2026年版・5-3

消化器系・栄養の一問一答

第一種衛生管理者試験「労働生理」から、消化器系・栄養に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-3

消化管の構造に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①食べ物は口腔から食道、大腸、小腸の順に通過し、その後胃で最終的に消化される
  • ②食べ物は口腔から食道、胃、小腸、大腸の順に通過し、この一連の管を消化管という
  • ③消化管は胃と小腸のみで構成されており、口腔や食道、大腸は消化管には含まれない
  • ④食べ物は食道を全く経ずに口腔から直接胃の中へ落下するように送られていく
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正解 ②食べ物は口腔から食道、胃、小腸、大腸の順に通過し、この一連の管を消化管という
解説
消化管は口腔に始まり、食道、胃、小腸(十二指腸・空腸・回腸)、大腸を経て肛門に至る一本の管であり、食べ物はこの順序で通過しながら消化・吸収が進みます。消化管の壁は場所によって厚さや構造が異なり、それぞれの部位が持つ消化・吸収の役割に応じて特殊化しています。

他の選択肢が不適切な理由
大腸は小腸より後を通過するのが正しい順序であり、順番が逆になっています。消化管には口腔・食道・大腸も含まれます。食道は口腔と胃をつなぐ通路であり、これを経ずに食べ物が胃へ届くことはありません。
問25-3

唾液に含まれる消化酵素の働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①唾液に含まれる消化酵素は主にタンパク質を分解する働きを持っており、脂肪やデンプンには作用しない
  • ②唾液には消化酵素というものが全く含まれておらず、食べ物を湿らせて飲み込みやすくする働きのみを持つものである
  • ③唾液に含まれる消化酵素の唾液アミラーゼ(プチアリン)は、デンプンを分解して麦芽糖などに変える働きを持つ
  • ④唾液アミラーゼは胃の中でこそいつも最も活発に働き、胃酸の強い酸性環境で分解力がさらに高まるといわれている
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正解 ③唾液に含まれる消化酵素の唾液アミラーゼ(プチアリン)は、デンプンを分解して麦芽糖などに変える働きを持つ
解説
唾液腺から分泌される唾液には唾液アミラーゼ(プチアリン)という消化酵素が含まれており、炭水化物であるデンプンの分解を口腔内から開始する働きを持っています。デンプンはこの段階ではまだ完全に分解されておらず、その後胃を経て小腸でさらに細かい糖にまで分解されていきます。

他の選択肢が不適切な理由
唾液アミラーゼが分解するのはタンパク質ではなくデンプンなどの炭水化物です。唾液には唾液アミラーゼという消化酵素が含まれています。唾液アミラーゼは胃酸の強い酸性環境ではその働きが弱まります。
問35-3

胃液の働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①胃液に含まれる消化酵素はずっと主に脂肪を分解する働きを持ち、タンパク質の分解には関与しない
  • ②胃液はアルカリ性の消化液であり、酸性の食べ物を中和する働きを主な役割としている
  • ③胃液は消化酵素を全く含んでおらず、食べ物を一時的に貯留する働きのみを担っている
  • ④胃液に含まれるペプシンは強い酸性の胃酸の働きによって活性化し、主にタンパク質の分解を行う
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正解 ④胃液に含まれるペプシンは強い酸性の胃酸の働きによって活性化し、主にタンパク質の分解を行う
解説
胃液には塩酸(胃酸)とペプシンが含まれ、強い酸性の環境下でペプシンが活性化してタンパク質をペプトンなどに分解する働きを担っています。胃酸は同時に食べ物とともに入った細菌を殺菌する働きも持ちます。

他の選択肢が不適切な理由
胃液の消化酵素であるペプシンは脂肪ではなくタンパク質を分解します。胃液は強い酸性の消化液であり、アルカリ性ではありません。胃液にはペプシンという消化酵素が含まれています。
問45-3

膵臓から分泌される膵液に含まれる消化酵素に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①膵液にはタンパク質を分解するトリプシン、炭水化物を分解するアミラーゼ、脂肪を分解するリパーゼなど複数の消化酵素が含まれる
  • ②膵液にはタンパク質を分解する酵素のみがずっと豊富に含まれており、炭水化物や脂肪を分解する酵素のほうは全く含まれていない
  • ③膵液は消化酵素というものを全く含んでおらず、インスリンやグルカゴンなどのホルモンのみをいつも常に分泌している液体であるよ
  • ④膵液は胃の中でいつも作られているとされ、十二指腸を全く経由することなく直接小腸のはるか末端の部分にまで送られていく
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正解 ①膵液にはタンパク質を分解するトリプシン、炭水化物を分解するアミラーゼ、脂肪を分解するリパーゼなど複数の消化酵素が含まれる
解説
膵臓は消化酵素を豊富に含む膵液を十二指腸へ分泌しており、タンパク質を分解するトリプシン、炭水化物を分解するアミラーゼ、脂肪を分解するリパーゼなど三大栄養素すべてに対応する消化酵素を含む点が特徴です。

