2026年版・3-8

酸素欠乏症・硫化水素中毒の一問一答

第一種衛生管理者試験「労働衛生(有害業務に係るもの)」から、酸素欠乏症・硫化水素中毒に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-8

酸素欠乏症等防止規則における「酸素欠乏」の定義に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①空気中の酸素の濃度が21パーセント未満である状態をいう。
  • ②空気中の酸素の濃度が10パーセント未満である状態をいう。
  • ③空気中の酸素の濃度が16パーセント未満である状態をいう。
  • ④空気中の酸素の濃度が18パーセント未満である状態をいう。
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正解 ④空気中の酸素の濃度が18パーセント未満である状態をいう。
解説
酸素欠乏症等防止規則では、「酸素欠乏」とは空気中の酸素の濃度が18パーセント未満である状態をいうと定義されており、この濃度を下回るおそれのある場所は酸素欠乏危険場所として規制の対象となります。通常の大気中の酸素濃度はおよそ21パーセントであるため、これより数パーセント低下しただけでも危険域に入る点を押さえておく必要があります。

他の選択肢が不適切な理由
21パーセント、10パーセント、16パーセントを基準とする記述は、いずれも規則が定める「酸素欠乏」の実際のしきい値である18パーセントと一致しません。
問23-8

第一種酸素欠乏危険作業と第二種酸素欠乏危険作業の違いに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①第二種は酸素欠乏に加え、硫化水素中毒のおそれがある作業をいう。
  • ②第一種は酸素欠乏に加え、硫化水素中毒のおそれがある作業をいう。
  • ③両者は作業内容にかかわらず、法令上全く区別されていない。
  • ④第二種は、酸素欠乏のおそれが全くない作業のみを指す。
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正解 ①第二種は酸素欠乏に加え、硫化水素中毒のおそれがある作業をいう。
解説
酸素欠乏危険作業のうち、汚水槽やマンホールの内部等、酸素欠乏に加えて硫化水素中毒の発生するおそれもある特定の場所における作業が第二種酸素欠乏危険作業とされ、それ以外の酸素欠乏危険作業(酸素欠乏のみが問題となるもの)が第一種とされています。第二種の方がより危険性が高いため、特別教育の内容や保護具の要件もより厳格になっています。

他の選択肢が不適切な理由
第一種と第二種を入れ替えた記述、両者が法令上区別されていないとする記述、第二種を酸素欠乏のおそれが全くない作業とする記述は、いずれも規則が定める両者の区分の実際の内容と一致しません。
問33-8

酸素欠乏症の症状に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①必ず激しい咳と胸痛が先行し、それから徐々に進行する。
  • ②自覚しにくいまま急に意識を失い、死に至ることがある。
  • ③皮膚の発疹が最初に現れ、その後に高い発熱が続く。
  • ④強い口渇のみが症状として現れ、他の症状は伴わない。
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正解 ②自覚しにくいまま急に意識を失い、死に至ることがある。
解説
酸素欠乏症は、酸素濃度の低下がある程度進むまで本人が異常を自覚しにくく、突然めまいや虚脱状態に陥って意識を失い、そのまま死に至ることもある危険な病態であり、対策の遅れが重大な結果を招きます。人間には酸素濃度の低下そのものを感じ取るセンサーがないため、「息苦しさ」を感じてから対処するのでは手遅れになりかねない点が、他の有害要因と大きく異なる恐ろしさです。

他の選択肢が不適切な理由
激しい咳と胸痛が必ず先行するという記述、皮膚の発疹が最初に現れるという記述、強い口渇のみが症状とする記述は、いずれも酸素欠乏症の実際の典型的な経過とは異なります。
問43-8

硫化水素中毒に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①濃度が高いほど臭いが強く感じられ、危険を察知しやすくなる。
  • ②硫化水素には臭いが全くなく、常に無臭のガスである。
  • ③高濃度では嗅覚が麻痺し、かえって危険を察知しにくくなる。
  • ④嗅覚への影響はなく、目への刺激のみが問題となる。
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正解 ③高濃度では嗅覚が麻痺し、かえって危険を察知しにくくなる。
解説
硫化水素は低濃度では特徴的な腐卵臭(腐った卵のようなにおい)を感じますが、高濃度になると嗅神経(においを感じる神経)が麻痺してかえって臭いを感じにくくなるため、臭いを頼りに危険を察知することができず、致命的な高濃度ばく露につながりやすい特徴があります。この性質のため、硫化水素の危険な作業場所では、においの有無ではなく必ず測定機器で濃度を確認することが不可欠です。

他の選択肢が不適切な理由
濃度が高いほど臭いを強く感じ危険を察知しやすくなるという記述、常に無臭とする記述、嗅覚への影響がなく目への刺激のみとする記述は、いずれも硫化水素の実際の性質と一致しません。
問53-8

酸素欠乏の危険がある場所の例に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①屋上の広い駐車場や、開放された運動場などが挙げられる。
  • ②窓を開け放った一般の事務室などが典型例である。
  • ③強風が常に吹き抜ける屋外の作業場が典型例である。
  • ④マンホールや汚水槽、醗酵槽の内部などが挙げられる。
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正解 ④マンホールや汚水槽、醗酵槽の内部などが挙げられる。
解説
マンホールや汚水槽、醗酵槽の内部等の密閉性の高い場所は、微生物による有機物の分解等で酸素が消費されたり、発生した他のガス(メタンや二酸化炭素等)に置き換わったりすることで酸素濃度が低下しやすく、代表的な酸素欠乏危険場所とされています。地下や密閉されたタンクの内部では、外から見ただけでは酸素濃度が分からないため、立ち入り前の測定が欠かせません。

