2026年版・4-8

特殊引火物の性状の一問一答

甲種危険物取扱者「危険物の性質・火災予防・消火」から、特殊引火物の性状に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-8

特殊引火物の定義として、正しいものはどれか。

  • ①発火点が200℃以下であり、かつ引火点が0℃以下であるすべてのものをさす
  • ②引火点が21℃未満であり、かつ沸点が40℃以下であるものをいう
  • ③発火点100℃以下、または引火点マイナス20℃以下で沸点40℃以下のもの
  • ④引火点がマイナス40℃以下であるものは、すべてこれに該当する
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正解 ③発火点100℃以下、または引火点マイナス20℃以下で沸点40℃以下のもの
解説
特殊引火物とは、ジエチルエーテル、二硫化炭素その他1気圧において発火点が100℃以下のもの、または引火点がマイナス20℃以下で沸点が40℃以下のものをいいます。

ポイント
二つの条件は「または」で結ばれており、どちらか一方を満たせば該当します。

試験の罠
引火点だけでは決まらない唯一の品名です。発火点の条件を見落とさないようにします。

他の選択肢が不適切な理由
「発火点が200℃以下でありかつ引火点が0℃以下」とする記述は、数値が実際より緩いうえに二つの条件を両方満たすことを求めており、どちらか一方を満たせば該当するという定義の構造と違います。「引火点が21℃未満でありかつ沸点が40℃以下」とする記述は、21℃未満という値が第1石油類の基準であり、特殊引火物の要件ではありません。「引火点がマイナス40℃以下ならすべて該当する」とする記述も、沸点の条件を欠いている点で不正確です。
問24-8

ジエチルエーテルの性状に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①無色透明の液体であり、特有の甘い刺激臭を有している
  • ②引火点はマイナス45℃であり、燃焼範囲も極めて広い
  • ③長時間空気にさらしておくと、爆発性の過酸化物を生じてしまう
  • ④水によく溶けるため、水による希釈消火が最も有効である
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正解 ④水によく溶けるため、水による希釈消火が最も有効である
解説
ジエチルエーテルは水にわずかしか溶けません(非水溶性に区分されます)。消火には泡・粉末・二酸化炭素などを用います。

ポイント
引火点マイナス45℃、沸点約35℃、燃焼範囲は約1.9から36容量パーセントと極めて広く、第4類でも特に危険な物質です。

試験の罠
長期保存で生じる過酸化物は加熱や衝撃で爆発します。容器は密栓し、直射日光を避けて冷暗所に貯蔵します。ただし液体の危険物は熱膨張に備えて空間容積を確保する必要があるため、容器を満量にしてはいけません。

他の選択肢が不適切な理由
「無色透明の液体であり特有の甘い刺激臭を有する」ことは正しい記述で、においは漏えいに気づく手がかりになります。「引火点はマイナス45℃であり燃焼範囲も極めて広い」ことも正しく、第4類の中でも特に引火しやすい物質です。「長時間空気にさらすと爆発性の過酸化物を生じる」ことも正しい記述で、この過酸化物は加熱や衝撃で爆発するため、密栓して直射日光を避けた冷暗所に貯蔵します。
問34-8

二硫化炭素の貯蔵方法として、正しいものはどれか。

  • ①水中に沈めて貯蔵し、蒸気の発生を防ぐ
  • ②灯油中に沈めて貯蔵し、空気を遮断する
  • ③乾燥した空気中で開放して貯蔵する
  • ④アルコールを加えて希釈して貯蔵する
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正解 ①水中に沈めて貯蔵し、蒸気の発生を防ぐ
解説
二硫化炭素は液比重が約1.26と水より重く、水に溶けないため、水を張って液面を覆う水没貯蔵により蒸気の発生を防ぎます。

ポイント
発火点は約90℃と極めて低く、熱湯や蒸気配管に触れただけで発火する危険があります。

試験の罠
黄りんも水中貯蔵ですが、こちらは第3類で自然発火性の遮断が目的です。理由が異なります。

他の選択肢が不適切な理由
「灯油中に沈めて貯蔵する」とする記述は、水と反応するカリウムやナトリウムの保存方法であり、灯油自体が引火性の液体であるため、この物質の保護液としては意味がありません。「乾燥した空気中で開放して貯蔵する」とする記述は極めて危険で、発火点が非常に低いため、蒸気が高温の配管に触れただけでも発火します。「アルコールを加えて希釈して貯蔵する」とする記述も誤りで、アルコール自体が引火性であり、危険が減りません。
問44-8

