2026年版・4-8

労働衛生教育・救急処置の一問一答

第一種衛生管理者試験「労働衛生(有害業務に係るもの以外)」から、労働衛生教育・救急処置に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-8

労働安全衛生法59条に基づく雇入れ時の安全衛生教育に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①労働者を雇い入れたときにのみ実施すればよく、作業内容の変更時は不要である。
  • ②正社員として雇い入れた場合のみ実施義務があり、他の雇用形態では不要である。
  • ③労働者を雇い入れたとき並びに作業内容を変更したときに実施する義務がある。
  • ④労働者本人の希望がある場合に限り、事業者は教育を実施すればよい。
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正解 ③労働者を雇い入れたとき並びに作業内容を変更したときに実施する義務がある。
解説
労働安全衛生法59条により、事業者は労働者を雇い入れたときに、その従事する業務に関する安全又は衛生のための教育を行わなければならず、この規定は作業内容を変更したときにも準用されます。教育の対象は正社員に限らず、パートやアルバイトを含むすべての労働者です。

他の選択肢が不適切な理由
作業内容変更時にも教育義務があるため、雇入れ時のみとする記述は誤りです。雇用形態を問わず実施義務があるため、正社員に限定する記述や、労働者の希望の有無によるとする記述も誤りです。
問24-8

労働安全衛生法60条に基づく「職長等の教育」に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①職長等の教育は、すでに10年以上の実務経験を積んだ者にのみ実施すればよい。
  • ②職長等の教育は、経営者層にのみ実施すればよく、現場の職長は対象外である。
  • ③職長等の教育は労働安全衛生法上の規定ではなく、事業者の任意の取組みである。
  • ④新たに職務に就くこととなった職長等の作業を直接指導・監督する者に実施する。
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正解 ④新たに職務に就くこととなった職長等の作業を直接指導・監督する者に実施する。
解説
労働安全衛生法60条により、事業者は、新たに職務に就くこととなった職長その他の作業中の労働者を直接指導又は監督する者に対し、安全衛生教育を実施することが義務付けられています。教育内容には、作業方法の決定や労働者の配置、危険性の把握等に関する事項が含まれます。

他の選択肢が不適切な理由
実務経験の長さを要件とする記述はありません。対象は現場の職長等であり経営者層に限定する記述は誤りです。労働安全衛生法上の義務であり、任意の取組みとする記述も誤りです。
問34-8

傷病者を発見した際の一次救命処置の基本的な手順に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①意識の確認を行い、応援を要請しつつ呼吸を確認し、必要に応じ胸骨圧迫を行う。
  • ②意識の確認は行わず、直ちに周囲の確認をせずに胸骨圧迫のみを開始する。
  • ③呼吸の確認よりも先に、必ず救急隊の到着を待ってから行動を開始するべきである。
  • ④意識がない場合であっても、応援要請や119番通報を行う必要は特にない。
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正解 ①意識の確認を行い、応援を要請しつつ呼吸を確認し、必要に応じ胸骨圧迫を行う。
解説
一次救命処置では、まず傷病者の意識の有無を確認し、周囲に応援を求めて119番通報やAEDの手配を依頼しつつ、呼吸の状態を確認し、正常な呼吸がなければ直ちに胸骨圧迫を開始します。この一連の流れを迅速に行うことが、救命の可能性を大きく左右します。

他の選択肢が不適切な理由
意識の確認を省略することは危険です。救急隊の到着を待ってから行動するのでは救命の機会を逃します。意識がない傷病者への応援要請や通報は不可欠であり、不要とする記述は誤りです。
問44-8

心肺蘇生における胸骨圧迫の実施方法に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①1分間に30回から40回程度のテンポで、約10センチメートルの深さで圧迫する。
  • ②1分間に100回から120回のテンポで、約5センチメートルの深さで圧迫する。
  • ③圧迫の深さは浅ければ浅いほど良く、1センチメートル程度にとどめるべきである。
  • ④テンポや深さについての具体的な目安については、特に示されていない。
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正解 ②1分間に100回から120回のテンポで、約5センチメートルの深さで圧迫する。
解説
胸骨圧迫は、1分間に100回から120回程度のテンポで、胸が約5センチメートル沈む強さで圧迫することとされており、6センチメートルを超えないようにすることも重要とされています。強く速く絶え間なく圧迫を続けることが、脳や心臓への血流を保つうえで欠かせません。

