2026年版・4-3

第2類 可燃性固体の共通性状の一問一答

甲種危険物取扱者「危険物の性質・火災予防・消火」から、第2類 可燃性固体の共通性状に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全500問) 危険物の性質・火災予防・消火の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-3

第2類危険物の共通する性状として、正しいものはどれか。

  • ①比較的低温で着火しやすい可燃性の固体であり、酸化剤として働く
  • ②比較的低温で着火しやすい可燃性の固体であり、還元剤として働く
  • ③それ自体は不燃性であるが、酸素を放出して他の物質を燃やすものである
  • ④比重は1より小さいものが多く、水に浮いて燃え広がっていく
答えと解説を見る
正解 ②比較的低温で着火しやすい可燃性の固体であり、還元剤として働く
解説
第2類は可燃性固体で、比較的低い温度で着火または引火しやすく、燃焼が速い性質を持ちます。酸化されやすい、すなわち還元剤として働きます。

ポイント
酸化剤である第1類・第6類との混合は極めて危険です。

試験の罠
不燃性なのは第1類と第6類です。第2類は自ら燃える可燃物です。

他の選択肢が不適切な理由
「酸化剤として働く」とする記述は役割が逆で、第2類は酸素と結び付きやすい、すなわち相手に電子を渡す還元剤です。「それ自体は不燃性であるが酸素を放出して他の物質を燃やす」とする記述は、酸化性固体である第1類や酸化性液体である第6類の説明であり、自ら燃える第2類には当てはまりません。「比重は1より小さいものが多く水に浮く」とする記述も誤りで、硫黄・赤りん・鉄粉などいずれも水より重く、沈みます。
問24-3

第2類危険物に属する品名として、誤っているものはどれか。

  • ①硫化りん
  • ②赤りん
  • ③黄りん
  • ④硫黄
答えと解説を見る
正解 ③黄りん
解説
黄りんは第3類の自然発火性物質です。第2類の品名は、硫化りん、赤りん、硫黄、鉄粉、金属粉、マグネシウム、引火性固体です。

ポイント
赤りん(第2類)と黄りん(第3類)は同素体ですが、危険性が大きく異なり類も分かれます。

試験の罠
りんの同素体の類別は最頻出の識別問題です。黄りん=空気中で自然発火、と結び付けます。

他の選択肢が不適切な理由
硫化りんは三硫化りんや五硫化りんなどを指し、着火しやすく水と反応して有毒な硫化水素を出す第2類の品名です。赤りんも空気中では自然発火せず、加熱や摩擦で発火する可燃性固体として第2類に含まれます。硫黄も燃えると有毒な二酸化硫黄を出す代表的な第2類の品名です。これら三つはいずれも第2類に属しており、類が異なるのは空気中で自然発火する性質を持つものだけです。
問34-3

第2類危険物の貯蔵・取扱いに関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①炎・火花・高温体との接触を確実に避けること
  • ②酸化剤との混合および接触を確実に避けること
  • ③鉄粉・金属粉・マグネシウムは水や酸との接触を避けること
  • ④引火性固体は、換気を止めて蒸気を室内に留めること
答えと解説を見る
正解 ④引火性固体は、換気を止めて蒸気を室内に留めること
解説
引火性固体は常温で可燃性蒸気を発生するため、換気を十分に行って蒸気の滞留を防がなければなりません。蒸気を室内に留めるのは極めて危険です。

ポイント
固形アルコールやゴムのりが引火性固体の代表例で、性質としては第4類に近い扱いになります。

試験の罠
鉄粉・金属粉・マグネシウムは水と反応して水素を発生するため、防水性の被覆が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
「炎・火花・高温体との接触を避ける」ことは正しい取扱いで、第2類は比較的低い温度で着火するため、着火源を遠ざけることが基本になります。「酸化剤との混合および接触を避ける」ことも正しく、還元剤である第2類と酸化剤が混ざると摩擦や衝撃で発火・爆発するおそれがあります。「鉄粉・金属粉・マグネシウムは水や酸との接触を避ける」ことも正しく、これらは水や酸と反応して可燃性の水素を発生するためです。
問44-3

第2類危険物の消火方法に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①鉄粉・金属粉・マグネシウムは乾燥砂等で覆い、注水は避ける
  • ②すべての第2類危険物に、大量の水による冷却消火が有効である
  • ③すべての第2類危険物に、二酸化炭素による窒息消火が有効である
  • ④引火性固体には注水が最も有効であり、泡は使用できない
答えと解説を見る
正解 ①鉄粉・金属粉・マグネシウムは乾燥砂等で覆い、注水は避ける
解説
鉄粉・金属粉・マグネシウムは水と反応して水素を発生するため、注水は厳禁です。乾燥砂や膨張ひる石、炭酸水素塩類の粉末消火剤で覆って窒息消火します。

