2026年版・3-11

疲労・睡眠とストレスの一問一答

第二種衛生管理者試験「労働生理」から、疲労・睡眠とストレスに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-11

睡眠の構造(ノンレム睡眠とレム睡眠)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①レム睡眠は、浅い眠りではなく深い眠りであり、脳の活動が完全に停止している状態のことをいうとされている。
  • ②睡眠は、脳が休息する深い眠りのノンレム睡眠と、眼球運動を伴う浅いレム睡眠が、一晩の中で繰り返し出現する。
  • ③睡眠の周期は、一晩を通じて一度も繰り返されることなく、常に一定の深さのまま継続するものとされている。
  • ④睡眠には、ノンレム睡眠という区分のみが存在しており、レム睡眠という区分は医学的には存在しないとされている。
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正解 ②睡眠は、脳が休息する深い眠りのノンレム睡眠と、眼球運動を伴う浅いレム睡眠が、一晩の中で繰り返し出現する。
解説
睡眠はノンレム睡眠(脳が休息していると考えられる深い眠り)とレム睡眠(急速眼球運動を伴い、脳は比較的活発に活動し夢を見ることが多いとされる浅い眠り)から構成され、通常はノンレム睡眠から始まり、約90分の周期で一晩に4〜5回繰り返されます。

他の選択肢が不適切な理由
レム睡眠という区分が存在しないとする記述、レム睡眠を脳の活動が完全に停止した状態とする記述、周期が一度も繰り返されないとする記述は、いずれも睡眠の構造と異なります。
問23-11

概日リズム(サーカディアンリズム)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①概日リズムとは、約24時間を1周期とする生理的リズムで、視床下部の視交叉上核が体内時計の中枢として機能する。
  • ②概日リズムの中枢は、脳の視床下部ではなく心臓の内部に存在しており、脈拍と連動して機能しているとされている。
  • ③概日リズムとは、約24時間ではなく、専ら1週間を1つの周期とする身体の生理的なリズムのことをいうとされている。
  • ④概日リズムは、外部環境の光の周期とは全く無関係であり、いかなる状況でも常に一定に保たれるとされている。
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正解 ①概日リズムとは、約24時間を1周期とする生理的リズムで、視床下部の視交叉上核が体内時計の中枢として機能する。
解説
概日リズム(サーカディアンリズム)は、睡眠・覚醒や体温、ホルモン分泌等が約24時間を1周期として変動する身体の生理的なリズムであり、脳の視床下部にある視交叉上核が体内時計の中枢として機能し、光等の外部の情報によってリズムが調整(同調)されているとされています。

他の選択肢が不適切な理由
1週間を1周期とする記述、中枢が心臓に存在するとする記述、外部環境の光の周期と全く無関係とする記述は、いずれも概日リズムの性質と異なります。
問33-11

メラトニンに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①メラトニンは、松果体ではなく副腎皮質から分泌されるホルモンで、ストレスに対応して血糖値を上昇させる働きを持つ。
  • ②メラトニンは、体内時計に働きかけ、睡眠と覚醒のリズムを調整するホルモンで、光を浴びると分泌が抑制される。
  • ③メラトニンの分泌は、光を浴びるか否かにかかわらず、日中も夜間も常に一定量で行われ続けるとされている。
  • ④メラトニンは、体内時計とは無関係に、専ら血糖値を低下させる作用のみを持つホルモンであるとされている。
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正解 ②メラトニンは、体内時計に働きかけ、睡眠と覚醒のリズムを調整するホルモンで、光を浴びると分泌が抑制される。
解説
メラトニンは主に脳の松果体から分泌されるホルモンで、体内時計に働きかけて睡眠と覚醒のリズムの調整に関与し、暗くなると分泌が増加し、光(特に強い光)を浴びると分泌が抑制される性質を持つことから、「睡眠ホルモン」とも呼ばれます。

他の選択肢が不適切な理由
血糖値を低下させる作用とする記述(これはインスリンの働きです)、光の有無にかかわらず一定量で分泌されるとする記述、松果体ではなく副腎皮質から分泌され血糖値を上昇させるとする記述(これはコルチゾールの働きであり、メラトニンは松果体から分泌されます)は、いずれもメラトニンの性質と異なります。
問43-11

