2026年版・5-12

ストレスと生体反応の一問一答

第一種衛生管理者試験「労働生理」から、ストレスと生体反応に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全600問) 労働生理の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-12

セリエが提唱した汎適応症候群(一般適応症候群)の考え方に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①汎適応症候群とは、特定の一種類のストレッサーに対してのみ生じる、極めて限定的な反応のみを指す言葉であり、他のいかなる状況でも一切生じない
  • ②汎適応症候群とは、ストレッサーが加わったその瞬間にいつも生体のあらゆる機能が完全にすべて停止してしまうとされる、極めて特殊な現象のことを指す
  • ③汎適応症候群とは、生体にストレッサーが加わったときに、その種類にかかわらずほぼ共通した一連の段階を経て体が適応しようとする反応の過程を指す
  • ④汎適応症候群という考え方というものは筋肉の疲労にのみいつも当てはまるものであり、それ以外のストレスへの反応にはどれも全く当てはまらない
答えと解説を見る
正解 ③汎適応症候群とは、生体にストレッサーが加わったときに、その種類にかかわらずほぼ共通した一連の段階を経て体が適応しようとする反応の過程を指す
解説
生理学者セリエは、生体に様々な種類のストレッサーが加わった際に、そのストレッサーの種類にかかわらずほぼ共通した一連の段階を経て体が適応しようとする反応が見られることを見いだし、これを汎適応症候群(一般適応症候群)と呼びました。

他の選択肢が不適切な理由
汎適応症候群は特定の一種類のストレッサーに限らず、様々なストレッサーに対して共通して見られる反応の過程です。ストレッサーが加わった瞬間に生体機能がすべて停止するわけではなく、段階を経て適応しようとする反応です。汎適応症候群はストレスへの心身の反応を説明する考え方であり、ストレス全般に関わる概念です。
問25-12

汎適応症候群における警告反応期に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①警告反応期は、ストレスに完全に慣れきってしまい心身の状態がすっかり安定し、最も抵抗力が高まっている落ち着いた時期のことのみを指す言葉である
  • ②警告反応期は、長期間ずっとストレッサーにさらされ続けた末に生体のエネルギーがすべてすっかり枯渇してしまった衰弱した状態のことを指す
  • ③警告反応期というものは汎適応症候群の最終段階であり、この後にストレッサーへの反応は完全にすっかり全部終息してしまうことになっていく
  • ④警告反応期は、ストレッサーが加わった直後に体がその衝撃にうまく対応できないショック相と、その後に防衛反応が働き始める反ショック相とからなる
答えと解説を見る
正解 ④警告反応期は、ストレッサーが加わった直後に体がその衝撃にうまく対応できないショック相と、その後に防衛反応が働き始める反ショック相とからなる
解説
汎適応症候群の最初の段階である警告反応期は、ストレッサーの衝撃に体がうまく対応できずに機能が一時的に低下するショック相と、その後、体を守ろうとする防衛反応が働き始める反ショック相の2つの段階に分けられます。

他の選択肢が不適切な理由
ストレスに慣れて安定し抵抗力が高まっている時期は次の段階である抵抗期の特徴であり、警告反応期の説明ではありません。生体のエネルギーが枯渇した状態は最終段階の疲憊期の特徴です。警告反応期は汎適応症候群の最初の段階であり、最終段階ではありません。
問35-12

汎適応症候群における抵抗期に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①抵抗期は、警告反応期を経て体がストレッサーに対する抵抗力を高め、一見すると症状が落ち着き安定しているように見える時期である
  • ②抵抗期は、ストレッサーが加わった直後にあるとされており、体がまだ全く対応できていない不安定な時期のことのみを指す言葉である
  • ③抵抗期というものは、ストレッサーへの適応に使うエネルギーが完全に尽きるとされ、心身が衰弱していく最終的な時期のことのみを指す
  • ④抵抗期にはストレッサーに対する体の抵抗力はむしろどんどん低下し続ける一方であるとされ、決して安定することがない時期である
答えと解説を見る
正解 ①抵抗期は、警告反応期を経て体がストレッサーに対する抵抗力を高め、一見すると症状が落ち着き安定しているように見える時期である
解説
警告反応期を経た体は、ストレッサーに対する抵抗力を高めて対応しようとする抵抗期に入り、この時期には見かけ上の症状が落ち着き、心身の状態が安定しているように見えますが、内部ではストレッサーへの対応にエネルギーを使い続けています。

