2026年版・4-12

第4類の火災予防と貯蔵取扱いの一問一答

甲種危険物取扱者「危険物の性質・火災予防・消火」から、第4類の火災予防と貯蔵取扱いに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-12

第4類危険物を貯蔵するタンクへの注入に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①できるだけ速い流速で一気に注入して、蒸気の発生を抑え込んでいく
  • ②タンクの上部から落下させて注入し、作業の時間を短縮する
  • ③注入管の先端をタンク底部に近づけ、流速を抑えて静かに入れる
  • ④注入している間は接地を外して、電位を自由にしておく
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正解 ③注入管の先端をタンク底部に近づけ、流速を抑えて静かに入れる
解説
液体を落下させたり高速で注入したりすると、飛沫の発生や液の摩擦により静電気が大量に発生します。底部から静かに注入するのが基本です。

ポイント
初期の流速を1m/s以下に抑える、注入前後に静置時間を設けるといった対策も有効です。

試験の罠
接地は静電気を大地へ逃がすための必須の措置です。外すのは論外です。

他の選択肢が不適切な理由
「できるだけ速い流速で一気に注入する」とする記述は誤りで、流速が速いほど液体の摩擦による静電気の発生量が増え、放電火花の危険が高まります。「タンクの上部から落下させて注入する」とする記述も危険で、落下した液が飛び散ることで帯電が進み、蒸気の発生も増えます。「注入している間は接地を外す」とする記述は論外で、接地はたまった電荷を地面へ逃がすための最も基本的な対策です。
問24-12

第4類危険物の容器の貯蔵に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①容器は密栓したうえで、直射日光を避けて冷暗所に置く
  • ②容器は転倒・落下・破損を防ぐよう安定して置く
  • ③容器の周囲に可燃物を置かず、通路を確保する
  • ④内圧が上がらないよう、容器のふたを常に開けておく
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正解 ④内圧が上がらないよう、容器のふたを常に開けておく
解説
ふたを開けておくと蒸気が室内に拡散して燃焼範囲の混合気を形成し、極めて危険です。容器は必ず密栓します。

ポイント
内圧の上昇は、空間容積を確保することと温度管理によって防ぎます。タンクでは通気管を設けます。

試験の罠
通気管を設けることと、容器を開放しておくことは全く別です。

他の選択肢が不適切な理由
「容器は密栓し直射日光を避けて冷暗所に置く」ことは正しい取扱いで、温度上昇による蒸気の発生と内圧の上昇を抑えられます。「転倒・落下・破損を防ぐよう安定して置く」ことも正しく、容器の破損は漏えいと火災に直結します。「周囲に可燃物を置かず通路を確保する」ことも正しい取扱いで、万一の出火の際に延焼を防ぎ、消火や避難の経路を確保する意味があります。
問34-12

危険物の漏えい時の応急措置として、誤っているものはどれか。

  • ①漏えいした危険物を側溝や下水に流して除去する
  • ②土のうや吸着材で流出を防ぎ、拡散を抑える
  • ③直ちに火気を排除して、周囲にいる人を退避させる
  • ④回収した危険物は安全な場所で適切に処理する
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正解 ①漏えいした危険物を側溝や下水に流して除去する
解説
側溝や下水に流すと、蒸気が滞留して遠く離れた場所で引火するおそれがあるほか、水質汚濁も引き起こします。絶対に行ってはなりません。

ポイント
乾燥砂や吸着材で受け止め、回収して適切に処理します。

試験の罠
第4類の蒸気は空気より重いため、下水管や地下ピットを伝って移動します。

他の選択肢が不適切な理由
「土のうや吸着材で流出を防ぎ拡散を抑える」ことは正しい応急措置で、広がる前に囲い込むことが被害を小さくします。「直ちに火気を排除して周囲の人を退避させる」ことも正しく、蒸気が空気より重いため足元を伝って広がる危険を考えれば、着火源の排除が最優先になります。「回収した危険物は安全な場所で適切に処理する」ことも正しい措置で、回収して終わりではなく最後の処理まで含めて安全を確保します。
問44-12

給油中の自動車から出火した場合の措置として、最も適切なものはどれか。

  • ①燃え尽きてしまうまで近づかずに、遠くから様子を見続ける
  • ②給油を直ちに停止し、緊急停止ボタンを押して消火する
  • ③自動車を安全な場所へ移動させてから消火にあたる
  • ④給油を続けながら、大量の水をかけて冷却していく
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正解 ②給油を直ちに停止し、緊急停止ボタンを押して消火する
解説
まず給油を停止し、固定給油設備の緊急停止装置を作動させて危険物の供給を断ちます(除去消火)。そのうえで消火器により消火します。