疲労の分類に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①疲労は、身体的負荷による身体的疲労と、精神的負荷による精神的疲労に大別され、両者は密接に関連し合うことが多い。
  • ②疲労は、休息を取らなくても、栄養ドリンクの摂取のみによって完全に解消される一時的な現象であるとされている。
  • ③疲労には、身体的疲労という区分のみが存在しており、精神的疲労という概念は医学的には全く存在しないとされている。
  • ④身体的疲労と精神的疲労は、互いに全く独立した別個の現象であり、一切影響し合うことはないとされている。
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正解 ①疲労は、身体的負荷による身体的疲労と、精神的負荷による精神的疲労に大別され、両者は密接に関連し合うことが多い。
解説
疲労は、肉体労働等による身体的疲労と、精神的な緊張や集中を伴う作業等による精神的疲労に大別されますが、実際には両者は明確に切り分けられるものではなく、相互に影響し合い、複合的に生じることが多いとされています。

他の選択肢が不適切な理由
精神的疲労という概念が存在しないとする記述、両者が全く独立し影響し合わないとする記述、休息を取らなくても栄養ドリンクのみで完全に解消されるとする記述(栄養ドリンクは一時的に疲労感を紛らわせることはあっても、休息に代わって疲労を根本的に解消するものではないとされています)は、いずれも疲労の性質と異なります。
問53-11

産業疲労における急性疲労と慢性疲労に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①急性疲労と慢性疲労には、蓄積の仕方や回復に要する時間の違いは医学的には全く存在しないとされている。
  • ②急性疲労とは、短時間の作業ではなく、専ら長期間かけて徐々に蓄積していく疲労のみを指すとされている。
  • ③慢性疲労とは、日々の蓄積ではなく、専ら一晩の睡眠で完全に解消される疲労のみを指すとされている。
  • ④短時間の作業で生じ、休息で速やかに回復する疲労を急性疲労、回復せず蓄積する状態を慢性疲労という。
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正解 ④短時間の作業で生じ、休息で速やかに回復する疲労を急性疲労、回復せず蓄積する状態を慢性疲労という。
解説
産業疲労のうち、比較的短時間の作業によって生じ、休息や睡眠によって比較的速やかに回復する疲労を急性疲労といい、疲労が十分に回復しないまま日々蓄積していき、慢性的な倦怠感や作業能率の低下等を伴う状態を慢性疲労といいます。

他の選択肢が不適切な理由
急性疲労を長期間かけて蓄積する疲労とする記述、慢性疲労を一晩で解消される疲労とする記述(両者の定義が逆です)、回復時間の違いが存在しないとする記述は、いずれも疲労の分類と異なります。
問63-11

疲労の回復と休養に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①疲労回復のための休養は、休日にまとめて長時間取りさえすれば、平日の日々の休息は一切不要であるとされている。
  • ②疲労の回復には、十分な休養やバランスの取れた栄養摂取は重要であるものの、睡眠は一切関与しないとされている。
  • ③疲労の回復には、十分な睡眠や休養が重要であり、疲労を蓄積させないためには、日常的な休息の確保が必要である。
  • ④疲労は、休養を全く取らなくても、作業を継続することによって自然に改善していく現象であるとされている。
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正解 ③疲労の回復には、十分な睡眠や休養が重要であり、疲労を蓄積させないためには、日常的な休息の確保が必要である。
解説
疲労の回復には十分な睡眠と休養が重要な役割を果たし、疲労を慢性的に蓄積させないためには、休日にまとめて休むだけでなく、日々の作業の合間や勤務後に適切な休息を確保することが重要とされています。

他の選択肢が不適切な理由
作業を継続することで自然に改善するとする記述、睡眠が疲労回復に一切関与しないとする記述、休日にまとめて休めば日々の休息が不要とする記述は、いずれも疲労回復の考え方と異なります。
問73-11

ストレスに関するセリエの学説(汎適応症候群)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①セリエの学説における「抵抗期」とは、ストレッサーへの抵抗力が完全に失われた段階のことを指すとされる。
  • ②セリエは、ストレッサーに対する生体の反応を、警告反応期、抵抗期、疲憊期の3段階に分けて説明した。
  • ③セリエの学説は、ストレスと身体の生理的反応との関連性を、いかなる意味においても一切認めていないとされる。
  • ④セリエの学説では、ストレス反応は複数の段階を経ることなく、単一の段階のみで完結するとされている。
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正解 ②セリエは、ストレッサーに対する生体の反応を、警告反応期、抵抗期、疲憊期の3段階に分けて説明した。
解説
生理学者セリエは、様々なストレッサー(ストレスの原因となる刺激)に対する生体の非特異的な防御反応を「汎適応症候群」と呼び、緊急反応が生じる「警告反応期」、生体の防御力が高まりストレッサーに対抗する「抵抗期」、抵抗が長期化しエネルギーが枯渇する「疲憊期」の3段階で説明しました。

