2026年版・3-9

作業環境測定の評価の一問一答

第一種衛生管理者試験「労働衛生(有害業務に係るもの)」から、作業環境測定の評価に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-9

作業環境測定におけるA測定とB測定に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①A測定は作業場全体を、B測定は発散源近くを対象に測定する。
  • ②A測定は発散源近くを、B測定は作業場全体を対象に測定する。
  • ③A測定とB測定は、常に全く同一の地点で行われる測定である。
  • ④A測定のみが法令上必要で、B測定は任意の測定である。
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正解 ①A測定は作業場全体を、B測定は発散源近くを対象に測定する。
解説
A測定は作業場の床面を等間隔に区分した交点等で行い、作業場全体の平均的な濃度分布を把握する測定であるのに対し、B測定は有害物質の発散源に最も近接する場所で、濃度が最も高くなると考えられる時間帯に行う測定です。A測定だけでは把握しきれない、特定の作業位置での高い濃度ばく露を補足する役割をB測定が担っています。

他の選択肢が不適切な理由
A測定とB測定の対象を入れ替えた記述、両者が常に同一地点で行われるとする記述、B測定を任意の測定とする記述は、いずれもA測定・B測定それぞれの実際の目的や方法と一致しません。
問23-9

作業環境測定結果に基づく管理区分に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①第一から第三までの区分があり、数字が大きいほど状態が良い。
  • ②第一から第三までの区分があり、数字が大きいほど状態が悪い。
  • ③管理区分は2段階のみで、良い状態と悪い状態のみに分かれる。
  • ④管理区分は測定者の主観のみによって決定される。
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正解 ②第一から第三までの区分があり、数字が大きいほど状態が悪い。
解説
作業環境測定結果の評価に用いる管理区分は、作業環境が良好な状態を第一管理区分、なお改善の余地がある状態を第二管理区分、対策が不十分で改善を要する状態を第三管理区分とし、数字が大きいほど作業環境の状態が悪いことを示します。この数字の並びは前述のじん肺管理区分(管理1〜4)とは異なる仕組みなので、混同しないよう注意が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
数字が大きいほど状態が良いとする記述、2段階のみとする記述、測定者の主観のみで決定されるとする記述は、いずれも管理区分の実際の定義や決定方法と一致しません。
問33-9

作業環境評価に用いる管理濃度に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①労働者個人のばく露量の上限を、直接的に規定する値である。
  • ②事業場の建築基準を満たすために、建物ごとに定める値である。
  • ③技術的な実現可能性等を踏まえて、物質ごとに定める値である。
  • ④労働者の年齢に応じて、個人ごとに異なる値として定められる。
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正解 ③技術的な実現可能性等を踏まえて、物質ごとに定める値である。
解説
管理濃度は、学術機関の示す許容濃度や諸外国の規制動向等を踏まえつつ、作業環境管理を行う上での技術的な実現可能性等を考慮して物質ごとに定められた数値であり、管理区分を判定する際の基準として用いられます。労働者個人が実際に吸い込む量(個人ばく露濃度)そのものを直接規定するものではなく、あくまで作業場所全体の環境改善の目安である点に注意が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
労働者個人のばく露量の上限を直接規定するとする記述、建物ごとの建築基準とする記述、労働者の年齢ごとに異なる値とする記述は、いずれも管理濃度の実際の性質と一致しません。
問43-9

第三管理区分に区分された場合に事業者が講ずべき措置に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①特に措置を講じる義務はなく、そのまま現状を維持すればよい。
  • ②その作業場を、直ちに永久に閉鎖しなければならない。
  • ③測定結果を公表することのみが、唯一の義務である。
  • ④施設や設備を点検し、必要な改善措置を講じなければならない。
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正解 ④施設や設備を点検し、必要な改善措置を講じなければならない。
解説
第三管理区分は作業環境の状態が芳しくないことを示すため、事業者は施設や設備、作業工程等を点検し、その結果に基づいて作業環境を改善するために必要な措置を講じなければならないとされています。改善が困難な場合には有効な呼吸用保護具の使用等、代替的な対策を組み合わせることも求められます。

他の選択肢が不適切な理由
措置を講じる義務がないとする記述、直ちに永久閉鎖しなければならないとする記述、測定結果の公表のみが義務とする記述は、いずれも第三管理区分に対する実際の対応義務の内容と一致しません。
問53-9

作業環境測定士に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①指定作業場で、専門的な立場から作業環境測定を行う者である。
  • ②作業環境測定士は、健康診断の実施のみを専門に担う資格である。
  • ③作業環境測定士は、労働災害の民事賠償額を算定する資格である。
  • ④作業環境測定士は、事業場の会計監査を専門に担う資格である。
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正解 ①指定作業場で、専門的な立場から作業環境測定を行う者である。
解説
作業環境測定士は、有害物質を取り扱う指定作業場において、測定計画(デザイン)・試料採取(サンプリング)・分析といった専門的な知見に基づいて作業環境測定を実施する国家資格であり、法令上一定の作業場では作業環境測定士等による測定が求められます。第一種は分析まで、第二種は簡易測定機器による測定までを担当できるという違いがあります。

