2026年版・5-11

疲労・睡眠の一問一答

第一種衛生管理者試験「労働生理」から、疲労・睡眠に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-11

疲労の分類に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①そもそも疲労には局所疲労という概念そのものがいつも全く存在しておらず、常に体全体にのみいつも常に一様に生じるものなのだと考えられている
  • ②疲労は、体の一部の筋肉などに生じる局所疲労と、体全体に及ぶ全身疲労、また身体的な作業による身体的疲労と頭を使う作業による精神的疲労などに分けられる
  • ③疲労というものは身体的な作業によってのみ生じるものであるとされ、頭をよく使う頭脳労働によって精神的な疲労が生じることは決してあり得ない
  • ④疲労というものは個人差や作業内容にかかわらず、いつでも全く同じ種類・同じ程度でいつも常に生じる現象であるとされており、個人差は一切生じることがない
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正解 ②疲労は、体の一部の筋肉などに生じる局所疲労と、体全体に及ぶ全身疲労、また身体的な作業による身体的疲労と頭を使う作業による精神的疲労などに分けられる
解説
疲労は、特定の筋肉など体の一部に生じる局所疲労と体全体の倦怠感として現れる全身疲労、また体を動かす作業による身体的疲労と頭脳労働などによる精神的疲労のように、複数の観点から分類することができます。

他の選択肢が不適切な理由
疲労には体の一部に生じる局所疲労という概念も存在し、常に全身に一様に生じるとは限りません。頭脳労働によっても精神的疲労が生じることが知られており、身体的な作業のみに限られません。疲労の種類や程度は作業内容や個人差によって異なり、常に一定というわけではありません。
問25-11

産業疲労の測定などに用いられるフリッカー値(フリッカー検査)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①フリッカー値は血液の中に含まれる酸素濃度そのものをいつも直接測定するための検査であり、疲労とは全く直接関係のない指標である
  • ②フリッカー値は疲労が進むほど数値がいつも上昇していく性質を持っており、数値が高いほど疲労が強いことをそのまま示す指標である
  • ③フリッカー値は点滅する光がちらついて見えるか連続して見えるかの境目の周波数を測るもので、疲労が進むと値が低下する傾向がある
  • ④フリッカー値は筋肉の疲労のみをいつも測定するためだけのものであるとされ、精神的な疲労の評価には全く使用できない
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正解 ③フリッカー値は点滅する光がちらついて見えるか連続して見えるかの境目の周波数を測るもので、疲労が進むと値が低下する傾向がある
解説
フリッカー値は点滅する光がちらついて見える状態から連続して光っているように見える状態に切り替わる境目の点滅周波数を測定するもので、大脳皮質の活動状態を反映するとされ、精神的な疲労が蓄積すると数値が低下する傾向があるため、産業疲労の評価などに利用されています。

他の選択肢が不適切な理由
フリッカー値は血液中の酸素濃度を測る検査ではなく、光の点滅の見え方に関する検査です。フリッカー値は疲労が進むほど低下する傾向があり、上昇するというのは逆の内容です。フリッカー値は主に精神的疲労や中枢神経系の覚醒水準の指標として用いられる検査です。
問35-11

一晩の睡眠におけるレム睡眠とノンレム睡眠の現れ方に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①一晩の睡眠はいつも最初から最後までレム睡眠のみで構成されており、ノンレム睡眠が現れることは決してない
  • ②一晩の睡眠では、通常レム睡眠からいつも始まり、その後ノンレム睡眠が一度だけ現れてそのまま終わってしまうことになる
  • ③レム睡眠とノンレム睡眠はいつも同時に並行してずっと起こる現象であり、交互に切り替わることは決してない
  • ④一晩の睡眠では、通常ノンレム睡眠から始まり、その後レム睡眠が現れるという周期が一晩のうちに何度か繰り返される
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正解 ④一晩の睡眠では、通常ノンレム睡眠から始まり、その後レム睡眠が現れるという周期が一晩のうちに何度か繰り返される
解説
通常の睡眠は入眠後まずノンレム睡眠が現れて徐々に深い眠りに入り、その後レム睡眠が続くという一連の周期を一晩のうちに複数回(おおむね4~5回程度)繰り返しながら朝の覚醒に向かいます。

他の選択肢が不適切な理由
一晩の睡眠はレム睡眠のみで構成されるのではなく、ノンレム睡眠も含めて交互に繰り返されます。睡眠は通常レム睡眠からではなくノンレム睡眠から始まり、また一度だけで終わるものでもありません。レム睡眠とノンレム睡眠は同時にではなく交互に切り替わりながら現れます。
問45-11