他の選択肢が不適切な理由
膵液にはタンパク質だけでなく炭水化物や脂肪を分解する酵素も含まれます。膵臓はインスリンなどのホルモンも分泌しますが、それとは別に消化酵素を含む膵液も分泌します。膵液は十二指腸に分泌され消化に利用されます。
問55-3

肝臓で作られる胆汁の働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①胆汁の中にはタンパク質を分解する強力な消化酵素がいつも豊富に含まれており、単独でタンパク質を分解することができる
  • ②胆汁は消化酵素を含まないが、脂肪を細かい粒に乳化させることでリパーゼによる脂肪の分解を助ける働きを持つ
  • ③胆汁は胃の中で作られた後、いつも胆嚢を全く経由せずに直接大腸へと送られて水分の吸収を助ける液体である
  • ④胆汁は膵液と全く同じ成分をいつも常に持っており、膵液の代わりとして炭水化物の分解を行っているものである
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正解 ②胆汁は消化酵素を含まないが、脂肪を細かい粒に乳化させることでリパーゼによる脂肪の分解を助ける働きを持つ
解説
胆汁は肝臓で作られ胆嚢に濃縮・貯蔵された後、十二指腸に分泌されます。胆汁自体は消化酵素を含みませんが、脂肪を細かい粒状にする乳化作用によって膵液中のリパーゼが脂肪に作用しやすくする役割を担います。

他の選択肢が不適切な理由
胆汁には消化酵素は含まれておらず、タンパク質を単独で分解する働きはありません。胆汁は肝臓で作られ胆嚢に貯蔵されてから十二指腸へ送られます。胆汁は炭水化物の分解には直接関与せず、脂肪の消化を助ける働きが中心です。
問65-3

肝臓の働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①肝臓の主な働きは尿をいつも生成することであるとされ、腎臓と全く同様の機能を常に担っている臓器なのだと考えられている
  • ②肝臓は消化酵素をいつも全く生成しておらず、栄養素を貯蔵する働きにのみ常に深く関与している臓器なのだと考えられているという
  • ③肝臓はブドウ糖をグリコーゲンという形で貯蔵して血糖値を調節するほか、有害物質の解毒や胆汁の生成など多くの働きを担っている
  • ④肝臓はホルモンというものを一切分泌しておらず、体内における代謝や解毒とは全く無関係の臓器なのだと考えられている
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正解 ③肝臓はブドウ糖をグリコーゲンという形で貯蔵して血糖値を調節するほか、有害物質の解毒や胆汁の生成など多くの働きを担っている
解説
肝臓は余ったブドウ糖をグリコーゲンとして貯蔵・分解することで血糖値の調節に関わるほか、アルコールなど有害物質の解毒、胆汁の生成、血液中のタンパク質の合成など、代謝の中心的な役割を担う臓器です。

他の選択肢が不適切な理由
尿を生成するのは腎臓の働きであり、肝臓の主な機能ではありません。肝臓は消化酵素そのものは分泌しませんが胆汁の生成を行い脂肪の消化を助けます。肝臓は代謝や解毒に深く関与する臓器です。
問75-3

小腸における栄養素の吸収に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①小腸の内壁は滑らかな一枚の膜だけでいつもできており、表面積を広げるための構造は全く存在しない
  • ②栄養素の吸収は主に大腸においていつも行われており、小腸のほうでは水分の吸収のみが行われている仕組みである
  • ③小腸では脂肪の吸収は全く行われておらず、脂肪はそのままいつも大腸へと送られて排出されている仕組みである
  • ④小腸の内壁には絨毛と呼ばれる無数の突起があり、表面積を広げることで効率よく栄養素を吸収している
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正解 ④小腸の内壁には絨毛と呼ばれる無数の突起があり、表面積を広げることで効率よく栄養素を吸収している
解説
小腸の内壁は輪状のひだと無数の絨毛と呼ばれる小さな突起で覆われており、これにより表面積が大きく広がり、分解された栄養素を効率よく吸収できる構造になっています。絨毛の表面はさらに微絨毛と呼ばれる細かい突起で覆われており、これらの構造によって小腸の表面積は非常に広い面積にまで達するといわれています。

