2026年版・4-15

第6類 酸化性液体の共通性状の一問一答

甲種危険物取扱者「危険物の性質・火災予防・消火」から、第6類 酸化性液体の共通性状に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-15

第6類危険物の共通する性状として、正しいものはどれか。

  • ①すべて水と激しく反応して可燃性のガスを発生してしまうものである
  • ②それ自体は不燃性であるが、強い酸化力を持ち可燃物の燃焼を助ける
  • ③それ自体が可燃性の液体であり、単独であっても激しく燃焼する
  • ④すべて常温では固体であり、加熱することによって液化していく
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正解 ②それ自体は不燃性であるが、強い酸化力を持ち可燃物の燃焼を助ける
解説
第6類は酸化性液体で、それ自体は燃えませんが強い酸化力を持ち、可燃物と混合すると発火・爆発の危険を生じます。

ポイント
いずれも無機化合物で、多くは腐食性が強く皮膚を侵します。蒸気やガスに毒性のあるものもあります。

試験の罠
不燃性であるという点は第1類と共通します。第1類が固体、第6類が液体という違いです。

他の選択肢が不適切な理由
「すべて水と激しく反応して可燃性のガスを発生する」とする記述は、水と接して発火したりガスを出したりする第3類の禁水性物品の説明であり、第6類で水と激しく反応するのはハロゲン間化合物などに限られます。「それ自体が可燃性の液体であり単独でも激しく燃焼する」とする記述は、引火性液体である第4類の性質です。「すべて常温では固体であり加熱によって液化する」とする記述も誤りで、第6類は常温で液体であることが分類の前提です。
問24-15

第6類危険物の品名として、誤っているものはどれか。

  • ①過酸化水素
  • ②硝酸
  • ③過酸化ベンゾイル
  • ④過塩素酸
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正解 ③過酸化ベンゾイル
解説
過酸化ベンゾイルは有機過酸化物であり第5類です。第6類の品名は、過塩素酸、過酸化水素、硝酸、ハロゲン間化合物などです。

ポイント
第6類はすべて無機の液体です。有機化合物は含まれません。

試験の罠
「過酸化」という語が付いても、有機か無機かで類が分かれます。

他の選択肢が不適切な理由
過酸化水素は分解して酸素を出す強い酸化性の液体で、この類の代表的な品名です。硝酸も強い酸化力と腐食性を持ち、有機物と接触するだけで発火させることがあります。過塩素酸も無色の発煙性の液体で、極めて強い酸化力を持ちます。これら三つはいずれも無機の液体であり、有機化合物であって自ら分解して爆発するものとは、危険性の仕組みそのものが異なります。
問34-15

第6類危険物の貯蔵・取扱いに関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①可燃物や還元剤との接触を確実に避けるようにする
  • ②容器は耐酸性のものを用い、密栓して冷暗所に貯蔵する
  • ③直射日光を避けて、風通しのよい場所に置く
  • ④分解を防ぐため、容器を完全に密閉して圧力を高める
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正解 ④分解を防ぐため、容器を完全に密閉して圧力を高める
解説
過酸化水素は分解して酸素を発生するため、完全に密閉すると内圧が上昇して容器が破裂します。通気性のある栓(ガス抜き口付きの栓)を用います。

ポイント
第6類の中で過酸化水素だけが密栓ではなく通気栓を使うという例外です。

試験の罠
密栓と通気栓の使い分けは頻出です。分解ガスを出す物質は通気が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
「可燃物や還元剤との接触を確実に避ける」ことは正しい取扱いで、強い酸化力を持つため、可燃物と触れれば酸化熱で発火するおそれがあります。「容器は耐酸性のものを用い密栓して冷暗所に貯蔵する」ことも正しく、腐食性が強いため容器の材質を選ぶ必要があります。「直射日光を避けて風通しのよい場所に置く」ことも正しい取扱いで、日光や熱は分解を促し、発生したガスがたまるのを換気で防ぎます。
問44-15

