2026年版・3-6

暑熱・寒冷の健康障害の一問一答

第一種衛生管理者試験「労働衛生(有害業務に係るもの)」から、暑熱・寒冷の健康障害に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-6

暑さ指数WBGTに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①気温のみを測定した値であり、湿度や輻射熱は考慮されない。
  • ②気温・湿度・輻射熱を総合し、屋内外で異なる式を用いる。
  • ③湿度のみを測定した値であり、気温や輻射熱は考慮されない。
  • ④屋内外を問わず、常に同一の計算式で一律に算出される。
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正解 ②気温・湿度・輻射熱を総合し、屋内外で異なる式を用いる。
解説
WBGT(湿球黒球温度、暑さ指数)は、湿度の影響を強く受ける湿球温度、日射等の輻射熱の影響を受ける黒球温度、通常の気温である乾球温度を組み合わせた指標で、日射のある屋外では乾球温度も加えた式、日射のない屋内・日陰では湿球温度と黒球温度のみを用いる式というように、屋内外で異なる計算式が用いられます。湿球温度の比重が最も大きいことからも分かるように、湿度の影響を特に重視した指標です。

他の選択肢が不適切な理由
気温のみを測定した値とする記述、湿度のみを測定した値とする記述、屋内外を問わず常に同一の式とする記述は、いずれもWBGTが複数要素を組み合わせ屋内外で式を使い分けるという実際の算出方法と異なります。
問23-6

熱中症の分類に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①熱射病のみを指す名称で、他の病態とは区別された概念である。
  • ②感染症の一種であり、体温上昇とは直接関係しない疾患である。
  • ③熱けいれん、熱疲労、熱射病等の病態を総称した呼び方である。
  • ④寒冷による低体温症を含む、体温異常全般を指す名称である。
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正解 ③熱けいれん、熱疲労、熱射病等の病態を総称した呼び方である。
解説
熱中症は高温多湿な環境下で生じる健康障害の総称であり、発汗に伴う塩分喪失による熱けいれん、脱水による熱疲労、体温調節機能の破綻による熱射病等、症状の軽いものから命に関わる重いものまで複数の病態が含まれます。近年は暑さ指数(WBGT)を活用した事前の予防対策が重視されています。

他の選択肢が不適切な理由
熱射病のみを指す名称とする記述、体温上昇と直接関係しない感染症とする記述、寒冷による低体温症を含む名称とする記述は、いずれも熱中症が暑熱環境による複数の病態を総称する概念であることと一致しません。
問33-6

熱射病に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①発汗のみが増加する状態で、意識は常に清明に保たれる。
  • ②体温はほぼ正常のまま、筋肉痛のみが強く現れる状態である。
  • ③皮膚が青白くなり、体温が低下していく状態を指す。
  • ④体温調節機能が破綻し、著しい体温上昇と意識障害を伴う。
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正解 ④体温調節機能が破綻し、著しい体温上昇と意識障害を伴う。
解説
熱射病は熱中症の中でも最も重篤な病態で、体を冷やす仕組みである発汗による体温調節そのものが破綻して発汗が停止し、深部体温が40度前後まで著しく上昇して意識障害やけいれんを伴うことがある、生命に関わる緊急性の高い状態です。すぐに体を冷やしながら救急搬送する等の応急処置が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
発汗のみが増加し意識が常に清明とする記述、体温がほぼ正常で筋肉痛のみとする記述、皮膚が青白くなり体温が低下するという記述は、いずれも熱射病における体温調節機能の破綻という本質的な病態と異なります。
問43-6

熱けいれんに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①発汗による塩分喪失が主因で、痛みを伴うけいれんが起こる。
  • ②水分のみの過剰摂取が主因となり、脳がむくむ状態が起こる。
  • ③寒冷刺激が主因となり、手指の血管が収縮して白くなる。
  • ④紫外線の過剰ばく露が主因となり、皮膚に水疱が生じる。
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正解 ①発汗による塩分喪失が主因で、痛みを伴うけいれんが起こる。
解説
熱けいれんは、大量に発汗した際に水分のみを補給し塩分(電解質)の補給が不足することで血液中の塩分濃度が低下し、四肢や腹部の筋肉に痛みを伴うけいれんが生じる病態です。予防には水分だけでなく塩分も含んだ経口補水液やスポーツドリンク等を摂取することが有効とされています。

他の選択肢が不適切な理由
水分のみの過剰摂取による脳のむくみは水中毒に近い病態、寒冷刺激による血管収縮はレイノー現象、紫外線ばく露による水疱は日光皮膚炎の特徴であり、いずれも熱けいれんの発生機序とは異なります。
問53-6

熱疲労に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①体温調節中枢が完全に停止し、発汗が全く見られなくなる。
  • ②発汗による脱水が主体で、めまいや倦怠感等の症状を伴う。
  • ③意識障害が最初から前面に出て、けいれんを繰り返す。
  • ④皮膚温が急激に低下し、震えが止まらなくなる状態を指す。
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正解 ②発汗による脱水が主体で、めまいや倦怠感等の症状を伴う。
解説
熱疲労は大量の発汗により体内の水分と塩分が失われて脱水状態となることが主体で、めまい、頭痛、倦怠感、吐き気等の症状を伴い、対応が遅れて症状が悪化すると、より重篤な熱射病に進行する前段階として位置づけられます。涼しい場所での休息と水分・塩分の補給によって回復が見込めるうちに対処することが重要です。

