2026年版・4-19

各類の貯蔵方法と保護液の一問一答

甲種危険物取扱者「危険物の性質・火災予防・消火」から、各類の貯蔵方法と保護液に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-19

危険物とその保護液の組合せとして、正しいものはどれか。

  • ①二硫化炭素 - 灯油
  • ②カリウム - 水
  • ③ナトリウム - エタノール
  • ④黄りん - 水
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正解 ④黄りん - 水
解説
黄りんは水と反応しないため、水中に沈めて空気を遮断し、自然発火を防ぎます。

ポイント
カリウム・ナトリウムは水と激しく反応して水素を発生するため、灯油や流動パラフィンなどの保護液の中に貯蔵します。アルコールとも反応するため、エタノールは保護液になりません。

試験の罠
二硫化炭素も水を張って貯蔵しますが、目的は蒸気の発生を抑えることです。黄りんの水中貯蔵とは目的が異なります。

他の選択肢が不適切な理由
二硫化炭素に灯油を組み合わせる記述は誤りで、この物質は水を張って蒸気の発生を抑える方法をとり、灯油はそもそも引火性の液体であるため保護液になりません。カリウムに水を組み合わせる記述は最も危険で、水と激しく反応して水素を発生し発火します。ナトリウムにエタノールを組み合わせる記述も誤りで、アルコールとも反応して水素を出すため、用いるのは水分を含まない石油系の液体です。
問24-19

二硫化炭素の貯蔵方法に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①水より重く水に溶けないため、水を張って蒸気の発生を抑える
  • ②水より軽く水に浮くため、水を張っても蒸気は抑えられない
  • ③水と反応して有毒ガスを出すため、灯油の中に沈めて貯蔵する
  • ④揮発しにくいため、開放した容器のままでも差し支えない
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正解 ①水より重く水に溶けないため、水を張って蒸気の発生を抑える
解説
二硫化炭素は液比重が約1.26で水より重く、水に溶けません。そのため液面に水を張ると、水の層が蒸気の発生を抑えます。

ポイント
発火点が約90℃ときわめて低く、熱湯や蒸気配管に触れただけで発火する危険があります。燃えると有毒な二酸化硫黄を生じ、蒸気そのものも有毒です。

試験の罠
特殊引火物のうち、発火点が特に低いのが二硫化炭素、引火点が特に低いのがジエチルエーテルです。どちらの値を問われているかを読み分けます。

他の選択肢が不適切な理由
「水より軽く水に浮くため水を張っても蒸気は抑えられない」とする記述は前提が誤りで、この物質は第4類では珍しく水より重いため、水の層が上に乗って蒸気を封じ込めます。「水と反応して有毒ガスを出すため灯油の中に沈めて貯蔵する」とする記述も誤りで、水とは反応せず、灯油自体が引火性の液体であるため保護液になりません。「揮発しにくいため開放した容器のままでよい」とする記述も誤りで、発火点が極めて低く蒸気の管理が最重要です。
問34-19

アルキルアルミニウムの貯蔵方法に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①容器に空気を送り込み、酸素と反応させて安定させておくようにする
  • ②容器に窒素などの不活性ガスを封入し、空気と触れないようにする
  • ③水中に沈めて貯蔵し、空気との接触を完全に断つようにする
  • ④開放した容器で貯蔵し、発生した熱を逃がすようにしておく
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正解 ②容器に窒素などの不活性ガスを封入し、空気と触れないようにする
解説
アルキルアルミニウムは空気に触れると自然発火し、水とは激しく反応します。そのため容器に窒素などの不活性ガスを封入して密封し、空気と水の両方から遮断します。

ポイント
消火には乾燥砂・膨張ひる石・膨張真珠岩を用います。水はもちろん、二酸化炭素やハロゲン化物とも反応するため使えません。

試験の罠
ベンゼンやヘキサンで希釈すると反応性は下がりますが、危険性がなくなるわけではありません。

他の選択肢が不適切な理由
「容器に空気を送り込み酸素と反応させて安定させる」とする記述は正反対で、空気に触れた瞬間に発火する物質であり、送り込むのは反応しない気体でなければなりません。「水中に沈めて貯蔵し空気との接触を断つ」とする記述も危険で、水とは爆発的に反応するため、空気を避けるつもりで新たな危険を招きます。「開放した容器で貯蔵し発生した熱を逃がす」とする記述も誤りで、開放すればその場で空気と触れて発火します。
問44-19

ニトロセルロースの貯蔵方法に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①酸化剤とともに貯蔵し、分解を抑えるようにしておく
  • ②乾燥させた状態にしてから密閉容器に収納し、冷暗所に貯蔵する
  • ③エタノールや水で湿らせた状態にして、乾燥を防いで貯蔵する
  • ④直射日光の当たる場所に置き、水分を蒸発させておく
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正解 ③エタノールや水で湿らせた状態にして、乾燥を防いで貯蔵する
解説
ニトロセルロース(硝酸エステル類・第5類)は、乾燥すると打撃や摩擦で発火・爆発しやすくなります。そのためエタノールや水で湿らせた状態にして貯蔵します。

