2026年版・3-9

引火点・発火点・燃焼範囲の一問一答

甲種危険物取扱者「物理学及び化学」から、引火点・発火点・燃焼範囲に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-9

引火点の定義として、最も適切なものはどれか。

  • ①液体が沸騰を始めるときの最低の温度のことをいうものである
  • ②点火源により引火するのに必要な濃度の蒸気を発生する最低の液温をいう
  • ③点火源がなくても物質が自ら燃え出すことになる最低の温度のことをいう
  • ④燃焼が継続するために必要となる最低の蒸気濃度のことをいう
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正解 ②点火源により引火するのに必要な濃度の蒸気を発生する最低の液温をいう
解説
引火点は、可燃性液体の表面に燃焼下限界に達する濃度の蒸気を生じる最低の液温です。この温度以上であれば火源があると引火します。

ポイント
引火点が低いほど常温で引火しやすく危険です。ガソリンはマイナス40℃以下、灯油は40℃以上です。

試験の罠
点火源がなくても発火する温度は発火点です。定義を入れ替えた選択肢が最頻出です。

他の選択肢が不適切な理由
「沸騰を始めるときの最低の温度」とする記述は沸点の説明で、火がつくかどうかとは別の温度です。「点火源がなくても自ら燃え出す最低の温度」とする記述は発火点の説明であり、火種の有無という決定的な違いを取り違えています。「燃焼が継続するために必要となる最低の蒸気濃度」とする記述は、温度ではなく濃度を答えており、そもそも問われている量の種類が違います。
問23-9

発火点に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①発火点は、引火点よりも必ず低い値になるものである
  • ②火源を近づけたときに引火することになる最低の液温のことである
  • ③空気中で加熱したとき、火源なしに自ら燃え出す最低の温度である
  • ④物質が完全に燃え尽きてしまうときの温度のことをいう
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正解 ③空気中で加熱したとき、火源なしに自ら燃え出す最低の温度である
解説
発火点は、可燃物を空気中で加熱したときに、火炎や火花などの点火源がなくても自ら発火する最低の温度です。

ポイント
ガソリンの発火点は約300℃、灯油は約220℃です。引火点は灯油の方が高いのに、発火点はガソリンの方が高いという逆転が起こります。

試験の罠
発火点は引火点より高い値になります。また引火点の高低と発火点の高低は必ずしも一致しません。

他の選択肢が不適切な理由
「引火点よりも必ず低い値になる」とする記述は、火種があれば燃える温度より、火種なしで燃え出す温度の方が高くなるという関係と逆です。「火源を近づけたときに引火する最低の液温」とする記述は引火点の説明で、火種の有無という条件が入れ替わっています。「完全に燃え尽きるときの温度」とする記述は、燃え始める条件を示す指標であるという性格そのものを取り違えたものです。
問33-9

燃焼範囲に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①燃焼範囲は温度や圧力によって変化しない固定の値である
  • ②燃焼範囲の上限値を超える濃度では、最も激しく燃焼することになる
  • ③燃焼範囲の下限値未満でも、点火源があれば必ず燃焼する
  • ④燃焼範囲の下限値が低いほど、また範囲が広いほど危険性が高い
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正解 ④燃焼範囲の下限値が低いほど、また範囲が広いほど危険性が高い
解説
燃焼範囲は、可燃性蒸気と空気の混合気が燃焼できる濃度の範囲です。下限値が低いほどわずかな蒸気で燃え、範囲が広いほど燃える条件が多くなるため危険です。

ポイント
ガソリンの燃焼範囲は約1.4から7.6容量パーセント、ジエチルエーテルは約1.9から36容量パーセントです。

試験の罠
上限値を超えると酸素が不足して燃焼しません。ただし空気が入れば燃焼範囲に戻り、極めて危険な状態です。

他の選択肢が不適切な理由
「温度や圧力によって変化しない固定の値」とする記述は、条件が変われば範囲も広がったり狭まったりする点で誤りです。「上限値を超える濃度では最も激しく燃焼する」とする記述は、蒸気が濃すぎると酸素が足りず燃えないという事実と正反対です。「下限値未満でも点火源があれば必ず燃焼する」とする記述は、蒸気が薄すぎれば火がつかないという下限そのものの意味を否定しています。
問43-9

