2026年版・5-9

血液・免疫系の一問一答

第一種衛生管理者試験「労働生理」から、血液・免疫系に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-9

血液の構成成分に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①血液は赤血球のみでいつもずっと構成されているとされ、白血球や血小板、血漿は血液には全く含まれない
  • ②血液の液体成分は血漿ではなく、そもそもいつもリンパ液そのものであるということになるのだと考えられている
  • ③血球成分には赤血球と白血球のみがいつも含まれているとされ、血小板は血球には分類されないとされている
  • ④血液は液体成分である血漿と、赤血球・白血球・血小板という3種類からなる血球成分とに大きく分けられる
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正解 ④血液は液体成分である血漿と、赤血球・白血球・血小板という3種類からなる血球成分とに大きく分けられる
解説
血液は液体成分である血漿と、赤血球・白血球・血小板という3種類の有形成分(血球)とに大きく分けられ、血漿には水分のほかタンパク質や電解質、栄養分などが溶け込んでいます。

他の選択肢が不適切な理由
血液には赤血球のほかにも白血球・血小板・血漿が含まれており、赤血球のみで構成されているわけではありません。血液の液体成分は血漿であり、リンパ液は血漿とは別の体液です。血小板も赤血球・白血球と並ぶ血球成分の一つです。
問25-9

赤血球の働きと産生に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①赤血球は骨髄で作られ、含まれるヘモグロビンによって肺で取り込んだ酸素を全身の組織へ運搬する働きを持つ
  • ②赤血球は肝臓のほうでいつもずっと作られており、体内の老廃物を分解する消化酵素としての働きを持つ
  • ③赤血球には核をはじめとする細胞小器官が豊富に存在しており、他の細胞と同様に活発に分裂を繰り返す
  • ④赤血球の主な役割は細菌やウイルスなどの異物をいつも直接攻撃してどんどん排除することであるとされている
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正解 ①赤血球は骨髄で作られ、含まれるヘモグロビンによって肺で取り込んだ酸素を全身の組織へ運搬する働きを持つ
解説
赤血球は骨の中心部にある骨髄で作られる血球で、成熟する過程で核を失った円盤状の細胞になり、内部に含まれるヘモグロビンという色素タンパクが酸素と結合することで、肺で取り込んだ酸素を全身の組織へ運搬する役割を果たします。

他の選択肢が不適切な理由
赤血球が作られるのは肝臓ではなく骨髄であり、消化酵素としての働きは持ちません。成熟した赤血球は核を失っており、他の細胞のように活発に分裂することはありません。異物を直接攻撃して排除する働きは主に白血球が担っており、赤血球の主な役割ではありません。
問35-9

白血球の働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①白血球の主な役割は酸素を全身のすみずみの組織へいつも運搬することであるとされており、免疫には全く関与しない
  • ②白血球は体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を捕食したり攻撃したりすることで、体を感染から守る免疫の働きを担う
  • ③白血球は血液の凝固のみをずっと担う成分であるとされており、出血をすぐに止める働きこそが唯一の主な役割であるという
  • ④白血球は骨髄では全く作られることがなく、皮膚のいちばん表面のところでのみいつまでも作られ続ける細胞である
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正解 ②白血球は体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を捕食したり攻撃したりすることで、体を感染から守る免疫の働きを担う
解説
白血球には好中球やリンパ球など複数の種類があり、体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を捕食する、あるいは抗体を作るなどして体を感染から守る免疫の働きの中心を担っています。

他の選択肢が不適切な理由
酸素の運搬を担うのは赤血球であり、白血球の主な役割は免疫です。血液の凝固に関わる主な血球成分は血小板であり、白血球の主な役割とは異なります。白血球も赤血球と同様に骨髄で作られる血球です。
問45-9

血小板の働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①血小板は酸素を全身にいつも運搬する働きを持ち、赤血球と全く同じ役割を担う血球成分であるとされる
  • ②血小板は細菌やウイルスを捕食する働きを持っており、免疫の中心を担う血球成分なのである
  • ③血小板は血管が傷ついた部位に集まって血液を凝固させ、出血を止める働きに関与する血球成分である
  • ④血小板は血液中には全く存在しておらず、リンパ節でのみずっと確認され続ける細胞である
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正解 ③血小板は血管が傷ついた部位に集まって血液を凝固させ、出血を止める働きに関与する血球成分である
解説
血小板は血管が損傷した際にその部位に集まって塊を作り、血液凝固に関わるタンパク質と協力して血栓を形成することで出血を止める、止血の働きに関与する血球成分です。