他の選択肢が不適切な理由
ストレッサーが加わった直後の不安定な時期は警告反応期の特徴であり、抵抗期の説明ではありません。エネルギーが尽き心身が衰弱していく最終段階は疲憊期であり、抵抗期とは異なる段階です。抵抗期は抵抗力が高まり安定して見える時期であり、抵抗力が低下し続ける時期ではありません。
問45-12

汎適応症候群における疲憊期に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①疲憊期というものは汎適応症候群のいちばん最初のほうにいつも現れる段階であり、この後に抵抗期や警告反応期がずっと続いていくことになる
  • ②ストレッサーが長期間持続すると、体の適応エネルギーが枯渇していく疲憊期に至り、心拍や血圧などの生体機能が低下し心身が著しく衰弱することがある
  • ③疲憊期に入ると体の抵抗力はかえって最大限まで一気に高まっていくとされ、あらゆるストレッサーに難なく完全に対応できるようになっていく
  • ④疲憊期はごく短時間だけのストレッサーに対してのみ現れるものであるとされ、長期間続くストレスでは決して現れることが全くない状態であるとみられる
答えと解説を見る
正解 ②ストレッサーが長期間持続すると、体の適応エネルギーが枯渇していく疲憊期に至り、心拍や血圧などの生体機能が低下し心身が著しく衰弱することがある
解説
強いストレッサーが長期間にわたって持続すると、抵抗期で使い続けてきた適応のためのエネルギーが枯渇し、疲憊期に至ります。この段階では心拍・血圧・体温などの生体機能が低下し、心身が著しく衰弱していくとされています。

他の選択肢が不適切な理由
疲憊期は汎適応症候群の最終段階であり、警告反応期や抵抗期の後に現れる段階です。疲憊期では抵抗力はむしろ低下していき、あらゆるストレッサーに対応できるようになるわけではありません。疲憊期は主に長期間ストレッサーにさらされ続けた場合に現れる段階です。
問55-12

ストレスを受けた際の自律神経系の反応に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①強いストレスを受けると副交感神経のほうがいつも優位になり、心拍数や血圧が低下して体は完全にリラックスした状態になっていく
  • ②ストレスを受けても自律神経の働きにはいつも全く変化が生じておらず、心拍数や血圧はいつも一定に保たれ続けていく
  • ③強いストレスを受けると交感神経が優位になり、心拍数の増加や血圧の上昇など体を緊張・興奮させる方向の変化が生じやすくなる
  • ④ストレスへの反応というものは自律神経とは無関係であり、骨格筋の随意的な動きのみによって現れるものにすぎない反応である
答えと解説を見る
正解 ③強いストレスを受けると交感神経が優位になり、心拍数の増加や血圧の上昇など体を緊張・興奮させる方向の変化が生じやすくなる
解説
強いストレッサーに直面すると、自律神経のうち交感神経が優位に働くようになり、心拍数の増加や血圧の上昇、瞳孔の拡大など、危機的な状況に素早く対応できるよう体を緊張・興奮させる方向の変化が生じやすくなります。

他の選択肢が不適切な理由
ストレスを受けたときに優位になるのは副交感神経ではなく交感神経であり、記述が逆になっています。ストレスを受けると自律神経系の働きに明確な変化が生じ、心拍数や血圧も変動します。ストレスへの反応には自律神経系の働きが深く関与しており、骨格筋の随意的な動きのみで説明できるものではありません。
問65-12