引火点と燃焼範囲の関係に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①引火点における蒸気濃度は、燃焼範囲の下限値に等しい
  • ②引火点における蒸気濃度は、燃焼範囲の上限値に等しい
  • ③引火点における蒸気濃度は、燃焼範囲の中央値に等しい
  • ④引火点と燃焼範囲との間には何の関係もない
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正解 ①引火点における蒸気濃度は、燃焼範囲の下限値に等しい
解説
引火点とは、液面上の蒸気濃度がちょうど燃焼下限界に達する液温のことです。したがって引火点における蒸気濃度は燃焼範囲の下限値と一致します。

ポイント
この関係を理解すると、引火点が低い=低温でも下限値に達する=蒸気圧が高い、というつながりが見えてきます。

試験の罠
この関係は定義そのものです。「関係がない」という選択肢は誤りです。

他の選択肢が不適切な理由
「上限値に等しい」とする記述は、火がつき始める温度を問題にしている以上、濃度は下側の境目にあたるという関係と逆になっています。「中央値に等しい」とする記述は、境目ではなく範囲の真ん中を持ち出したもので、定義から導かれる関係ではありません。「何の関係もない」とする記述は、液面上の蒸気が燃える濃度に達する温度がまさに引火点である、という定義そのものを見落としています。
問53-9

ガソリンと灯油の性状の比較として、正しいものはどれか。

  • ①引火点も発火点も、いずれも灯油の方が低い値である
  • ②引火点はガソリンの方が低いが、発火点は灯油の方が低い
  • ③引火点も発火点も、ガソリンの方が低い値である
  • ④引火点は灯油の方が低いが、発火点はガソリンの方が低い
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正解 ②引火点はガソリンの方が低いが、発火点は灯油の方が低い
解説
ガソリンの引火点はマイナス40℃以下、灯油は40℃以上でガソリンの方がはるかに低い値です。一方で発火点はガソリンが約300℃、灯油が約220℃で灯油の方が低くなります。

ポイント
引火点は蒸気の出やすさ、発火点は分子の酸化されやすさを反映する別々の指標です。

試験の罠
この逆転現象は毎回のように出題されます。両者を一つの尺度で判断しないことが重要です。

他の選択肢が不適切な理由
「引火点も発火点もいずれも灯油の方が低い」とする記述は、灯油が常温では火を近づけても燃えにくいという性質と食い違います。「引火点も発火点もガソリンの方が低い」とする記述は、発火点については逆になっています。「引火点は灯油の方が低い」とする記述は、ガソリンが零下でも蒸気を出して引火するという最も基本的な性質に反します。二つの指標は別々の性格を持つため、そろって高低が決まるわけではありません。
問63-9

液温と引火の関係に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①液温が発火点を超えても、点火源がなければ発火しない
  • ②液温が引火点未満でも、点火源があれば必ず引火する
  • ③液温が引火点未満であれば、点火源があっても引火しない
  • ④液温が引火点を超えても、点火源がなければ必ず発火する
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正解 ③液温が引火点未満であれば、点火源があっても引火しない
解説
容器の中で液面をもつ通常の状態では、液温が引火点に達していなければ液面上の蒸気濃度が燃焼下限界に届かないため、火源があっても引火しません。

ポイント
例外は、霧状に噴霧されたり布にしみ込んだりして液体の表面積が極端に大きくなった場合です。この状態では蒸発が急激に進むため、液温が引火点より低くても着火することがあります。液面をもつ通常の状態と混同しないようにします。

試験の罠
発火点を超えれば点火源がなくても発火します。引火点と発火点の定義を取り違えないようにします。

他の選択肢が不適切な理由
「発火点を超えても点火源がなければ発火しない」とする記述は、火種なしに燃え出す温度が発火点である点で誤りです。「引火点未満でも点火源があれば必ず引火する」とする記述は、蒸気の濃度が燃える下限に届いていないという条件を無視しています。「引火点を超えれば点火源がなくても必ず発火する」とする記述は、蒸気が出ていても火種がなければ燃え始めない点を見落としており、火種なしの発火はもっと高い温度で起こります。
問73-9

第4類危険物の一般的な性状として、誤っているものはどれか。

  • ①蒸気は空気より重く、低所に滞留しやすい
  • ②液比重は1より小さいものが多く、水に浮くものが多い
  • ③電気の不良導体であり、静電気が蓄積しやすい
  • ④引火点が高いものほど、常温での危険性が大きい
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正解 ④引火点が高いものほど、常温での危険性が大きい
解説
引火点が高いほど、引火するために必要な液温が高くなるため、常温での危険性はむしろ小さくなります。

