2026年版・3-7

煙感知器(イオン化式・光電式)の一問一答

消防設備士乙種4類「自動火災報知設備等の構造・機能・整備」から、煙感知器(イオン化式・光電式)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-7

イオン化式スポット型感知器の作動原理に関する説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①内蔵する放射線源で生じるイオン電流が、煙の流入により変化することを検出し作動する
  • ②発光素子から出た光が煙の粒子に当たり乱反射し、散乱光を受光素子が検出して作動する
  • ③周囲の温度上昇率が一定の率以上になったことを検出して作動するとされる
  • ④炎から放射される赤外線の変化を受光素子が検出して作動するものとされる
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正解 ①内蔵する放射線源で生じるイオン電流が、煙の流入により変化することを検出し作動する
解説
イオン化式スポット型感知器は、感知器内部に組み込まれた微量の放射線源によって空気がイオン化されて生じるイオン電流が、煙の粒子が流入することによって変化することを検出して火災信号を発信する。

他の選択肢が不適切な理由
発光素子と受光素子による散乱光を検出するのは光電式スポット型感知器の原理である。温度上昇率を検出するのは差動式感知器の原理である。赤外線の変化を検出するのは炎感知器の原理であり、いずれもイオン化式スポット型感知器の作動原理ではない。
問23-7

光電式スポット型感知器の作動原理に関する説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①発光素子の光が煙の粒子に当たり乱反射し、散乱光を受光素子が検出して作動する
  • ②内蔵する放射線源によって生じるイオン電流の変化を検出して作動するとされる
  • ③一局所の周囲温度が一定の温度以上になったことを検出して作動するとされる
  • ④送光部と受光部を離れた位置に設置し、その間の光路上の減光を検出して作動する
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正解 ①発光素子の光が煙の粒子に当たり乱反射し、散乱光を受光素子が検出して作動する
解説
光電式スポット型感知器は、感知器内部の発光素子から出た光が煙の粒子に当たって乱反射し、その散乱光の変化を近接して配置された受光素子が検出することで火災信号を発信する。

他の選択肢が不適切な理由
放射線源によるイオン電流の変化を検出するのはイオン化式スポット型感知器の原理である。一局所の周囲温度を検出するのは定温式感知器の原理である。送光部と受光部を離れた位置に設置する方式は光電式分離型感知器の方式であり、光電式スポット型感知器とは構造が異なる。
問33-7

蓄積型の煙感知器が設けられている目的に関する説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①一時的な煙で直ちに発信するのを避け、非火災報を防止するため
  • ②感知器の消費電力を削減して、内蔵電池の寿命を延ばすため
  • ③感知器が検出できる煙の最大濃度を引き上げ、感度を下げるため
  • ④感知器の設置個数を削減し、施工の工事費用を抑えるため
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正解 ①一時的な煙で直ちに発信するのを避け、非火災報を防止するため
解説
蓄積型の煙感知器は、たばこの煙や調理による一時的な煙など、火災以外の原因で生じた煙により直ちに火災信号を発信することを避けるため、一定の濃度以上の煙が一定時間継続した場合にのみ発信する仕組みとすることで非火災報を防止する目的で設けられている。

他の選択肢が不適切な理由
蓄積機能は消費電力の削減を主目的とするものではない。感度を下げることを目的とした機能でもない。設置個数の削減や工事費用の抑制を目的とした機能でもなく、いずれも蓄積型煙感知器の本来の目的とは異なる。
問43-7

蓄積型の煙感知器における公称蓄積時間の基準として、規格省令上正しいものはどれか。

  • ①5秒以上30秒以内の範囲で、5秒刻みに定める
  • ②10秒以上60秒以内の範囲で、10秒刻みに定める
  • ③30秒以上120秒以内の範囲で、30秒刻みに定める
  • ④公称蓄積時間の刻みに関する規定はなく、任意に定めてよい
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正解 ②10秒以上60秒以内の範囲で、10秒刻みに定める
解説
蓄積型の煙感知器における公称蓄積時間は、10秒以上60秒以内の範囲において10秒刻みで定めることとされている。

他の選択肢が不適切な理由
5秒以上30秒以内・5秒刻みという基準は定められていない。30秒以上120秒以内・30秒刻みという基準も定められた数値と異なる。公称蓄積時間の刻みは明確に定められており、任意に定めてよいものではない。
問53-7

煙感知器の感度種別に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①1種・2種・3種に区分され、1種が最も低い煙濃度で作動する高感度な種別である
  • ②1種・2種・3種に区分され、3種が最も低い煙濃度で作動する高感度な種別である
  • ③煙感知器の感度には明確な区分というものは実際には設けられていないとされている
  • ④感度種別は設置できる警戒区域の面積のみを表し、作動する煙濃度とは無関係である
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正解 ①1種・2種・3種に区分され、1種が最も低い煙濃度で作動する高感度な種別である
解説
煙感知器は1種・2種・3種に区分され、1種は最も低い煙濃度で作動する最も感度の高い種別であり、数字が大きくなるほど作動に要する煙濃度が高くなる(感度が低くなる)。

他の選択肢が不適切な理由
3種が最も感度が高いとする記述は原則と逆である。煙感知器には明確な感度種別の区分が設けられている。感度種別は作動する煙濃度に関する区分であり、警戒区域の面積のみを表すものではない。
問63-7