ポイント
給油取扱所には第5種消火設備を2個以上設置することが義務づけられています。

試験の罠
燃焼している自動車を移動させると火災を拡大させます。また第4類火災に注水は不適です。

他の選択肢が不適切な理由
「燃え尽きるまで遠くから様子を見続ける」とする記述は誤りで、給油設備や地下タンクへの延焼を招き、被害が一気に拡大します。「自動車を安全な場所へ移動させてから消火にあたる」とする記述も危険で、燃えている車を動かせば火のついた燃料をまき散らすことになります。「給油を続けながら大量の水をかける」とする記述は二重に誤りで、燃料の供給を断つことが先であり、水に浮く油に注水すれば火面が広がります。
問54-12

第4類危険物を取り扱う作業者の服装に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①服装は静電気とはまったく無関係であるため、任意でよい
  • ②化学繊維の作業服の方が静電気が発生しにくいので、より安全である
  • ③帯電防止性のある作業服・靴を着用し、化学繊維の衣類を避ける
  • ④金属製の装身具を身に着けることで静電気を防ぐことができる
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正解 ③帯電防止性のある作業服・靴を着用し、化学繊維の衣類を避ける
解説
化学繊維の衣類は摩擦により帯電しやすく、人体に蓄積した静電気が放電して着火源になります。帯電防止服・導電性の靴を用います。

ポイント
作業前に接地された金属に触れて除電する習慣も有効です。

試験の罠
人体の帯電による放電エネルギーは、ガソリン蒸気の着火に十分な大きさになります。

他の選択肢が不適切な理由
「服装は静電気とはまったく無関係」とする記述は誤りで、人体にたまった電荷が放電したときのエネルギーは、可燃性蒸気に火を付けるのに十分な大きさです。「化学繊維の作業服の方が静電気が発生しにくい」とする記述は逆で、化学繊維は摩擦で帯電しやすい代表的な素材です。「金属製の装身具を身に着けることで静電気を防ぐ」とする記述も誤りで、電荷を地面へ逃がす経路がなければ除電にはならず、かえって放電の起点になり得ます。
問64-12

危険物施設における混合・撹拌作業の注意点として、正しいものはどれか。

  • ①撹拌は静電気を分散させるため、特別な対策はまったく不要である
  • ②撹拌している間は換気を止めて、蒸気を室内に閉じ込める
  • ③撹拌の速度が速いほど、静電気は発生しにくくなっていく
  • ④撹拌により静電気が発生するため、接地と流速の管理を行う
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正解 ④撹拌により静電気が発生するため、接地と流速の管理を行う
解説
液体の撹拌や移送は静電気の主要な発生源です。設備の接地、撹拌速度の抑制、湿度管理といった対策を組み合わせます。

ポイント
特に非水溶性の油類は電気の不良導体で電荷が逃げにくく、蓄積しやすくなります。

試験の罠
換気を止めると蒸気が滞留し、燃焼範囲の混合気ができてしまいます。

他の選択肢が不適切な理由
「撹拌は静電気を分散させるため対策は不要」とする記述は逆で、液体をかき混ぜる動作そのものが静電気の主要な発生源です。「撹拌している間は換気を止めて蒸気を閉じ込める」とする記述も危険で、蒸気がたまれば燃える濃さの混合気ができ、わずかな火花で引火します。「撹拌の速度が速いほど静電気は発生しにくくなる」とする記述も誤りで、速く動かすほど摩擦が増え、発生量は大きくなります。
問74-12

空になった危険物のタンクや容器に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①内部に蒸気が残って燃焼範囲に入っていることがあり、危険である
  • ②液体がなくなれば蒸気も残らないため、安全な状態になる
  • ③空になっていれば、溶接や切断の作業を自由に行ってよいことになる
  • ④空になった容器はふたを開けて放置するのが安全である
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正解 ①内部に蒸気が残って燃焼範囲に入っていることがあり、危険である
解説
液体が抜けても内壁に付着した危険物から蒸気が発生し続け、内部が燃焼範囲に入っていることがあります。空タンクの溶接作業中の爆発事故は繰り返し発生しています。

