2026年版・4-5

労働衛生管理統計の一問一答

第一種衛生管理者試験「労働衛生(有害業務に係るもの以外)」から、労働衛生管理統計に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-5

健康診断等におけるスクリーニングレベルを低く設定した場合の影響に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①有所見と判定される者が減少し、正常な者を有所見とする偽陽性率が低くなる傾向がある。
  • ②スクリーニングレベルをどのように設定しても、判定結果に何ら影響を及ぼさない。
  • ③有所見者を正常と判定してしまう偽陰性率のみが、一方的に高くなる傾向がある。
  • ④有所見と判定される者が増加し、正常な者を有所見とする偽陽性率が高くなる傾向がある。
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正解 ④有所見と判定される者が増加し、正常な者を有所見とする偽陽性率が高くなる傾向がある。
解説
スクリーニングレベル(有所見と判定する境界値)を低く設定すると、より多くの人が「所見あり」と判定されるようになります。その結果、本来は健康な人まで誤って有所見と判定してしまう「偽陽性率」が高くなる一方、逆に有所見者を見逃してしまう「偽陰性率」は低くなる傾向があります。

他の選択肢が不適切な理由
レベルを低く設定すれば有所見者はむしろ増加し、偽陽性率も高くなるため、減少・低下とする記述は誤りです。判定結果に影響しないという記述や、偽陰性率のみが高くなるという記述も誤りです。
問24-5

健康診断等におけるスクリーニングレベルを高く設定した場合の影響に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①有所見者を正常と判定してしまう偽陰性率が高くなる傾向がある。
  • ②有所見者を正常と判定してしまう偽陰性率が低くなる傾向がある。
  • ③正常者を有所見と判定する偽陽性率のみが一方的に高くなる。
  • ④スクリーニングレベルを変更して、偽陽性率・偽陰性率は変化しない。
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正解 ①有所見者を正常と判定してしまう偽陰性率が高くなる傾向がある。
解説
スクリーニングレベルを高く設定すると、有所見と判定される人数が減る一方で、本来は所見がある人まで見逃して「正常」と判定してしまう「偽陰性率」が高くなる傾向があります。反対に、健康な人を誤って有所見とする「偽陽性率」は低くなります。この関係はスクリーニングレベルをどこに設定するかのトレードオフを示す重要な考え方です。

他の選択肢が不適切な理由
レベルを高く設定すれば偽陰性率はむしろ高くなるため、低くなるとする記述は誤りです。偽陽性率のみが高くなるという記述や、両者が変化しないという記述も、レベル設定と判定結果の関係と一致しません。
問34-5

労働衛生管理統計における「有所見率」と「発生率(罹患率)」の性質に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①有所見率は一定期間の変化を示す動態データ、発生率は一時点の状態を示す静態データである。
  • ②有所見率は一時点の状態を示す静態データ、発生率は一定期間の変化を示す動態データである。
  • ③有所見率と発生率は、実質的に同じ意味を持つ用語であり、互いに置き換えて用いてよい。
  • ④有所見率も発生率も、いずれの場合も一時点の状態のみを示す静態データである。
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正解 ②有所見率は一時点の状態を示す静態データ、発生率は一定期間の変化を示す動態データである。
解説
有所見率のように、ある一時点における集団の状態を切り取って表すものを「静態データ」といい、発生率(罹患率)のように、一定期間内にどれだけの変化(新たな発症等)があったかを表すものを「動態データ」といいます。両者は性質が異なるため、健康管理の目的に応じて使い分ける必要があります。

他の選択肢が不適切な理由
両者の性質は入れ替わっておらず、同じ意味で置き換えてよいという記述も誤りです。発生率は動態データであり、両方とも静態データとする記述も不適切です。
問44-5

労働衛生管理統計を用いて複数の集団を比較する際の注意点に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①平均値さえ等しければ、分散の違いについて考慮する必要は一切ない。
  • ②集団を比較する際には、年齢構成など背景となる要因の違いは考慮する必要がない。
  • ③平均値が等しくても分散が異なる場合、両集団は異なる特徴を持つと評価される。
  • ④集団間の比較は、統計的な手法を用いずに感覚的に行うことが望ましい。
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正解 ③平均値が等しくても分散が異なる場合、両集団は異なる特徴を持つと評価される。
解説
集団を比較する場合、調査項目の平均値が等しくても、分散(データのばらつきの度合いを表す統計量)が異なっていれば、異なった特徴を持つ集団であると評価されます。例えば、平均値が同じでもデータが平均の近くに集中している集団と、大きくばらついている集団とでは、実態が大きく異なるためです。

他の選択肢が不適切な理由
分散の違いを考慮不要とする記述は誤りです。年齢構成等の背景要因の違いを無視してよいという記述や、統計的手法を用いず感覚的に比較するのが望ましいという記述も、統計を用いた客観的比較の考え方に反します。
問54-5

生体から得られる指標のばらつきの表し方に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①生体から得られた指標のばらつきは、常に平均値のみによって完全に表現できる。
  • ②生体データは分布の形にかかわらず、ばらつきを表す指標は存在しない。
  • ③生体から得られた指標は、いずれも常に一様な値を示し個人差は生じない。
  • ④生体から得られた指標が正規分布のとき、ばらつきは分散や標準偏差で表される。
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正解 ④生体から得られた指標が正規分布のとき、ばらつきは分散や標準偏差で表される。
解説
生体から得られたある指標(身長や血圧値など)が、平均値を中心に左右対称の釣鐘型に分布する「正規分布」という型で分布する場合、そのばらつきの程度は「分散」やその平方根である「標準偏差」といった統計量によって数値で表すことができます。

