2026年版・5-5

神経系の一問一答

第一種衛生管理者試験「労働生理」から、神経系に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-5

神経系の分類に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①神経系は脳のみでずっと構成される中枢神経系と、脊髄のみで構成される末梢神経系に大別される
  • ②神経系は筋肉のみにずっと分布する運動神経系と、内臓のみに分布する感覚神経系の2つに大別される
  • ③神経系は自律神経系のみでずっと構成されており、中枢神経系と末梢神経系という区分は存在しない
  • ④神経系は脳と脊髄からなる中枢神経系と、そこから枝分かれして全身に広がる末梢神経系に大別される
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正解 ④神経系は脳と脊髄からなる中枢神経系と、そこから枝分かれして全身に広がる末梢神経系に大別される
解説
神経系は情報を統合・処理する脳と脊髄からなる中枢神経系と、中枢神経系と体の各部を結ぶ末梢神経系(体性神経系・自律神経系)とに大きく分けられます。体性神経系は意識的な運動や感覚に関わり、自律神経系は内臓の働きなど無意識の調節を担うというように、末梢神経系はさらに細かく役割分担がされています。

他の選択肢が不適切な理由
中枢神経系は脳と脊髄の両方から構成されており、脳と脊髄をそれぞれ別の区分に分けるものではありません。運動神経・感覚神経という分類は末梢神経系の中の体性神経系に含まれる区分です。神経系には中枢神経系と末梢神経系という基本的な区分があります。
問25-5

脳の各部位が担う機能に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①大脳は思考や意思決定、随意運動の指令などを担い、小脳は体の平衡を保ち運動を協調させる働きを担う
  • ②大脳は体の平衡を保つ働きを主に担っており、小脳は思考や意思決定などの高度な精神活動を担っている
  • ③大脳と小脳はどちらも全く同じ働きを担っているとされており、両者の間に機能的な違いは存在しない
  • ④大脳は呼吸や心拍など生命維持に不可欠な機能のみを担っており、思考には全く関与しない
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正解 ①大脳は思考や意思決定、随意運動の指令などを担い、小脳は体の平衡を保ち運動を協調させる働きを担う
解説
大脳は思考、記憶、判断、随意運動の指令など高度な精神活動の中枢であり、小脳は体の平衡感覚を保ち、複数の筋肉の動きを協調させて滑らかな運動を可能にする働きを担っています。

他の選択肢が不適切な理由
体の平衡を保つのは小脳の働きであり、大脳の主な機能ではありません。大脳と小脳はそれぞれ異なる機能を分担しています。呼吸や心拍など生命維持に不可欠な機能の中枢は主に脳幹(延髄など)が担っています。
問35-5

交感神経と副交感神経の基本的な関係に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①交感神経と副交感神経は自律神経系ではなく体性神経系のほうにずっと分類されており、随意的に働きを止めることができる
  • ②交感神経と副交感神経は自律神経系を構成し、多くの臓器に対して互いに反対の作用を及ぼしながらバランスを保っている
  • ③交感神経は主に消化管の働きをいつも促進しており、副交感神経のほうは主に心拍数を増加させる働きを持っている
  • ④交感神経と副交感神経は全く同じ方向にずっと作用しているとされ、互いに協力して臓器の働きを常に一様に強める
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正解 ②交感神経と副交感神経は自律神経系を構成し、多くの臓器に対して互いに反対の作用を及ぼしながらバランスを保っている
解説
交感神経と副交感神経はともに自律神経系に属し、多くの内臓に対して二重支配(拮抗支配)をしており、一方が働きを促進すると他方は抑制するというように反対の作用を及ぼしながら体の機能のバランスを保っています。

他の選択肢が不適切な理由
交感神経・副交感神経は自律神経系に分類され、意思の力で自由に働きを止めることはできません。交感神経と副交感神経の具体的な作用の組み合わせが逆になっています。両者は反対の作用を及ぼすことでバランスを保っており、常に同じ方向に働くわけではありません。
問45-5

自律神経系の末端で分泌される神経伝達物質に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①副交感神経の末端からは主にノルアドレナリンがずっと分泌され、交感神経の末端からは主にアセチルコリンが分泌される
  • ②交感神経と副交感神経のどちらも全く同じ神経伝達物質のみをいつも分泌しているとされ、両者に違いはないとされる
  • ③副交感神経の末端からは主にアセチルコリンが分泌され、交感神経の末端からは主にノルアドレナリンが分泌される
  • ④自律神経の末端では神経伝達物質は全く分泌されておらず、電気信号のみが直接効果器に伝わる仕組みになっている
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正解 ③副交感神経の末端からは主にアセチルコリンが分泌され、交感神経の末端からは主にノルアドレナリンが分泌される
解説
自律神経が効果器(臓器など)に情報を伝える際、副交感神経の節後線維の末端からは主にアセチルコリンが、交感神経の節後線維の末端からは主にノルアドレナリンが神経伝達物質として分泌され、それぞれ異なる作用を引き起こします。