第6類危険物の消火方法に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①燃焼している可燃物に応じ、水や泡による消火を行うことが多い
  • ②それ自体が燃えるため、窒息による消火がもっとも有効な方法である
  • ③すべての第6類危険物について、注水はいっさい厳禁である
  • ④消火の必要はなく、自然に分解していくのを待てばよいだけである
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正解 ①燃焼している可燃物に応じ、水や泡による消火を行うことが多い
解説
第6類自体は燃えないため、消火の対象は接触して燃えている可燃物です。多くの場合は水や泡による消火が有効で、流出した第6類の希釈にも役立ちます。

ポイント
ハロゲン間化合物は水と激しく反応するため、注水は避けて粉末消火剤や乾燥砂を用います。

試験の罠
「すべて注水厳禁」ではありません。例外はハロゲン間化合物です。

他の選択肢が不適切な理由
「それ自体が燃えるため窒息による消火がもっとも有効」とする記述は前提が誤りで、第6類自体は燃えず、燃えているのは接触した可燃物の側です。「すべての第6類について注水はいっさい厳禁」とする記述も行き過ぎで、注水を避けるのは水と激しく反応するハロゲン間化合物に限られ、他は水で薄めることができます。「消火の必要はなく自然に分解していくのを待てばよい」とする記述も誤りで、放置すれば周囲の可燃物への延焼が広がります。
問54-15

第6類危険物の容器に表示すべき注意事項として、正しいものはどれか。

  • ①禁水
  • ②可燃物接触注意
  • ③火気厳禁
  • ④衝撃注意
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正解 ②可燃物接触注意
解説
第6類の運搬容器には「可燃物接触注意」を表示します。

ポイント
第1類(アルカリ金属の過酸化物を除く)は「火気・衝撃注意」「可燃物接触注意」で、共通するのは可燃物接触注意です。

試験の罠
不燃性なので「火気厳禁」ではありません。この点で第4類・第5類と区別されます。

他の選択肢が不適切な理由
「禁水」は水と反応して危険なものに求められる表示で、第6類の多くは水で薄めることができるため、この表示は共通のものになりません。「火気厳禁」は自ら燃える第4類や第5類の表示であり、不燃性である第6類には当てはまりません。「衝撃注意」は加熱や衝撃で分解する固体に用いられる表示で、第6類の危険の中心である「可燃物と触れると燃焼を助ける」という性質を伝えられません。
問64-15

第6類危険物の運搬に関する混載規制として、正しいものはどれか。

  • ①すべての類との混載が認められる
  • ②第4類との混載のみが認められる
  • ③第1類との混載のみが認められる
  • ④第2類および第5類との混載が認められる
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正解 ③第1類との混載のみが認められる
解説
第6類が混載できるのは第1類のみです。いずれも酸化性であり、性質が近いためです。

ポイント
可燃物である第2類・第3類・第4類・第5類とは混載できません。

試験の罠
指定数量の10分の1以下であればこの規制は適用されません。

他の選択肢が不適切な理由
「すべての類との混載が認められる」とする記述は、可燃物と酸化剤を同じ車両に積む危険を無視しており、規制の趣旨に反します。「第4類との混載のみが認められる」とする記述も誤りで、第4類は引火性の液体であり、強い酸化力を持つ第6類と積み合わせれば火災の危険が高まります。「第2類および第5類との混載が認められる」とする記述も誤りで、どちらも可燃物であり、酸化剤との組合せは最も避けるべきものです。
問74-15

第6類危険物の指定数量として、正しいものはどれか。

  • ①1,000kg
  • ②50kg
  • ③100kg
  • ④300kg
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正解 ④300kg
解説
第6類の指定数量は、品名にかかわらず一律300kgです。危険等級はⅠです。