他の選択肢が不適切な理由
酸素の運搬を担うのは赤血球であり、血小板の主な役割とは異なります。細菌やウイルスを捕食し免疫の中心を担うのは主に白血球であり、血小板の主な役割ではありません。血小板は血液中に存在する血球成分の一つです。
問55-9

成人の体内を循環する血液の総量のおおよその目安に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①体重のおよそ半分にあたる50%程度をずっと占めることになる
  • ②体重にかかわらず、常に約500mLだけの一定量である
  • ③体重のおよそ1%にも満たないごくわずかな量である
  • ④体重のおよそ8%程度(体重の約1/13程度)とされている
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正解 ④体重のおよそ8%程度(体重の約1/13程度)とされている
解説
成人の体内を循環する血液の総量は、体重のおよそ8%程度(体重の約1/13程度)に相当するとされ、体重60kgの人であればおよそ5リットル程度の血液を有する計算になります。

他の選択肢が不適切な理由
体重の50%というのは血液量としては過大な割合です。血液の総量は体格によって異なり、体重にかかわらず一定というわけではありません。約500mLというのは血液全体の量としては少なすぎ、実際にはその10倍程度の量があります。
問65-9

ABO式血液型の判定に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①ABO式血液型は、赤血球の表面にあるA抗原・B抗原の有無の組み合わせによって、A型・B型・AB型・O型に分類される
  • ②ABO式血液型というものは、白血球の数の多さのみによってA型からO型までの4種類にずっと分類される仕組みである
  • ③ABO式血液型の判定にはヘモグロビンの量のみがいつもずっと用いられているとされており、抗原の有無は全く関係しない
  • ④ABO式血液型というものは生涯を通じて非常に頻繁にいつもどんどん大きく変化し続けるものであるとされ、一定ではないよ
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正解 ①ABO式血液型は、赤血球の表面にあるA抗原・B抗原の有無の組み合わせによって、A型・B型・AB型・O型に分類される
解説
ABO式血液型は赤血球の表面に存在するA抗原・B抗原の組み合わせによって分類され、A抗原のみを持つ人はA型、B抗原のみを持つ人はB型、両方を持つ人はAB型、どちらも持たない人はO型に分類されます。

他の選択肢が不適切な理由
ABO式血液型は白血球の数ではなく赤血球表面の抗原の種類によって分類されます。血液型の判定にはヘモグロビンの量ではなく赤血球表面の抗原の有無が用いられます。ABO式血液型は遺伝的に決まっており、生涯を通じて頻繁に変化するものではありません。
問75-9

血液凝固(血液が固まる仕組み)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①血液凝固というものは、白血球だけの働きによってのみいつも確実に引き起こされる現象であるとされ、血小板のほうは全く関与しないという
  • ②血管が損傷すると血小板が傷口に集まり、さらに血液中のタンパク質が反応してフィブリンという線維状の物質が形成され、血球を絡めとって血液を固める
  • ③血液凝固というものは、血液の中に含まれる水分がただ単純にいつも蒸発してしまうことによって生じる乾いた乾燥現象にすぎないとされるよ
  • ④血液凝固には赤血球の中のヘモグロビンだけが直接固まってしまうことがそれこそずっと必要不可欠であり、血小板やフィブリンは全く関与しないとされる
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正解 ②血管が損傷すると血小板が傷口に集まり、さらに血液中のタンパク質が反応してフィブリンという線維状の物質が形成され、血球を絡めとって血液を固める
解説
血管が損傷すると、まず血小板が傷口に集まって一次的な栓を作り、続いて血液中の凝固因子が連鎖的に反応してフィブリンという線維状のタンパク質が形成され、これが血球を絡めとることで血液がしっかりと固まり出血が止まります。

他の選択肢が不適切な理由
血液凝固には血小板の働きが中心的な役割を果たしており、白血球のみで起こる現象ではありません。血液凝固は水分の蒸発による乾燥ではなく、血小板やフィブリンが関わる生化学的な反応です。血液凝固には血小板やフィブリンが重要な役割を果たしており、ヘモグロビンが直接固まる現象ではありません。
問85-9

