型受信機の機能とガス漏れ火災警報設備の受信機の機能を併せもつもの
  • ③P型受信機の機能とガス漏れ火災警報設備の受信機の機能を併せもつもの
  • ④ガス漏れ信号だけを受信してガス漏れの発生を関係者に報知するもの
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正解 ③P型受信機の機能とガス漏れ火災警報設備の受信機の機能を併せもつもの
解説
GP型受信機とは、P型受信機の機能とG型受信機(ガス漏れ火災警報設備の受信機)の機能を併せもつ受信機をいう。自動火災報知設備とガス漏れ火災警報設備の両方を設ける防火対象物では、受信機を一体化することで機器の数を減らし、監視も一箇所で行えるという利点がある。等級の考え方はP型と同じで、GP型1級・2級・3級があり、必要な機能もそれぞれP型1級・2級・3級に準じる。

他の選択肢が不適切な理由
「R型受信機の機能とガス漏れ火災警報設備の受信機の機能を併せもつもの」はGR型受信機の説明であり、GP型とは区別される。「屋内消火栓設備の起動装置の機能を併せもつもの」は規格省令に定めのない受信機であり、GP型の説明ではない。「ガス漏れ信号だけを受信して報知するもの」はG型受信機そのものの説明であって、火災信号も受信するGP型の説明としては誤りである。

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