2026年版・3-4

電離・非電離放射線障害の一問一答

第一種衛生管理者試験「労働衛生(有害業務に係るもの)」から、電離・非電離放射線障害に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-4

電離放射線の確定的影響に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①しきい線量が存在せず、発がんや遺伝的影響がその例である。
  • ②被ばく直後には現れず、被ばく後数十年を経てから発現する。
  • ③被ばく線量にかかわらず、必ず一定の確率で発現し続ける。
  • ④しきい線量を超えると発現し、脱毛や不妊等がその例である。
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正解 ④しきい線量を超えると発現し、脱毛や不妊等がその例である。
解説
確定的影響は、一定量以上の被ばくにより細胞が大量に死滅することで組織や臓器に機能障害が生じるもので、これ以下の被ばく量では影響が現れないという「しきい線量」が存在します。脱毛、不妊、白内障、皮膚の紅斑等がその代表例で、しきい線量を超えると被ばく量が多いほど症状の重さも増していきます。

他の選択肢が不適切な理由
しきい線量が存在しないとする記述や発がんを例に挙げる記述は確率的影響の説明であり、被ばく後数十年を経てから発現するという記述、被ばく線量にかかわらず一定確率で発現するという記述も確定的影響の性質とは異なります。
問23-4

電離放射線の確率的影響に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①しきい線量がなく、発がんや遺伝的影響がその例とされる。
  • ②明確なしきい線量が存在し、脱毛や不妊症がその例である。
  • ③被ばく直後に必ず発現し、皮膚の紅斑がその典型例である。
  • ④線量が低いほど重症化しやすいという逆比例の関係を示す。
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正解 ①しきい線量がなく、発がんや遺伝的影響がその例とされる。
解説
確率的影響は、細胞の遺伝子(DNA)が傷つくことがきっかけとなって起こる影響で、被ばく線量が増えるほど発現する確率が高まると考えられており、ごくわずかな線量でも理論上は影響がゼロにはならない(しきい線量が存在しない)とされています。発がんや次世代への遺伝的影響が代表的な例として挙げられ、放射線防護の基本的な考え方はこの確率的影響をできる限り低く抑えることに重点が置かれています。

他の選択肢が不適切な理由
明確なしきい線量が存在するという記述や脱毛・不妊を例に挙げる記述は確定的影響の説明であり、被ばく直後に必ず発現するという記述、線量が低いほど重症化するという逆比例の記述も確率的影響の性質と一致しません。
問33-4

電離放射線の線量の単位に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①人体への影響の程度を表す実効線量の単位はベクレルである。
  • ②人体への影響の程度を表す実効線量の単位はシーベルトである。
  • ③放射性物質の放射能の強さを表す単位はシーベルトである。
  • ④吸収線量を表す単位はシーベルトであり、グレイとは無関係である。
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正解 ②人体への影響の程度を表す実効線量の単位はシーベルトである。
解説
実効線量は、放射線が人体に与える確率的影響の大きさを、体の部位ごとの感受性の違いも考慮して評価するための量であり、その単位はシーベルト(Sv)が用いられます。これに対し、放射性物質そのものが放射線を出す能力(放射能)の強さはベクレル(Bq)、物質が放射線を吸収した物理的なエネルギー量である吸収線量はグレイ(Gy)で表され、それぞれ目的の異なる別の単位であることを区別して覚えることが重要です。

他の選択肢が不適切な理由
実効線量の単位をベクレルとする記述、放射能の強さをシーベルトとする記述、吸収線量の単位であるグレイをシーベルトと無関係とする記述は、いずれも各単位が表す量の対応関係を誤っています。
問43-4

電離放射線障害防止規則に定める放射線業務従事者の線量限度に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①実効線量が1年間で100mSv、かつ5年間で50mSvを超えないようにする。
  • ②実効線量には上限が定められておらず、事業者の裁量のみに委ねられる。
  • ③実効線量が5年間で100mSv、かつ1年間で50mSvを超えないようにする。
  • ④実効線量が1か月間で100mSvを超えないことのみが定められている。
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正解 ③実効線量が5年間で100mSv、かつ1年間で50mSvを超えないようにする。
解説
電離放射線障害防止規則では、放射線業務従事者が管理区域内で受ける実効線量について、5年間につき100ミリシーベルトを超えず、かつどの1年間をとっても50ミリシーベルトを超えないようにすることが定められています。この二重の基準により、特定の1年間に線量が偏って集中することを防ぐ仕組みになっています。

他の選択肢が不適切な理由
1年間と5年間の数値を入れ替えた記述、上限がなく事業者の裁量とする記述、1か月単位のみの限度とする記述は、いずれも規則が定める線量限度の実際の内容と一致しません。
問53-4

電離放射線障害防止規則における女性労働者の線量限度に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①妊娠する可能性がある女性でも、男性と全く同じ線量限度が適用される。
  • ②女性であることのみを理由に、いかなる業務にも従事できない。
  • ③出産経験の有無によってのみ、線量限度の適用が区別される。
  • ④妊娠可能な女性は、実効線量が3か月で5mSvを超えないようにする。
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正解 ④妊娠可能な女性は、実効線量が3か月で5mSvを超えないようにする。
解説
電離放射線障害防止規則では、妊娠する可能性がないと診断された者等を除く女性の放射線業務従事者について、実効線量が3か月間につき5ミリシーベルトを超えないようにすることが定められており、男性とは異なる、より厳しい限度が設けられています。これは、胎児が放射線の影響を受けやすいことを踏まえた、母体保護の観点からの規定です。