他の選択肢が不適切な理由
副交感神経と交感神経で分泌される神経伝達物質の組み合わせが逆になっています。交感神経と副交感神経は異なる神経伝達物質を用いており、両者に違いがないというのは誤りです。神経の末端ではシナプスを介して神経伝達物質が分泌され、情報が伝えられます。
問55-5

ニューロン(神経細胞)の構造に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①ニューロンには軸索の部分が全く存在しておらず、樹状突起のみで信号の受け取りと送り出しの両方を行っている
  • ②ニューロンは筋肉の細胞と全く同一の構造をずっと持っているとされ、収縮することによって信号を伝えている
  • ③ニューロン同士は隙間なくいつも直接接続しているとされ、シナプスという構造は全く存在していないものであるのだ
  • ④ニューロンは他の細胞からの信号を受け取る樹状突起、細胞の中心である細胞体、信号を送り出す軸索から構成される
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正解 ④ニューロンは他の細胞からの信号を受け取る樹状突起、細胞の中心である細胞体、信号を送り出す軸索から構成される
解説
ニューロンは神経系の基本単位で、他のニューロンからの信号を受け取る樹状突起、核などを含む細胞体、そして信号を次のニューロンや効果器へ送り出す軸索という3つの部分から構成されます。

他の選択肢が不適切な理由
ニューロンには信号を送り出す軸索が存在し、樹状突起のみで構成されているわけではありません。ニューロンは筋肉細胞とは異なる構造と働きを持つ細胞です。ニューロン同士の接続部にはシナプスと呼ばれるわずかな隙間があり、そこで神経伝達物質を介して情報が伝えられます。
問65-5

熱いものに触れて思わず手を引っ込めるような反射に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①このような反射は、感覚神経から脊髄へ情報が伝わり、大脳を経由せず脊髄から直接運動神経へ指令が伝わることで素早く起こる
  • ②このような反射は、必ず大脳がまず刺激をずっと認識し判断した上で命令が下されていくため、通常の随意運動より時間がかかる
  • ③このような反射は脊髄ではなく小脳のみでずっと完結する現象であるとされ、脊髄はそこには全く関与しないものである
  • ④このような反射が起こる際には、感覚神経も運動神経もいつも一切関与しておらず、筋肉だけが自動的に収縮するとされている
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正解 ①このような反射は、感覚神経から脊髄へ情報が伝わり、大脳を経由せず脊髄から直接運動神経へ指令が伝わることで素早く起こる
解説
熱いものに触れた際に瞬時に手を引っ込めるような反応は脊髄反射と呼ばれ、感覚神経からの情報が脊髄に伝わり、大脳での判断を経ることなく脊髄から直接運動神経へ指令が送られる反射弓という経路によって、危険から素早く身を守れる仕組みになっています。

他の選択肢が不適切な理由
脊髄反射は大脳を経由しないことで素早い反応を可能にしており、大脳での判断を必ず経るわけではありません。この反射は脊髄が中心となって起こる現象であり、小脳のみで完結するものではありません。反射には感覚神経と運動神経の両方が関与しています。
問75-5

末梢神経系のうち、体性神経系に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①体性神経系は内臓の働きを無意識のうちにいつも調節し続ける神経であるとされ、交感神経と副交感神経から構成されているといえるとみられる
  • ②体性神経系は、感覚器からの情報を中枢へ伝える感覚神経(知覚神経)と、中枢からの指令を筋肉へ伝える運動神経とに分けられる仕組みである
  • ③体性神経系は脳と脊髄そのものをずっと指し続けるきわめて専門的な用語であるとされ、末梢神経系には全く含まれていないという
  • ④体性神経系には運動神経のみが常に含まれ続けているとされ、感覚神経のほうは自律神経系のほうにきちんと分類されるとみられる
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正解 ②体性神経系は、感覚器からの情報を中枢へ伝える感覚神経(知覚神経)と、中枢からの指令を筋肉へ伝える運動神経とに分けられる仕組みである
解説
末梢神経系は体性神経系と自律神経系に大別され、このうち体性神経系は目や皮膚などの感覚器からの情報を中枢神経系へ伝える感覚神経(知覚神経)と、中枢神経系からの指令を骨格筋へ伝える運動神経とで構成されます。

