ある年の名目GDPが594兆円、実質GDPが550兆円であった。このとき、GDPデフレーターの値はいくらか。なお、小数第2位を四捨五入して小数第1位まで求めるものとし、税金および手数料は考慮しない。
- ①92.6
- ②108.0
- ③8.0
- ④1.08
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GDPデフレーターは、名目GDPを実質GDPで割って100を掛けた指数で、国内で新たに生み出された財やサービス全体の値段の動きを表します(内閣府「国民経済計算」)。名目GDPはその年の値段でそのまま計った金額、実質GDPは物価の変動を取り除いて計った金額です。両者を比べれば、金額が増えた分のうち「値段が上がったことによる分」がどれだけかが分かります。100を上回れば基準となる年より物価の水準が高いことを示し、この指数が継続して下がっていく状態はデフレーションの目安とされます。名目と実質という二つのGDPの関係を一つの数字で結び付けるものなので、割る順序が決まっていることが重要です。
計算過程
GDPデフレーター=名目GDP÷実質GDP×100
=594兆円÷550兆円×100
=1.08×100
=108.0
他の選択肢が不適切な理由
「92.6」は、実質GDPを名目GDPで割った逆の計算(550兆円÷594兆円×100=92.59…)による値で、割る順序を取り違えると出てくる数値です。
「8.0」は、名目と実質の差である44兆円を実質GDPで割った割合(44÷550×100=8.0)で、これはデフレーター本体ではなく物価の上昇率に相当する数字です。
「1.08」は、割り算までは正しいものの、100を掛けて指数の形にする操作を忘れた値です。デフレーターは基準年を100とする指数なので、必ず100倍して表します。
覚え方のポイント
ここで間違える人が多いのは割る順序です。正しくは「名目÷実質」で、逆にすると答えが逆数になってしまいます。物価が上がっている局面では名目のほうが大きい数字になりやすいので、「大きい方(名目)を上に置き、小さい方(実質)で割る」と覚えると取り違えを防げます。