ポイント
日光や加熱によって分解が進み、その分解熱が蓄積して自然発火することがあります。直射日光を避け、冷暗所に置きます。

試験の罠
第5類は分子内に酸素をもつものが多く、密閉しても窒息消火はできません。大量の水による冷却消火が基本です。

他の選択肢が不適切な理由
「酸化剤とともに貯蔵し分解を抑える」とする記述は正反対で、分子内にすでに酸素を抱えたところへ酸化剤を加えれば、爆発の危険がさらに高まります。「乾燥させた状態にしてから密閉容器に収納する」とする記述は最も危険で、乾くほど打撃や摩擦に敏感になります。「直射日光の当たる場所に置き水分を蒸発させる」とする記述も誤りで、日光と加熱はどちらも分解を促し、その分解熱がこもって自然発火につながります。
問54-19

第4類危険物を容器で貯蔵するときの方法として、正しいものはどれか。

  • ①容器を満量にして、空間をつくらないように貯蔵する
  • ②高温の場所に置き、水分を蒸発させてから貯蔵する
  • ③容器のふたを開けたまま、蒸気を逃がして貯蔵する
  • ④容器は密栓し、直射日光を避けて冷暗所に貯蔵する
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正解 ④容器は密栓し、直射日光を避けて冷暗所に貯蔵する
解説
第4類は蒸気が引火の原因になるため、容器は密栓します。日光や熱で温度が上がると蒸発が進むので、冷暗所に貯蔵します。

ポイント
液体は温度が上がると膨張するため、容器は満量にしません。運搬容器では内容積の98パーセント以下の収納率とし、55℃の温度でも漏れない空間容積を確保します。

試験の罠
密栓が原則ですが、過酸化水素(第6類)のように分解ガスで内圧が上がるものは、通気のための穴のある栓を用います。

他の選択肢が不適切な理由
「容器を満量にして空間をつくらない」とする記述は誤りで、液体は温度が上がると膨張するため、容器の変形や漏えいを招きます。「高温の場所に置き水分を蒸発させてから貯蔵する」とする記述も誤りで、温度が上がるほど蒸気が増え、引火の危険が大きくなります。「容器のふたを開けたまま蒸気を逃がして貯蔵する」とする記述も危険で、空気より重い蒸気が床面にたまり、離れた火源まで流れて引火します。
問64-19

第1類危険物の貯蔵・取扱いの方法として、誤っているものはどれか。

  • ①可燃物と同じ場所にまとめ、まとめて管理するようにする
  • ②加熱・衝撃・摩擦を避け、分解しないように取り扱う
  • ③アルカリ金属の過酸化物は、水との接触を避けて貯蔵する
  • ④容器は密栓し、換気のよい冷暗所に貯蔵するようにする
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正解 ①可燃物と同じ場所にまとめ、まとめて管理するようにする
解説
第1類は酸化性固体です。それ自体は燃えませんが、分解して酸素を出し、可燃物の燃焼を著しく激しくします。可燃物や還元剤である第2類との接触は厳禁です。

ポイント
アルカリ金属の過酸化物は水と反応して酸素と熱を出すため、容器に「禁水」を表示し、水との接触を避けます。

試験の罠
第1類の火災では、自ら酸素を出すため窒息消火が効きません。アルカリ金属の過酸化物を除き、大量の水による冷却消火が有効です。

他の選択肢が不適切な理由
「加熱・衝撃・摩擦を避け分解しないように取り扱う」ことは正しい方法で、これらはいずれも酸素の放出を招く引き金です。「アルカリ金属の過酸化物は水との接触を避けて貯蔵する」ことも正しく、水と反応して酸素と多量の熱を出すため、容器にもその旨の表示が求められます。「容器は密栓し換気のよい冷暗所に貯蔵する」ことも正しい方法で、湿気を避け、熱や日光による分解を防ぐ意味があります。
問74-19

第2類危険物の貯蔵・取扱いの方法として、正しいものはどれか。

  • ①酸化剤とともに貯蔵し、酸化を進めて安定させておく
  • ②酸化剤との接触を避け、防湿に注意して冷所に貯蔵する
  • ③粉状のものは、湿気を与えて発熱を促すようにしておく
  • ④引火性固体は、換気を止めて蒸気をためておくようにする
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正解 ②酸化剤との接触を避け、防湿に注意して冷所に貯蔵する
解説
第2類は可燃性固体で還元剤として働くため、酸化剤である第1類・第6類との接触は厳禁です。鉄粉・金属粉・マグネシウムは水や酸と接触すると水素を発生するため、防湿にも注意します。

