2026年版・3-7

異常気圧の健康障害の一問一答

第一種衛生管理者試験「労働衛生(有害業務に係るもの)」から、異常気圧の健康障害に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-7

潜函病(減圧症)の発生機序に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①体内の酸素が不足することで、直接的に生じる病態である。
  • ②紫外線の過剰なばく露により、直接的に生じる病態である。
  • ③体内に溶け込んだ窒素が、急激な減圧で気泡化することで生じる。
  • ④体内の水分が急激に失われることで、直接的に生じる病態である。
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正解 ③体内に溶け込んだ窒素が、急激な減圧で気泡化することで生じる。
解説
高気圧環境下では血液や組織に窒素が通常より多く溶け込みますが、これは炭酸飲料の栓を開けると泡が発生するのと同じ原理で、急激に減圧すると溶けきれなくなった窒素が気泡となって血管や組織を圧迫し、関節痛等の症状を引き起こす潜函病(減圧症)が生じます。

他の選択肢が不適切な理由
体内の酸素不足を直接の原因とする記述、紫外線の過剰ばく露を原因とする記述、体内水分の急激な喪失を原因とする記述は、いずれも減圧症の本質的な発生機序である窒素の気泡化とは異なります。
問23-7

窒素酔いに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①低圧下で体内の酸素分圧が下がり、酩酊様の症状が現れる。
  • ②常圧下でも一酸化炭素により、酩酊様の症状が現れる。
  • ③気圧の変化とは無関係に、疲労のみによって生じる。
  • ④高圧下で体内の窒素分圧が上がり、酩酊様の症状が現れる。
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正解 ④高圧下で体内の窒素分圧が上がり、酩酊様の症状が現れる。
解説
窒素酔いは、高気圧環境下で空気中の窒素の分圧が上昇し、通常は生理的に不活性な窒素が体内に多く取り込まれることで麻酔様の作用が生じ、判断力の低下や気分の高揚等、アルコールの酩酊に似た症状が現れる状態です。潜水作業では水深が深くなるほど発症しやすくなります。

他の選択肢が不適切な理由
低圧下での酸素分圧低下を原因とする記述は高山病に近い病態、常圧下での一酸化炭素を原因とする記述、気圧変化と無関係に疲労のみで生じるとする記述は、いずれも窒素酔いの実際の発生機序とは異なります。
問33-7

高気圧障害の予防に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①減圧を急激に行わず、段階的に時間をかけることが重要である。
  • ②減圧は常に一気に行い、時間をかけないことが重要である。
  • ③減圧の速さは、健康障害の発生と全く関係がない。
  • ④加圧の際にのみ注意すればよく、減圧時は特に注意を要しない。
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正解 ①減圧を急激に行わず、段階的に時間をかけることが重要である。
解説
減圧症は急激な減圧により体内の窒素が気泡化することで発生するため、その予防には作業終了後の減圧を一気に行わず、あらかじめ定められた時間をかけて段階的に行うことが重要とされています。これにより、体内に溶け込んだ窒素を気泡化させずに時間をかけて排出することができます。

他の選択肢が不適切な理由
減圧を常に一気に行うとする記述、減圧の速さが健康障害と無関係とする記述、減圧時に特に注意を要しないとする記述は、いずれも急激な減圧が減圧症の直接の原因となるという実際の知見と矛盾します。
問43-7

高山病に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①気圧の上昇に伴う酸素過剰により、頭痛や吐き気等が生じる。
  • ②気圧の低下に伴う酸素不足により、頭痛や吐き気等が生じる。
  • ③低温そのものが直接の原因となり、凍傷として発症する。
  • ④強い紫外線が直接の原因となり、皮膚障害として発症する。
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正解 ②気圧の低下に伴う酸素不足により、頭痛や吐き気等が生じる。
解説
高山病は標高が高くなり気圧が低下することで空気中の酸素分圧も下がり、体内に取り込める酸素が不足する低酸素状態となることで、頭痛、吐き気、めまい等の症状が現れる病態です。標高2,500メートルを超えるあたりから発症しやすくなるとされ、急に高地へ移動するより、時間をかけて体を慣らすことが予防につながります。

他の選択肢が不適切な理由
気圧の上昇に伴う酸素過剰を原因とする記述、低温そのものを直接の原因とする記述、強い紫外線を直接の原因とする記述は、いずれも気圧低下に伴う酸素不足という高山病の本質的な発生機序とは異なります。
問53-7

航空機の与圧に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①客室内は常に海面と全く同じ気圧に厳密に保たれている。
  • ②客室内の気圧は、飛行高度にかかわらず一定にはならない。
  • ③客室内は完全な地上気圧でなく、やや低い気圧に保たれる。
  • ④客室内は富士山頂とほぼ同じ気圧まで、意図的に下げられている。
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正解 ③客室内は完全な地上気圧でなく、やや低い気圧に保たれる。
解説
巡航中の航空機の客室内は、機体構造にかかる負荷等を考慮して地上と全く同じ気圧まで加圧されるわけではなく、標高1,800〜2,400メートル前後(おおむね2,000メートル程度)に相当するやや低い気圧に保たれるよう与圧されています。着陸時に耳が詰まったような感覚を覚えるのは、この気圧変化に体が対応しようとする生理反応です。

他の選択肢が不適切な理由
常に海面と全く同じ気圧に保たれるという記述、飛行高度にかかわらず気圧が一定にならないという記述は、実際の与圧の仕組みと異なります。富士山頂(標高約3,776メートル)とほぼ同じ気圧まで下げられているという記述も、実際の客室与圧の目標値である標高2,000メートル前後よりもかなり低い気圧を示しており、正確ではありません。
問63-7

