2026年版・3-5

騒音・振動による健康障害の一問一答

第一種衛生管理者試験「労働衛生(有害業務に係るもの)」から、騒音・振動による健康障害に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-5

騒音性難聴の発生機序に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①内耳の有毛細胞が障害される、感音性の難聴である。
  • ②外耳道が物理的にふさがれる、伝音性の難聴である。
  • ③鼓膜が破れることで生じる、一時的な難聴である。
  • ④脳の言語中枢が障害される、中枢性の難聴である。
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正解 ①内耳の有毛細胞が障害される、感音性の難聴である。
解説
騒音性難聴は、大きな音の刺激を長期間受け続けることで、内耳(蝸牛)にある音を感じ取る細胞である有毛細胞が変性・損傷することで生じる感音性の難聴です。有毛細胞は一度傷つくと再生しないため、音を電気信号に変える機能そのものが失われ、回復が困難という特徴があります。

他の選択肢が不適切な理由
外耳道が物理的にふさがれる伝音性の難聴は耳垢栓塞等でみられるもの、鼓膜の破損による一時的な難聴、脳の言語中枢が障害される中枢性の難聴は、いずれも騒音性難聴の発生機序とは異なります。
問23-5

騒音性難聴の初期に特徴的な聴力低下の型に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①125Hz付近を中心に聴力が低下する、低音障害型を示す。
  • ②4,000Hz付近を中心に、c5-dipという型を示す。
  • ③全周波数域が均等に低下する、水平型と呼ばれる型を示す。
  • ④1,000Hz付近のみが低下する、会話音域障害型を示す。
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正解 ②4,000Hz付近を中心に、c5-dipという型を示す。
解説
騒音性難聴の初期には、聴力検査において4,000Hz付近を中心に谷型に聴力が低下する特徴的な所見がみられ、この型はc5-dipと呼ばれています。4,000Hzは日常会話で使う音域(500〜2,000Hz程度)よりも高い音域にあたるため、この段階では本人が聞き取りにくさを自覚しにくいという問題があります。

他の選択肢が不適切な理由
125Hz付近を中心とする低音障害型や、全周波数域が均等に低下する型、1,000Hz付近のみが低下する型は、いずれも騒音性難聴の初期に特徴的とされる4,000Hz付近を中心とした聴力低下の型とは異なります。
問33-5

騒音性難聴の臨床的な特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①初期から強い耳鳴りを自覚し、投薬で完全に回復する。
  • ②発症直後に激しい耳痛を伴い、数日で自然に治癒する。
  • ③初期は自覚しにくく、いったん生じると回復困難である。
  • ④会話音域から先に低下するため、初期から気づきやすい。
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正解 ③初期は自覚しにくく、いったん生じると回復困難である。
解説
騒音性難聴は会話音域より高い音域から緩やかに聴力が低下していくため初期には自覚されにくく、また内耳の有毛細胞の障害という不可逆的な変化であるため、いったん生じると回復が困難という特徴があります。そのため治療よりも、耳栓等の防音保護具の使用や騒音源対策による予防が何よりも重視されます。

他の選択肢が不適切な理由
投薬で完全に回復するという記述、数日で自然に治癒するという記述、会話音域から先に低下し初期から気づきやすいという記述は、いずれも騒音性難聴の実際の臨床的な特徴と一致しません。
問43-5

騒音の評価に用いる等価騒音レベルに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①測定した中で最も大きい瞬間値のみを、そのまま評価に用いる。
  • ②測定した中で最も小さい瞬間値のみを、そのまま評価に用いる。
  • ③騒音の周波数の高さのみを表し、音圧レベルとは無関係である。
  • ④変動する騒音を、一定時間内のエネルギーの平均値として表す。
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正解 ④変動する騒音を、一定時間内のエネルギーの平均値として表す。
解説
等価騒音レベルは、時間とともに変動する騒音のエネルギーを一定の測定時間内で平均化して一つの数値として表したものであり、変動する作業環境の騒音を評価する際の基本的な指標として用いられます。単純に瞬間的な音の大小だけでなく、作業時間全体を通じた実際のばく露量に近い形で評価できる点が特徴です。

他の選択肢が不適切な理由
最大の瞬間値のみを用いるという記述、最小の瞬間値のみを用いるという記述、周波数の高さのみを表し音圧レベルとは無関係とするという記述は、いずれも等価騒音レベルの実際の定義と一致しません。
問53-5

振動障害に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①末梢循環障害、末梢神経障害、運動器障害の3つを主体とする。
  • ②呼吸器障害、消化器障害、循環器障害の3つを主体とする。
  • ③視覚障害、聴覚障害、嗅覚障害の3つの感覚障害を主体とする。
  • ④肝機能障害のみを主体とし、他の臓器への影響はみられない。
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正解 ①末梢循環障害、末梢神経障害、運動器障害の3つを主体とする。
解説
振動障害は、チェーンソーやグラインダー等の振動工具を長期間使用することによって生じる、手指等の血流が悪くなる末梢循環障害、しびれや感覚の鈍りを伴う末梢神経障害、関節の変形や握力低下を伴う運動器障害という3つの障害を総称した概念です。これら3つは併発することが多く、初期は手指の冷えやしびれといった軽い症状から始まります。

他の選択肢が不適切な理由
呼吸器・消化器・循環器の3障害を主体とするという記述、視覚・聴覚・嗅覚の感覚障害を主体とするという記述、肝機能障害のみとする記述は、いずれも振動障害の実際の中心的な病態と異なります。
問63-5

