2026年版・1-11

ガス漏れ火災警報設備等の設置基準の一問一答

消防設備士乙種4類「消防関係法令」から、ガス漏れ火災警報設備等の設置基準に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-11

ガス漏れ火災警報設備の検知器の主な役割として、最も適切なものはどれか。

  • ①ガス漏れを検知し知らせること
  • ②煙の発生を検知し知らせること
  • ③炎から出る光を検知すること
  • ④一酸化炭素中毒を防止すること
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正解 ①ガス漏れを検知し知らせること
解説
ガス漏れ火災警報設備の検知器は、都市ガスやLPガスなどの可燃性ガスの漏れを検知し、受信機を通じて警報を発することで、ガス爆発や火災の発生を未然に防ぐことを目的とした設備である。

他の選択肢が不適切な理由
煙の発生を検知し知らせるのは自動火災報知設備の煙感知器の役割であり、炎から出る光を検知するのは炎感知器の役割である。一酸化炭素中毒の防止を主目的とする設備は別に存在し(ガス警報器の一部機能として一酸化炭素検知を兼ねる製品はあるが)、ガス漏れ火災警報設備の主たる役割は可燃性ガスの漏れの検知である。
問21-11

空気に対する比重が1未満の燃料ガス(都市ガス等)を検知する検知器の設置位置として、最も適切なものはどれか。

  • ①天井付近に設置する。
  • ②床面付近に設置する。
  • ③設置位置に関する基準はない。
  • ④人の目の高さに設置する。
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正解 ①天井付近に設置する。
解説
都市ガスのように空気より軽いガス(比重が1未満)は、漏れた場合に天井付近に滞留しやすいため、検知器は燃焼器等からの水平距離や天井面からの距離等の基準に従い、天井付近に設置する。

他の選択肢が不適切な理由
「床面付近に設置する」のはLPガスのように空気より重いガスを検知する場合の設置位置であり、都市ガス等の基準としては誤り。ガスの性質に応じて設置位置の基準が明確に定められているため、「設置位置に関する基準はない」というのは誤り。「人の目の高さに設置する」という基準も定められていない。
問31-11

空気に対する比重が1を超える燃料ガス(LPガス等)を検知する検知器の設置位置として、最も適切なものはどれか。

  • ①床面付近に設置する。
  • ②天井付近に設置する。
  • ③設置位置に関する基準はない。
  • ④人の目の高さに設置する。
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正解 ①床面付近に設置する。
解説
LPガスのように空気より重いガス(比重が1を超える)は、漏れた場合に床面付近に滞留しやすいため、検知器は燃焼器等からの水平距離や床面からの距離等の基準に従い、床面付近に設置する。

他の選択肢が不適切な理由
「天井付近に設置する」のは都市ガスのように空気より軽いガスを検知する場合の設置位置であり、LPガス等の基準としては誤り。ガスの性質に応じて設置位置の基準が明確に定められているため、「設置位置に関する基準はない」というのは誤り。「人の目の高さに設置する」という基準も定められていない。
問41-11

ガス漏れ火災警報設備の警戒区域の面積に関する基準として、最も適切なものはどれか。

  • ①自動火災報知設備に準じ600平方メートル以下とする。
  • ②面積の基準は消防法令上、特に定められていない。
  • ③常に1,000平方メートル以下とすることとされている。
  • ④常に300平方メートル以下とすることとされている。
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正解 ①自動火災報知設備に準じ600平方メートル以下とする。
解説
ガス漏れ火災警報設備の警戒区域についても、自動火災報知設備の警戒区域の基準に準じて、原則として一の警戒区域の面積を600平方メートル以下とすることとされている。

他の選択肢が不適切な理由
面積の基準は明確に定められており、「定められていない」というのは誤り。「常に1,000平方メートル以下」「常に300平方メートル以下」は、それぞれ自動火災報知設備の特例基準や他の制度の数値と混同したものであり、ガス漏れ火災警報設備の原則基準としては誤りである。
問51-11

ガス漏れ火災警報設備の設置が義務付けられる対象として、最も適切なものはどれか。

  • ①可燃性ガスを扱う温泉集中管理装置等
  • ②消防用設備等を一切設置していない住宅
  • ③都市ガスを使用する地上階の一般飲食店
  • ④消火器のみを設置している小規模店舗
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正解 ①可燃性ガスを扱う温泉集中管理装置等
解説
ガス漏れ火災警報設備は、温泉集中管理装置を設置する施設や、地下街・準地下街、一定規模以上の特定防火対象物の地階など、可燃性ガスの漏えいによる爆発・火災のリスクが高い防火対象物に設置が義務付けられている。

他の選択肢が不適切な理由
可燃性ガスを全く扱わない一般住宅や、消火器のみを設置している小規模店舗には、そもそも可燃性ガスの漏えいリスクを前提とするガス漏れ火災警報設備の設置義務は生じない。都市ガスを使用していても、地上階にある一般的な飲食店は、温泉集中管理装置や地下街・特定防火対象物の地階のように可燃性ガスが滞留しやすく危険性が特に高いと位置付けられた場所には該当せず、設置義務の対象とはならない。
問61-11

