2026年版・4-4

第2類 主な物品の性状の一問一答

甲種危険物取扱者「危険物の性質・火災予防・消火」から、第2類 主な物品の性状に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-4

赤りんの性状に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①無色の液体であり、水とは激しく反応する
  • ②白色の固体で、空気中で常温において自然発火する
  • ③赤褐色の粉末で、空気中では常温で自然発火しない
  • ④黄色の結晶で、水中で保存する必要がある
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正解 ③赤褐色の粉末で、空気中では常温で自然発火しない
解説
赤りんは赤褐色の粉末で、水にも二硫化炭素にも溶けず、常温の空気中では自然発火しません。約260℃で発火します。

ポイント
同素体の黄りん(第3類)は常温をやや上回る程度の低い温度で自然発火するため、水中に保存します。同じ元素からできていても危険性がまったく異なります。

試験の罠
赤りんの製造過程で黄りんが混入していると自然発火の危険が生じます。

他の選択肢が不適切な理由
「無色の液体であり水とは激しく反応する」とする記述は誤りで、赤りんは粉末であり、水にも二硫化炭素にも溶けず、水と反応もしません。「白色の固体で空気中で常温において自然発火する」とする記述と「黄色の結晶で水中で保存する必要がある」とする記述は、いずれも同素体である黄りんの説明です。黄りんは低い温度で自然発火するため水中に保存しますが、赤りんは常温の空気中では安定しており、この違いが類の違いにもつながっています。
問24-4

硫黄の性状に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①黄色の固体で、燃焼すると有毒な硫化水素を発生し青い炎を上げる
  • ②黄色の固体で二硫化炭素に溶けず、電気をよく通す良導体である
  • ③黄色の固体で水によく溶け、燃焼すると無臭の二酸化炭素を生じる
  • ④黄色の固体で水に溶けず、燃焼すると有毒な二酸化硫黄を生じる
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正解 ④黄色の固体で水に溶けず、燃焼すると有毒な二酸化硫黄を生じる
解説
硫黄は黄色の固体で水に溶けず、二硫化炭素にはよく溶けます。燃焼すると青い炎を上げ、有毒で刺激臭のある二酸化硫黄(亜硫酸ガス)を生じます。硫化水素が発生するのは硫化りんが水と反応したときであり、硫黄の燃焼で生じるガスではありません。

ポイント
電気の不良導体で、粉状のものは摩擦により静電気を生じやすく、粉じん爆発の危険があります。

試験の罠
硫黄は屋外貯蔵所で貯蔵できる数少ない第2類危険物です。

他の選択肢が不適切な理由
「燃焼すると有毒な硫化水素を発生する」とする記述は生成物の取り違えで、硫化水素は硫化りんが水と反応したときに出るガスです。青い炎を上げる点だけは合っていますが、燃焼で生じるのは刺激臭のある別のガスです。「二硫化炭素に溶けず電気をよく通す良導体」とする記述は二重に誤りで、硫黄は二硫化炭素によく溶け、電気は通しにくいため摩擦で静電気をためやすい物質です。「水によく溶け無臭の二酸化炭素を生じる」とする記述も、溶解性と燃焼生成物の両方が違います。
問34-4

三硫化りんおよび五硫化りんの性状に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①水や熱湯と反応して有毒な硫化水素を発生する
  • ②水と反応して酸素を発生し、周囲を酸化する
  • ③水に溶けて無害な溶液となるため、危険性は全くない
  • ④水と反応せず、注水による消火が最も適する
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正解 ①水や熱湯と反応して有毒な硫化水素を発生する
解説
硫化りんは水や熱湯と反応して、可燃性で毒性の強い硫化水素を発生します。三硫化りんは熱水と、五硫化りん・七硫化りんは水と反応します。

ポイント
消火には乾燥砂や不燃性ガスを用い、注水は避けます。

試験の罠
硫化水素は腐卵臭のある有毒ガスで、可燃性でもあります。二重の危険があります。

他の選択肢が不適切な理由
「水と反応して酸素を発生し周囲を酸化する」とする記述は、酸化剤である第1類の無機過酸化物の挙動であり、還元性の硫化りんには当てはまりません。「水に溶けて無害な溶液となるため危険性は全くない」とする記述は、腐卵臭のある有毒で可燃性のガスが出るという最大の危険を否定しています。「水と反応せず注水による消火が最も適する」とする記述も誤りで、注水は有毒ガスの発生を招くため避け、乾燥砂などで覆います。
問44-4

マグネシウムの性状に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①二酸化炭素中においては、燃焼を継続することができない
  • ②熱水と反応して水素を発生し、燃焼すると強い白光を放つ
  • ③不燃性であり、加熱しても燃焼することはない
  • ④水と全く反応せず、注水による消火が最も適する
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正解 ②熱水と反応して水素を発生し、燃焼すると強い白光を放つ
解説
マグネシウムは銀白色の軽い金属で、熱水や酸と反応して水素を発生します。点火すると強い白光を放って激しく燃焼します。

