2026年版・5-7

内分泌系・代謝系の一問一答

第一種衛生管理者試験「労働生理」から、内分泌系・代謝系に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-7

ホルモンの一般的な性質に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①ホルモンは消化管の中にいつもずっと分泌されており、食べ物を分解するための消化酵素として働く物質であるとされている
  • ②ホルモンは内分泌腺で作られていつも血液中に直接分泌され、ごく微量で体の特定の働きを調節する物質である
  • ③ホルモンは神経細胞の軸索を通って標的の臓器までいつもずっと直接運ばれていく物質であるとされているのだ
  • ④ホルモンは常にいつも大量に分泌されなければ体には全く何も作用しないとされる物質であるとされているのだ
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正解 ②ホルモンは内分泌腺で作られていつも血液中に直接分泌され、ごく微量で体の特定の働きを調節する物質である
解説
ホルモンは内分泌腺と呼ばれる特定の器官で作られ、導管を介さず直接血液中に分泌されて全身を巡り、ごく微量であっても特定の臓器や組織の働きを調節する強い作用を持つ物質です。

他の選択肢が不適切な理由
消化管に分泌され食べ物を分解するのは消化酵素の働きであり、ホルモンとは異なる仕組みです。ホルモンは神経の軸索を伝わるのではなく血液中を運ばれて標的臓器に到達します。ホルモンは微量であっても強い作用を発揮する点が特徴です。
問25-7

膵臓のランゲルハンス島から分泌されるホルモンに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①ランゲルハンス島から分泌されるインスリンのほうがそれこそいつも血糖値を大きく上昇させ、グルカゴンのほうが血糖値を大きく低下させる
  • ②インスリンとグルカゴンはどちらも血糖値を上昇させる方向にのみいつも常に働き続けているとされる、よく似た性質を持つホルモンである
  • ③ランゲルハンス島のB細胞(β細胞)から分泌されるインスリンは血糖値を低下させ、A細胞(α細胞)から分泌されるグルカゴンは血糖値を上昇させる
  • ④インスリンというホルモンは膵臓ではなく、首のすぐ付近にある甲状腺のほうから絶えずいつもずっと分泌され続けるホルモンであるとされるとみられる
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正解 ③ランゲルハンス島のB細胞(β細胞)から分泌されるインスリンは血糖値を低下させ、A細胞(α細胞)から分泌されるグルカゴンは血糖値を上昇させる
解説
膵臓に散在するランゲルハンス島にはB細胞(β細胞)とA細胞(α細胞)があり、B細胞から分泌されるインスリンは血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませて血糖値を低下させ、A細胞から分泌されるグルカゴンは肝臓のグリコーゲンを分解させて血糖値を上昇させる、互いに反対の作用を持ちます。

他の選択肢が不適切な理由
インスリンとグルカゴンが血糖値に及ぼす作用が逆になっています。インスリンとグルカゴンは血糖値に対して反対の作用を持ち、両方が上昇させる方向にのみ働くわけではありません。インスリンは膵臓のランゲルハンス島から分泌されるホルモンであり、甲状腺から分泌されるものではありません。
問35-7

甲状腺から分泌されるチロキシンというホルモンの働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①チロキシンは全身の細胞の代謝を抑制し、エネルギー消費を減少させる働きを持つホルモンである
  • ②チロキシンはそもそも膵臓から分泌されているホルモンであるとされ、血糖値を調節する働きを持つ
  • ③チロキシンは血液の凝固をこそいつもずっと促進し続ける働きを持つホルモンであるとされている
  • ④チロキシンは全身の細胞の代謝を活発にし、エネルギー産生を促進する働きを持つホルモンである
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正解 ④チロキシンは全身の細胞の代謝を活発にし、エネルギー産生を促進する働きを持つホルモンである
解説
甲状腺から分泌されるチロキシンは全身の細胞の代謝を活発にする作用を持つホルモンで、分泌が過剰になると代謝が異常に高まり、逆に不足すると代謝が低下し倦怠感などを引き起こすことが知られています。

他の選択肢が不適切な理由
チロキシンは代謝を抑制するのではなく活発にする方向に働くホルモンです。血糖値を調節する代表的なホルモンは膵臓から分泌されるインスリンやグルカゴンであり、チロキシンは甲状腺から分泌されるホルモンです。血液の凝固に関与するのは血小板などの働きであり、チロキシンの主な作用ではありません。
問45-7