レム睡眠の特徴に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①レム睡眠中は眼球が素早く動く急速眼球運動が見られ、脳は比較的活発に活動しており夢を見ることが多いとされる
  • ②レム睡眠中は眼球の動きがいつも完全に止まってしまっているとされ、脳の活動も同時に深く低下した状態になる
  • ③レム睡眠は体の成長を促す成長ホルモンがいつも最も多く分泌されていく睡眠の段階であり、成長に不可欠な時間である
  • ④レム睡眠はいつも一晩の睡眠の大部分をずっと占めている、最も深い眠りの段階であり、夢を見ることはない
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正解 ①レム睡眠中は眼球が素早く動く急速眼球運動が見られ、脳は比較的活発に活動しており夢を見ることが多いとされる
解説
レム睡眠はまぶたの下で眼球が素早く動く急速眼球運動(レム)が見られる睡眠段階で、体は休息していても脳は比較的活発に活動しており、この段階で夢を見ることが多いとされています。

他の選択肢が不適切な理由
レム睡眠中は眼球が素早く動いており、動きが止まった状態ではありません。成長ホルモンの分泌が盛んになるのは主に深いノンレム睡眠の段階であるとされています。一晩の睡眠の大部分を占め最も深い眠りとされるのはノンレム睡眠です。
問55-11

ノンレム睡眠の特徴に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①ノンレム睡眠中には急速眼球運動のほうがいつもずっと最も顕著に見られ続けているとされ、脳のほうが最も活発に活動し続けている
  • ②ノンレム睡眠は脳の活動が低下する深い眠りの段階であり、脳を休息させるとともに体の成長や修復に関わるホルモンの分泌が盛んになる
  • ③ノンレム睡眠は睡眠のごくわずかな一部にしか現れず、一晩の睡眠のほとんどはずっとレム睡眠によって占められ続けていくことになるよ
  • ④ノンレム睡眠中は夢を見ることのほうがいつも最も多いとされ、レム睡眠中には夢を見ることは全くなく完全に無関係である
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正解 ②ノンレム睡眠は脳の活動が低下する深い眠りの段階であり、脳を休息させるとともに体の成長や修復に関わるホルモンの分泌が盛んになる
解説
ノンレム睡眠は脳の活動が低下する比較的深い眠りの段階で、脳を積極的に休息させる働きを持つとともに、体の成長や組織の修復に関わる成長ホルモンの分泌が盛んになる時間帯でもあります。

他の選択肢が不適切な理由
急速眼球運動が顕著に見られ脳が活発に活動するのはレム睡眠の特徴であり、ノンレム睡眠の特徴ではありません。一晩の睡眠の大部分を占めるのはレム睡眠ではなくノンレム睡眠です。夢を見ることが多いとされるのは主にレム睡眠中であり、記述が逆になっています。
問65-11

約24時間周期で繰り返される睡眠と覚醒などの生体リズム(概日リズム、サーカディアンリズム)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①概日リズムを生み出す中枢はそもそも心臓にあるとされ、心拍数のみの変化によって睡眠と覚醒のリズムが作られている
  • ②概日リズムは光の影響を全く受けていないとされ、外部の環境がどれだけ変化してもいつも一定のリズムを保ち続けるよ
  • ③概日リズムを生み出す体内時計の中枢は間脳の視交叉上核にあるとされ、睡眠と覚醒などのリズムを約24時間周期で調節している
  • ④概日リズムという概念はそもそも睡眠には全く存在しておらず、体温やホルモン分泌にも全く存在しない概念なのだと考えられている
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正解 ③概日リズムを生み出す体内時計の中枢は間脳の視交叉上核にあるとされ、睡眠と覚醒などのリズムを約24時間周期で調節している
解説
睡眠と覚醒、体温、ホルモン分泌などが約24時間の周期で変動する概日リズム(サーカディアンリズム)を生み出す体内時計の中枢は、間脳にある視交叉上核にあるとされ、光の刺激などによって日々微調整されながら約24時間周期のリズムを刻んでいます。

他の選択肢が不適切な理由
概日リズムを生み出す中枢は心臓ではなく脳の視交叉上核です。概日リズムは光の刺激などの影響を受けて日々調整されており、外部環境と無関係に一定というわけではありません。概日リズムは睡眠だけでなく体温やホルモン分泌など体の様々な機能に見られる現象です。
問75-11

脳の松果体から分泌され、睡眠を促す働きを持つホルモンに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①メラトニンは周囲が明るくなるといつも分泌量が増加していき、強い眠気を誘発するホルモンであるとされる
  • ②メラトニンは膵臓のほうからいつも常に分泌されており、血糖値の調節に深く関わるホルモンであるとされる
  • ③メラトニンは筋肉の収縮をいつも促進しているとされ、覚醒状態を維持するためにずっと分泌され続けるホルモンである
  • ④メラトニンは周囲が暗くなると分泌量が増加していき、眠気を誘発して睡眠のリズムを整える働きを持つホルモンである
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正解 ④メラトニンは周囲が暗くなると分泌量が増加していき、眠気を誘発して睡眠のリズムを整える働きを持つホルモンである
解説
メラトニンは脳の松果体から分泌されるホルモンで、周囲が暗くなるにつれて分泌量が増加する性質を持ち、自然な眠気を誘発して睡眠と覚醒のリズムを整える働きを担っています。

