A社の株価は2,400円、当期純利益は60億円、発行済株式数は5,000万株である。このとき、A社のPER(株価収益率)は何倍か。なお、手数料および税金は考慮しない。
- ①200倍
- ②20倍
- ③120倍
- ④0.05倍
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PER(株価収益率)は、株価が1株当たり当期純利益(EPS)の何倍まで買われているかを示す指標で、「株価÷1株当たり当期純利益」で求めます。まずEPSを計算し、次に株価をEPSで割るという2段階の手順になります。PERが高いほど利益に対して株価が割高、低いほど割安と評価されるのが一般的な見方です。
計算過程
1株当たり当期純利益(EPS)=当期純利益÷発行済株式数
=6,000,000,000円÷50,000,000株
=120円
PER=株価÷1株当たり当期純利益
=2,400円÷120円
=20倍
他の選択肢が不適切な理由
「200倍」は、発行済株式数を5億株と桁を1つ多く読み違えた場合の値です(EPSが12円となり、2,400÷12=200倍)。億・万の単位変換で桁を間違えると生じます。
「120倍」は、途中で求めたEPSの数値120をそのまま倍率として答えてしまった場合の誤りです。EPSは円単位の金額であり、倍率ではありません。
「0.05倍」は、株価とEPSを逆に割った値(120÷2,400=0.05)です。これは益回り(0.05=5%)に対応する数値であり、PERの逆数にあたります。
覚え方のポイント
PERは「株価が利益の何年分か」と読み替えると意味がつかめます。1株当たり120円の利益を稼ぐ会社の株を2,400円で買うなら、利益で元をとるのに20年かかる、という関係です。「倍率を求める指標は必ず株価が分子」と決めておけば、逆数のミスは起こりません。