副腎髄質から分泌されるアドレナリンの働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①アドレナリンは緊張や興奮などのストレスに反応して分泌され、心拍数を増加させ血糖値を上昇させるなど体を活動的な状態にする
  • ②アドレナリンというホルモンは心拍数をむしろどんどんいつも減少させ続けており、体をリラックスした状態にすぐ導くホルモンである
  • ③アドレナリンは膵臓のほうからいつも分泌されているとされ、血糖値をどんどん低下させる働きを持つホルモンであるとされる
  • ④アドレナリンというホルモンは、体の骨をぐんぐんいつも大きく成長させ続ける働きを持つホルモンなのだと考えられている
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正解 ①アドレナリンは緊張や興奮などのストレスに反応して分泌され、心拍数を増加させ血糖値を上昇させるなど体を活動的な状態にする
解説
副腎髄質から分泌されるアドレナリンは、恐怖や緊張などのストレスがかかった際に分泌が増加し、心拍数の増加や血圧の上昇、肝臓のグリコーゲン分解による血糖値の上昇などを引き起こし、体を素早く活動できる状態に整えます。

他の選択肢が不適切な理由
アドレナリンは心拍数を減少させるのではなく増加させ、体を興奮状態に導くホルモンです。アドレナリンは膵臓ではなく副腎髄質から分泌され、血糖値は低下ではなく上昇させます。骨の成長を促進する働きは成長ホルモンなど別のホルモンが担っています。
問55-7

副腎皮質から分泌されるホルモンに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①副腎皮質からはアドレナリンとノルアドレナリンだけがいつもずっと分泌されており、他のホルモンは全く分泌されないとされる
  • ②副腎皮質からは血糖値の上昇に関わる糖質コルチコイドや、体内の電解質バランスに関わる鉱質コルチコイドが分泌される
  • ③副腎皮質はそもそも膵臓のほんの小さな一部であるとされ、インスリンを分泌し続ける組織なのだと考えられている
  • ④副腎皮質から分泌されるホルモンは体温調節にのみずっと深く関与しているとされ、血糖値や電解質には全く影響しない
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正解 ②副腎皮質からは血糖値の上昇に関わる糖質コルチコイドや、体内の電解質バランスに関わる鉱質コルチコイドが分泌される
解説
副腎の外側を構成する副腎皮質からは、血糖値を上昇させる働きや抗炎症作用を持つ糖質コルチコイド(コルチゾールなど)と、ナトリウムやカリウムなど電解質のバランスを調節する鉱質コルチコイド(アルドステロンなど)が分泌されます。

他の選択肢が不適切な理由
アドレナリンとノルアドレナリンは副腎皮質ではなく副腎髄質から分泌されるホルモンです。インスリンを分泌するのは膵臓のランゲルハンス島であり、副腎皮質とは別の組織です。副腎皮質のホルモンは体温調節よりも血糖値や電解質バランスの調節に深く関わっています。
問65-7

下垂体から分泌されるホルモンに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①下垂体はホルモンを全く分泌せず、他の内分泌腺から分泌されたホルモンをただいつも一時的に貯蔵するだけの器官なのだと考えられている
  • ②下垂体から分泌されるホルモンは血糖値の調節のみにずっと関与しているとされ、成長や他の内分泌腺の調節には全く関与しない
  • ③下垂体からは体の成長を促す成長ホルモンをはじめとして、甲状腺や副腎など他の内分泌腺の働きを調節するホルモンが分泌される
  • ④下垂体は腎臓のすぐ近くの場所にいつも常に位置し続けているとされ、尿の生成を直接調節する器官であるとされているという
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正解 ③下垂体からは体の成長を促す成長ホルモンをはじめとして、甲状腺や副腎など他の内分泌腺の働きを調節するホルモンが分泌される
解説
脳の下部にある下垂体は、骨や筋肉の成長を促す成長ホルモンのほか、甲状腺刺激ホルモンや副腎皮質刺激ホルモンなど、他の内分泌腺の働きを調節する司令塔のようなホルモンを多数分泌する重要な内分泌器官です。

他の選択肢が不適切な理由
下垂体は単なる貯蔵器官ではなく、自らも多様なホルモンを合成・分泌する内分泌器官です。下垂体は血糖値の調節だけでなく成長や他の内分泌腺の調節など幅広い働きに関与します。下垂体は脳の下部に位置する器官であり、腎臓の近くにあるわけではありません。
問75-7

副甲状腺(上皮小体)から分泌されるパラトルモンの働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①パラトルモンは血液中のカルシウム濃度をずっと低下させ続け、骨へのカルシウムの取り込みのみを促進する働きを持つ
  • ②パラトルモンというホルモンは膵臓のほうからいつもずっと分泌され続けており、血糖値を調節するホルモンであるとされる
  • ③パラトルモンは血液中のナトリウム濃度のみをずっと調節しているとされ、カルシウムには全く関与しないのだ
  • ④パラトルモンは骨からカルシウムを血液中に放出させるなどして、血液中のカルシウム濃度を上昇させる働きを持つ
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正解 ④パラトルモンは骨からカルシウムを血液中に放出させるなどして、血液中のカルシウム濃度を上昇させる働きを持つ
解説
副甲状腺(上皮小体)から分泌されるパラトルモンは、骨に蓄えられたカルシウムを血液中に放出させたり、腎臓でのカルシウムの再吸収を促したりすることで、血液中のカルシウム濃度を上昇させる方向に働くホルモンです。