振動障害にみられるレイノー現象に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①手指の皮膚が赤く炎症を起こし、強い痛みを伴う現象である。
  • ②手指の血管が発作にけいれんし、指が白く変色する現象である。
  • ③手指の関節が変形し、握力が徐々に低下していく現象である。
  • ④手指の感覚が過敏になり、わずかな刺激で強く痛む現象である。
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正解 ②手指の血管が発作にけいれんし、指が白く変色する現象である。
解説
レイノー現象(白ろう現象)は、振動障害に最も特徴的な症状で、手指の末梢血管が発作性にけいれん・収縮することで血流が一時的に途絶え、指先がろうそくのように白く変色する現象であり、特に寒冷刺激(冬場の作業や冷水への接触等)で誘発されやすいとされています。

他の選択肢が不適切な理由
皮膚の赤い炎症を伴う痛み、関節の変形による握力低下、感覚過敏によるわずかな刺激での痛みは、いずれもレイノー現象の実際の症状とは異なる特徴です。
問73-5

振動ばく露の種類に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①チェーンソー等による手腕への振動は、全身振動に分類される。
  • ②局所振動と全身振動は、人体への影響が全く同じである。
  • ③チェーンソー等による手腕への振動は、局所振動に分類される。
  • ④座席を通じて伝わる振動は、局所振動に分類される。
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正解 ③チェーンソー等による手腕への振動は、局所振動に分類される。
解説
チェーンソーやグラインダーのように手や腕を通じて限定的に伝わる振動は局所振動と呼ばれ、車両の座席等を通じて体全体に伝わる全身振動とは区別されます。局所振動は主に手指のレイノー現象等の末梢の障害を引き起こしやすいのに対し、全身振動は腰痛など体幹への影響が問題となりやすいというように、健康影響の現れ方も異なります。

他の選択肢が不適切な理由
手腕への振動を全身振動に分類するという記述、局所振動と全身振動の影響が全く同じとする記述、座席を通じた振動を局所振動とする記述は、いずれも両者の区分の実際の考え方と一致しません。
問83-5

騒音健康診断の実施に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①騒音レベルの大小にはかかわらず、実施する必要は一切ない。
  • ②本人から申し出があった場合のみ、実施すれば足りる。
  • ③採用時の1回のみで足り、その後は実施義務がない。
  • ④強烈な騒音を発する屋内作業場で、定期に実施の必要がある。
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正解 ④強烈な騒音を発する屋内作業場で、定期に実施の必要がある。
解説
強烈な騒音を発する屋内作業場等に常時従事する労働者に対しては、聴力の低下を早期に把握するため、雇入れ時や配置替えの際に加え、定期に騒音健康診断を実施することが求められています。聴力検査では会話音域だけでなく、初期変化が現れやすい4,000Hz付近の高音域も含めて測定することが重要です。

他の選択肢が不適切な理由
騒音レベルにかかわらず実施不要とする記述、本人からの申し出があった場合のみとする記述、採用時の1回のみで足りるとする記述は、いずれも継続的な聴力の把握を目的とした健診の実施義務と一致しません。
問93-5

騒音性難聴の聴力低下が始まる音域に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①日常会話の音域より高い音域から、聴力低下が始まりやすい。
  • ②日常会話で使う音域から、真っ先に聴力低下が始まりやすい。
  • ③低い音域と高い音域が、常に同時に均等に低下し始める。
  • ④聴力低下は音域とは無関係に、ランダムな順序で始まる。
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正解 ①日常会話の音域より高い音域から、聴力低下が始まりやすい。
解説
騒音性難聴は、通常の会話で使う周波数帯(おおむね500〜2,000Hz程度)よりも高い音域である4,000Hz付近から先に聴力の低下が始まることが多く、そのため本人が会話の聞き取りにくさを自覚するまでには時間がかかる傾向があります。この自覚しにくさこそが、定期的な聴力検査による早期発見が重視される理由です。

他の選択肢が不適切な理由
会話音域から真っ先に低下し始めるという記述、低音域と高音域が常に同時に均等に低下するという記述、音域と無関係にランダムに始まるという記述は、いずれも騒音性難聴の実際の進行の特徴と異なります。
問103-5

騒音ばく露による聴力低下の分類に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①聴力低下は常に一時的であり、永久的に残ることは決してない。
  • ②休養で回復する一時的な低下と、回復しない永久的な低下がある。
  • ③聴力低下は常に永久的であり、一時的に生じることは決してない。
  • ④聴力低下の可逆性は、耳の大きさのみによって決まる。
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正解 ②休養で回復する一時的な低下と、回復しない永久的な低下がある。
解説
騒音ばく露による聴力低下には、静かな環境での休養により回復する一時的な閾値上昇(一時的な閾値上昇、いわゆる耳の疲れ)と、内耳の有毛細胞が不可逆的に損傷して回復しない永久的な閾値上昇があり、後者が積み重なることで騒音性難聴につながっていきます。一時的な低下を繰り返すこと自体が、内耳への負荷が蓄積しているサインといえます。

他の選択肢が不適切な理由
聴力低下が常に一時的であるという記述、常に永久的であるという記述、可逆性が耳の大きさのみで決まるという記述は、いずれも一時的な低下と永久的な低下の両方が存在するという実際の分類と一致しません。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。