他の選択肢が不適切な理由
屋上の広い駐車場や開放された運動場、窓を開け放った事務室、強風が吹き抜ける屋外作業場は、いずれも十分な換気が確保されやすく、酸素欠乏の危険がある場所の典型例とはいえません。
問63-8

酸素欠乏危険作業を行う場合の措置に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①作業前後に酸素濃度等を測定し、換気を行う必要がある。
  • ②測定や換気は不要で、作業員の体調確認のみで足りる。
  • ③測定は不要だが、換気のみを行えば法令上は十分である。
  • ④換気は不要だが、測定のみを行えば法令上は十分である。
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正解 ①作業前後に酸素濃度等を測定し、換気を行う必要がある。
解説
酸素欠乏危険作業を行う場合、事業者はその日の作業を開始する前に当該作業場の空気中の酸素濃度等を測定するとともに、作業中は換気を継続して行い、酸素濃度を安全な水準(18パーセント以上)に保つ必要があります。測定と換気はセットで行うべき対策であり、どちらか一方だけでは不十分です。

他の選択肢が不適切な理由
体調確認のみで足りるという記述、測定を不要とする記述、換気を不要とする記述は、いずれも測定と換気の両方を行うべきとする実際の法令上の措置と一致しません。
問73-8

酸素欠乏症等の災害の特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①被災は必ず単独で起こり、二次的な被災は生じ得ない。
  • ②救助に入った同僚が、二次的に被災する事例が少なくない。
  • ③救助者には特別な危険が全く及ばないことが確認されている。
  • ④酸欠事故は屋外でのみ発生し、屋内では発生しない。
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正解 ②救助に入った同僚が、二次的に被災する事例が少なくない。
解説
酸素欠乏症等の災害では、倒れた作業員を救助しようと十分な防護(空気呼吸器等)なしに現場に入った同僚等が、同じ酸素欠乏や硫化水素の環境にさらされて二次的に被災してしまう事例が少なくなく、災害が拡大しやすい特徴があります。このため、救助の際は必ず給気式の呼吸用保護具を着用したうえで、単独ではなく複数人で連携して対応することが求められます。

他の選択肢が不適切な理由
被災が必ず単独で起こるという記述、救助者に特別な危険が全く及ばないという記述、屋外でのみ発生するという記述は、いずれも二次災害が起こりやすいという酸欠事故の実際の特徴と一致しません。
問83-8

酸素欠乏危険場所で使用すべき呼吸用保護具に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①酸素濃度にかかわらず、防じんマスクのみで対応すればよい。
  • ②有機ガス用の防毒マスクを使用すれば、常に安全である。
  • ③防毒マスクでなく、空気呼吸器等の給気式のものを使用する。
  • ④マスク等の呼吸用保護具は、一切使用する必要がない。
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正解 ③防毒マスクでなく、空気呼吸器等の給気式のものを使用する。
解説
防毒マスクや防じんマスクは周囲の空気から有害物質を除去するろ過式の器具であり、酸素そのものを供給する機能を持たないため、酸素濃度が低い酸素欠乏危険場所では使用に適さず、清浄な空気を別の場所やボンベから送る給気式の呼吸用保護具(空気呼吸器や送気マスク)が必要です。「有害物質を除去する」ことと「酸素を供給する」ことは全く別の機能である点を正しく理解することが重要です。

他の選択肢が不適切な理由
防じんマスクのみで対応するという記述、有機ガス用の防毒マスクで常に安全とする記述、呼吸用保護具が一切不要とする記述は、いずれも酸素を供給できないろ過式の保護具では酸素欠乏に対応できないという実態と矛盾します。
問93-8

硫化水素が発生する原因に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①金属の酸化のみによって発生し、有機物とは無関係である。
  • ②強い紫外線を浴びた空気中の窒素から、直接発生する。
  • ③乾燥した木材が自然発火することによって発生する。
  • ④汚泥やし尿など、有機物の腐敗・分解によって発生する。
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正解 ④汚泥やし尿など、有機物の腐敗・分解によって発生する。
解説
硫化水素は、汚泥やし尿等の硫黄分を含む有機物が、酸素の乏しい環境で微生物によって腐敗・分解される過程で発生することが多く、そのためマンホールや汚水槽等、酸素が少なく有機物が滞留しやすい場所での作業で中毒事故が起こりやすいとされています。腐敗・分解の過程で酸素も同時に消費されるため、硫化水素中毒と酸素欠乏症は同じ現場で同時に起こりやすい点にも注意が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
金属の酸化のみによって発生するという記述、空気中の窒素から紫外線により直接発生するという記述、木材の自然発火によって発生するという記述は、いずれも硫化水素の実際の主要な発生原因とは異なります。
問103-8

酸素欠乏危険作業に労働者を就かせる際の教育に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①作業に従事させる前に、特別の教育を行う必要がある。
  • ②教育を行う義務はなく、口頭での注意で足りる。
  • ③教育は入社時の1回のみで、以後は一切不要である。
  • ④教育を行うかどうかは、労働者本人の希望次第である。
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正解 ①作業に従事させる前に、特別の教育を行う必要がある。
解説
酸素欠乏危険作業は重大な災害につながるおそれが高いため、事業者は労働者を当該作業に初めて従事させるときは、酸素欠乏の危険性や事故発生時の措置、保護具の使用方法等について特別の教育を行うことが義務付けられています。知識がないまま危険な場所に立ち入らせないという、災害の未然防止のための基本的な仕組みです。

他の選択肢が不適切な理由
教育義務がなく口頭注意で足りるとする記述、入社時の1回のみで以後不要とする記述、労働者本人の希望次第とする記述は、いずれも作業への従事前に特別教育を行うべきとする実際の義務と一致しません。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。