2026年版・6-1

絶縁抵抗の測定と判定基準の一問一答

第一種電気工事士「自家用電気工作物の検査方法」から、絶縁抵抗の測定と判定基準に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問16-1

単相3線式100/200Vの屋内配線において、電線相互間及び電路と大地との間に必要な絶縁抵抗の最小値は。

  • ①0.1MΩ
  • ②0.2MΩ
  • ③0.3MΩ
  • ④0.4MΩ
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正解 ①0.1MΩ
解説
詳細解説
単相3線式100/200Vは、中性線が接地されているため対地電圧(電線と大地との間の電圧)は100Vです。
電気設備技術基準第58条は、使用電圧300V以下の電路のうち対地電圧が150V以下のものは0.1MΩ以上、対地電圧が150Vを超えるものは0.2MΩ以上、使用電圧が300Vを超えるものは0.4MΩ以上と定めています。
本問は対地電圧100Vなので0.1MΩ以上が正解です。0.2MΩという選択肢は対地電圧150V超の200V回路の値、0.4MΩは400V級回路の値と取り違えたものです。
「使用電圧」ではなく「対地電圧」で150V以下かどうかを判断する点が、この条文最大のポイントです。

他の選択肢が不適切な理由
0.3MΩという値は条文に存在しません。判定の値は三段階しかないので、それ以外の数字が出てきた時点で除外できます。また判断の基準は使用電圧ではなく対地電圧である点にも注意が要ります。中性線が接地されているこの方式では、200Vを使う部分があっても電線と大地との間は100Vにとどまります。
問26-1

B種接地工事が施された変圧器から供給される、三相3線式200Vの電動機分岐回路に必要な絶縁抵抗の最小値は。

  • ①0.05MΩ
  • ②0.1MΩ
  • ③0.2MΩ
  • ④0.4MΩ
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正解 ③0.2MΩ
解説
詳細解説
三相3線式200Vで変圧器の一相(または中性点)がB種接地されている場合、各電線の対地電圧は200Vとなり、150Vを超えます。
電気設備技術基準第58条では、使用電圧が300V以下でも対地電圧が150Vを超える電路は0.2MΩ以上が必要とされています。使用電圧200Vは300V以下ですが、対地電圧が150Vを超えるためこの区分に入ります。
0.1MΩという選択肢は対地電圧150V以下(100V回路)の値、0.4MΩは使用電圧300V超の値です。
同じ200Vでも、単相3線式(対地電圧100V)は0.1MΩ、三相3線式(対地電圧200V)は0.2MΩと分かれる点を押さえてください。

他の選択肢が不適切な理由
0.05MΩという値は条文に存在しません。判定の値は三段階しかないので、それ以外の数字は除外できます。同じ200Vでも、中性線が接地された方式であれば大地との間は100Vとなり判定の値が変わります。使用電圧だけを見て決めず、電線と大地との間が何ボルトになるかを必ず確かめてください。
問36-1

使用電圧400Vの三相3線式電動機回路について、電路と大地との間に必要な絶縁抵抗の最小値は。

  • ①0.1MΩ
  • ②0.2MΩ
  • ③0.3MΩ
  • ④0.4MΩ
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正解 ④0.4MΩ
解説
詳細解説
使用電圧400Vは300Vを超える低圧電路にあたります。
電気設備技術基準第58条は、使用電圧が300Vを超える低圧電路の絶縁抵抗を0.4MΩ以上と定めています。300Vを超えるかどうかで判断するため、この場合は対地電圧を計算する必要はありません。
0.1MΩ・0.2MΩという選択肢は、いずれも使用電圧300V以下の区分に適用される値です。0.3MΩという値は条文には存在しません。
絶縁抵抗の判定値は「0.1・0.2・0.4」の3段階しかなく、0.3や0.5という値が出てきたら誤りと判断できます。工場の動力設備で使われる400V級では0.4MΩを覚えておきましょう。

他の選択肢が不適切な理由
0.1MΩと0.2MΩは、いずれも使用電圧が300V以下の区分に用いる値です。この回路は300Vを超えるので、大地との間の電圧を計算するまでもなく最も高い判定の値が適用されます。0.3MΩという値は条文に存在しません。まず使用電圧がどの区分に当たるかを決めると、迷わずに判断できます。
問46-1

低圧電路において、停電させて絶縁抵抗を測定することが困難な場合に、これに代えて確認すべき漏えい電流の値は。

  • ①0.5mA以下
  • ②1mA以下
  • ③2mA以下
  • ④5mA以下
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正解 ②1mA以下
解説
詳細解説
電気設備技術基準の解釈第14条は、低圧電路の絶縁性能について、絶縁抵抗の測定が困難な場合は漏えい電流(電路から大地へ漏れ出る電流)が1mA以下であればよいと定めています。
病院や24時間稼働の工場のように停電できない設備では、クランプ形の漏れ電流計を用いて通電したまま測定します。
2mA以下・5mA以下という選択肢は、漏電遮断器の定格感度電流(15mA・30mAなど)や他の基準と混同したものです。0.5mA以下は基準より厳しすぎる値です。
「絶縁抵抗が測れないときは1mA」という組み合わせで記憶すると確実です。