他の選択肢が不適切な理由
男性と全く同じ限度が適用されるという記述、女性であることのみでいかなる業務にも従事できないという記述、出産経験の有無のみで区別するという記述は、いずれも規則が実際に定める区分の考え方と異なります。
問63-4

紫外線による健康障害に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①電気性眼炎(角膜炎)や皮膚がんの原因となることがある。
  • ②水晶体が混濁する白内障の、最も代表的な原因である。
  • ③網膜が急激に損傷し、失明に至ることが最も多い。
  • ④内耳を直接刺激し、めまいや平衡感覚の異常を生じさせる。
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正解 ①電気性眼炎(角膜炎)や皮膚がんの原因となることがある。
解説
紫外線は角膜(黒目の表面を覆う透明な膜)に強い刺激を与えて電気性眼炎と呼ばれる急性の角膜炎を引き起こすほか、皮膚に対する長期的な影響として皮膚がんの原因ともなることが知られている非電離放射線です。溶接のアーク光には強い紫外線が含まれるため、遮光保護具による目の保護が欠かせません。

他の選択肢が不適切な理由
水晶体の混濁である白内障は主に赤外線に特徴的な影響であり、網膜損傷はレーザー光による代表的な影響、内耳への直接刺激は紫外線の代表的な健康影響として知られているものではありません。
問73-4

赤外線による健康障害に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①角膜のみが炎症を起こす、電気性眼炎を引き起こしやすい。
  • ②水晶体が混濁する白内障を引き起こすことが知られている。
  • ③骨髄の造血機能を抑制し、貧血を引き起こしやすい。
  • ④皮膚の色素を脱失させ、白斑を生じさせやすい。
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正解 ②水晶体が混濁する白内障を引き起こすことが知られている。
解説
強い赤外線に長期間さらされると、眼のレンズにあたる水晶体が熱の影響を受けて徐々に濁っていき、白内障(いわゆるガラス工白内障)を発症することが知られており、ガラス工や溶鉱炉作業者等、高温の物体を扱う作業者で注意が必要とされています。いったん濁った水晶体は自然には元に戻らないため、防護めがねの着用が予防の基本となります。

他の選択肢が不適切な理由
角膜のみの炎症である電気性眼炎は紫外線に特徴的な影響であり、骨髄の造血機能抑制による貧血や皮膚色素脱失による白斑は、赤外線による代表的な健康影響として知られているものではありません。
問83-4

レーザー光による健康障害に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①全身の骨に吸収され、骨密度の低下を引き起こす。
  • ②呼吸器の粘膜を刺激し、喘息様の発作を引き起こす。
  • ③網膜に強いエネルギーが集中し、網膜が損傷する。
  • ④消化管の粘膜を刺激し、潰瘍性の病変を引き起こす。
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正解 ③網膜に強いエネルギーが集中し、網膜が損傷する。
解説
レーザー光は指向性・収束性が高く(波長がそろって一方向に強く進む性質を持ち)、眼に入ると水晶体でさらに集光されて網膜(光を感じる神経の膜)に強いエネルギーが集中するため、瞬間的な照射でも網膜損傷を引き起こすおそれがあり、目の保護が特に重要とされています。損傷した網膜の細胞は再生しにくいため、視力に回復しない影響が残ることもあります。

他の選択肢が不適切な理由
骨密度の低下、呼吸器粘膜への刺激による喘息様発作、消化管粘膜への刺激による潰瘍性病変は、いずれもレーザー光による代表的な健康影響として知られているものではありません。
問93-4

マイクロ波による健康障害に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①体表面のみを瞬時に加温し、深部への影響は一切生じない。
  • ②体を著しく冷却する作用があり、低体温症のおそれがある。
  • ③骨の内部にのみ吸収され、骨折しやすい状態を招く。
  • ④体の深部組織を加温する作用があり、白内障のおそれある。
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正解 ④体の深部組織を加温する作用があり、白内障のおそれある。
解説
マイクロ波は体表だけでなく体内の深部組織にまで浸透して熱を発生させる作用があり、強くばく露されると血流の少ない眼の水晶体に熱がこもりやすいため、水晶体が加温されて濁るマイクロ波白内障を引き起こすおそれがあることが知られています。レーダー設備の点検作業等でばく露のリスクがあります。

他の選択肢が不適切な理由
体表面のみを加温し深部への影響が一切ないという記述、体を著しく冷却するという記述、骨の内部にのみ吸収されるという記述は、いずれもマイクロ波が持つ実際の物理的な性質と異なります。
問103-4

電離放射線による急性の全身影響に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①短期間に大量被ばくすると、吐き気や倦怠感等の症状が現れる。
  • ②被ばく線量の大小にかかわらず、症状の重さは常に一定である。
  • ③急性の全身影響は、被ばく後数十年を経て初めて現れる。
  • ④皮膚からの被ばくのみで生じ、体内被ばくでは生じない。
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正解 ①短期間に大量被ばくすると、吐き気や倦怠感等の症状が現れる。
解説
短期間に大量の電離放射線を全身に被ばくすると、骨髄の造血機能の低下等に伴い吐き気、倦怠感、脱毛といった急性の全身症状(急性放射線症候群)が現れることがあり、被ばく線量が大きいほど症状の発現が早く、重篤になる傾向があります。これは前述の確定的影響の代表例にあたるものです。

他の選択肢が不適切な理由
症状の重さが線量にかかわらず一定という記述、急性影響が数十年後に初めて現れるという記述、皮膚からの被ばくのみで生じるという記述は、いずれも電離放射線の急性影響の実際の性質と一致しません。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。