他の選択肢が不適切な理由
内臓の働きを無意識に調節する交感神経・副交感神経は自律神経系に分類され、体性神経系とは異なります。体性神経系は末梢神経系の一部であり、脳や脊髄そのものを指す言葉ではありません。感覚神経も体性神経系に含まれ、自律神経系には分類されません。
問85-5

神経線維における興奮の伝わる速さに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①髄鞘に覆われた有髄神経線維は、無髄神経線維に比べて興奮の伝導速度がかえっていつもどんどん遅くなっていく
  • ②神経線維の伝導速度は髄鞘の有無にかかわらず、すべての神経においていつも全く同じであるとされている
  • ③髄鞘(ミエリン鞘)に覆われた有髄神経線維は、覆われていない無髄神経線維に比べて興奮の伝導速度が速い
  • ④髄鞘は神経の興奮を完全にずっと遮断してしまう働きを持っており、有髄神経線維では信号が全く伝わらない
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正解 ③髄鞘(ミエリン鞘)に覆われた有髄神経線維は、覆われていない無髄神経線維に比べて興奮の伝導速度が速い
解説
有髄神経線維では髄鞘の切れ目(ランビエ絞輪)を興奮が飛び飛びに伝わる跳躍伝導が起こるため、髄鞘を持たない無髄神経線維に比べて興奮の伝導速度が速くなります。太い神経線維ほど伝導速度が速い傾向もあり、痛みなどを素早く伝える必要がある働きに応じて、神経線維の太さや髄鞘の有無が使い分けられています。

他の選択肢が不適切な理由
有髄神経線維は無髄神経線維より伝導速度が速く、遅くなるというのは逆の内容です。神経線維の伝導速度は髄鞘の有無や太さによって異なり、すべて同じではありません。髄鞘は興奮を遮断するものではなく、跳躍伝導によりむしろ伝導を速める働きをします。
問95-5

脳幹に含まれる延髄の働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①延髄は主に随意運動の指令をいつも出す部位であるとされ、生命維持に関わる機能は担わないとされている
  • ②延髄はずっと大脳のごく一部にすぎないものであるとされ、脳幹には含まれない構造であるとされている
  • ③延髄は感覚器からの情報を最終的に意識としてはっきりとずっと認識する場所であるとされている
  • ④延髄には呼吸中枢や心臓中枢など、生命維持に不可欠な機能を調節する中枢がいつも集まっている
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正解 ④延髄には呼吸中枢や心臓中枢など、生命維持に不可欠な機能を調節する中枢がいつも集まっている
解説
延髄は脳幹の一部で、呼吸運動を調節する呼吸中枢や心臓の働きを調節する心臓中枢、血管の収縮・拡張を調節する血管運動中枢など、生命の維持に直結する重要な中枢が集まっている部位です。

他の選択肢が不適切な理由
随意運動の指令を主に出すのは大脳皮質の運動野であり、延髄の主な役割ではありません。延髄は大脳ではなく脳幹に含まれる構造です。感覚情報を意識として認識するのは主に大脳皮質の働きであり、延髄の主な役割ではありません。
問105-5

交感神経と副交感神経が特定の臓器に及ぼす作用の違いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①交感神経は瞳孔を広げ心拍数を増加させる働きを持ち、副交感神経は瞳孔を狭め心拍数を減少させる働きを持つ
  • ②交感神経は瞳孔を狭めずっと心拍数を減少させる働きを持ち、副交感神経は瞳孔を広げ心拍数を増加させる働きを持つ
  • ③交感神経と副交感神経はどちらも瞳孔や心拍数に対して全く同じ方向の作用をいつも及ぼすものであるとされる
  • ④交感神経は消化管の運動をいつも活発にしており、副交感神経のほうは消化管の運動を抑制する働きを持っている
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正解 ①交感神経は瞳孔を広げ心拍数を増加させる働きを持ち、副交感神経は瞳孔を狭め心拍数を減少させる働きを持つ
解説
交感神経は活動時や緊張時に優位になり瞳孔を広げ心拍数を増加させるなど体を活動的な状態に導き、副交感神経は安静時に優位になり瞳孔を狭め心拍数を減少させるなど体を休息の状態に導く働きを持ちます。

他の選択肢が不適切な理由
交感神経と副交感神経の瞳孔・心拍数への作用が逆になっています。両者は多くの臓器に対して反対の作用を及ぼしており、同じ方向の作用ではありません。消化管の運動については交感神経が抑制し副交感神経が促進する関係にあり、記述が逆になっています。

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