他の選択肢が不適切な理由
2mAや5mAは、漏電遮断器の感度電流など別の基準と取り違えたものです。0.5mAは基準より厳しく、健全な設備まで不合格と判定してしまいます。この方法は停電できない設備のための代わりの確認手段であり、通電したままクランプ形の計器で電路から大地へ漏れる電流を測ります。
問56-1

高圧の電路や高圧機器の絶縁抵抗を測定する場合に用いる絶縁抵抗計の定格測定電圧として、最も適切なものは。

  • ①125V
  • ②250V
  • ③1000V
  • ④5000V
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正解 ③1000V
解説
詳細解説
絶縁抵抗計(メガー)の定格測定電圧は、測定対象の電圧に応じて選びます。高圧機器や高圧ケーブルには一般に1000V(または2000V)の絶縁抵抗計を用います。
低い電圧の絶縁抵抗計では絶縁物内部の弱点を十分に検出できず、高圧設備の劣化を見逃すおそれがあるためです。
125Vは100V回路、250Vは200V回路、500Vは300Vを超える低圧回路に用いる定格です。5000Vという選択肢は特別高圧の設備などで使われることがあり、6600V級の高圧受電設備の一般的な点検では過大です。
「低圧は125~500V、高圧は1000~2000V」という対応で覚えておきましょう。

他の選択肢が不適切な理由
125Vや250Vは100Vや200Vの回路に用いる定格で、これでは絶縁物の内部にひそむ弱点まで見つけられません。5000Vは特別高圧の設備などで使われることがあり、6600V級の日常の点検には過大で、健全な絶縁を傷めるおそれもあります。対象の電圧に見合った定格を選ぶことが要点です。
問66-1

使用電圧100Vの電灯分岐回路の絶縁抵抗を測定する場合に用いる絶縁抵抗計の定格測定電圧として、最も適切なものは。

  • ①125V
  • ②500V
  • ③1000V
  • ④2000V
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正解 ①125V
解説
詳細解説
絶縁抵抗計の定格測定電圧は、対象回路の使用電圧より高く、かつ過大にならない値を選びます。100V回路には125V(または250V)の絶縁抵抗計が適切です。
定格測定電圧が高すぎると、回路に接続されたままの電子機器やサージ吸収素子を損傷させるおそれがあります。
500Vは使用電圧300Vを超える低圧回路、1000V・2000Vは高圧機器に用いる定格です。これらを100V回路に使うと過大な電圧が加わります。
JIS規格の定格測定電圧には25・50・100・125・250・500・1000Vなどがあり、回路電圧に応じて段階的に使い分けます。

他の選択肢が不適切な理由
500Vは使用電圧が300Vを超える低圧の回路に、1000Vや2000Vは高圧の機器に用いる定格です。これらを100Vの回路に当てると、つないだままの電子機器やサージを吸収する素子を壊すおそれがあります。対象の回路の電圧より一段上の定格を選ぶ、という考え方で判断できます。
問76-1

絶縁抵抗計を用いて低圧屋内配線と大地との間の絶縁抵抗を測定するときの、L端子(ライン端子)とE端子(アース端子)の接続方法として正しいものは。

  • ①L端子を接地側に、E端子を測定する電路に接続する
  • ②L端子とE端子をいずれも測定する電路に接続する
  • ③L端子とE端子をいずれも接地側の端子に接続する
  • ④L端子を測定する電路に、E端子を接地側に接続する
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正解 ④L端子を測定する電路に、E端子を接地側に接続する
解説
詳細解説
絶縁抵抗計はL端子から測定電圧を送り出し、電路から大地へ流れる微小な電流を測ってその比から絶縁抵抗を求めます。したがってL端子を測定する電路(充電部)に、E端子を接地極や接地側電線に接続します。
接続を逆にすると、機器の内部回路や測定対象によっては正しい値が得られず、指針が安定しないことがあります。
両方を電路につなぐ、あるいは両方を接地側につなぐという接続では、電路と大地の間に測定電圧が加わらないため絶縁抵抗を測定できません。
L=ライン(電路)、E=アース(大地)と端子名がそのまま接続先を表しています。

他の選択肢が不適切な理由
両方を電路につないだり、両方を接地側につないだりすると、電路と大地との間に測定用の電圧が加わらないので、そもそも値が出ません。端子の名称が接続する先をそのまま表しているため、名前どおりにつなげば迷いません。逆につないだ場合は指針が安定せず、正しい値が読めないことがあります。
問86-1