他の選択肢が不適切な理由
健康診断の実施のみを専門に担うとする記述、労働災害の民事賠償額を算定するとする記述、会計監査を専門に担うとする記述は、いずれも作業環境測定士の実際の職務内容と一致しません。
問63-9

作業環境測定の実施手順に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①サンプリングのみを行い、分析の工程は省略してよい。
  • ②デザイン、サンプリング、分析という段階を経て行われる。
  • ③分析のみを行い、事前のデザインの工程は不要である。
  • ④デザインの工程のみで完結し、サンプリングは不要である。
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正解 ②デザイン、サンプリング、分析という段階を経て行われる。
解説
作業環境測定は、測定点や測定時刻等の計画を立てるデザイン、実際に空気等の試料を採取するサンプリング、採取した試料中の有害物質の濃度を調べる分析という一連の段階を経て行われる専門的な作業です。どの段階も精度に直結するため、いずれか一つでも省略すると測定結果の信頼性が損なわれます。

他の選択肢が不適切な理由
サンプリングのみで分析を省略してよいとする記述、分析のみで事前のデザインが不要とする記述、デザインのみで完結しサンプリングが不要とする記述は、いずれも一連の手順を経る実際の測定方法と一致しません。
問73-9

B測定を実施する趣旨に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①作業場全体の平均的な状態のみを把握するためのものである。
  • ②測定作業の手間を減らし、時間を短縮するためである。
  • ③発散源に近接する作業のばく露を見落とさないためである。
  • ④労働者の主観的な満足度を改めて調べるためである。
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正解 ③発散源に近接する作業のばく露を見落とさないためである。
解説
作業場全体の平均的な濃度を把握するA測定だけでは、有害物質の発散源に近接して行う作業による瞬間的で高い濃度のばく露を見落とすおそれがあるため、これを補うためにB測定が実施されます。両方の測定結果を組み合わせることで初めて、その作業場の管理区分を適正に判定することができます。

他の選択肢が不適切な理由
作業場全体の平均的な状態のみを把握する目的とする記述はA測定の趣旨であり、測定作業の手間を減らすためとする記述、労働者の主観的な満足度を調べるためとする記述は、いずれもB測定の実際の趣旨とは異なります。
問83-9

作業環境測定結果の評価に用いる評価値に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①評価値は算出せず、目視のみで管理区分を判定する。
  • ②評価値は労働者の年齢のみから算出される数値である。
  • ③評価値は、事業場の面積のみから機械的に算出される。
  • ④第一評価値と第二評価値を求め、区分の判定に用いる。
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正解 ④第一評価値と第二評価値を求め、区分の判定に用いる。
解説
作業環境測定結果の評価では、A測定の結果等から統計的な手法(対数正規分布を用いた計算)により第一評価値と第二評価値を算出し、これらの評価値とB測定の値を管理濃度と比較することで管理区分を判定します。個々の測定値がばらついていても、統計的に処理することで作業場全体としての評価をより客観的に行うことができます。

他の選択肢が不適切な理由
目視のみで判定するという記述、労働者の年齢のみから算出するという記述、事業場の面積のみから機械的に算出するという記述は、いずれも実際に統計的な評価値を用いて判定する方法と一致しません。
問93-9

第二管理区分に区分された場合の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①作業環境を改善するよう、努めていく必要があるとされる。
  • ②直ちに作業を全面的に中止しなければならない。
  • ③特段の対応は不要で、記録の作成義務すらない。
  • ④労働基準監督署長の許可を得て、初めて作業を開始できる。
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正解 ①作業環境を改善するよう、努めていく必要があるとされる。
解説
第二管理区分は作業環境がなお改善の余地がある状態を示すため、事業者は施設や設備、作業工程等の点検を行い、その結果に基づいて作業環境を改善するために必要な措置を講ずるよう努めることとされています。第三管理区分ほど強い義務ではありませんが、放置してよいという意味ではなく、継続的な改善努力が求められる点がポイントです。

他の選択肢が不適切な理由
直ちに作業を全面的に中止しなければならないとする記述、記録の作成義務すらないとする記述、労働基準監督署長の許可がなければ作業を開始できないとする記述は、いずれも第二管理区分に対する実際の対応と一致しません。
問103-9

作業環境測定の結果の記録に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①記録の作成や保存は、法令上一切求められていない。
  • ②物質の種類等に応じ、一定期間の保存が義務付けられる。
  • ③記録は測定当日中に、必ず廃棄しなければならない。
  • ④記録の保存義務は、事業者の任意の判断に委ねられている。
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正解 ②物質の種類等に応じ、一定期間の保存が義務付けられる。
解説
作業環境測定の結果は測定日時、測定方法、測定結果、評価結果等とともに記録として作成し、対象となる有害物質の種類等に応じて定められた一定期間(物質によっては30年間に及ぶものもあります)、事業場に保存することが義務付けられています。これは、がん等のように発症までの潜伏期間が長い健康障害にも対応できるようにするためです。

他の選択肢が不適切な理由
記録の作成や保存が法令上一切求められていないとする記述、測定当日中に必ず廃棄しなければならないとする記述、保存義務が事業者の任意の判断に委ねられているとする記述は、いずれも実際の保存義務の内容と一致しません。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。