ストレスを受けた際に副腎髄質から分泌が増加するホルモンに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①ストレスを強く受けると副腎髄質からインスリンというホルモンの分泌がいつも増加していき、血糖値がどんどん低下していく
  • ②ストレスを強く受けても副腎髄質からのホルモン分泌にはいつも変化が生じておらず、常に一定量だけが分泌され続けているとされるよ
  • ③ストレスを強く受けると副腎髄質からメラトニンというホルモンが分泌され、強い眠気がすぐに引き起こされてしまうことになる
  • ④ストレスを受けると副腎髄質からアドレナリンやノルアドレナリンの分泌が増加し、心拍数の増加や血糖値の上昇などが引き起こされる
答えと解説を見る
正解 ④ストレスを受けると副腎髄質からアドレナリンやノルアドレナリンの分泌が増加し、心拍数の増加や血糖値の上昇などが引き起こされる
解説
強いストレスを感じると、交感神経系の働きにより副腎髄質からアドレナリンやノルアドレナリンの分泌が増加し、これらのホルモンの作用によって心拍数の増加、血圧の上昇、血糖値の上昇など、体を素早く活動できる状態に整える変化が引き起こされます。

他の選択肢が不適切な理由
インスリンは膵臓から分泌されるホルモンであり、副腎髄質から分泌されるものではありません。ストレスを受けると副腎髄質からのホルモン分泌は増加する方向に変化し、一定量のまま変化しないわけではありません。メラトニンは松果体から分泌されるホルモンであり、副腎髄質から分泌されるものではありません。
問75-12

ストレスを受けた際に副腎皮質から分泌が増加するホルモンに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①ストレスを受けると副腎皮質から糖質コルチコイド(コルチゾールなど)の分泌が増加し、血糖値の上昇や炎症を抑える作用などが現れる
  • ②ストレスを強く受けると副腎皮質からインスリンの分泌がいつも増加していき、血糖値が急激にどんどん低下していく一方となってしまう
  • ③ストレスを強く受けても副腎皮質からのホルモン分泌量はいつも全く変化しないとされ、一定量をそのまま保ち続けることになっている
  • ④ストレスを受けると副腎皮質からチロキシンがいつも分泌されていき、体温がそのまま急激にどんどん低下していってしまうことになる
答えと解説を見る
正解 ①ストレスを受けると副腎皮質から糖質コルチコイド(コルチゾールなど)の分泌が増加し、血糖値の上昇や炎症を抑える作用などが現れる
解説
ストレッサーが加わると、脳の指令を受けて副腎皮質から糖質コルチコイド(コルチゾールなど)の分泌が増加し、エネルギー源を確保するための血糖値の上昇や、炎症を抑える作用などを通じて体がストレスに対応できるよう働きます。

他の選択肢が不適切な理由
インスリンは膵臓から分泌されるホルモンであり、副腎皮質から分泌されるものではありません。ストレスを受けると副腎皮質からのホルモン分泌は増加する方向に変化します。チロキシンは甲状腺から分泌されるホルモンであり、副腎皮質から分泌されるものではありません。
問85-12

ストレスと心身の健康との関係に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①ストレスというものは常に体にとっていつも有害なものであり、少しでもストレスを受けると必ず健康をひどく害してしまうことになるよ
  • ②適度なストレスは意欲や集中力を高める面もある一方で、強すぎるストレスや慢性的なストレスは心身の不調を引き起こす要因になり得る
  • ③ストレスというものは意欲や集中力にはいつも全く何の影響も及ぼしておらず、心身の健康にも一切何ら関係していないままである
  • ④ストレスが強ければ強いほど常に作業効率がいつもどんどん高まり続けていき、上限なく良い効果のみをずっともたらし続ける
答えと解説を見る
正解 ②適度なストレスは意欲や集中力を高める面もある一方で、強すぎるストレスや慢性的なストレスは心身の不調を引き起こす要因になり得る
解説
適度な緊張感を伴うストレスは仕事への意欲や集中力を高めるなど、必ずしも悪い面ばかりではありませんが、強すぎるストレスや長期間続く慢性的なストレスは自律神経やホルモンバランスの乱れを通じて心身の様々な不調を引き起こす要因になり得ます。