ポイント
液体でありながら単位がキログラムである点が特徴です。第4類だけがリットルで表されます。

試験の罠
第4類以外の指定数量はすべて質量(kg)で定められています。

他の選択肢が不適切な理由
「1,000kg」は第1類の第3種酸化性固体などに定められている値で、危険性が比較的低い区分に対応します。「50kg」は第1類の第1種酸化性固体などに用いられる値で、第6類より小さく設定されています。「100kg」は第2類の硫化りん・赤りん・硫黄などに対応する値です。第6類は品名にかかわらず一律の値が定められており、危険等級も最上位に区分されています。
問84-15

第6類危険物と可燃物が接触したときの危険性に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①酸化熱により発熱し、可燃物が発火するおそれがある
  • ②接触しても中和が起こるため、かえって安全な状態になる
  • ③可燃物が不燃化し、火災の危険が小さくなる
  • ④接触による危険は、加熱した場合に限られる
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正解 ①酸化熱により発熱し、可燃物が発火するおそれがある
解説
第6類は強い酸化力を持つため、木くず・紙・繊維・有機溶剤などの可燃物と接触すると酸化熱により発熱し、発火に至ることがあります。

ポイント
特に濃硝酸や高濃度の過酸化水素は、有機物と接触するだけで発火することがあります。

試験の罠
常温でも反応します。加熱に限られるわけではありません。

他の選択肢が不適切な理由
「接触しても中和が起こるためかえって安全になる」とする記述は反応の種類の取り違えで、ここで起きるのは酸と塩基の中和ではなく、可燃物が酸化されて熱を出す反応です。「可燃物が不燃化し火災の危険が小さくなる」とする記述は正反対で、酸化剤は燃焼を助ける側に働きます。「危険は加熱した場合に限られる」とする記述も誤りで、濃度の高いものは常温であっても有機物と触れただけで発火することがあります。
問94-15

第6類危険物を取り扱う際の保護具に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①皮膚に付着しても水で洗えば問題はないため、保護具は任意である
  • ②腐食性が強いため、耐酸性の手袋・保護眼鏡・防護服を着用する
  • ③不燃性であるため、特別な保護具はまったく不要である
  • ④金属製の保護具を着用することが強く推奨されている
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正解 ②腐食性が強いため、耐酸性の手袋・保護眼鏡・防護服を着用する
解説
第6類は腐食性が強く、皮膚に付着すると重い薬傷を起こします。耐酸性の保護具の着用が必須です。

ポイント
付着した場合は直ちに大量の水で洗い流します。

試験の罠
不燃性であることと、人体への危険が小さいことは別問題です。

他の選択肢が不適切な理由
「皮膚に付着しても水で洗えば問題ないため保護具は任意」とする記述は誤りで、付着した時点で重い薬傷を負うため、洗い流すのはあくまで事後の応急措置です。「不燃性であるため特別な保護具はまったく不要」とする記述も誤りで、燃えないことと人体に安全であることはまったく別の話です。「金属製の保護具の着用が推奨される」とする記述も誤りで、強い腐食性によって金属自体が侵されるため、耐酸性のある材質を選びます。
問104-15

第6類危険物のうち、水と激しく反応するものはどれか。

  • ①過塩素酸
  • ②過酸化水素
  • ③三ふっ化臭素などのハロゲン間化合物
  • ④硝酸
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正解 ③三ふっ化臭素などのハロゲン間化合物
解説
ハロゲン間化合物は水と激しく反応して有毒で腐食性のふっ化水素などを生じます。注水は厳禁で、粉末消火剤や乾燥砂を用います。

ポイント
過酸化水素・硝酸・過塩素酸はいずれも水に溶け、水による希釈が可能です。

試験の罠
第6類で注水厳禁なのはハロゲン間化合物だけ、と覚えます。

他の選択肢が不適切な理由
過塩素酸は水に溶ける液体で、水と激しく反応して危険なガスを出すわけではなく、流出時には大量の水で薄めることができます。過酸化水素はもともと水溶液として取り扱われるものであり、水との反応が問題になることはありません。硝酸も水に溶け、水による希釈が可能です。この三つはいずれも注水できる一方で、水と激しく反応して有毒で腐食性の強いガスを生じるものだけが例外として扱われます。

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