ポイント
消火には乾燥砂や金属火災用の粉末消火剤を用います。注水は水素発生と水蒸気爆発の危険があるため厳禁です。

試験の罠
マグネシウムは二酸化炭素を分解して燃え続けるため、二酸化炭素消火剤も使えません。

他の選択肢が不適切な理由
「二酸化炭素中では燃焼を継続できない」とする記述は誤りで、マグネシウムは二酸化炭素を分解して酸素を奪いながら燃え続けるため、二酸化炭素消火剤は使えません。「不燃性であり加熱しても燃焼しない」とする記述は、可燃性固体という第2類の分類そのものに反します。「水と全く反応せず注水による消火が最も適する」とする記述も誤りで、熱水や酸と反応して水素を出すうえ、高温部への注水は水蒸気爆発を招きます。
問54-4

アルミニウム粉の性状に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①酸には溶けて水素を発生するが、アルカリとは反応しない金属である
  • ②アルカリには溶けて水素を発生するが、酸とは反応しない金属である
  • ③酸にもアルカリにも溶けて水素を発生する両性金属である
  • ④酸にもアルカリにも溶けない、化学的に安定な金属である
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正解 ③酸にもアルカリにも溶けて水素を発生する両性金属である
解説
アルミニウムは両性金属で、酸にもアルカリにも溶けて水素を発生します。粉状のものは空気中の湿気で発熱し、自然発火することもあります。

ポイント
亜鉛も同じく両性金属です。第2類の金属粉には、アルミニウム粉と亜鉛粉が含まれます。

試験の罠
法令上の「金属粉」とは、アルカリ金属・アルカリ土類金属・鉄・マグネシウム以外の金属の粉をいい、そこからさらに銅粉、ニッケル粉、および目開き150マイクロメートルの網ふるいを通過するものが50パーセント未満のものが除かれます。

他の選択肢が不適切な理由
「酸には溶けるがアルカリとは反応しない」とする記述と「アルカリには溶けるが酸とは反応しない」とする記述は、どちらか一方だけしか溶けないとする点で誤りです。アルミニウムは酸にもアルカリにも溶ける性質を持ち、そのどちらの場合も可燃性の水素を出します。「酸にもアルカリにも溶けない化学的に安定な金属」とする記述も誤りで、粉状のものは湿気を吸って発熱し、自然発火することさえある不安定な物質です。
問64-4

鉄粉の性状に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①粒度が大きいものほど酸化熱がこもり、発熱の危険が高くなる
  • ②アルカリに溶けて水素を発生し、酸とは反応しない
  • ③酸に溶けて酸素を発生し、周囲の可燃物の燃焼を助けてしまう
  • ④酸に溶けて水素を発生し、堆積すると酸化熱で発熱しやすい
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正解 ④酸に溶けて水素を発生し、堆積すると酸化熱で発熱しやすい
解説
鉄粉は希酸に溶けて水素を発生します。油のしみた鉄粉や湿った鉄粉が堆積すると、酸化熱の蓄積により発熱・発火することがあります。

ポイント
使い捨てカイロは、鉄粉の酸化熱を利用した製品です。

試験の罠
法令上の鉄粉からは、目開き53マイクロメートルのふるいを通過するものが50パーセント未満のものが除かれます。粗い鉄粉は危険物になりません。

他の選択肢が不適切な理由
「粒度が大きいものほど酸化熱がこもり危険」とする記述は逆で、細かいものほど空気に触れる面が広く発熱しやすくなります。法令上も、粗い粒のものは危険物から除かれています。「アルカリに溶けて水素を発生し酸とは反応しない」とする記述は両性金属であるアルミニウムと取り違えたもので、鉄は希酸に溶けます。「酸に溶けて酸素を発生する」とする記述も誤りで、金属が酸に溶けるときに出るのは水素です。
問74-4

固形アルコールの性状に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①常温でアルコールの蒸気を発生し、引火しやすい
  • ②常温では全く蒸気を発生せず、加熱しても引火しない
  • ③水と激しく反応して多量の水素を発生する
  • ④それ自体は不燃性で、他の物質の燃焼を助ける
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正解 ①常温でアルコールの蒸気を発生し、引火しやすい
解説
固形アルコールは、メタノールやエタノールを凝固剤で固めたもので、常温でもアルコールの蒸気を発生し引火しやすい引火性固体です。