他の選択肢が不適切な理由
メラトニンは明るくなると分泌が抑えられる傾向があり、暗くなると増加するのが正しい関係です。メラトニンは膵臓ではなく松果体から分泌されるホルモンであり、血糖値の直接的な調節を担うものではありません。メラトニンは覚醒ではなく睡眠を促す方向に働くホルモンです。
問85-11

睡眠不足が仕事の遂行に及ぼす影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①睡眠不足が続くと、注意力や集中力、判断力が低下しやすくなり、作業効率の低下やミス・事故の増加につながるおそれがある
  • ②睡眠不足というものは注意力や判断力には全く何の影響も及ぼさず、いつも身体的な疲労感のみをずっともたらす
  • ③睡眠不足が続けば続くほど、かえって集中力や判断力はいつもどんどん高まっていき、作業効率もますます向上することになる
  • ④睡眠不足の影響はいつも翌日には完全にすっかり解消され、それ以降の作業にはずっと一切影響を及ぼすことがない
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正解 ①睡眠不足が続くと、注意力や集中力、判断力が低下しやすくなり、作業効率の低下やミス・事故の増加につながるおそれがある
解説
十分な睡眠がとれない状態が続くと、脳の機能が十分に回復せず、注意力や集中力、状況を的確に判断する能力が低下しやすくなり、その結果として作業効率の低下や労働災害につながるミス・事故のリスクが高まることが知られています。

他の選択肢が不適切な理由
睡眠不足は注意力や判断力にも大きな影響を及ぼすことが知られており、身体的疲労感のみにとどまるものではありません。睡眠不足が続くと一般に集中力や判断力はむしろ低下する傾向があります。睡眠不足による影響は一晩の睡眠不足だけでも翌日以降に持ち越されることがあり、必ずしも即座に解消されるとは限りません。
問95-11

疲労からの回復における休息・睡眠の役割に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①疲労の回復に休息や睡眠はいつも全く関係がなく、栄養の摂取のみによってすべて回復していくとされている
  • ②十分な休息や質の良い睡眠をとることは、蓄積した心身の疲労を回復させるために重要な役割を果たす
  • ③一度蓄積した疲労は、どれだけ休息や睡眠をとってもいつも全く回復することは決してないとされている
  • ④休息や睡眠は身体的疲労の回復には関与するが、精神的疲労の回復には全く関与することがない
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正解 ②十分な休息や質の良い睡眠をとることは、蓄積した心身の疲労を回復させるために重要な役割を果たす
解説
身体的疲労・精神的疲労のいずれにおいても、十分な休息や質の良い睡眠をとることは、心身の機能を回復させ疲労を軽減するために重要な役割を果たしており、疲労の蓄積を防ぐ基本的な対策とされています。

他の選択肢が不適切な理由
疲労の回復には栄養だけでなく休息や睡眠も重要な要素です。適切な休息や睡眠をとることで蓄積した疲労はある程度回復させることができます。休息や睡眠は身体的疲労だけでなく精神的疲労の回復にも関与しています。
問105-11

夜勤や交代勤務が体に及ぼす影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①夜勤や交代勤務というものは体内時計にはいつも全く何の影響も与えることがないとされ、日勤のみの勤務と体への負担は全く変わらない
  • ②夜勤を続けていくほど概日リズムは自然といつも昼夜逆転した状態にすっかり完全に適応していき、その後は不調が生じなくなる
  • ③夜勤や不規則な交代勤務は概日リズムと実際の生活時間帯とのずれを生じさせやすく、睡眠の質の低下や体調不良の原因となることがある
  • ④交代勤務による体調への影響というものには個人差が全くないとされ、誰もがいつも同じ程度の影響をずっと必ず受けるのだ
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正解 ③夜勤や不規則な交代勤務は概日リズムと実際の生活時間帯とのずれを生じさせやすく、睡眠の質の低下や体調不良の原因となることがある
解説
本来昼間に活動し夜間に休むよう調整されている体内時計(概日リズム)に対し、夜勤や不規則な交代勤務は実際の活動時間帯とのずれを生じさせやすく、これにより睡眠の質の低下や消化器系の不調、疲労の蓄積など様々な体調不良につながることがあります。

他の選択肢が不適切な理由
夜勤や交代勤務は体内時計に影響を与えやすく、日勤のみの勤務と比べて体への負担が大きくなりやすいとされています。夜勤を続けても概日リズムが完全に昼夜逆転に適応しきれず不調が残ることも多いとされています。交代勤務による影響の程度には個人差があることが知られています。

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