煙感知器を廊下及び通路に設置する場合の個数基準(3種を除く)として、正しいものはどれか。

  • ①歩行距離20メートルにつき1個以上
  • ②歩行距離30メートルにつき1個以上
  • ③歩行距離50メートルにつき1個以上
  • ④垂直距離15メートルにつき1個以上
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正解 ②歩行距離30メートルにつき1個以上
解説
煙感知器(3種を除く)を廊下及び通路に設置する場合は、歩行距離30メートルにつき1個以上の個数を設けることとされている(3種の場合は歩行距離20メートルにつき1個以上)。

他の選択肢が不適切な理由
歩行距離20メートルは3種の煙感知器に適用される基準であり、1種・2種の基準ではない。歩行距離50メートルという基準は定められていない。垂直距離15メートルは階段及び傾斜路に適用される基準であり、廊下及び通路の基準ではない。
問73-7

煙感知器を階段及び傾斜路に設置する場合の個数基準(3種を除く)として、正しいものはどれか。

  • ①垂直距離10メートルにつき1個以上
  • ②垂直距離15メートルにつき1個以上
  • ③垂直距離20メートルにつき1個以上
  • ④歩行距離30メートルにつき1個以上
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正解 ②垂直距離15メートルにつき1個以上
解説
煙感知器(3種を除く)を階段及び傾斜路に設置する場合は、垂直距離15メートルにつき1個以上の個数を設けることとされている(3種の場合は垂直距離10メートルにつき1個以上)。

他の選択肢が不適切な理由
垂直距離10メートルは3種の煙感知器に適用される基準であり、1種・2種の基準ではない。垂直距離20メートルという基準は定められていない。歩行距離30メートルは廊下及び通路に適用される基準であり、階段及び傾斜路の基準ではない。
問83-7

廊下や居室に空調用の吸気口がある場合における煙感知器の設置位置の考え方として、最も適切なものはどれか。

  • ①吸気口によって煙が引き寄せられやすいため、吸気口付近に設けることが基本とされる
  • ②吸気口からの気流の影響を避けるため、吸気口から離れた場所にのみ設けるとされている
  • ③吸気口の有無は煙感知器の設置位置を検討するうえで一切関係しないものとされている
  • ④煙感知器は吸気口の内部にまで組み込んで設置しなければならないとされている
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正解 ①吸気口によって煙が引き寄せられやすいため、吸気口付近に設けることが基本とされる
解説
空調設備の吸気口の近くでは、室内の煙が気流によって吸気口の方向へ引き寄せられやすいため、煙感知器はその吸気口付近に設けることが火災を有効に感知するための基本的な考え方とされている。

他の選択肢が不適切な理由
吸気口から可能な限り離れた場所に設けるという考え方は、煙が引き寄せられる性質を踏まえると適切でない。吸気口の有無は設置位置の検討に影響する要因であり、無関係とはいえない。吸気口の内部に組み込むという設置方法も一般的な基準ではない。
問93-7

イオン化式スポット型感知器と光電式スポット型感知器の構造上の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①イオン化式は微量の放射性物質を利用するのに対し、光電式は発光素子と受光素子を用いる
  • ②イオン化式は発光素子と受光素子を用いるのに対し、光電式は微量の放射性物質を利用する
  • ③両者とも放射性物質を利用しており、その検出原理には構造上の違いが全くないとされる
  • ④両者とも発光素子と受光素子のみを用いており、放射性物質は一切使用されない
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正解 ①イオン化式は微量の放射性物質を利用するのに対し、光電式は発光素子と受光素子を用いる
解説
イオン化式スポット型感知器は内部に微量の放射性物質(放射線源)を利用してイオン電流の変化を検出するのに対し、光電式スポット型感知器は放射性物質を用いず、発光素子と受光素子による散乱光の変化を検出する点で構造上の違いがある。

他の選択肢が不適切な理由
発光素子・受光素子を用いるのはイオン化式ではなく光電式である。両者の検出原理は明確に異なり、違いがないという記述は誤りである。光電式は放射性物質を使用しないが、イオン化式は放射性物質を利用しており、両者とも使用しないという記述も誤りである。
問103-7

体育館や倉庫のような天井が高く広い空間において、光電式分離型感知器が用いられることが多い理由として、最も適切なものはどれか。

  • ①送光部と受光部の間の広い範囲を一度に監視でき、多数の感知器の設置手間を減らせるため
  • ②放射性物質を利用する構造であり、広い空間になるほど感度が向上するとされるため
  • ③公称作動温度が特に高く設定されており、高温になりやすい空間に適しているとされるため
  • ④歩行距離や垂直距離の基準が適用されない唯一の感知器であるとされているため
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正解 ①送光部と受光部の間の広い範囲を一度に監視でき、多数の感知器の設置手間を減らせるため
解説
光電式分離型感知器は、送光部と受光部を離れた位置に設置することで、その間の広い範囲を一度に監視することができ、天井が高く広い空間に多数のスポット型感知器を設置する手間を減らせることから、体育館や倉庫等で用いられることが多い。

他の選択肢が不適切な理由
光電式分離型感知器は放射性物質を利用するものではなく、イオン化式スポット型感知器とは異なる。公称作動温度は熱感知器に関する概念であり、光電式分離型感知器には適用されない。光電式分離型感知器にも設置に関する距離の基準が定められており、他の感知器と無関係というわけではない。

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