二硫化炭素が燃焼したときに生じる有毒ガスとして、正しいものはどれか。

  • ①一酸化窒素
  • ②二酸化硫黄
  • ③アンモニア
  • ④塩化水素
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正解 ②二酸化硫黄
解説
二硫化炭素が燃焼すると、二酸化炭素と有毒な二酸化硫黄(亜硫酸ガス)を生じます。

ポイント
二硫化炭素そのものにも強い毒性があり、蒸気を吸入すると中枢神経に障害を及ぼします。

試験の罠
硫黄を含む物質が燃えると二酸化硫黄が出る、という原則で判断できます。

他の選択肢が不適切な理由
「一酸化窒素」は窒素を含む物質が高温で燃えたときに生じるもので、硫黄と炭素からなるこの物質の燃焼では発生しません。「アンモニア」は窒素と水素からなる化合物であり、そもそも構成元素に窒素を含まない以上、生成しようがありません。「塩化水素」は塩素を含む物質が燃えたときに出るガスで、これも構成元素の点から当てはまりません。硫黄を含むものが燃えれば硫黄の酸化物が出る、という原則で判断できます。
問54-8

アセトアルデヒドの性状に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①酸化されると酢酸ではなく、エタノールに変化する物質である
  • ②水にはほとんど溶けず、沸点は約80℃で常温では揮発しにくい
  • ③水によく溶け、沸点が約20℃と低く極めて揮発しやすい
  • ④銅や銀の容器で貯蔵しても、化学反応を起こすことはない
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正解 ③水によく溶け、沸点が約20℃と低く極めて揮発しやすい
解説
アセトアルデヒドは無色の液体で刺激臭があり、水・アルコール・エーテルによく溶けます。沸点約20℃、引火点マイナス39℃、燃焼範囲は約4.0から60容量パーセントと非常に広い物質です。

ポイント
酸化されると酢酸になります。貯蔵の際は窒素などの不活性ガスを封入します。

試験の罠
銅・銀・水銀・マグネシウムとその合金は、アセトアルデヒドと反応して爆発性の化合物を作るため、これらの材質の容器や設備は使用できません。

他の選択肢が不適切な理由
「酸化されるとエタノールに変化する」とする記述は方向が逆で、酸化すれば酢酸になり、エタノールになるのは還元された場合です。「水にはほとんど溶けず沸点は約80℃で常温では揮発しにくい」とする記述は、溶解性も沸点も実際と大きく異なり、常温付近で沸騰するほど揮発しやすい物質です。「銅や銀の容器で貯蔵しても反応しない」とする記述も誤りで、これらの金属とは爆発性の化合物を作るため、容器や配管の材質から除外します。
問64-8

酸化プロピレンの性状に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①貯蔵タンクには空気を封入し、酸素と接触させて安定させる
  • ②水に溶けにくく、重合しても熱をほとんど発生しない
  • ③沸点が約120℃と高く、常温では引火の危険が小さい
  • ④水に溶け、重合すると発熱して爆発するおそれがある
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正解 ④水に溶け、重合すると発熱して爆発するおそれがある
解説
酸化プロピレンは無色の液体で水やアルコールに溶けます。重合しやすく、その際に多量の熱を発生して容器の破裂や爆発に至ることがあります。

ポイント
貯蔵の際は不活性ガスを封入し、重合を促す物質(酸・アルカリ・金属塩化物など)との接触を避けます。

試験の罠
アセトアルデヒドと同様に、貯蔵タンクに不活性ガスの封入が求められる物質です。

他の選択肢が不適切な理由
「空気を封入し酸素と接触させて安定させる」とする記述は正反対で、封入するのは窒素などの反応しない気体であり、空気を入れれば蒸気と混ざって爆発性の混合気ができます。「水に溶けにくく重合しても熱をほとんど発生しない」とする記述は、重合の際に多量の熱を出して容器の破裂に至るという最大の危険を否定しています。「沸点が約120℃と高く常温では引火の危険が小さい」とする記述も誤りで、常温近くで沸騰するほど揮発しやすく、引火点も氷点下です。
問74-8

特殊引火物の貯蔵・取扱いに関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①引火点が低いため、常温より高い温度で保管すると安全になる
  • ②容器は必ず密栓したうえで、蒸気の漏えいを確実に防ぐ
  • ③火気を厳禁とし、直射日光を避けたうえで冷暗所に貯蔵しておく
  • ④換気を十分に行い、蒸気が滞留しないようにしておく
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正解 ①引火点が低いため、常温より高い温度で保管すると安全になる
解説
温度を上げると蒸気の発生が増え、危険性はさらに高まります。特殊引火物は沸点も低いため、低温での保管が原則です。

