貸借対照表に関する記述として、誤っているものはどれか。
- ①資産の合計額は、負債と純資産の合計額に一致することになる
- ②決算日という一時点における会社の財政状態を表す計算書類である
- ③受取手形や売掛金は、流動資産の区分に表示されることになる
- ④純資産の合計額は、負債の合計額と金額が必ず一致することになる
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貸借対照表で必ず成り立つ関係は「資産=負債+純資産」です。純資産と負債が一致するという関係はどこにもありません。純資産は資産から負債を差し引いた残り(差額)なので、負債が多い会社では純資産は小さく、無借金に近い会社では資産に近い額になります。
この等式が必ず成り立つのは、貸借対照表が「会社が持っている財産(資産)」を左側に、「その財産をどこから調達したか」を右側に並べた表だからです。調達源は、返さなければならないお金(負債)と、返す必要のないお金(純資産=株主の出資と稼いだ利益の蓄積)の2つしかありません。持っているものと、その出どころは必ず同額になります。
資産は流動資産・固定資産・繰延資産に、負債は流動負債・固定負債に区分され、純資産は株主資本、評価・換算差額等、株式引受権、新株予約権に区分されます(会社計算規則76条1項1号)。
他の選択肢が不適切な理由
「資産の合計額は、負債と純資産の合計額に一致することになる」は貸借対照表の基本等式そのもので、正しい記述です。
「決算日という一時点における会社の財政状態を表す計算書類である」も正しい記述です。一定期間の損益を表す損益計算書とは、この「時点か期間か」という点で性格が違います。
「受取手形や売掛金は、流動資産の区分に表示されることになる」も正しい記述です。営業の循環過程にある売上債権なので流動資産です。
覚え方のポイント
「左は使いみち、右は出どころ」と覚えます。貸借対照表は一時点(ストック)、損益計算書は一期間(フロー)という対比も必ずセットで押さえます。