ポイント
第4類の共通性状は、引火性の液体であること、蒸気比重が1より大きいこと、液比重が1より小さいものが多いこと、電気の不良導体であることです。

試験の罠
二硫化炭素や酢酸のように液比重が1より大きい例外もあります。「すべて」という表現には注意します。

他の選択肢が不適切な理由
残る三つはいずれも正しい性状です。蒸気が空気より重く低所に滞留するのは、ピットや側溝、地下室での爆発事故の原因になります。液比重が1より小さく水に浮くものが多いことは、注水消火をすると燃えたまま水面に広がる理由になります。電気の不良導体で静電気がたまりやすいことは、給油やタンクへの注入の際に接地や流速の制限が求められる理由です。
問83-9

混合物の引火点に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①引火点の異なる液体を混合すると、低い方の引火点に近い値になる
  • ②引火点の異なる液体を混合すると、高い方の引火点に近い値になる
  • ③混合すると、必ず両者の引火点の単純平均の値になる
  • ④混合物には、引火点という概念そのものが存在しない
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正解 ①引火点の異なる液体を混合すると、低い方の引火点に近い値になる
解説
混合すると、引火点の低い成分が優先的に蒸発するため、混合物の引火点は低い方に引きずられます。

ポイント
灯油にガソリンが少量混入しただけで、引火点が大きく下がり常温でも引火する危険な状態になります。実際の事故原因として頻出です。

試験の罠
単純平均にはなりません。安全側で考えると低い方に近づくと覚えます。

他の選択肢が不適切な理由
「高い方の引火点に近い値になる」とする記述は、蒸発しやすい成分が先に液面から出てくるという性質と逆で、安全側の判断としても危険です。「必ず両者の単純平均の値になる」とする記述は、蒸気の出やすさが成分ごとに大きく違うため、平均で決まるものではありません。「混合物には引火点という概念そのものが存在しない」とする記述は、灯油やガソリン自体が混合物でありながら引火点を持つことと食い違います。
問93-9

危険等級と第4類危険物の関係に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①アルコール類は危険等級Ⅰに区分される
  • ②特殊引火物は危険等級Ⅰに区分される
  • ③第1石油類は危険等級Ⅲに区分される
  • ④第4石油類は危険等級Ⅱに区分される
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正解 ②特殊引火物は危険等級Ⅰに区分される
解説
第4類では、特殊引火物が危険等級Ⅰ、第1石油類とアルコール類が危険等級Ⅱ、第2石油類から動植物油類までが危険等級Ⅲに区分されます。

ポイント
危険等級は運搬容器の基準や表示に用いられます。Ⅰが最も危険性が高い区分です。

試験の罠
アルコール類は指定数量が400Lで第1石油類の水溶性と同じであり、危険等級もⅡで揃います。

他の選択肢が不適切な理由
「アルコール類は危険等級Ⅰ」とする記述は、指定数量が第1石油類の水溶性と同じであることからも分かるとおり、一段下の区分に置かれている点で誤りです。「第1石油類は危険等級Ⅲ」とする記述は、常温で容易に引火する危険な品名を最も低い区分にしてしまうもので、実際より軽く見積もっています。「第4石油類は危険等級Ⅱ」とする記述は、引火点が高く常温では火がつきにくい品名を上の区分に置いており、逆に重く見積もっています。
問103-9

沸点と引火の危険性に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①沸点が低い液体ほど、その引火点は高くなる
  • ②沸点が高い液体ほど蒸気を発生しやすく、危険性が高い
  • ③沸点が低い液体ほど蒸気を発生しやすく、危険性が高い
  • ④沸点と蒸気の発生しやすさには関係がない
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正解 ③沸点が低い液体ほど蒸気を発生しやすく、危険性が高い
解説
沸点が低い物質は同じ温度での蒸気圧が高く、蒸気を多く発生するため引火点も低くなり危険性が高まります。

ポイント
ジエチルエーテルの沸点は約35℃、二硫化炭素は約46℃と低く、いずれも特殊引火物として最も危険な区分に置かれています。

試験の罠
沸点が低い=引火点も低い、という向きです。逆にした選択肢に注意します。

他の選択肢が不適切な理由
「沸点が低い液体ほど引火点は高くなる」とする記述は、蒸気が出やすいものほど低い温度で火がつくという関係と逆です。「沸点が高い液体ほど蒸気を発生しやすい」とする記述も、沸きにくいものほど蒸発しにくいという性質と正反対です。「沸点と蒸気の発生しやすさには関係がない」とする記述は、沸点が液体の蒸発しやすさを示す代表的な指標であることを見落としています。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。