ポイント
密閉した容器に入れて冷暗所に貯蔵し、換気を十分に行います。

試験の罠
固体ですが、危険性は第4類のアルコール類とほぼ同じです。「火気厳禁」の表示になります。

他の選択肢が不適切な理由
「常温では全く蒸気を発生せず加熱しても引火しない」とする記述は、引火点が常温より低いという引火性固体の定義に反します。固形とはいえ危険性は第4類のアルコール類に近く、火気厳禁の表示が必要です。「水と激しく反応して多量の水素を発生する」とする記述は、金属粉やマグネシウムの性質と取り違えたものです。「それ自体は不燃性で他の物質の燃焼を助ける」とする記述も、自ら燃える可燃性固体という第2類の性格に反します。
問84-4

硫黄の貯蔵方法に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①酸化剤とともに貯蔵することで、酸化が進んで安定な状態になる
  • ②屋外貯蔵所では、塊状のものを囲いの内側で容器に入れずに貯蔵できる
  • ③粉状のものは、湿気を避けるために屋外へ野積みにするのが原則である
  • ④粉状・塊状を問わず、必ず水中に沈めた状態で貯蔵する必要がある
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正解 ②屋外貯蔵所では、塊状のものを囲いの内側で容器に入れずに貯蔵できる
解説
屋外貯蔵所では、塊状の硫黄等のみを地盤面に設けた囲いの内側で、容器に収納しないで貯蔵することが認められています。囲いは不燃材料で造って硫黄が漏れない構造とし、高さは1.5メートル以下とします。

ポイント
硫黄は屋外貯蔵所で貯蔵できる数少ない第2類危険物です。粉状のものは防水性のある容器に収納し、湿気を避け、酸化剤から離して取り扱います。

試験の罠
水中保存が必要なのは黄りん(第3類)と二硫化炭素(第4類)です。硫黄ではありません。

他の選択肢が不適切な理由
「酸化剤とともに貯蔵すると安定な状態になる」とする記述は正反対で、還元剤である硫黄と酸化剤の組合せは、わずかな摩擦や衝撃で発火する最も危険な取合せです。「粉状のものを屋外へ野積みにする」とする記述も誤りで、粉状のものは飛散して粉じん爆発の原因になるため、防水性のある容器に収納します。「必ず水中に沈めた状態で貯蔵する」とする記述は、黄りんや二硫化炭素の保存方法であり、硫黄には必要ありません。
問94-4

次の第2類危険物のうち、燃焼したときに有毒ガスを発生しないものはどれか。

  • ①三硫化りん
  • ②硫黄
  • ③アルミニウム粉
  • ④赤りん
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正解 ③アルミニウム粉
解説
アルミニウム粉が燃焼すると酸化アルミニウムになり、有毒ガスは発生しません。硫黄と硫化りんは二酸化硫黄を、赤りんは十酸化四りん(りん酸の無水物)を生じ、いずれも刺激性・毒性があります。

ポイント
燃焼生成物の毒性は、消火活動時の防護の必要性を判断する材料になります。

試験の罠
アルミニウム粉は有毒ガスこそ出ませんが、粉じん爆発と水素発生の危険があります。

他の選択肢が不適切な理由
三硫化りんと硫黄は、いずれも燃えると刺激臭のある有毒な二酸化硫黄を生じます。硫化りんはさらに、水と触れたときに毒性の強い硫化水素を出す危険もあります。赤りんが燃えると十酸化四りんを生じ、これは水と反応してりん酸になる刺激性の強い物質です。したがってこの三つはいずれも、消火活動の際に呼吸器の防護を必要とする燃焼生成物を出します。
問104-4

第2類危険物の火災予防に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①防湿に注意し、容器は密封して冷暗所に貯蔵する
  • ②粉じんが飛散しないよう、取扱い場所の換気と清掃を行う
  • ③酸化剤との接触を避け、混合しないようにする
  • ④静電気が発生しやすい環境で取り扱い、放電させておく
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正解 ④静電気が発生しやすい環境で取り扱い、放電させておく
解説
静電気の放電火花は粉じん爆発の着火源になります。接地や加湿によって静電気の発生・蓄積を抑えなければなりません。

ポイント
粉体を移送・投入する作業では、特に静電気対策が重要になります。

試験の罠
「放電させておく」という表現は、接地による除電とは意味が異なります。火花放電を招く記述は誤りです。

他の選択肢が不適切な理由
「防湿に注意し容器は密封して冷暗所に貯蔵する」ことは正しい予防策です。鉄粉や金属粉は湿気を吸うと酸化熱で発熱し、水素を出すおそれもあるためです。「粉じんが飛散しないよう換気と清掃を行う」ことも正しく、空気中に舞い上がった粉は粉じん爆発の原因になります。「酸化剤との接触を避け混合しない」ことも正しい予防策で、還元剤である第2類にとって酸化剤は最も避けるべき相手です。

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