ポイント
硫黄や赤りんは水による冷却消火が有効です。引火性固体は泡・粉末・二酸化炭素などが適します。

試験の罠
マグネシウムは二酸化炭素中でも燃焼を続けるため、二酸化炭素消火剤も使えません。

他の選択肢が不適切な理由
「すべての第2類に大量注水が有効」とする記述は誤りで、鉄粉・金属粉・マグネシウムは水と反応して水素を出すため注水できません。「すべての第2類に二酸化炭素による窒息消火が有効」とする記述も誤りで、マグネシウムは二酸化炭素を分解しながら燃え続けるため使えません。「引火性固体には注水が最も有効で泡は使用できない」とする記述は逆で、蒸気が引火する引火性固体には泡や粉末、二酸化炭素などが適します。
問54-3

第2類危険物の容器に表示すべき注意事項のうち、火気に関するものの組合せとして、正しいものはどれか。

  • ①すべての品名について「火気厳禁」と表示する
  • ②引火性固体は「火気厳禁」、その他は「火気注意」である
  • ③引火性固体は「火気注意」、その他は「火気厳禁」である
  • ④すべての品名について「可燃物接触注意」と表示する
答えと解説を見る
正解 ②引火性固体は「火気厳禁」、その他は「火気注意」である
解説
第2類のうち引火性固体には「火気厳禁」、鉄粉・金属粉・マグネシウムには「火気注意」「禁水」、その他(硫化りん・赤りん・硫黄)には「火気注意」を表示します。

ポイント
引火性固体は蒸気が引火するため、第4類と同じ「火気厳禁」になります。

試験の罠
「火気注意」と「火気厳禁」の使い分けが問われます。蒸気が出るものが厳禁です。

他の選択肢が不適切な理由
「すべての品名について火気厳禁」とする記述は行き過ぎで、常温で可燃性蒸気を出すもの以外は火気注意にとどまります。「引火性固体は火気注意、その他は火気厳禁」とする記述は組合せが正反対で、蒸気が引火する危険が最も高いものにこそ強い表示が必要です。「すべての品名について可燃物接触注意」とする記述は、酸化性である第1類や第6類に求められる表示であり、自ら燃える第2類の表示ではありません。
問64-3

第2類危険物の運搬に関する混載規制として、正しいものはどれか。

  • ①いかなる類とも混載することができない
  • ②第1類および第6類との混載が認められる
  • ③第4類および第5類との混載が認められる
  • ④第3類および第6類との混載が認められる
答えと解説を見る
正解 ③第4類および第5類との混載が認められる
解説
第2類は第4類および第5類と混載できます。第1類・第3類・第6類との混載は認められません。

ポイント
第2類は還元剤なので、酸化剤である第1類・第6類とは相性が最悪です。

試験の罠
第3類は自然発火性・禁水性で危険性の性格が異なるため、第2類とは混載できません。

他の選択肢が不適切な理由
「いかなる類とも混載できない」とする記述は行き過ぎで、可燃物どうしである第4類や第5類との積み合わせは認められています。「第1類および第6類との混載が認められる」とする記述は最も危険な組合せで、還元剤である第2類と酸化剤を同じ車両に積むと、衝撃や摩擦で発火するおそれがあります。「第3類および第6類」とする記述も、第3類は空気や水に触れて発火する性格の異なる危険物であり、第6類は酸化剤であるため、いずれも積み合わせできません。
問74-3

第2類危険物が粉状であるときの危険性に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①かさ密度が下がるため、酸素の供給が追いつかず燃焼が緩やかになる
  • ②発火点が高くなるため、着火に必要な熱量が大きくなる
  • ③熱伝導がよくなり、発生した熱がすみやかに逃げて安全になる
  • ④表面積が大きくなり、粉じん爆発を起こす危険が高まる
答えと解説を見る
正解 ④表面積が大きくなり、粉じん爆発を起こす危険が高まる
解説
粉状にすると単位質量あたりの表面積が飛躍的に増え、酸素と接触しやすくなります。その結果、着火に必要な熱量が小さくなって発火しやすくなり、空気中に浮遊すると粉じん爆発の危険が生じます。

ポイント
硫黄粉・アルミニウム粉・マグネシウム粉はいずれも粉じん爆発の代表的な原因物質です。

試験の罠
粉状にすれば熱が逃げやすくなるように思えますが、実際は粉の層の中に熱がこもって蓄熱しやすくなり、かえって危険が増します。

他の選択肢が不適切な理由
「かさ密度が下がるため燃焼が緩やかになる」とする記述は逆で、粉になるほど空気と触れる面が増え、燃え広がる速さは大きくなります。「発火点が高くなり着火に必要な熱量が大きくなる」とする記述も逆で、粉状にすると小さな火花でも着火するようになります。「熱伝導がよくなり熱がすみやかに逃げる」とする記述も誤りで、粉の層は間に空気を抱え込むため熱がこもりやすく、堆積したまま放置すると蓄熱による発火につながります。
問84-3