他の選択肢が不適切な理由
30回から40回のテンポや10センチメートルの深さは基準よりかけ離れています。1センチメートル程度の浅い圧迫では十分な血流が得られません。目安が示されていないという記述も誤りです。
問54-8

心肺蘇生における胸骨圧迫と人工呼吸の実施比率に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①胸骨圧迫2回に対して人工呼吸30回を、絶え間なく繰り返すこととされている。
  • ②胸骨圧迫と人工呼吸は同数の回数で交互に繰り返すこととされている。
  • ③胸骨圧迫30回に対して人工呼吸2回を、絶え間なく繰り返すこととされている。
  • ④人工呼吸は不要であり、胸骨圧迫のみを継続すればよいとされている。
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正解 ③胸骨圧迫30回に対して人工呼吸2回を、絶え間なく繰り返すこととされている。
解説
人工呼吸を行う技術と意思がある場合、胸骨圧迫30回に人工呼吸2回を組み合わせた「30対2」のサイクルを、救急隊に引き継ぐまで絶え間なく繰り返すこととされています。なお、人工呼吸の技術に自信がない場合や、口と口を接触させることをためらう場合は、無理に行わず胸骨圧迫だけを続けてもよいとされていますが、これは技術・意思がない場合の代替的な対応であり、実施できる場合の基本の組み合わせは30対2です。

他の選択肢が不適切な理由
比率が逆になっている記述は誤りです。同数の回数で交互に行うという記述も基準とは異なります。人工呼吸が全く不要という記述も、実施できる場合の一般的な手順とは異なります。
問64-8

AED(自動体外式除細動器)の使用に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①電極パッドを貼り付けている間は、必ず胸骨圧迫を完全に中断しなければならない。
  • ②AEDは医師や救急救命士等の有資格者以外は、一般人が使用してはならない。
  • ③AEDの操作に音声ガイダンスの機能はなく、使用者自らが判断して操作する必要がある。
  • ④電極パッドを貼り付ける間できる限り胸骨圧迫を継続し、音声ガイダンスに従い操作する。
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正解 ④電極パッドを貼り付ける間できる限り胸骨圧迫を継続し、音声ガイダンスに従い操作する。
解説
AED(自動体外式除細動器、心臓に電気ショックを与えて正常なリズムに戻す機器)を使用する際は、電極パッドを貼り付けている間もできる限り胸骨圧迫を継続することが望ましく、機器から流れる音声ガイダンスに従って落ち着いて操作することとされています。AEDは医療従事者でなくても誰でも使用できるよう設計されています。

他の選択肢が不適切な理由
パッド装着中に胸骨圧迫を完全に中断すべきという記述は救命の観点から適切ではありません。AEDは一般市民でも使用できる機器であり、有資格者に限定する記述や、音声ガイダンス機能がないとする記述も誤りです。
問74-8

気道異物による窒息が疑われる場合の除去方法に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①背部叩打法を行い、効果がなければ腹部突き上げ法を試みるが、妊婦には行わない。
  • ②腹部突き上げ法のみを実施すればよく、背部叩打法を行う必要はない。
  • ③背部叩打法・腹部突き上げ法とも、妊婦に対して特に禁止されてはいない。
  • ④気道異物の除去は医療従事者のみが行うべきで、居合わせた者は何もすべきでない。
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正解 ①背部叩打法を行い、効果がなければ腹部突き上げ法を試みるが、妊婦には行わない。
解説
気道異物の除去では、まず背中を強く叩く「背部叩打法」を試み、効果がなければおなかを圧迫して異物を押し出す「腹部突き上げ法(ハイムリック法)」を行いますが、妊婦や乳児に対しては腹部突き上げ法を行わず、背部叩打法を用いることとされています。腹部突き上げ法を実施した場合は、内臓を痛めている可能性があるため、その旨を救急隊に伝えることも重要です。

