2026年版・9-3

基礎-3 債券のきほんの一問一答

証券外務員二種「最初に覚える土台知識」から、基礎-3 債券のきほんに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問19-3

債券を保有する投資者の立場として、正しいものはどれか。

  • ①債権者であり償還日に額面を受け取る
  • ②出資者であり株主総会で議決権を持つ
  • ③共同経営者であり利益に応じ分配を得る
  • ④従業員に準じる立場で賞与を受け取る
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正解 ①債権者であり償還日に額面を受け取る
解説
債券は「借用証書」だと考えると一気に分かりやすくなります。国や企業がお金を借りるために発行するもので、買った人はその貸し手(債権者)になります。

基本の流れは3つです。
(1)発行時…決められた価格で買う
(2)保有中…あらかじめ決められた利率で利子を受け取る
(3)償還日…額面金額が返ってくる

債権者であることの意味は、会社が行き詰まったときにも表れます。会社の財産からの支払いは、債権者が株主より先です。だから債券は株式より値動きが穏やかで、その代わり会社が大きく成長しても受け取れるのは決められた利子だけになります。

株式が「オーナーになる(返済なし・議決権あり)」のに対し、債券は「貸し手になる(返済あり・議決権なし)」。この対比が債券業務の全体を貫く軸になります。
他の選択肢について

・出資者で議決権がある:議決権は株主の権利であり、債権者にはありません。
・共同経営者で利益に応じた分配:受け取るのは利益連動の分配ではなく、決められた利子です。
・従業員に準じる立場:債券の保有と雇用関係はまったく別のものです。
問29-3

債券の「利率(表面利率)」と「利回り」の違いとして、正しいものはどれか。

  • ①利率は投資額基準、利回りは額面基準
  • ②利率は額面基準、利回りは投資額基準
  • ③利率と利回りは呼び方が違うだけだ
  • ④利回りは償還時まで決まらない
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正解 ②利率は額面基準、利回りは投資額基準
解説
ここは債券で最初につまずくところなので、しっかり分けましょう。

・利率(表面利率・クーポンレート)…額面に対して1年間にいくら利子が付くかの割合。発行時に決まり、原則として変わりません。額面100円・利率2%なら、毎年2円の利子です。
・利回り…実際に払ったお金に対して、利子と償還差損益を合わせた収益がどれだけかの割合。いくらで買ったかによって変わります。

額面100円の債券を90円で買えば、毎年2円の利子に加えて償還時に10円の差益が出るので、利回りは利率の2%より高くなります。「利率は変わらない、利回りは買値で動く」と覚えましょう。
他の選択肢について

・説明が逆:額面基準が利率、投資元本基準が利回りです。
・同じ意味:買った価格が額面と違えば、両者は一致しません。
・利回りは償還時まで決まらない:買った時点で購入価格と残存期間が決まるため、その時点で計算できます。
問39-3

債券の売買価格(単価)の表示方法として、正しいものはどれか。

  • ①1枚当たりの取引金額
  • ②額面1,000円当たりの価格
  • ③額面100円当たりの価格
  • ④1万口当たりの価格
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正解 ③額面100円当たりの価格
解説
債券の値段は、額面100円当たりいくらかという形(=単価)で表示されます。額面がまちまちでも、100円あたりに直せば銘柄どうしを同じものさしで比べられるからです。

読み方は次のとおりです。
・100円ちょうど=パー(額面と同じ)
・100円超=オーバー・パー(額面より高い)…償還時に差損が出る
・100円未満=アンダー・パー(額面より安い)…償還時に差益が出る

実際の受渡代金は「額面金額 × 単価 ÷ 100」で計算します。額面500万円の債券を単価98円で買えば、500万円×98÷100=490万円です。
他の選択肢について

・1枚当たりの金額:債券はペーパーレス化されており、枚数を単位とした価格表示はしません。
・1万口当たりの価格:これは投資信託の基準価額の表示方法です。
・額面1,000円当たり:基準は100円で、1,000円ではありません。
問49-3