他の選択肢が不適切な理由
小腸の内壁は絨毛によって表面積を広げる構造を持っており、滑らかな一枚膜ではありません。栄養素の吸収の大部分は小腸で行われ、大腸は主に水分の吸収を担います。脂肪も小腸で分解・吸収され、そのまま大腸へ送られるわけではありません。
問85-3

三大栄養素が消化によって最終的に分解される形に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①炭水化物はブドウ糖に、タンパク質はアミノ酸に、脂肪は脂肪酸とグリセリンに、それぞれ分解されて吸収される
  • ②炭水化物、タンパク質、脂肪はいずれも消化される過程ですべていつも同じアミノ酸という物質にまで分解される
  • ③脂肪は消化される過程でいつもブドウ糖に分解され、炭水化物のほうは脂肪酸とグリセリンに分解される仕組みである
  • ④タンパク質は消化される過程を全く経ることなく、そのままの形で小腸から一気に吸収されるものなのだと考えられている
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正解 ①炭水化物はブドウ糖に、タンパク質はアミノ酸に、脂肪は脂肪酸とグリセリンに、それぞれ分解されて吸収される
解説
三大栄養素は消化酵素の働きによりそれぞれ異なる最終形態に分解されます。炭水化物はブドウ糖などの単糖類に、タンパク質はアミノ酸に、脂肪は脂肪酸とグリセリンに分解され、小腸から吸収されます。

他の選択肢が不適切な理由
三大栄養素はそれぞれ異なる物質に分解され、すべてがアミノ酸になるわけではありません。脂肪と炭水化物の分解産物が入れ替わっており誤りです。タンパク質はアミノ酸にまで分解されてから吸収されます。
問95-3

大腸の働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①大腸は消化酵素を豊富にいつも分泌しており、栄養素の消化と吸収の大部分を担う臓器である
  • ②大腸では主に水分と電解質の吸収が行われ、消化されなかった残りの内容物は便として形成される
  • ③大腸では小腸で行われるのと同様にいつもタンパク質や脂肪の本格的な消化が行われている
  • ④大腸は胃と小腸の間にいつも位置しており、食べ物は胃を出た後まず大腸を通過してから小腸に至る
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正解 ②大腸では主に水分と電解質の吸収が行われ、消化されなかった残りの内容物は便として形成される
解説
大腸は消化酵素をほとんど分泌せず、小腸で栄養素が吸収された後の残りの内容物から水分と電解質を吸収し、便として形成して排出する働きを担っています。小腸で消化・吸収された後の残りかすである内容物は、大腸を通過する間に徐々に水分が抜かれて固形の便となり、直腸にたまると便意が生じます。

他の選択肢が不適切な理由
栄養素の消化・吸収の大部分は小腸で行われ、大腸が担う役割ではありません。タンパク質や脂肪の本格的な消化は主に胃や小腸で行われます。消化管の順序は胃の次に小腸、その後に大腸であり、大腸が小腸より先にあるわけではありません。
問105-3

ビタミンの性質に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①ビタミンはすべて水にいつでも溶けやすい性質をいつも持っており、体内に蓄積されることなく余った分はすぐに尿として排出される
  • ②ビタミンはすべて脂肪だけに溶けやすい性質だけをいつも持っており、水に溶けるビタミンは全く存在しないとみられている
  • ③ビタミンには水に溶けやすい水溶性ビタミンと、脂肪に溶けやすい脂溶性ビタミンがあり、脂溶性ビタミンは体内に蓄積されやすい
  • ④ビタミンはエネルギー源としていつも直接利用される栄養素であるとされ、三大栄養素と同様に多量に摂取する必要がある
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正解 ③ビタミンには水に溶けやすい水溶性ビタミンと、脂肪に溶けやすい脂溶性ビタミンがあり、脂溶性ビタミンは体内に蓄積されやすい
解説
ビタミンは水溶性ビタミン(ビタミンB群やCなど)と脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・Kなど)に大別され、水溶性ビタミンは余分な分が尿として排出されやすいのに対し、脂溶性ビタミンは脂肪組織などに蓄積されやすいという違いがあります。

他の選択肢が不適切な理由
ビタミンには水溶性だけでなく脂肪に溶けやすい脂溶性のものもあります。逆に脂溶性ビタミンだけで水溶性のものが存在しないというのも誤りです。ビタミンはエネルギー源にはならず、三大栄養素のように多量に摂取する必要はありません。

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