「消防機関へ通報する火災報知設備」の説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①火災の発生を消防機関に自動的又は手動で通報する設備をいう。
  • ②火災の発生を防火対象物内の関係者にのみ知らせる設備をいう。
  • ③ガス漏れを検知して警報を発する設備のことをいう。
  • ④消火薬剤を自動的に放出するための設備のことをいう。
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正解 ①火災の発生を消防機関に自動的又は手動で通報する設備をいう。
解説
消防機関へ通報する火災報知設備は、火災が発生した旨を消防機関に自動的又は手動操作により通報するための設備であり、消防隊の早期出動につなげる役割を持つ。

他の選択肢が不適切な理由
防火対象物内の関係者にのみ知らせる設備は、自動火災報知設備の受信機・地区音響装置等の機能であり、消防機関への通報を目的とする本設備の説明としては誤り。ガス漏れを検知して警報を発するのはガス漏れ火災警報設備の役割であり、消火薬剤を自動的に放出するのはスプリンクラー設備等消火設備の役割であって、いずれも本設備の説明ではない。
問71-11

消防機関へ通報する火災報知設備の設置を、消防法令上省略できるとされる場合として正しいものはどれか。

  • ①消防機関に十分近く電話がある場合
  • ②防火対象物の関係者が拒否した場合
  • ③建物の建築確認を受けていない場合
  • ④工事を行う消防設備士が不在の場合
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正解 ①消防機関に十分近く電話がある場合
解説
消防機関からの距離が著しく離れていないなど一定の要件を満たし、かつ、消防機関へ火災を通報することができる電話を設置している場合には、消防機関へ通報する火災報知設備の設置を省略できることとされている。

他の選択肢が不適切な理由
防火対象物の関係者が単に拒否したことのみをもって設置義務が免除されるものではない。建築確認を受けていないことは、そもそも別の法令違反の問題であり、設置義務の省略事由とは無関係である。消防設備士が不在であることも、設置義務の省略事由として定められていない。
問81-11

ガス漏れ火災警報設備の受信機の一般的な呼称として正しいものはどれか。

  • ①G型受信機
  • ②P型受信機
  • ③R型受信機
  • ④M型受信機
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正解 ①G型受信機
解説
ガス漏れ火災警報設備の受信機は、一般に「G型受信機」と呼ばれる。ガス(Gas)漏れの検知に対応した受信機であることを示す呼称である。

他の選択肢が不適切な理由
P型受信機、R型受信機はいずれも自動火災報知設備の受信機の種類であり、ガス漏れ火災警報設備の受信機の呼称ではない。M型受信機も自動火災報知設備・消防機関へ通報する火災報知設備に関連する別の呼称であり、ガス漏れ火災警報設備の受信機とは異なる。
問91-11

ガス漏れ火災警報設備に用いる検知器の性能評価に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①検定対象ではなく日本ガス機器検査協会等が評価する。
  • ②消防法上の検定対象機械器具等12品目に含まれる。
  • ③型式承認・型式適合検定の対象となっているとされている。
  • ④性能評価は一切行われないこととされている。
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正解 ①検定対象ではなく日本ガス機器検査協会等が評価する。
解説
ガス漏れ火災警報設備に用いる検知器そのものは、消防法上の検定対象機械器具等12品目には含まれておらず、日本ガス機器検査協会等が行う性能評価(自主的な認定)を受けたものが広く使用されている。これに対し、ガス漏れ火災警報設備に用いる中継器や受信機は検定対象機械器具等12品目に含まれる点との違いに注意が必要である。

他の選択肢が不適切な理由
検知器自体は検定対象機械器具等12品目には含まれておらず、「含まれる」「型式承認・型式適合検定の対象となる」という記述は誤りである。日本ガス機器検査協会等による性能評価が行われているため、「性能評価は一切行われない」というのも誤りである。
問101-11

ガス漏れ火災警報設備と自動火災報知設備の関係に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①両設備は別個の設備であり、それぞれの設置基準に従って設置される。
  • ②ガス漏れ火災警報設備は自動火災報知設備の一部門で独自基準を持たない。
  • ③自動火災報知設備を設置すればガス漏れ火災警報設備は不要になる。
  • ④ガス漏れ火災警報設備を設置すれば自動火災報知設備は不要になる。
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正解 ①両設備は別個の設備であり、それぞれの設置基準に従って設置される。
解説
ガス漏れ火災警報設備と自動火災報知設備は、対象とする現象(ガス漏れと火災)が異なる別個の消防用設備等であり、それぞれ独自の設置義務や技術上の基準に従って設置される。両者が設置される防火対象物では、受信機を共用する複合機が用いられることもあるが、制度上は別個の設備である。

他の選択肢が不適切な理由
ガス漏れ火災警報設備は独自の設置基準(警戒区域の考え方や検知器の設置位置等)を持つ独立した設備であり、自動火災報知設備の一部門にすぎないという記述は誤り。一方の設備を設置すれば他方が不要になるという関係にはなく、それぞれの設置義務の要件を満たす場合には両方とも設置する必要がある。

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