市場金利が上昇した場合、すでに発行されている債券の価格はどうなるか。

  • ①変動しない
  • ②上昇する
  • ③額面金額に固定される
  • ④下落する
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正解 ④下落する
解説
金利が上がると債券価格は下がる。この逆の関係は、債券のすべての問題に効いてくる大原則です。

理由を具体的に考えましょう。利率2%の債券を持っているところへ、新しく利率4%の債券が発行されたとします。誰も好き好んで2%の債券を額面どおりの値段では買いません。売るには値段を下げるしかないのです。値段が下がることで、買い手にとっての利回りが新発債の4%に近づき、ようやく釣り合います。

逆に金利が下がれば、相対的に有利になった既発債の価格は上がります。「金利と価格はシーソー」と覚えてください。
他の選択肢について

・上昇する:関係が逆です。金利低下のときに価格が上がります。
・変動しない:債券にも価格変動リスクがあり、満期前に売れば損益が出ます。
・額面金額に固定される:額面で戻るのは償還時であり、途中の価格は市場で動きます。
問59-3

債券の格付けについて、正しいものはどれか。

  • ①元利金が支払われる確実性を示す
  • ②今後どれだけ値上がりするかを示す
  • ③国が法律に基づき付与する等級だ
  • ④依頼を受けて最上位から付けていく
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正解 ①元利金が支払われる確実性を示す
解説
格付けは「約束どおりお金が返ってくる確からしさ」の評価です。AAA(トリプルA)やBBBといった記号で、格付会社が独自に判断して公表します。値上がりするかどうかの予想ではありません。

大きな区切りが1つあります。
・BBB(トリプルB)以上=投資適格債
・BB(ダブルB)以下=投機的格付債(ハイ・イールド債)

そして、格付けが低い債券ほど「返ってこないかもしれない」不安が大きいため、買ってもらうには利回りを高くする必要があります。つまり格付けが低い=利回りが高い=信用リスクが大きい。この三点セットで理解しておきましょう。
他の選択肢について

・値上がりの予測:格付けは信用力の評価であり、価格の予測ではありません。
・最上位から付けていく:評価に応じて付けられ、格下げされることもあります。
・国が公式に付与する:付けるのは民間の格付会社です。
問69-3

割引債(ゼロ・クーポン債)の説明として、正しいものはどれか。

  • ①利子があり額面より安く発行される
  • ②利子がなく額面より安く発行される
  • ③利子がなく額面より高く発行される
  • ④利子が半年ごとに見直される債券だ
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正解 ②利子がなく額面より安く発行される
解説
債券は、利子の付き方で2つに分かれます。

・利付債…決められた時期(年1回・年2回など)に利子が支払われ、償還日に額面が返る。
・割引債(ゼロ・クーポン債)…利子の支払がまったくない代わりに、額面より安い価格で発行され、償還日に額面が返る。

割引債のもうけは、買った価格と額面との差額(償還差益)だけです。たとえば額面100円の債券を95円で買い、償還時に100円を受け取れば、5円が収益になります。「利子を先にまとめて値引きの形でもらっている」とイメージすると分かりやすいでしょう。
他の選択肢について

・利子があり安く発行される:それでは利付債になり、割引債の定義から外れます。
・利子がなく高く発行される:それでは償還時に必ず損が出るので、誰も買いません。
・利子が半年ごとに見直される:これは変動利付債の説明です。
問79-3

利付債を売買したときに授受される経過利子の説明として、正しいものはどれか。

  • ①買い手が常に半年分を払う
  • ②売り手が買い手に経過分を払う
  • ③買い手が売り手に経過分を払う
  • ④買い手が次回利払日までの全額を払う
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正解 ③買い手が売り手に経過分を払う
解説
利付債の利子は、利払日にその日の保有者へまとめて支払われます。すると、利払日の直前に売った人は、自分が持っていた期間の利子を受け取れなくなってしまいます。これでは不公平なので、売買のときに調整するのが経過利子です。

・誰が誰に払うか…買い手 → 売り手(買い手は後で半年分の利子を丸ごと受け取るため)
・対象期間…直前の利払日の翌日から受渡日まで(片端入れ)