低圧屋内配線の絶縁抵抗を測定する際の準備として、最も適切なものは。

  • ①電路を停電させ、負荷側の電子機器は接続したままで測る
  • ②電路を停電させ、負荷側の電子機器を取り外してから測る
  • ③電路に通電したまま、負荷側の電子機器を外して測る
  • ④電路に通電したまま、負荷側の電子機器も接続して測る
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正解 ②電路を停電させ、負荷側の電子機器を取り外してから測る
解説
詳細解説
絶縁抵抗測定は直流の高い電圧を加える試験なので、必ず電路を停電させてから行います。通電状態で測定すると絶縁抵抗計が損傷し、測定者が感電するおそれもあります。
さらに、電子回路を内蔵した機器(調光器、インバータ、サージ吸収素子を持つ機器など)を接続したままだと、測定電圧で素子が破損したり、正常な回路でも低い値を示したりします。そのため測定前に取り外すか、機器側の開閉器を開いて切り離します。
電子機器を接続したまま測るという選択肢は、値が低く出て誤判定につながります。
「停電させる」「電子機器を外す」の2つが測定前の基本動作です。

他の選択肢が不適切な理由
通電したまま測ると、計器が壊れるだけでなく測定する人が感電します。また電子回路を内蔵した機器をつないだままだと、測定用の電圧で素子が壊れたり、健全な回路でも低い値が出て不合格と誤って判断したりします。停電させることと機器を切り離すことは、どちらか一方では足りず、必ず両方そろえます。
問96-1

分電盤で複数の分岐回路を一括して絶縁抵抗を測定したところ、規定値を下回った。次に行う措置として最も適切なものは。

  • ①分岐回路は一括したままで測定電圧を上げて再度測定する
  • ②分岐回路の漏電遮断器を取り外して一括のまま測定する
  • ③分岐回路を1回路ずつ切り離し、個別に測定して特定する
  • ④分岐回路をすべて接続したまま接地抵抗計で測定する
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正解 ③分岐回路を1回路ずつ切り離し、個別に測定して特定する
解説
詳細解説
一括測定で得られる絶縁抵抗は、各分岐回路の絶縁抵抗が並列に合成された値になります。1回路でも絶縁不良があると全体の値が低下するため、不良箇所を特定するには分岐用の配線用遮断器を1つずつ開いて回路を切り離し、個別に測定します。
測定電圧を上げると絶縁の弱い箇所をさらに傷めるおそれがあり、判定基準も定格測定電圧ごとに定まっているため適切ではありません。
漏電遮断器を取り外しても一括のままでは、どの回路が原因かは分かりません。接地抵抗計は接地極と大地との間の抵抗を測る計器で、電路の絶縁抵抗の測定には使えません。
一括測定は「ふるい分け」、個別測定は「特定」と役割が分かれています。

他の選択肢が不適切な理由
一括して測った値は各回路の抵抗が並列に合成されたものなので、一つでも不良があれば全体が下がります。切り分けなければ原因の回路は分かりません。測定の電圧を上げれば、弱っている絶縁をさらに傷めることになります。接地抵抗計は接地極と大地との間を測る計器であり、測る対象そのものが違います。
問106-1

定格測定電圧500Vの絶縁抵抗計を用いて絶縁抵抗を測定する対象として、最も適切なものは。

  • ①対地電圧100Vの単相3線式電路
  • ②使用電圧200Vの三相3線式電路
  • ③使用電圧400Vの三相3線式電路
  • ④公称電圧6600Vの高圧受電電路
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正解 ③使用電圧400Vの三相3線式電路
解説
詳細解説
絶縁抵抗計の定格測定電圧は、対象回路の使用電圧を上回る値のうち近いものを選びます。使用電圧300Vを超える低圧電路(400V級)には500Vの絶縁抵抗計が標準的に用いられます。判定値は電気設備技術基準第58条により0.4MΩ以上です。
対地電圧100Vの単相3線式には125V、使用電圧200Vの三相3線式には250Vの定格が適しており、500Vでは電圧が過大になります。
公称電圧6600Vの高圧電路には1000Vまたは2000Vの絶縁抵抗計を用いるため、500Vでは不足します。
回路電圧の1段上の定格を選ぶ、と考えると選定を誤りません。

他の選択肢が不適切な理由
100Vや200Vの回路にこの定格を当てると電圧が過大になり、つないだ機器やサージを吸収する素子を傷めるおそれがあります。6600Vの回路では逆に不足し、絶縁物の内部の弱点を見つけられません。回路の電圧より一段上の定格を選ぶ、という考え方で判断すると選定を誤りません。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。