ポイント
引火性固体は常温で可燃性蒸気を出すため、換気をよくして蒸気がたまらないようにします。

試験の罠
鉄粉・金属粉・マグネシウムの火災には注水を避け、乾燥砂などで覆います。硫黄・赤りんの火災には注水が有効です。

他の選択肢が不適切な理由
「酸化剤とともに貯蔵し酸化を進めて安定させる」とする記述は正反対で、還元剤である第2類と酸化剤を同じ場所に置けば、わずかな摩擦や衝撃で発火します。「粉状のものは湿気を与えて発熱を促す」とする記述も危険で、鉄粉や金属粉は湿気によって発熱し、水素を出すこともあります。「引火性固体は換気を止めて蒸気をためておく」とする記述も誤りで、常温で出る蒸気がたまれば燃える濃さの混合気ができてしまいます。
問84-19

第6類危険物の貯蔵・取扱いの方法として、誤っているものはどれか。

  • ①通風のよい冷暗所に置き、直射日光を避けるようにする
  • ②容器は耐酸性のものを用い、腐食に注意して貯蔵する
  • ③可燃物とともに貯蔵し、酸化を進めて安定させるようにする
  • ④水との接触を避けるべきものがあるため、品名ごとに確認する
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正解 ③可燃物とともに貯蔵し、酸化を進めて安定させるようにする
解説
第6類は酸化性液体です。それ自体は燃えませんが、可燃物の燃焼を著しく助けます。可燃物や還元剤との接触は厳禁です。

ポイント
強い腐食性があるため、容器は耐酸性のものを用い、皮膚や粘膜に触れないよう保護具を着用します。

試験の罠
ハロゲン間化合物は水と激しく反応するため注水は厳禁です。その他の第6類は、水で希釈しながらの消火ができます。

他の選択肢が不適切な理由
「通風のよい冷暗所に置き直射日光を避ける」ことは正しい方法で、熱や光による分解と、発生したガスの滞留を同時に防げます。「容器は耐酸性のものを用い腐食に注意する」ことも正しく、金属を侵す強い腐食性があるため材質を選ぶ必要があります。「水との接触を避けるべきものがあるため品名ごとに確認する」ことも正しい方法で、多くは水で薄められる一方、水と激しく反応するものが含まれているためです。
問94-19

危険物を冷暗所に貯蔵する理由として、最も適切なものはどれか。

  • ①低温にすると、危険物の指定数量が小さくなるためである
  • ②温度が下がると、危険物が化学的に別の物質へ変わっていくため
  • ③暗い場所では、可燃性蒸気が発生しなくなるためである
  • ④温度上昇や光による分解・蒸発を抑え、危険を小さくするため
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正解 ④温度上昇や光による分解・蒸発を抑え、危険を小さくするため
解説
温度が上がると蒸発が進んで蒸気の濃度が高まり、分解や重合も進みやすくなります。光、特に紫外線も分解を促します。冷暗所に置くのは、これらを抑えるためです。

ポイント
硝酸は光で分解して二酸化窒素を生じるため、褐色の容器に入れて冷暗所に置きます。過酸化水素も光と熱で分解が進みます。

試験の罠
低温にしても、燃えるという性質そのものは消えません。危険が小さくなるだけで、火気の管理は変わらず必要です。

他の選択肢が不適切な理由
「低温にすると指定数量が小さくなる」とする記述は誤りで、指定数量は物質ごとに法令で定められた固定の値であり、保管温度で変わることはありません。「温度が下がると別の物質へ変わっていく」とする記述も誤りで、冷却は分解や蒸発を抑えるだけで、物質そのものが変化するわけではありません。「暗い場所では可燃性蒸気が発生しなくなる」とする記述も誤りで、蒸発は明るさではなく温度によって決まります。
問104-19

屋内貯蔵所で類を異にする危険物を貯蔵する場合の基準として、正しいものはどれか。

  • ①原則として同時貯蔵はできないが、1m以上離せば認められている
  • ②類が異なっていても、まとめて積み重ねて貯蔵することができる
  • ③類が異なる危険物は、同じ敷地内に置くことも認められていない
  • ④第1類と第2類に限って、隣接して貯蔵することが認められている
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正解 ①原則として同時貯蔵はできないが、1m以上離せば認められている
解説
屋内貯蔵所または屋外貯蔵所では、類を異にする危険物を同時に貯蔵することは原則としてできません。ただし、規則で定める組合せに限り、それぞれをとりまとめて置き、相互に1m以上の間隔を置く場合は認められます。

ポイント
認められる組合せには、第1類(アルカリ金属の過酸化物等を除く)と第5類、第2類と自然発火性物品などがあります。

試験の罠
「とりまとめて置くこと」と「1m以上の間隔」の両方が必要です。どちらか一方では足りません。

他の選択肢が不適切な理由
「まとめて積み重ねて貯蔵することができる」とする記述は誤りで、性質の異なるものが接すれば混触による発火の危険が生じるため、それぞれをとりまとめたうえで距離を置く必要があります。「同じ敷地内に置くことも認められていない」とする記述は行き過ぎで、条件を満たせば同じ貯蔵所での貯蔵も認められます。「第1類と第2類に限って隣接して貯蔵できる」とする記述も誤りで、酸化剤と可燃物というこの組合せは最も避けるべきものです。

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