潜水業務における酸素中毒に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①酸素は高圧下でも、安全な気体であり、中毒を起こすことはない。
  • ②酸素中毒は、低圧下でのみ発生し高圧下では発生しない。
  • ③酸素中毒は、窒素の吸入不足によってのみ発生する。
  • ④高圧下で高濃度の酸素を吸うと、けいれん等を生じることがある。
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正解 ④高圧下で高濃度の酸素を吸うと、けいれん等を生じることがある。
解説
高気圧環境下で高濃度の酸素を吸入すると、通常は生命維持に不可欠な酸素が過剰となり、体内の解毒能力(活性酸素を無害化する仕組み)を超えて中枢神経系に障害が生じ、めまいや視野狭窄に加え、前触れなく全身けいれんに至ることがある酸素中毒という病態が知られています。水中でけいれんが起きると呼吸器具が外れて溺れる危険もあるため、潜水では使用するガスの酸素濃度と潜水深度の管理が重要です。

他の選択肢が不適切な理由
酸素が高圧下でも常に安全とする記述、低圧下でのみ発生するとする記述、窒素の吸入不足によってのみ発生するとする記述は、いずれも高圧下での高濃度酸素吸入が原因となる酸素中毒の実際の機序と異なります。
問73-7

圧気工法による高気圧作業に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①作業室に圧縮空気を送り込み、地下水の浸入を防ぎつつ掘削する。
  • ②作業室を真空に近い状態にし、地下水を強制的に排出しながら掘削する。
  • ③作業室の気圧とは無関係に、地上と同じ気圧下で常に作業する。
  • ④作業室を冷却し、地下水を凍結させてから掘削する工法である。
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正解 ①作業室に圧縮空気を送り込み、地下水の浸入を防ぎつつ掘削する。
解説
圧気工法(潜函工法)は、地下の作業室内に圧縮空気を送り込んで内部の気圧を周囲の地下水圧よりも高めることで、地下水が作業室内へ浸入するのを防ぎながらトンネル等を掘削する工法です。この工法で作業する労働者は高気圧の環境下で長時間過ごすため、潜水作業と同様に減圧症等の高気圧障害の危険にさらされます。

他の選択肢が不適切な理由
作業室を真空に近い状態にするという記述、地上と同じ気圧下で常に作業するという記述、作業室を冷却して地下水を凍結させるという記述は、いずれも圧気工法の実際の仕組みと異なります。
問83-7

減圧症の症状に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①症状は必ず軽微で、麻痺等の重い症状に至ることは一切ない。
  • ②関節痛や皮膚のかゆみが生じ、重症では麻痺を伴う例もある。
  • ③発熱と喉の痛みのみが生じ、関節への影響はみられない。
  • ④視力障害のみが生じ、他の部位への影響は全くみられない。
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正解 ②関節痛や皮膚のかゆみが生じ、重症では麻痺を伴う例もある。
解説
減圧症では体内で気泡化した窒素が関節周辺や皮膚の血管を圧迫することで関節痛や皮膚のかゆみ等の症状が生じ、脊髄等の重要な神経組織が気泡によって圧迫される重症例では、下半身の麻痺等を伴うこともあります。症状の程度は軽症から重症まで幅広く、早期に再圧室での治療を受けることが回復のために重要です。

他の選択肢が不適切な理由
症状が必ず軽微で麻痺に至ることが一切ないとする記述、発熱と喉の痛みのみとする記述、視力障害のみとする記述は、いずれも減圧症で実際にみられる症状の範囲と一致しません。
問93-7

高気圧作業安全衛生規則における再圧室に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①作業員を急速に冷却するための、専用の冷凍設備を指す名称である。
  • ②作業員の血液を体外で浄化するための、透析設備を指す。
  • ③減圧症の応急処置のため、高圧の空気で加圧できる設備である。
  • ④有害ガスを完全に除去するための、換気専用の設備を指す。
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正解 ③減圧症の応急処置のため、高圧の空気で加圧できる設備である。
解説
再圧室は、減圧症等を発症した作業員を再び高圧の環境に戻すことで、気泡化してしまった窒素を血液や組織に再び溶かし込ませたうえで、あらためて医学的に安全な速度で段階的に減圧するための応急処置用の設備であり、高気圧作業を行う事業場に備え付けが求められます。

他の選択肢が不適切な理由
作業員を急速に冷却する冷凍設備とする記述、血液を体外で浄化する透析設備とする記述、有害ガスを除去する換気専用設備とする記述は、いずれも再圧室の実際の目的や仕組みと異なります。
問103-7

異常気圧下の健康障害としての低酸素症に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①気圧とは無関係に、粉じんの吸入のみによって生じる障害である。
  • ②気圧の上昇により酸素分圧が過剰になることで生じる障害である。
  • ③気圧とは無関係に、騒音への長時間ばく露で生じる障害である。
  • ④気圧の低下により酸素分圧が下がることで生じる健康障害である。
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正解 ④気圧の低下により酸素分圧が下がることで生じる健康障害である。
解説
異常気圧下の健康障害としての低酸素症は、気圧が低下することで空気中の酸素分圧も下がり、体内に取り込める酸素の量が不足することで生じる障害であり、高山病等の症状の背景にある基本的な機序です。脳は酸素不足に特に弱い臓器であるため、軽度でも判断力の低下等が現れやすい点に注意が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
粉じんの吸入のみによって生じるとする記述、気圧の上昇による酸素過剰を原因とする記述、騒音への長時間ばく露で生じるとする記述は、いずれも低酸素症の本質的な発生機序である気圧低下に伴う酸素分圧の低下とは異なります。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。