数字で確かめましょう。半年ごとに利子が出る債券を、前回の利払日から3か月後に買ったとします。買い手は次の利払日に半年分を受け取りますが、持っていたのは3か月分だけ。そこで残る3か月分を売買の時点で売り手に渡します。

買い手が実際に支払う受渡代金は「売買代金 + 経過利子」になります。
他の選択肢について

・売り手が買い手に支払う:向きが逆です。利子を受け取るのは買い手なので、買い手が払います。
・次回の利払日までの全額:対象は経過した分だけで、これからの分は含みません。
・常に半年分:日数に応じて計算するので、売買のタイミングで額は変わります。
問89-3

国債の説明として、正しいものはどれか。

  • ①償還まで利子は支払われない
  • ②価格が変動しない仕組みである
  • ③購入後は途中で売却できない
  • ④国内の債券で最も信用力が高い
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正解 ④国内の債券で最も信用力が高い
解説
国債は国が発行する債券で、発行者が国である以上、国内で発行される債券のなかで信用リスクが最も低い(信用力が最も高い)とされます。だからこそ、他の債券の利回りを決めるときの基準(ものさし)として使われます。社債の利回りは「同じ期間の国債の利回り+信用力に応じた上乗せ」という形で決まります。

ただし気をつけたいのは、信用力が高いことと、値段が動かないことは別だという点です。国債にも市場価格があり、金利が上がれば価格は下がります。満期まで持てば額面が戻りますが、途中で売れば損が出ることもあります。
他の選択肢について

・価格が変動しない:国債にも価格変動リスクがあります。
・途中で売却できない:市場で売却できます(個人向け国債は一定期間後に国が買い取る仕組みがあります)。
・償還まで利子が支払われない:利付国債は年2回利子が支払われます。
問99-3

他の条件が同じ場合、市場金利の変動に対する債券価格の変動幅について、正しいものはどれか。

  • ①残存期間が長いほど変動幅は大きい
  • ②残存期間が短いほど変動幅は大きい
  • ③残存期間と変動幅は関係がない
  • ④3年を超えると変動幅は固定される
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正解 ①残存期間が長いほど変動幅は大きい
解説
同じだけ金利が動いたとき、償還までの期間(残存期間)が長い債券ほど、価格は大きく動きます。

理由はシンプルです。利率2%の債券を持っているときに市場金利が4%へ上がったとします。残り1年なら「我慢するのは1年だけ」ですが、残り10年なら「10年間ずっと不利な利率のまま」。不利さが積み重なる分だけ、値段を大きく下げないと買い手がつかないのです。

この「金利の変化にどれだけ価格が反応するか」の度合いをデュレーションといいます。長期債は利回りの妙味がある一方で価格変動リスクも大きい、という組み合わせで覚えておきましょう。
他の選択肢について

・短いほど大きい:逆です。短期債のほうが価格は安定します。
・まったく関係がない:残存期間は価格変動の大きさを決める主要な要素です。
・3年を超えると固定される:そのような区切りはありません。
問109-3

表面利率1.8%の債券を、単価90円で購入した場合の直接利回りはいくらか。

  • ①1.80%
  • ②2.00%
  • ③1.62%
  • ④5.70%
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正解 ②2.00%
解説
直接利回りは「投じたお金に対して、毎年の利子がどれだけの割合か」を見るものです。償還差損益は考えません。

直接利回り(%)= 表面利率 ÷ 購入単価 × 100

数字を入れます。
1.8 ÷ 90 = 0.02
0.02 × 100 = 2.00%

意味を確かめましょう。額面100円の債券を90円で買うと、受け取る利子は額面基準の1.8円のまま。90円しか払っていないのに1.8円もらえるので、投じたお金に対する割合は表面利率の1.8%より高い2.00%になります。安く買えば利回りは上がるという関係が数字で確認できます。
他の選択肢について

・1.80%:表面利率をそのまま利回りとしてしまった数値です。額面基準と投資元本基準の混同です。
・1.62%:1.8×90÷100として、割るところを掛けてしまうと出てくる数値です。
・5.70%:残存3年として償還差益(10円÷3年)まで含めた最終利回りの数値で、直接利回りではありません。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。