他の選択肢が不適切な理由
ストレスは必ずしも常に有害なわけではなく、適度なストレスは意欲や集中力を高める面もあります。ストレスは意欲や集中力、心身の健康に影響を及ぼすことが知られており、無関係とはいえません。ストレスが強すぎる場合はかえって心身の不調やパフォーマンスの低下を招くことがあり、上限なく良い効果のみをもたらすわけではありません。
問95-12

慢性的に強いストレスにさらされ続けることが心身に及ぼす影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①慢性的な強いストレスは、体に何の影響も及ぼしておらず、心身の健康を常に良好な状態のまま保ち続けることになる
  • ②慢性的な強いストレスは免疫の働きをいつも一律に強化しているとされ、感染症にかかりにくくする効果しかほとんど持たない
  • ③慢性的な強いストレスは、血圧の上昇や胃腸の不調、不眠など、様々な身体的・精神的な不調を引き起こす一因となり得る
  • ④慢性的な強いストレスの影響は消化器系にのみ現れており、循環器系や睡眠には全く影響を及ぼすことがない状態が続く
答えと解説を見る
正解 ③慢性的な強いストレスは、血圧の上昇や胃腸の不調、不眠など、様々な身体的・精神的な不調を引き起こす一因となり得る
解説
強いストレスが長期間続くと、自律神経やホルモンバランスの乱れを通じて血圧の上昇、胃腸の不調、不眠、気分の落ち込みなど、循環器系・消化器系・精神面を含む様々な身体的・精神的な不調を引き起こす一因になり得るとされています。

他の選択肢が不適切な理由
慢性的な強いストレスは心身に悪影響を及ぼす可能性があり、常に良好な状態を保つとはいえません。慢性的なストレスは免疫の働きを乱すこともあり、感染症にかかりにくくする効果のみを持つわけではありません。慢性的なストレスの影響は消化器系だけでなく循環器系や睡眠にも及ぶことがあります。
問105-12

同じ出来事に対するストレスの感じ方や反応の現れ方に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①同じ出来事に対するストレスの感じ方というものは、性格や経験、周囲の状況にかかわらず、すべての人においていつも全く同じになってしまう
  • ②ストレスの感じ方には個人差が生じることはいつも全くないとされ、常に出来事の大きさのみによって機械的にすべて完全に決まっていく
  • ③ストレスへの反応というものは遺伝的な要因のみによって決まっているとされ、経験や周囲の環境からは一切影響を受けることがない
  • ④同じ出来事(ストレッサー)であっても、その人の性格や経験、周囲の支援の有無などによって受け止め方や生体反応の強さには個人差が生じる
答えと解説を見る
正解 ④同じ出来事(ストレッサー)であっても、その人の性格や経験、周囲の支援の有無などによって受け止め方や生体反応の強さには個人差が生じる
解説
同じ出来事であっても、それをどのように受け止め対処するかは個人の性格や過去の経験、周囲からの支援の有無などによって異なり、その結果として生じる自律神経やホルモンの反応の強さにも個人差が生じることが知られています。

他の選択肢が不適切な理由
ストレスの感じ方は性格や経験、周囲の状況などによって個人差が生じ、すべての人で全く同じになるわけではありません。ストレスの感じ方は出来事の大きさだけでなく受け止め方などによっても左右され、機械的に決まるものではありません。ストレスへの反応には経験や周囲の環境も影響を及ぼしており、遺伝的な要因のみで決まるものではありません。

第一種衛生管理者試験の対策問題(全600問)に戻る

※本ページはアクセス解析のためCookieを利用し、その情報を外部(Google)へ送信しています。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。