他の選択肢が不適切な理由
腹部突き上げ法のみを行い背部叩打法を省略してよいという記述は誤りです。妊婦への腹部突き上げ法の実施は避けるべきとされており、居合わせた者が何もすべきでないという記述も救命の観点から不適切です。
問84-8

出血している傷病者に対する応急手当の基本に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①出血部位を心臓より高い位置に保つことよりも、放置することが優先されるとされる。
  • ②清潔な布などで傷口を直接十分に強く押さえる、直接圧迫止血法が基本とされている。
  • ③止血のために、まず傷口に消毒液を大量にかけ続けることが最優先とされている。
  • ④少量の出血であっても、直ちに救急車を要請せず自然に止まるまで放置すべきとされる。
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正解 ②清潔な布などで傷口を直接十分に強く押さえる、直接圧迫止血法が基本とされている。
解説
出血に対する応急手当は、清潔なガーゼやハンカチ等で傷口を直接強く押さえて圧迫する「直接圧迫止血法」が基本とされており、出血部位を心臓より高くすることも止血に有効とされています。処置を行う際は、可能であれば使い捨て手袋を使うなど、血液に直接触れないようにする配慮も大切です。

他の選択肢が不適切な理由
傷口を放置することは止血の観点から不適切です。消毒液を大量にかけ続けることを最優先とする記述も止血の基本手順とは異なります。出血の程度によっては速やかな救急要請が必要です。
問94-8

骨折が疑われる傷病者に対する応急手当の基本に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①変形した患部を、その場で元の形に戻すよう強く引っ張って整復することが基本である。
  • ②患部を固定せず、できるだけ動かして血行を促すことが応急手当の基本である。
  • ③副子(添え木)等を用いて患部を固定し、常にできるだけ動かさないようにする。
  • ④骨折が疑われる場合でも、応急手当を行わずそのまま様子を見ることが望ましい。
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正解 ③副子(添え木)等を用いて患部を固定し、常にできるだけ動かさないようにする。
解説
骨折が疑われる場合の応急手当は、副子(添え木)等を用いて患部を固定し、できるだけ動かさないようにすることが基本であり、これにより痛みの軽減や神経・血管の損傷といった二次的な損傷の拡大防止を図ります。副子がない場合は、雑誌や板状のもので代用することもできます。

他の選択肢が不適切な理由
その場で無理に整復しようとすることは、神経や血管を損傷する危険があり不適切です。患部を動かして血行を促す行為や、応急手当を行わず放置することも、骨折時の対応としては適切ではありません。
問104-8

職場において熱中症が疑われる労働者を発見した場合の応急処置に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①涼しい場所への移動は不要であり、その場で作業を継続させることが望ましい。
  • ②体を冷やすことはかえって症状を悪化させるため、厚着をさせて保温することが基本である。
  • ③意識の有無にかかわらず、まず大量の水を一気に飲ませることが最優先である。
  • ④涼しい場所に移動させ、衣服を緩め体を冷やし、意識があれば水分と塩分を補給させる。
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正解 ④涼しい場所に移動させ、衣服を緩め体を冷やし、意識があれば水分と塩分を補給させる。
解説
熱中症が疑われる場合は、風通しの良い涼しい場所に速やかに移動させ、衣服を緩めて体を冷やすとともに、本人の意識がはっきりしている場合には水分と塩分(スポーツドリンクや経口補水液等)を補給させることが応急処置の基本です。意識がもうろうとしている、自力で水分を摂れないといった場合は、無理に飲ませず速やかに救急要請をすることが重要です。

他の選択肢が不適切な理由
その場での作業継続は症状を悪化させます。保温は体温をさらに上昇させるため逆効果です。意識がはっきりしない状態で無理に水を飲ませると、誤って気管に入る危険があり不適切です。

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