他の選択肢が不適切な理由
ばらつきを平均値のみで完全に表現できるという記述は誤りで、平均値と分散は異なる情報を示します。ばらつきを表す指標が存在しないという記述や、個人差が生じないという記述も生体データの実態と一致しません。
問64-5

労働衛生管理統計における相関関係と因果関係の考え方に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①統計上の相関関係が認められても、両者の間には因果関係があるとは限らない。
  • ②統計上の相関関係が仮に認められれば、それは必ず因果関係の存在を意味する。
  • ③因果関係が存在する場合、相関関係は統計上決して観察されない。
  • ④相関関係と因果関係は完全に同一の概念であり、区別する必要はない。
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正解 ①統計上の相関関係が認められても、両者の間には因果関係があるとは限らない。
解説
ある事象と健康事象との間に、一方が多いと他方も多いといった統計上の「相関関係」が認められても、それらの間に直接の原因と結果の関係(因果関係)がない場合もあり、両者を混同しないよう注意が必要です。例えば、別の共通の要因が両方に影響しているために、見かけ上相関しているように見えることもあります。

他の選択肢が不適切な理由
相関関係が必ず因果関係を意味するという記述は誤った解釈です。因果関係がある場合に相関関係が観察されないという記述や、両者を区別不要とする記述も統計的な考え方として適切ではありません。
問74-5

事業場において労働衛生管理統計を活用する目的に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①個々の労働者だけを対象とした、統計に基づく懲戒処分の実施にある。
  • ②労働者集団の健康状況を数量的に把握し、その傾向や課題を分析することにある。
  • ③健康診断の実施そのものを完全に省略するための代替手段として用いるものである。
  • ④特定の労働者一人のみの詳細な病歴を分析することが、主たる目的である。
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正解 ②労働者集団の健康状況を数量的に把握し、その傾向や課題を分析することにある。
解説
労働衛生管理統計は、労働者集団の健康状況を数量的・客観的に把握し、経年的な傾向や職場の課題を分析することで、効果的な労働衛生管理につなげることを目的として活用されます。個人の健康診断結果を集団として集計・分析することで、特定の部署や作業に共通する健康リスクを見つけ出すことができます。

他の選択肢が不適切な理由
懲戒処分の実施を目的とする記述は統計活用の趣旨に反します。健康診断の代替とする記述や、特定の一人のみの病歴分析を主目的とする記述も、集団を対象とする統計本来の目的とは異なります。
問84-5

スクリーニング検査の性能を評価する指標である「敏感度」と「特異度」に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①敏感度と特異度は同じ意味を持つ指標であり、互いに置き換えて用いることができる。
  • ②特異度は正常者を正しく判定する力を示し、有所見者を検出する力とは無関係である。
  • ③敏感度は有所見者を正しく検出する力を、特異度は正常者を正しく見分ける力を示す。
  • ④特異度というものは、単に検査に要する時間の短さのみを表す指標である。
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正解 ③敏感度は有所見者を正しく検出する力を、特異度は正常者を正しく見分ける力を示す。
解説
「敏感度」は、実際に所見のある人を検査で正しく陽性と判定できる割合を示し、「特異度」は、実際に所見のない正常な人を検査で正しく陰性と判定できる割合を示す指標であり、どちらもスクリーニング検査の性能を評価するために用いられます。両者はトレードオフの関係になりやすく、一方を高めようとすると他方が下がりやすいという性質があります。

他の選択肢が不適切な理由
敏感度と特異度は異なる内容を示す指標であり、置き換えて用いることはできません。敏感度の説明を特異度に当てはめる記述や、検査時間の短さを表すとする記述も誤りです。
問94-5

健康診断結果を集計する際の「有所見率」の意味に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①一定期間内において新たに疾病を発症した者の割合のみを指す用語である。
  • ②有所見率とは、健診を受診しなかった者の割合を示す指標である。
  • ③有所見率は、事業場の従業員数の増減のみを表す指標である。
  • ④ある時点での健診対象者数に占める、有所見と判定された者の割合をいう。
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正解 ④ある時点での健診対象者数に占める、有所見と判定された者の割合をいう。
解説
有所見率とは、ある時点で実施した健康診断の対象者数に占める、何らかの所見(異常)があると判定された者の割合をいい、集団の健康状態を把握するための代表的な「静態データ」です。事業場全体や部署ごとの有所見率を経年的に比較することで、職場の健康課題の傾向をつかむことができます。

他の選択肢が不適切な理由
一定期間の新規発症者の割合を指すのは発生率(罹患率)であり有所見率とは異なります。未受診者の割合や従業員数の増減を示すという記述も、有所見率の定義とは一致しません。
問104-5

労働衛生管理統計において扱われるデータの分類に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①身長や体重など数値で示される定量的データと、分類で示される定性的データがある。
  • ②労働衛生管理統計で扱うデータは、すべて数値化できない定性的データのみに限られる。
  • ③労働衛生管理統計で扱うデータは、すべて数値で示される定量的データに限られる。
  • ④定量的データと定性的データという区別は、労働衛生管理統計には存在しない。
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正解 ①身長や体重など数値で示される定量的データと、分類で示される定性的データがある。
解説
労働衛生管理統計では、身長・体重・血圧値のように数量的に測定される「定量的データ」と、有所見・無所見の別のように分類(カテゴリー)によって示される「定性的データ」の双方を扱います。データの性質に応じて、平均値や分散を用いる方法、割合(率)を用いる方法など、適切な分析手法を使い分けることが重要です。

他の選択肢が不適切な理由
データがすべて定性的、あるいはすべて定量的に限られるという記述はいずれも誤りです。両者の区別が存在しないという記述も、実際の統計処理の考え方とは異なります。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。