他の選択肢が不適切な理由
パラトルモンは血中カルシウム濃度を低下させるのではなく上昇させる方向に働きます。パラトルモンは膵臓ではなく副甲状腺から分泌されるホルモンであり、主に血糖値の調節を行うものではありません。パラトルモンは主に血液中のカルシウム濃度の調節に関わるホルモンです。
問85-7

血糖値の調節における複数のホルモンの関係に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①インスリンが血糖値を低下させる一方で、グルカゴンやアドレナリン、糖質コルチコイドなど複数のホルモンが血糖値を上昇させる方向に働く
  • ②血糖値を低下させるホルモンのほうがそれこそいつも複数存在し続けており、血糖値を上昇させるホルモンだけはインスリンただ一つであるよ
  • ③血糖値の調節にはホルモンというものはそもそも一切全く関与しておらず、神経系だけによっていつもすべてが制御されているよ
  • ④グルカゴンというホルモンはインスリンと全く同じ作用をいつも持っているとされ、両者は全く区別なく常に働いているとされている
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正解 ①インスリンが血糖値を低下させる一方で、グルカゴンやアドレナリン、糖質コルチコイドなど複数のホルモンが血糖値を上昇させる方向に働く
解説
体内で血糖値を低下させるホルモンはインスリンのみであるのに対し、血糖値を上昇させるホルモンはグルカゴン、アドレナリン、糖質コルチコイドなど複数存在し、これらがバランスをとりながら血糖値を一定範囲に保っています。

他の選択肢が不適切な理由
血糖値を上昇させるホルモンはインスリン以外に複数存在し、逆に低下させるホルモンがインスリンのみです。記述はこの関係が逆になっています。血糖値の調節にはインスリンなどのホルモンが重要な役割を果たしており、神経系のみで制御されているわけではありません。グルカゴンとインスリンは血糖値に対して反対の作用を持つホルモンです。
問95-7

基礎代謝に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①基礎代謝とは、激しい運動をいつもずっとしているときにこそ消費される最大限のエネルギー量のことを指すのだと考えられているよ
  • ②基礎代謝とは、生命を維持するために必要な最小限のエネルギー代謝のことをいい、安静に横になり目が覚めている状態で測定される
  • ③基礎代謝というものは消化活動をいつも行っているときにのみずっと発生するエネルギー代謝のことを指すのだと考えられている
  • ④基礎代謝量というものは年齢や性別にかかわらず、すべての人において全く完全に同じ値になっていくのだと考えられている
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正解 ②基礎代謝とは、生命を維持するために必要な最小限のエネルギー代謝のことをいい、安静に横になり目が覚めている状態で測定される
解説
基礎代謝とは、体温の維持や呼吸、心臓の拍動など生命を維持するために必要な最小限のエネルギー代謝のことで、食後の消化活動などの影響を避けるため、空腹の状態で安静に横になり目が覚めている状態で測定されます。

他の選択肢が不適切な理由
基礎代謝は激しい運動時の最大エネルギー量ではなく、安静時に必要な最小限のエネルギー量を指します。基礎代謝は消化活動の影響を避けて測定される値であり、消化活動時にのみ発生するものではありません。基礎代謝量は年齢や性別、体格などによって個人差があり、全員が同じ値になるわけではありません。
問105-7

労働の強度を表す指標の一つであるエネルギー代謝率(RMR)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①エネルギー代謝率というものは、作業中の心拍数をそのままいつも常に基礎代謝量で割ることによって求められる指標である
  • ②エネルギー代謝率というものは体温の上昇幅のみによってのみずっと決まり続け、エネルギー消費量とは全く無関係な指標であるという
  • ③エネルギー代謝率は、作業に必要なエネルギー量から安静時のエネルギー量を差し引いた活動代謝量を、基礎代謝量で割って求められる
  • ④エネルギー代謝率というものは年齢や性別による基礎代謝量の違いを全く反映しない、いつも一定の指標であるとされるよ
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正解 ③エネルギー代謝率は、作業に必要なエネルギー量から安静時のエネルギー量を差し引いた活動代謝量を、基礎代謝量で割って求められる
解説
エネルギー代謝率(RMR)は、ある作業に要したエネルギー量から安静時のエネルギー消費量を差し引いた活動代謝量を、その人の基礎代謝量で割って求める指標で、作業の強度が基礎代謝の何倍に相当するかを表し、労働の強度を評価するために用いられます。

他の選択肢が不適切な理由
エネルギー代謝率は心拍数をそのまま用いて求める指標ではなく、エネルギー消費量に基づいて計算される指標です。エネルギー代謝率はエネルギー消費量を基に算出される指標であり、体温の上昇幅のみで決まるものではありません。基礎代謝量を基準として算出されるため、個人の基礎代謝量の違いが計算結果に反映されます。

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