他の選択肢が不適切な理由
体温調節中枢が完全に停止し発汗が全く見られないという記述は熱射病に近い重篤な状態、意識障害が最初から前面に出るという記述、皮膚温の急激な低下と震えは低体温症の特徴であり、いずれも熱疲労の典型像と異なります。
問63-6

暑熱順化がWBGTの評価に与える影響に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①暑さへの順化の有無は、WBGTの基準値に影響を与えない。
  • ②暑さに順化した人ほど、許容されるWBGTの基準値は低くなる。
  • ③暑さに順化した人ほど、許容されるWBGTの基準値は高くなる。
  • ④暑熱順化は、熱中症の発症とは無関係な概念である。
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正解 ③暑さに順化した人ほど、許容されるWBGTの基準値は高くなる。
解説
WBGTの基準値表は暑熱順化の有無を考慮して設定されており、体が暑さに慣れて発汗量の増加等の体温調節機能が高まった順化者は、そうでない非順化者に比べて許容されるWBGTの基準値が高く設定されています。逆に言えば、まだ暑さに慣れていない作業初期や、久しぶりに暑熱作業へ復帰した直後の労働者ほど、熱中症のリスクが高いことを意味します。

他の選択肢が不適切な理由
順化の有無が基準値に影響を与えないという記述、順化した人ほど基準値が低くなるという記述、暑熱順化が熱中症の発症と無関係とする記述は、いずれも順化の程度に応じて基準値が設定される実際の考え方と異なります。
問73-6

寒冷による健康障害に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①凍傷と凍瘡は全く同一の病態であり、区別する意味がない。
  • ②凍傷は軽度な血行障害で、凍瘡の方が重い組織凍結を指す。
  • ③凍傷も凍瘡も、暑熱環境でのみ発生する障害である。
  • ④組織が凍結する凍傷と、血行障害による凍瘡は異なる。
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正解 ④組織が凍結する凍傷と、血行障害による凍瘡は異なる。
解説
凍傷は皮膚や皮下組織そのものが凍結してしまう重度の寒冷障害であり、凍瘡(しもやけ)は寒冷による末梢の血行障害によって生じる比較的軽度な障害であって、両者は寒さによって起こる点は共通しますが、程度や組織が凍るか否かという機序の異なる別の病態です。

他の選択肢が不適切な理由
両者を全く同一の病態とする記述、凍傷と凍瘡の重さの関係を逆にする記述、いずれも暑熱環境でのみ発生するとする記述は、寒冷そのものによって生じる両者の実際の関係と一致しません。
問83-6

低体温症に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①深部体温が低下し、重症化すると意識障害を伴うこともある。
  • ②皮膚表面の温度のみが低下し、深部体温は常に一定に保たれる。
  • ③体温の変化を伴わず、震えのみが主症状として現れる。
  • ④発汗が過剰になることで、体温が急激に上昇する状態を指す。
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正解 ①深部体温が低下し、重症化すると意識障害を伴うこともある。
解説
低体温症は寒冷環境への長時間のばく露等により、体の中心部の温度である深部体温が低下する状態で、震えから始まり、重症化すると震えすら止まって意識障害や心機能の低下を伴い、生命に関わることもある病態です。屋外の寒冷作業や、濡れた衣服のまま長時間過ごすことでもリスクが高まります。

他の選択肢が不適切な理由
皮膚表面のみが低下し深部体温は一定とする記述、体温変化を伴わず震えのみとする記述、発汗過剰による体温上昇とする記述は、いずれも低体温症における深部体温そのものの低下という本質と異なります。
問93-6

暑熱順化に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①暑熱環境に慣れることで、発汗量がゼロに近づく現象である。
  • ②発汗機能等が高まり、暑熱環境に体が適応する現象である。
  • ③数年単位の長い年月をかけてのみ、獲得される現象である。
  • ④体質にかかわらず、順化に個人差は一切生じない。
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正解 ②発汗機能等が高まり、暑熱環境に体が適応する現象である。
解説
暑熱順化とは、暑熱環境に繰り返しさらされることで発汗開始のタイミングが早まる、汗に含まれる塩分の量が減る等の生理的な変化が起こり、体が暑さに適応していく現象であり、個人差はあるもののおおむね数日から2週間程度の比較的短期間の環境ばく露によって獲得されるとされています。

他の選択肢が不適切な理由
発汗量がゼロに近づくという記述、数年単位の長い年月でのみ獲得されるという記述、個人差が一切生じないという記述は、いずれも暑熱順化の実際の生理的な特徴と一致しません。
問103-6

作業環境の温熱条件を左右する要素に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①気温のみが唯一の構成要素であり、他の要素は関係しない。
  • ②照度と騒音レベルの2つが、主な構成要素である。
  • ③気温、湿度、気流、輻射熱の4つが主な構成要素である。
  • ④気圧と重力加速度の2つが、主な構成要素である。
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正解 ③気温、湿度、気流、輻射熱の4つが主な構成要素である。
解説
作業環境における温熱条件は、気温、湿度、気流(風速)、輻射熱という4つの物理的要素が組み合わさって人体の体感や熱負荷を左右しており、WBGT等の指標もこれらの要素を反映して算出されます。同じ気温でも湿度が高いと汗が蒸発しにくく体感的に暑く感じる、というように各要素が複雑に影響し合う点が特徴です。

他の選択肢が不適切な理由
気温のみを唯一の構成要素とする記述、照度と騒音レベルを主な構成要素とする記述、気圧と重力加速度を主な構成要素とする記述は、いずれも温熱条件を実際に左右する要素とは異なります。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。