第2類危険物の危険等級に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①硫化りん・赤りん・硫黄は危険等級Ⅱに区分される
  • ②硫化りん・赤りん・硫黄は危険等級Ⅰに区分される
  • ③引火性固体は危険等級Ⅰに区分される
  • ④第2類にはすべて危険等級Ⅲが適用される
答えと解説を見る
正解 ①硫化りん・赤りん・硫黄は危険等級Ⅱに区分される
解説
第2類では、硫化りん・赤りん・硫黄および第1種可燃性固体が危険等級Ⅱ、それ以外(鉄粉・金属粉・マグネシウム・引火性固体等)が危険等級Ⅲです。

ポイント
第2類には危険等級Ⅰがありません。第4類の特殊引火物のような最上位区分が存在しない点が特徴です。

試験の罠
指定数量は、硫化りん・赤りん・硫黄が100kg、鉄粉・金属粉・マグネシウムが500kg、引火性固体が1,000kgです。

他の選択肢が不適切な理由
「硫化りん・赤りん・硫黄が危険等級Ⅰ」とする記述は誤りで、第2類には最上位の等級そのものが設けられていません。「引火性固体は危険等級Ⅰ」とする記述も誤りで、引火性固体は指定数量が最も大きく、等級としては最も下の区分にあたります。「第2類にはすべて危険等級Ⅲが適用される」とする記述も誤りで、実際には二つの等級に分かれており、指定数量も品名ごとに段階的に定められています。
問94-3

第2類危険物と酸化剤との混合に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①混合すると燃焼しにくくなり、安全性が高まる
  • ②わずかな衝撃や摩擦で発火・爆発するおそれがある
  • ③混合しても互いに中和するため、安定した状態になる
  • ④混合による危険は、加熱した場合に限って生じる
答えと解説を見る
正解 ②わずかな衝撃や摩擦で発火・爆発するおそれがある
解説
第2類(還元剤)と第1類・第6類(酸化剤)を混合すると、酸素の供給源と可燃物が接した状態になり、わずかな衝撃・摩擦・加熱で発火や爆発を起こします。

ポイント
赤りんや硫黄と塩素酸カリウムのような組合せは、混ぜ合わせただけで摩擦や衝撃により発火する危険があります。実際、両者は別々に保管し、決して同じ場所で扱いません。

試験の罠
常温でも衝撃だけで反応します。加熱に限られるわけではありません。

他の選択肢が不適切な理由
「混合すると燃焼しにくくなり安全性が高まる」とする記述は正反対で、可燃物と酸素の供給源が密に接した状態になるため、最も燃えやすい組合せになります。「互いに中和するため安定した状態になる」とする記述は反応の種類の取り違えで、ここで起きるのは酸と塩基の中和ではなく酸化還元反応です。「危険は加熱した場合に限って生じる」とする記述も誤りで、常温であってもわずかな衝撃や摩擦だけで発火することがあります。
問104-3

引火性固体に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①引火性をまったく有しない可燃性の固体の全般のことをいう
  • ②固形アルコールその他1気圧において引火点が70℃未満のものをいう
  • ③固形アルコールその他1気圧において引火点が40℃未満のものをいう
  • ④常温において液体であって引火点が21℃未満のものをいう
答えと解説を見る
正解 ③固形アルコールその他1気圧において引火点が40℃未満のものをいう
解説
引火性固体とは、固形アルコールその他1気圧において引火点が40℃未満のものをいいます。

ポイント
固形アルコール、ゴムのり、ラッカーパテなどが該当します。常温でも可燃性蒸気を発生するため、密封して冷暗所に貯蔵します。

試験の罠
40℃という数値は、移動タンク貯蔵所の原動機停止や接地の基準にも登場します。

他の選択肢が不適切な理由
「引火性をまったく有しない可燃性の固体の全般」とする記述は、名称の意味とも定義とも正反対です。引火性固体は、常温付近で可燃性の蒸気を出して引火する点に危険性があります。「引火点が70℃未満」とする記述は数値が緩すぎ、この値では常温から遠い温度のものまで含まれてしまいます。「常温において液体であって引火点が21℃未満」とする記述は、そもそも液体を対象にしている点で、可燃性固体である第2類の定義から外れています。

甲種危険物取扱者の対策問題(全500問)に戻る

※本ページはアクセス解析のためCookieを利用し、その情報を外部(Google)へ送信しています。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。