ポイント
作業前に洗浄・置換(不活性ガス封入や水張り)を行い、可燃性蒸気の濃度を測定して安全を確認します。

試験の罠
「空だから安全」という思い込みが最も危険です。

他の選択肢が不適切な理由
「液体がなくなれば蒸気も残らない」とする記述は誤りで、内壁に付いたわずかな危険物からも蒸気が出続け、内部が燃える濃さになっていることがあります。「空になっていれば溶接や切断の作業を自由に行ってよい」とする記述は極めて危険で、空のタンクの溶接中に爆発する事故は実際に繰り返されています。「ふたを開けて放置するのが安全」とする記述も誤りで、開放すれば蒸気が周囲に流れ出し、離れた火源で引火するおそれがあります。
問84-12

第4類危険物の廃棄に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①揮発させて大気中に放出してしまうのが最も確実である
  • ②焼却する場合は安全な場所で、見張人をつけて行う
  • ③土中に浅く埋めれば、自然に分解して無害になる
  • ④下水道に流して希釈することで安全に処分できる
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正解 ②焼却する場合は安全な場所で、見張人をつけて行う
解説
危険物を焼却により廃棄する場合は、安全な場所で、燃焼または爆発により他に危害または損害を及ぼすおそれのない方法により、見張人をつけて行わなければなりません。

ポイント
埋没により廃棄する場合も、危険物の性質に応じて安全な場所で行うことが求められます。一方、危険物を海中や水中に流出させたり投下したりすることは、法令で禁止されています。

試験の罠
危険物のくず・かす等は1日に1回以上、その性質に応じた安全な方法で処理しなければなりません。

他の選択肢が不適切な理由
「揮発させて大気中に放出する」とする記述は誤りで、放出された蒸気は空気より重いため周囲にとどまり、引火の危険をそのまま撒き散らすことになります。「土中に浅く埋めれば自然に分解して無害になる」とする記述も誤りで、土壌や地下水の汚染を招くうえ、分解を当てにできる根拠もありません。「下水道に流して希釈する」とする記述は最も危険で、蒸気が管を伝って離れた場所へ移動し、そこで引火する事故につながります。
問94-12

移動タンク貯蔵所からの給油に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①移動貯蔵タンクからの給油は、危険物取扱者が立ち会えば自由に行える
  • ②移動貯蔵タンクから直接自動車の燃料タンクへ給油できる
  • ③移動貯蔵タンクから直接自動車の燃料タンクへ給油してはならない
  • ④移動貯蔵タンクからの給油は、屋外であれば特に制限がない
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正解 ③移動貯蔵タンクから直接自動車の燃料タンクへ給油してはならない
解説
移動貯蔵タンクから直接、自動車等の燃料タンクに給油することは禁止されています。給油は給油取扱所の固定給油設備によって行います。

ポイント
移動タンク貯蔵所は、給油取扱所等の専用タンクへ危険物を注入する役割を担います。

試験の罠
例外として、航空機や船舶への給油など特定の場合に認められる特例があります。

他の選択肢が不適切な理由
「危険物取扱者が立ち会えば自由に行える」とする記述は誤りで、取扱者の立会いは取扱いの資格に関わる要件であって、この行為そのものの禁止を解除するものではありません。「直接自動車の燃料タンクへ給油できる」とする記述も誤りで、給油は所定の設備を備えた施設の固定給油設備で行うことが原則です。「屋外であれば特に制限がない」とする記述も誤りで、屋内か屋外かによって扱いが変わるわけではありません。
問104-12

危険物の取扱作業における保安教育に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①保安教育は、危険物取扱者だけを対象として行えばよい
  • ②保安教育は年に1回、消防機関が実施するものである
  • ③保安教育については法令上の定めがなく、任意で行うものである
  • ④予防規程に保安教育に関する事項を定め、計画的に実施する
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正解 ④予防規程に保安教育に関する事項を定め、計画的に実施する
解説
予防規程に定めるべき事項には「危険物の保安に係る作業に従事する者に対する保安教育に関すること」が含まれており、事業者が計画的に実施します。

ポイント
対象は危険物取扱者に限らず、危険物の保安に関わるすべての従業者です。

試験の罠
保安講習(危険物取扱者が受講する法定講習)と、事業所内の保安教育は別の制度です。

他の選択肢が不適切な理由
「危険物取扱者だけを対象として行えばよい」とする記述は誤りで、対象は保安に関わる作業に従事するすべての者であり、無資格の作業員も含まれます。「年に1回消防機関が実施するものである」とする記述は、危険物取扱者が受ける法定の講習と取り違えたもので、事業所内の教育は事業者自身が行います。「法令上の定めがなく任意で行うもの」とする記述も誤りで、規程に定めるべき事項として位置づけられています。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。