他の選択肢が不適切な理由
単一の段階のみで完結するとする記述、抵抗期を抵抗力が完全に失われた段階とする記述(これは疲憊期の説明に近いものです)、生理的反応との関連性を認めていないとする記述は、いずれも学説の内容と異なります。
問83-11

ストレスと内分泌系の関係に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①強いストレスを受けると、副腎皮質からコルチゾール等の分泌が促進される等、内分泌系を通じた反応が生じる。
  • ②ストレスは、内分泌系にはいかなる影響も及ぼさない、専ら心理面にのみ生じる現象であるとされている。
  • ③ストレス反応において、内分泌系は自律神経系と全く独立して働くものであり、相互作用は一切ないとされている。
  • ④ストレスを受けると、副腎からのホルモン分泌量は、程度にかかわらず常に完全に停止するとされている。
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正解 ①強いストレスを受けると、副腎皮質からコルチゾール等の分泌が促進される等、内分泌系を通じた反応が生じる。
解説
強いストレスを受けると、脳の視床下部・下垂体を経て副腎皮質が刺激され、コルチゾール等のホルモンの分泌が促進される等、自律神経系だけでなく内分泌系を通じた身体反応が生じ、血糖値の上昇や免疫機能への影響等がみられることがあります。

他の選択肢が不適切な理由
内分泌系にいかなる影響も及ぼさないとする記述、副腎からのホルモン分泌が常に完全に停止するとする記述、自律神経系と内分泌系が全く独立し相互作用がないとする記述は、いずれも実際の知見と異なります。
問93-11

適度なストレスと過度なストレスの影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①適度なストレスは、その効果にかかわらず必ず健康障害を引き起こす有害な要因としてのみ扱われるとされている。
  • ②適度なストレスは、意欲や集中力を高める側面がある一方、過度なストレスは心身に悪影響を及ぼすことがある。
  • ③ストレスは、いかなる強度や持続期間であっても、心身にいかなる影響も一切及ぼさないとされている。
  • ④ストレスは、短期的には心身に有害な影響を及ぼす一方、長期化すると影響は消えていくとされている。
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正解 ②適度なストレスは、意欲や集中力を高める側面がある一方、過度なストレスは心身に悪影響を及ぼすことがある。
解説
適度なストレスは、緊張感や集中力を高め、意欲的な行動を促す側面(良いストレス)を持つ一方で、過度で長期間にわたるストレスは、自律神経系や内分泌系、免疫系のバランスを崩し、心身の健康に悪影響(不眠、消化器症状、メンタルヘルス不調等)を及ぼすことがあるとされています。

他の選択肢が不適切な理由
長期化すると影響が消失するとする記述(実際には長期化・慢性化したストレスほど心身への悪影響が大きくなるとされています)、いかなる強度でも心身に影響を及ぼさないとする記述、適度なストレスが必ず健康障害を引き起こすとする記述は、いずれも実際の知見と異なります。
問103-11

睡眠不足が心身に及ぼす影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①睡眠不足は、その程度や継続する期間にかかわらず、心身にいかなる悪影響も及ぼさないとされている。
  • ②睡眠不足による影響は、翌日にたった1時間だけ余分に働くことによって完全に相殺されるとされている。
  • ③睡眠不足は、判断力の低下等の悪影響ではなく、専ら集中力を高める効果のみを持つ望ましい状態であるとされる。
  • ④慢性的な睡眠不足は、集中力や判断力の低下、生活習慣病リスクの上昇等、心身に悪影響を及ぼすことがある。
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正解 ④慢性的な睡眠不足は、集中力や判断力の低下、生活習慣病リスクの上昇等、心身に悪影響を及ぼすことがある。
解説
慢性的な睡眠不足は、日中の集中力や判断力の低下、疲労の蓄積、免疫機能の低下、生活習慣病(肥満、糖尿病、高血圧等)のリスク上昇、メンタルヘルス不調のリスク上昇等、心身の様々な側面に悪影響を及ぼすことが知られています。

他の選択肢が不適切な理由
いかなる悪影響も及ぼさないとする記述、翌日の労働で完全に相殺されるとする記述、集中力を高める望ましい状態とする記述は、いずれも実際の知見と異なります。

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