ポイント
アセトアルデヒドや酸化プロピレンを貯蔵するタンクでは、温度を沸点以下に保つ冷却装置や保冷装置が求められます。

試験の罠
「加熱すると安全」という趣旨の記述は、第4類ではすべて誤りです。

他の選択肢が不適切な理由
「容器は必ず密栓し蒸気の漏えいを防ぐ」ことは正しい取扱いで、揮発性が非常に高いため、わずかな隙間からも蒸気が漏れて周囲に滞留します。「火気を厳禁とし直射日光を避けて冷暗所に貯蔵する」ことも正しく、日光による温度上昇は蒸気の発生を増やします。「換気を十分に行い蒸気が滞留しないようにする」ことも正しい取扱いで、蒸気は空気より重く低い場所にたまるため、低所の換気が特に重要になります。
問84-8

特殊引火物の指定数量として、正しいものはどれか。

  • ①1,000L
  • ②50L
  • ③400L
  • ④200L
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正解 ②50L
解説
特殊引火物の指定数量は50Lで、第4類の中で最小です。水溶性・非水溶性の区別はありません。

ポイント
危険等級もⅠで、第4類で唯一の最上位区分です。

試験の罠
200Lは第1石油類(非水溶性)、400Lはアルコール類および第1石油類(水溶性)の値です。

他の選択肢が不適切な理由
「1,000L」は第2石油類の非水溶性に定められた値で、特殊引火物とは危険性の水準がまったく異なります。「400L」はアルコール類および第1石油類の水溶性に対応する値です。「200L」は第1石油類の非水溶性の値で、ガソリンなどがこれにあたります。特殊引火物は発火点や引火点が第4類の中で最も低く、危険性が最も高い品名であるため、指定数量もこれらより小さく定められています。
問94-8

ジエチルエーテルと二硫化炭素の性状の比較として、正しいものはどれか。

  • ①発火点は二硫化炭素の方が低いが、液比重はいずれも1より小さい
  • ②発火点はジエチルエーテルの方が低く、液比重も大きい
  • ③発火点は二硫化炭素の方が低く、液比重も二硫化炭素の方が大きい
  • ④発火点はいずれも300℃を超え、常温では発火の危険が小さい
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正解 ③発火点は二硫化炭素の方が低く、液比重も二硫化炭素の方が大きい
解説
二硫化炭素の発火点は約90℃で、ジエチルエーテル(約160℃)より低く、第4類の中で最も低い値です。液比重は二硫化炭素が約1.26で水より重く、ジエチルエーテルは約0.71で水より軽くなります。

ポイント
この違いが貯蔵方法の違いを生みます。水より重く水に溶けない二硫化炭素だからこそ、水没貯蔵が成り立ちます。

試験の罠
発火点約90℃は、100℃前後の蒸気配管でも発火することを意味します。数値の意味まで理解しておきます。

他の選択肢が不適切な理由
「液比重はいずれも1より小さい」とする記述は誤りで、二硫化炭素は水より重いからこそ、水を張って液面を覆う保存方法が成り立ちます。「発火点はジエチルエーテルの方が低く液比重も大きい」とする記述は、二つの物質の関係が両方とも入れ替わっています。「発火点はいずれも300℃を超える」とする記述も誤りで、どちらもそれよりはるかに低く、とくに二硫化炭素は第4類の中で最も低い部類にあり、熱い配管に触れただけで発火します。
問104-8

特殊引火物を取り扱う設備で、特に注意すべき着火源として最も適切なものはどれか。

  • ①低温の冷却水配管の表面
  • ②接地された金属製の作業台
  • ③通気管に設けられた引火防止網
  • ④蒸気配管や電熱器などの高温体の表面
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正解 ④蒸気配管や電熱器などの高温体の表面
解説
二硫化炭素の発火点は約90℃であり、100℃前後の蒸気配管に触れただけで発火します。高温体の表面は火炎がなくても着火源になります。

ポイント
設備の設計では、危険物の発火点より低い温度に表面温度を抑えることが基本です。

試験の罠
引火防止網や接地は、いずれも着火を防ぐための設備です。

他の選択肢が不適切な理由
「低温の冷却水配管の表面」は温度が低く、発火点はもちろん引火に必要な熱量にも達しないため、着火源にはなりません。「接地された金属製の作業台」は、たまった静電気を地面へ逃がして放電火花を防ぐための設備であり、むしろ着火を防ぐ側の役割を担います。「通気管に設けられた引火防止網」も、外部の炎がタンク内へ入り込むのを防ぐための安全装置であり、これ自体が着火源になることはありません。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。