生まれつき体に備わっている自然免疫と、病原体ごとに特異的に働く獲得免疫の違いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①自然免疫は特定の病原体のみをずっと記憶して攻撃するだけの防御であるとされ、獲得免疫は幅広い異物に対して一様に働く防御である
  • ②自然免疫と獲得免疫はどちらも全く同じ仕組みによっていつも働いているとされ、両者を区別する意味というものは全くないとされる
  • ③自然免疫は特定の病原体を区別せず幅広い異物に対応する防御であり、獲得免疫は特定の病原体を記憶して特異的に攻撃する防御である
  • ④自然免疫は生後の予防接種によってのみいつも獲得されるものであるとされ、生まれつきもともとずっと備わっているものではない
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正解 ③自然免疫は特定の病原体を区別せず幅広い異物に対応する防御であり、獲得免疫は特定の病原体を記憶して特異的に攻撃する防御である
解説
自然免疫は生まれつき体に備わっている防御機構で、白血球の一種が病原体の種類を区別せず幅広く排除しようとするのに対し、獲得免疫は一度侵入した病原体の情報を記憶し、同じ病原体が再び侵入した際に特異的かつ効率よく攻撃する仕組みです。

他の選択肢が不適切な理由
特定の病原体を記憶して攻撃するのは獲得免疫であり、自然免疫の説明とは逆になっています。自然免疫と獲得免疫は働き方が異なる別の仕組みであり、区別できないものではありません。自然免疫は予防接種によってではなく生まれつき備わっている防御機構です。
問95-9

獲得免疫における体液性免疫と細胞性免疫の違いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①体液性免疫はTリンパ球のみがずっと抗体を作り続ける仕組みであり、細胞性免疫はBリンパ球が直接感染細胞を攻撃する仕組みであるという
  • ②体液性免疫と細胞性免疫というものはどちらも赤血球のほうがそれこそいつも中心となって働き続けているとされる仕組みである
  • ③体液性免疫と細胞性免疫というものは同一の仕組みを指すだけの単なる別名にすぎないとされ、実質的な違いというものは全くない
  • ④体液性免疫はBリンパ球が抗体を作って病原体を攻撃する仕組みであり、細胞性免疫はTリンパ球が感染細胞などを直接攻撃する仕組みである
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正解 ④体液性免疫はBリンパ球が抗体を作って病原体を攻撃する仕組みであり、細胞性免疫はTリンパ球が感染細胞などを直接攻撃する仕組みである
解説
獲得免疫は大きく体液性免疫と細胞性免疫に分けられ、体液性免疫はBリンパ球が形質細胞に変化して抗体を作り出し病原体を排除する仕組みであるのに対し、細胞性免疫はTリンパ球が感染した細胞などを直接攻撃して排除する仕組みです。

他の選択肢が不適切な理由
体液性免疫と細胞性免疫を担うリンパ球の種類が逆になっています。体液性免疫・細胞性免疫の中心となるのはリンパ球であり、赤血球が中心ではありません。体液性免疫と細胞性免疫はそれぞれ異なる仕組みであり、同一のものを指す別名ではありません。
問105-9

赤血球の寿命と、古くなった赤血球が処理される仕組みに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①赤血球の寿命はおよそ100日から120日程度とされ、古くなった赤血球は主に脾臓などで壊される
  • ②赤血球の寿命はおよそ数時間程度と非常にごく短く、1日のうちに何度も何度も作り替えられている
  • ③赤血球には寿命が全くなく、一度作られると生涯にわたって同じ赤血球がずっと使われ続ける
  • ④古くなった赤血球は肺の中でまるで燃焼するかのように分解されており、二酸化炭素として排出される
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正解 ①赤血球の寿命はおよそ100日から120日程度とされ、古くなった赤血球は主に脾臓などで壊される
解説
骨髄で作られた赤血球はおよそ100日から120日程度の寿命を持ち、古くなり弾力性が低下した赤血球は主に脾臓などで壊され、その成分の一部は新しい赤血球の材料として再利用されます。

他の選択肢が不適切な理由
赤血球の寿命は数時間ではなく100日以上に及ぶ比較的長いものです。赤血球にも寿命があり、一定期間で新しいものに入れ替わっています。古くなった赤血球は肺で燃焼するのではなく、脾臓などで分解される仕組みになっています。

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